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After The Morning / Lyrics

Bold Jamie / ボールド・ジェイミー

written by Cara Dillon and Sam Lakeman

Label : Rough Trade, Number : RTRADCD198
Recorded and produced by Sam Lakeman
"さあ立ち上がるの、一緒に来て!
この町をあなたと一緒に出たいの。
お父様のお屋敷や土地から離れるのよ!"


こうしてジェイミーは町を出て行ったのです、
愛しい人を抱きしめて

ふたりは岡と山を越え、谷を進んで行きました
霧の中、雨の中をも夜通し旅を続けて行きます

でも、彼女の父親は男達を引き連れ後を追っていました
そして哀れなジェイミーは捕らえられたのです、
愛しい人を、その腕に抱きしめたまま・・

彼女は家へと連れ戻され、部屋に閉じ込められました
一方のジェイミーは牢獄の冷たい床に横たわっています

彼は自分に下されるであろう判決を解っていました
愛する人と手を取り合ったという以外、
他に何も奪い盗っていないというのに・・

まるで殺人の罪を犯したかのように、彼の両腕には
冷たい鋼鉄の手錠がはめられ牢の床に繋がれました

そして看守は彼にこう言ったのです
"昨日の晩おれは聞いたぜ。
彼女、おまえを絞首台に送るか、
さもなきゃ疑いを晴らすんだとよ。"


裁判官は言いました
"この娘は年も若いというのに情け深いことだ。
ジェイミーが罪人だというのなら、
真実を話すというではないか。"


そして、輝くほどに美しいその乙女は
彼の前へと立ったのです
"ああ、またあなたと会うことができて幸せよ、
恐いもの知らずの愛しい人。"


しかし、彼女の父親は大声で叫びました
"裁判官殿、どうぞ私にも哀れみを!
この男は私のただひとりの娘を奪い去り、
我が一家に恥辱をもたらしました!
全てこの男が企てた事なのです!
もし絞首台に送らないとおっしゃるなら、
土地を捨てて出ていきます!"


すると彼女は涙を流して懇願しました
"ジェイミーに過ちはありません、
責を負うべきはこの私なのです。
私を連れて町から逃げ出すようにと、
私がむりやり彼にしむけたのです。
もしジェイミーの命を救えないのなら
私は命を絶ちます・・。"


"裁判官殿、彼は娘の宝石をすべて
盗み取ったのですぞ!
指輪も金の時計も、琥珀のアクセサリーも、
私の貴重品を全て奪いました!
数千ポンドに相当する私の財産です!
私の命が尽きて墓に入るまでに、
かならずやジェイミーの命を絶ってやる!"


"裁判官様、私は愛の証しとして
その品々を彼に渡したのです。
私達が引き離される事になるのなら、
全て返してもらってもかまいません・・・

でも愛しいあなた、
私達の真なる愛の証、それだけは
あなたの右手に着けていてほしい、
たとえ見知らぬ土地へ行こうとも
どうか私の事を忘れないでいて・・。"


(注) 中世においては、宗教により右手に
結婚指輪をはめる習慣がありました。
現在も国や宗教により様式が異なり、
ヨーロッパの国々には右手にはめる
習慣を持つ人々が多くおられます。