1. どこにしたらいいんだよう!

「家を建てるのは大工さん」ということぐらいは 我々にもわかっていた。しかし、具体的にどこに頼めばいいのか 全くわからなかった。ネットで検索すれば、きっと良い所が ・・・・わからなかった。
知識として、「大工さん」の前に「ハウスメーカー」「工務店」「建築家」 という三連立方程式を解かねばならない事がわかった。
つまり、問題が複雑になってしまったのだ。それぞれに、一長一短がある らしいのだが「ここがおすすめよん」といった記載はなく、結局「自分たちで 見つけろよ」ということだった。
良い家建てる所は皆に教えようよ、
頼む。


2. べりーたいあーど。

”押しが強く、自信満々の方で信頼出来そう”という工務店さんの話を聞いた後、我々は 精根尽き果てたのだった。
疲労が一番濃かった母は、既に「ここにしましょうよ」状態。
しかし、10年程前に実家が家を建てた経験を持つマギーが 「実家も、信頼できる知人の紹介で家を建てたけど、今でも、不満一杯 なの。だから、やっぱり、少なくてももう一件、日栄住宅さんにも 話を聞いてみましょうよ」
後にこの提案は、有意義だったとわかる事になった。関連記事は 「やったね」の"相見積もりの重要性"で。

それにしても、全く知識の無い人間が、一から物事を理解するのは 大変に疲れる、
もーいや。


3. お金お金お金

家を建てるには、最低でもウン千万ものお金が 必要なのである。わかっちゃあいるけど・・・・。

最初は敷地が狭いので、大してかからないと少々楽観 していたのだが(人からも言われたので)、それは とんでもない間違いであった。

大きい家でも、小さい家でも、最低限の設備は同じなのである。 つまり設備が同じならば、大きければ大きいほど坪単価は安くなるのだ。 結局、我々の無知故に、計画の倍の資金がかかる事がわかった。 しかし、それにしても
高い買い物だ!


4. エッシャーか?

設計をするにあたり、インターネットで間取り設計の フリーソフトを発見し、活用する事にした。
とても便利だと喜んだのもつかの間、ソフトに 大変な不具合が発生した。

なんと、設計後、間取りを元に外観(立体図)も作ってくれる 事になっていたのだが、到底、家ではないものが出来上がるのだ! ある時は、一部外壁がなく、内部がモロ見えであったり、屋根が 全く関係ないところに生えていたり、壁に出窓をつけてくれたり、と、 やりたい放題である。いくらアバンギャルドな建築家に頼んでも ここまでにはならないだろう。第一住めないし。

現在はここのサイト自体なくなってしまったのだが、ある意味 もったいないと思う今日この頃である。
教訓 ソフトはお金を出して買いませう。


5. やっぱり、あなたは高いのね。

見積もりを見て愕然とした我々。
色々下調べしていたのにも関わらず、予想よりも 高かった為である。

家自体もさることながら、一番予想外だったのは それ以外の諸経費である。

うちは、建て替えの為、土地代がかからないので、普通よりは 安くあがるだろうと考えていた。が、それは甘かった。
建て替えするには、現在建っている家を壊さなければならない。
そこで、解体工事費、滅失登記費(出来たあかつきには保存登記も) がかかる。当然、不要になった大型家財道具 (ベルトロン夫妻の家財道具とかぶるものなど)には処分費用も。

さらに、家を壊せば住んでいる母や、家財道具はどうなる?
ベルトロン夫妻が住んでいるマンションは三人と一匹が同居するには 狭すぎるし、家財道具も当然置けない。結局、新たに仮住まいを 借りるよりは、ということで、マギーを実家に帰して、母とロンを同居、 家財道具はコンテナに預かってもらうことになった。
引っ越し費用だって、三回もかかるのだ!半年間のコンテナ代だって バカにはならない。

最も、驚いたのは「地質調査」だ!この結果によって、地盤改良工事費 がかかることになる。しかも、0〜200万円という振り幅だ。
この調査は、近年(と、いってもいつ頃からなのかは定かではないが) ポピュラーになっているらしく、家もする事になった。

この結果は現段階(2002/9/8現在)ではわかっていない。
ドキドキ!


6. 覚悟はしていたけれど。

地質調査に母が立ち会った時に、あまり良い結果が でないだろうと予測はしていたが、我々が考えている以上に、 地盤は緩かった。
とにかく、普通の杭打ちでは、保証ができないというのだ。

日栄住宅さんと、話し合って、どうにか200万円を切る費用で 収めてもらう事になったが、この出費は本当に痛かった。

家を造る人は、この費用も念頭に置く事をお勧めしたい。
特に、建て替えなどで「以前から建っていたから大丈夫」と いうのは大間違いである。


7. ご近所トラブル

建築中の我が家は、八軒が密集した長屋のような所である。
当然、建て替えともなれば、色々な問題が発生する。

その1.「境界線問題」

隣との境界線が曖昧である、という問題が発生した。
何故、トラブルに発展したかというと、 こちらは「境界線の問題だから、素人の我々よりも日栄さんに 説明してもらおう」と考え実行したのに対し、 向こうは「長年の仲なのに水くさい、両家間で話し合えばいいじゃない」 と受け取った事が元になった。

近所のトラブルは、道理だけでは解決しない事を思い知った。
「その2」を書く日が来ない事を願い、努力しよう、としみじみ思う ベルトロン一家であった。


8. こんなはずでは。

せっかくの注文建築なので、我々は、家具にあわせた押入を作ってもらう事にした。
家具といっても押入用の収納ケースなのだが(笑)。
これは、現在住んでいるマンションの押入規格にあわせて買ったものなので、 普通に押入を作ってもらえば事足りると思っていた。
しかし!それは大いなる間違いだったのだ!マンションの押入は和室、 新築の家の押入は洋室になる、その違いがケースが入らなくなるという、最悪の事態を招いてしまったのだ。
マギーが半狂乱になりながらも必死に考え、結局、押入の引き戸を取り払い(タンスの裏側に収納)、 どうしても入らない分は、遣り繰り算段して納戸に納めた。引き戸が無くなり、 押入は常に全開状態になってしまった為、急遽、自分たちで、カーテンを取り付け、 布団収納部分はカフェカーテンを掛けるなどして、なんとか事なきを得た。
終盤に来てのハプニング、大変だったなぁ(マギーをなだめるのが)。


9. こんなはずでは パート2

ベルトロン母&ロンがマンションに引っ越す事になり、マギーは仕事スペースが確保できないので、 実家(新幹線距離)に戻る事になった。その為、打ち合わせが月1程度しか取れないだろうと思い、 半年も前から、壁紙等を選んでいた。一見、賢い選択のようであるが、これがまた、 思いもよらない結果を生むことになってしまった。
壁紙が廃番になったり、注文時に壁紙自体の不具合が発覚したりして、 間際に、二階の壁紙やトイレの床の変更を余儀なくされたのだ。 その時マギーは仕事の締め切りに追われていて、すぐに現場に来ることができず 「適当に決めていいよ」と投げやりな言葉(「適当」に決めたら後で文句たらたら言うくせに)。 結局、一階の壁紙と同じものを貼る事にした。これに関しては、マギーから文句がなかったので、 一安心していたら、トイレの床の色にケチをつけ始めた。(いいじゃん、どうせ、トイレマットひくんだし、ねぇ。)


表紙へ