2003年 5月19日 BBC ラジオ2・インタビュー 後半

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 <ジョニー・ウォーカー>
TB2003より"Latin"を聴いていただきました。
えー・・今回はコピー防止のためのプロテクトが施されていますね。
PCでMP3に変換することはできないのでしょうか?


 <マイク・オールドフィールド>
う〜ん、これは新しいモノなんだけど、現在レコード業界はいっぱい問題を抱えてて、
実際のところアルバムのリリース前にはネット上からダウンロードで入手できてしまう。
発売日をプロモーションしても、店頭にアルバムが並ぶより先にね。
それで、レコード会社からコピー防止の何か良いアイデアはないかって尋ねられたんで
その処置がとられた。だからコピーはできないと思うよ。

では、CD・ROMドライブで聴けますか?
できるよ、うん。・・ただ複製 (pirated) されないようになってると思う。

もうひとつ新しいものとして、5.1ch対応の3曲入りボーナスDVDが付いてるんだけど
これはほんとにファンタスティックだよ!僕のスタジオは5.1chのシネマ・サウンドでね。
冒頭の部分でそいつを使ってて、楽器が回転木馬みたいに頭のまわりをグルグル回る感じ。
ピアノが頭を突き抜けていったり、頭の中からじわ〜っとにじみ出てきたりでスゴイよ。
(piano goes through your head・・・oozing around your brain・・・)
あと、その中のビデオには特殊効果も使われてる。

1998年の事になりますが、パーソナル・タイムズ紙に求人広告を出しましたね?
(you put in an advertisement in the Personal Times, in the personal section of Times?)
あんなの大した事じゃないんだ、大袈裟に言い過ぎなんだよ!
(blown up out of all propotion !)
ただ単に、一緒に旅行してくれるような人を探してたんだけど、そしたら姉が(サリー?)
「広告でも出してみたら?」って言ったもんで、おもしろ半分にやってみたんだよ。
(I was simply looking for the traveling companion at the time・・・jokey things.)
そしたら、それを見た人の中にやたらと憤慨した人がいて、新聞社のほうにに狂ったように
電話してきたって事があったけど。でも、ほんとに大した事じゃなかったんだよ・・・。
(・・突然の変な質問に少々ご立腹の様子です・・。)

なるほど・・。ではダウンロード・ミュージックについての話に戻ります。
音楽をダウン・ロードで入手して聴いている人々の内、極めて高いパーセンテージの人々が
その気に入った曲を3ヶ月以内には購入もしているそうです。興味深くはないですか?

何とも言えないけど・・もし僕が音楽ファンなら、ほしいのをダウンロードするとは思うよ。
僕の曲のほとんどがダウンロード可能だし。良いマイクロフォンが2本あれば、みんなが
自分で曲を録音もできるし、それをダウンロード可能にすることだってできるんだろうね。
(you can probably even record that with a couple of nice microphones,
 and you could make it downloadable.)

※ 変な質問の後だったためか、この質問にはあまり真剣に応じていないようです。
   参考までに、スペインでファンの質問に答えたものを併記しておきます。

もし僕が若い時だったら、大好きな曲を全部コピーしたいと思うだろう。
でもその一方で、音楽家としてのキャリアをスタートさせる人達がいるよね・・・
じゃあ、もしその人達の曲が売れなければ、いったい誰が彼らを養っていくんだろう?

では、TBについてです。TBはブライアン・イーノなどのに代表されるような peaceful なタイプの
音楽を派生させていく、その中心となりました。とても peaceful な音楽ですよね。
さて、途中でいろんな楽器を紹介ていく声が入ってきますね?

うん。

オリジナル・バージョンではスタンシャルがやりましたね?
そう、ボンゾ・ドッグのスタンシャルがね。
Vivian Stanshall (故人)・・・The Bonzo Dog Doo Dah Band のリーダー。
マイクがTBを製作中の1972年、同じスタジオでレコーディグ中だった。


今回はそれができませんでした・・。
うん・・残念だけどね。

さあ、どなたが代役をされましたか?
僕は・・ん〜・・TBにはモンティ・パイソンからの強い影響を受けている部分があるんだ。
(there are things about Tubular Bells・・・it's strong Monty Python influence.)
静かなパートを聴いてると思ったら、突如として Caveman の叫び声が入ってきたり、
(you are listening to so ambient piece of music,
 suddenly screaming caveman comes stomping in・・wow wow wow !)

また静かなパートかと思ったら、今度はポップなピアノが入ってくるっていう具合にね。
(listening to nice quiet piece of music, pop piano comes down・・・uh〜♪)
※ どちらの例もマイクは口で実演しました。


モンティ・パイソンが好きだったんで、ジョン・クリースにやってもらうのが夢だったんだ。
(l always love Monty Python, my dream is to get John Cleese to do it.)
だからスタンシャルのパートをジョン・クリースがやってくれたのは、すごく嬉しい驚きだね。
(・・・especially surprised and delighted he agreed to do it・・・)

エクセレント。TB2003は5月25日にワーナーより発表となります。
ありがとう。

こちらこそ、来て頂いてありがとうございました。
どういたしまして。

ここで曲に。"Ambient Guitar"から2分ほどオン・エアーされ終了しました。

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