家を新築するに当たり、ADSL(将来は光ファイバー等々)にも対応できるように、 各部屋にLANケーブルを配線しようと思った。そこに、情報コンセントを取り付けるのである。
具体的には、外からの配線を一つの穴から取り入れ、情報棚がある一つの部屋まで通す。
そこに、分配機、ルーター、ハブなどを置き、
そこから各部屋に分配するというものである。配線には、端末から端末までCD管というプラスチック製の
じゃばらのような管を通し、線をそこに潜らせるのである。
配線の種類は、外から内までは、テレビの地上波、BS等のアンテナ線、電話線。
家の中はそれに加えてLANケーブルというわけである。
そうすると、将来、光ファイバー(あるいはケーブルテレビ、それ以外のなにか)に
なっても対応がすごく楽になるのである。
今回、LANケーブルの配線は自分ですることになった。経費削減ということと、やってみたかった(笑)からである。
LANケーブルの配線の作業は、文字通り線を各部屋に潜らせることと、各線の端末にコネクタ、 モジュラジャックを結線することである。
必要なものとして、まずケーブル。これは、今の段階ではカテゴリ5eが良いとのこと。
モジュラジャック。8芯用のもの。防塵にシャッターが付いているものもある。
要するにコネクタのメスである。各部屋分。失敗するので余計に購入した方がよい。
これの、圧着工具。これはプラスチック製の靴べらのようなものである。
マイナスのドライバーなどでも代用できるので、無くてもいいが、あると作業がしやすい。
ジャックアダプタ。モジュラジャックと付けてコンセントのパネルに装着する。
コネクタ。RJ-45というもの。まとめて売っている。
かしめ工具。
他の工具として、ニッパー、ストリッパー(ケーブルの皮むき。これは結構重宝する)。
他に、プラグカバー、LANケーブルテスターなど。ここでいうテスターは、通電しているか、
結線は正しいかを調べるものである。
例えば100Mbpsになっているかなどを調べるようなものは素人には手が出せない。
1月の下旬に秋葉原に行って、ケーブルその他を購入。
ケーブルは、カテゴリ5eのUTPケーブル、100mで、6600円。かしめ工具は4800円。
モジュラジャックは1000円位。コネクタのRJ-45は100個入りで3330円。
結線の仕方。ケーブルの芯は、2本一組が撚ってあって、それが、4組。
さらに撚ってある。芯線それぞれ色分けされている。ケーブルの皮をストリッパーなどで剥いて、
白緑・緑・白橙・青・白青・橙・白茶・茶(TIA/EIA-568-A規格の場合)の順番に並べて、
先端を20mmくらいに揃える。この時皮膜を傷つけないように注意する。
それをコネクタに芯線が先端が届くまで差し込んで、順番が正しいか確認して、
かしめ工具でかしめる。モジュラジャックも同じように圧着する。順番もコネクタと同じである。
ある程度練習してから、2月22日と23日(結局2日かかってしまった。)に配線に取りかかることにした。
行ってみると、2人作業していた。挨拶もそこそこに早速取りかかった。
ケーブルを差し込み、送り出していく。どんどん入っていって調子いいぞと思っていたら、
途中でつかえてしまった。
先端があたっていると思い、たまたまあったテープをケーブルの先端にぐるぐる巻き付けた。
具合良く情報棚まで辿り着いた。試行錯誤したので4本通すまでに、結構時間がかかってしまった。
それから、コネクタ、モジュラジャックの取り付けである。なかなかうまくいかないものである。
練習したとはいえそこは素人。通電していない事が間々あるのだ。テスターは必要だと実感した。
2日目になって、作業をしようとすると、モジュラジャックの圧着工具を忘れてきたことに気づく。
ドライバーでも代用できるが、滑って1つ失敗してしまった。でも午前で終わせることができた。
BSアンテナを取り付けるときも楽であった。配線は各部屋にしてあるし、
外からの配線もまとめて一カ所からできるからである。
現在、快適なネット生活を送っている。