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After The Morning / Lyrics

Garden Valley / ガーデン・ヴァレイ

Written by Dougie MacLean

Arranged by Cara Dillon and Sam Lakeman

Label : Rough Trade, Number : RTRADCD198
Recorded and produced by Sam Lakeman
ほんとの私の家はここじゃない
大好きなジョニー、あなたは今どこなの?
ひとりぼっちで心細い、ほんとうに孤独
ここでの暮らしに馴染むことができない
知らない人の部屋に座り込んで、
知らない人のテーブルで気晴らする・・・
まるで、ぼんやり光るお月様みたい
安らぎを得ることができないの

暗闇の中で凍るような寒さに耐えながら、
それでも私は思い浮かべずにいられない
山水苑、あのなつかしい風景を・・・
記憶のページがゆっくりと広がっていく
海の向こうに声を振り絞って叫びたい
遙か遠い彼方、故郷に向かって
ここでの暮らしには耐えられないの

都会の明かりに目が眩みそうになる
そんな不安な土地をさまよい続けている
目に映るものからは色味が失せていく
こんなところに安らぎを見いだせない
友人と呼べる人々がここにはいない
あの懐かしい笑顔がここにはない
こんな不毛の大地があるなんて
ここでの生活では安らぎを得られない

今の私には身に染みてわかる・・・
哀れな移民達が抱く、底なしの落胆を
地獄の入り口に立たされているようなもの
ここでの暮らしに決して安息はない
欲に駆られた領主に土地を焼き払われ、
惨めに母国を追われて異国に移り住んだ
愛する人、大切なものを全て奪われて・・・
私の心に安らぎなどあろうはずがない

(補足)

原曲はダギー・マクリーン(Dougie MacLean) というスコットランドの 男性シンガーが作曲したもので、1988年発表のアルバム「Real Estate」に 収録されています。
原曲の歌詞は詠み手が男性ですので、カーラはダギーの承諾を得た上で 歌詞の一部を変更して歌っています。
(lovely Jenny → lovely Johnny など)

【Garden Valley】

米国にガーデンヴァレイという名の町がありますが、この曲では 地名ではなく地形を指しているようです。
川や池などの水辺に広がる緑の苑(その)とでも言うのでしょうか、 公園など人工的なものでなく、自然の一部としてある庭園のような 場所を言うようで、現在では花なども植えられ、地域民の憩いの 場として管理されている場合もあるようです。

この曲の作者であるダギー・マクリーンによると、都会で不自由なく 生活する現代人でも、心の安らぎという面では何かしら欠乏感を覚える もので、特に地方出身者にとっては人々の心の繋がり、故郷の自然と いったものに起因するのではないか、ということです。