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宇治散策記 2002年1月13日(日)
なんで今更、の宇治である。この時期に京都に行くのは毎年のことだが、どこに行こうとか何をしようというのは直前まで決まらないのが通例だ。宇治は京都府内であっても市内ではなく、JR奈良線というちょっとローカルな路線を使って行かなければならない場所で、普通なら候補にあがりそうもない地理条件であった。それにはるか昔に中学の修学旅行で行ってるし。しかし行ったことのない人が身近にいたのだ。京都在住者は宇治になんか行かないんだと主張するJ氏だったが、日本人にあるまじきとまで言われることだし、一目見ておくのもいいんじゃない?
宇治と言えば平等院。日本史の教科書には必ず載っている国宝であり、世界遺産の一つでもある古くて美しい建造物。もひとつ忘れちゃいけないのが、源氏物語、宇治十帖。抹茶も一服いただきたいし、抹茶アイスも食べてみたいかな。時間は半日しかないので、まずは『てくてく歩き(12)京都』(実業之日本社)でルートを練るが、いつの間にか源氏物語ミュージアムが出来ていたり、実はもう一つ宇治上神社という世界遺産があることもわかり(って、私が不勉強だっただけか)、意外と見て回るのに時間がかかりそう。
京都駅からJR奈良線で宇治へ。約30分のローカル線の旅だ。電車の写真を撮ってみたり、伏見稲荷駅から続く朱色の鳥居に歓声を上げたり、まるっきり遠足の小学生状態である。もっともJ氏とH嬢(J氏妹)は落ち着いたものだから、単に私がはしゃぎすぎてるだけなのかも知れない。宇治駅で降りてからは、国道を避けて商店街の中を宇治川方向へ歩く。途中、上林記念館という抹茶の老舗であり茶道についての博物館でもある建物の前を通るが、今回は時間がないので中へは入らずに過ぎてしまう。宇治川の手前に、すっかり古ぼけた感のある観光案内所がある。新しいのは平等院を挟んで反対側にあり、そちらはきれいなロビーもあるのだが、場所としてはこちらの方が適当なのではないだろうか。
宇治の平等院は御存知十円玉の渋い建造物だが、もともとは極彩色できらびやかなものだ。鳳翔館の短いムービーでは、 復元した色鮮やかな平等院を見ることができる。50名ずつの内部ツアーも組まれていて、まだ途中まで復元されているだけの実物をみることもできる。しかし、私は悠久の時を経て、風雨がつけたさびれた色合いが好きだ。中学生の自分が平等院に来て感銘を受けたとはとても思えないし、恐らくはお喋りのかしましい波に乗ったまま通り過ぎただけであろうが、その時も現在も変わらずにここにあるような静謐に安堵した。
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京都・奈良:宇治散策記/室生寺探訪記