お薦めのヴァイオリン合奏の楽譜 |
ヴァイオリンは、初歩のうちから沢山アンサンブルを経験させる必要があると思います。アンサンブルをすることにより、ヴァイオリンのテクニックだけでなく、音楽の楽しさを学ぶことが出来ます。またソロを演奏する上でもとても役に立ちます。
私は常に合奏の楽譜を発掘していこうと心がけております。ここでは私が使用してとても良かったと思うものをご紹介していきたいと思います。また新たに楽譜が見つかりましたら少しずつ加えていきます。この他にも何かお薦めのものがありましたら、是非ご紹介下さい。
【ヴァイオリンによる2重奏】
★初級★
●Violin Duos for Biginners // EDITIO MUSICA BUDAPEST Z.8307
このシリーズは、ヤマハの楽譜売場では「やさしい2重奏」という名前で売られています。2つのヴァイオリンの他に、ヴァイオリンとチェロの2重奏などいろいろな編成のものがあります。表紙には男の子と女の子が合奏している可愛い絵が書かれてあります。主に第1ヴァイオリンがメロディーを受け持ち、第2ヴァイオリンは伴奏なので、教師が下のパートを受け持ってレッスンすると良いでしょう。生徒同士でやらせる場合は、繰り返しの時に 入れ替わって演奏すると良いと思います。
第一ポジションで演奏できるので初心者向けです。
●Wer spielt mit? (selng) Heft1&2 // EDITION PETERS Nr.4939a Nr.4939b
●L.MOZART:16DUOS ( for two violins) THESAURUS MUSICUS NO.6 // EDITIO MUSICA BUDAPEST Z.2451
★初級〜中級★
●Pleyel:Duos pour2violonsII Op.48(Bloch) // EDITIO MUSICA BUDAPEST Z.12166
●MAZAS:Duos abecedaires Op.85 Heft I // EDITION PETERS Nr.2166a
●MAZAS: Kleine Duette(Petits Duos-Small Duets) Op.38 Heft I // EDITION PETERS Nr.1955a
●Mozart:Die Wiener Sonatinen // SCHOTT ED2220
★中級〜上級(曲によっては初級でも可)★
●BELA BARTOK:44 Duos Band I(No.1〜25) ,Band II(No.26〜44) // Universal Edition UE10452a UE10452b
【ヴァイオリンによる3重奏】Ï
★初級★
●Violintrios // EDITIO MUSICA BUDAPEST Z.7916
バロック以前の古い音楽からベートーヴェンまでの曲を3本のヴァイオリンで弾けるように簡単にアレンジされています。全て、第1ポジションで演奏出来ますので初級の方でも弾けます。
★初級〜中級★
●Henk Badings:Trio Cosmos Music for3Violins No.1 // SCHOTT VLB53
1.kanon 2.walzer 3.Sarabande 4.Musette
1.「kanon」は開放弦だけで曲が成り立っています。つまり、たった4つの音(G、D、A、E)だけで構成されています。それぞれの音符の長さは四分、二分、付点二分、全音符のこれも4種類だけです。ただし、途中重音が出てくるので、初級とは言っても移弦や重音練習収得者以上にお薦めです。2.「walzer」では開放弦と1の指のみが出てきます。3.「Sarabande」では2の指まで、4.「Musett」では3の指までが出てきます。
このように譜面づらはきわめて簡単ですが、リズム感はかなり要求される音楽だと思います。
音数が少ないにも関わらず、 音にしてみるとちょっとお洒落なハーモニーで聴き応えがあり、とても良く出来ています。発表会やミニコンサートなどで取り上げると、お客様にも評判が良いようです。私も昨年の発表会で取り上げてみました。テクニック的には難しくない分、お互いに他のパートを聴く余裕があるので初めてアンサンブルを勉強する方にお薦めで、特に曲の良さがわかる大人の学習者にお勧めです。
●Henk Badings:Trio Cosmos Music for3ViolinsNo.2 // SCHOTT VLB54
大体、No.1と同じような感じです。
この他にも何冊か出ているようですが、取りあえず手元にある2冊のみご紹介致しました。
※ヴァイオリン以外の楽器とのアンサンブル譜面については、後日更新する予定です。