Last modified 11/20/98

レールモントフ組曲


Lermontov Suite


曲解説
レールモントフとはナポレオン戦争(1805-1815)のころに生まれ、その後の混乱とデカブリスト(12月党員)の乱という時代を生きた詩人です。 彼は、専制への反対、革命を目指したデカブリストに共感し、それを詩に反映しますが、わずか27年で決闘により命を落とします。
ハチャトゥリアンは最初に革命の気運の生まれた時代を生きた彼に共感し、彼を題材にした劇に作曲を試みました。 ボリス・ラヴレニョフ作の劇につけたのは8曲、それを4つの楽章からなる組曲にまとめました。

第1楽章:Introduction(詩人への哀歌)
元の劇では7番目の曲。レールモントフの祖先がスコットランド人である事を連想させるスコッチ・スナップが用いられています。
第2楽章:Mazurka
第3楽章:Valse
これらの楽章では「仮面舞踏会」でも示されたハチャトゥリアンの人の胸に直接訴えかけるメロディーの才能が発揮されます。
第4楽章:Intermezzo-Finale
オープニングシーンからのインテルメッツォで始まり、熱狂的なレズギンカで曲を締めくくります。

音源も次に説明するものしか見当たりませんし、吹奏楽で演奏される機会はありません。 しかしハチャトゥリアンの曲をもっと知りたいという方はこの曲も聞いてみるとよいでしょう。

オススメ音源
レールモントフ組曲ほか CRCB-80001(国内版),CD DCA 946(直輸入版)
指揮 L.チェクナヴォリアン
演奏 アルメニアフィルハーモニー管弦楽団
[前のページへ] [トップページへ] [作曲家一覧へ]