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After The Morning / Lyrics

The Snows They Melt The Soonest

ザ・スノウ・ゼイ・メルト・ザ・スーネスト

Trad. arranged by Cara Dillon and Sam Lakeman

Label : Rough Trade, Number : RTRADCD198
Recorded and produced by Sam Lakeman
雪というものは
風が春の調べを奏で始めると
またたく間に溶けてしまう
そして果実というものは
霜が退いていくと素早く熟す
ならば私は、
「あなたの顔などすぐ忘れられる」
若い男がそのような事を言う際、
別れの前に金貨を賭けるとしよう
なおも彼が私を求めてくると

雪というものは
風が春の便りを運んでくるや
またたく間に溶けてしまう
白鳥は温暖な春が続く限り
気兼ねすることなく飛びまわる
しかしながら春が過ぎ去り、
冬の冷たい風が吹く頃には
あなたの束縛は解かれてしまう
たとえあなたに、
荒れ狂う大海を乗り越えてでも
私を追い求める自信があろうと

雪というものは
風が春の調べを奏で始めると
またたく間に溶けてしまう
眩い日差しが照りつける夏、
自由に飛び交っていた蜂さえ
冬には針を立てられなくなる
かつて私は、
感情を高ぶらせる若い男が
一晩で落ち着く姿を目にした
しかるに、
激昂する若者をなだめるなど
きわめて容易いことなのだ

だから今ここで、
別れを言うのはやめてほしい
そんな別れ方はしたくない
私の横に来て口づけを交わし、
そっと立ち去ってくれればいい
そして私はこの場で待ち続ける・・・
赤雷鳥が鳴き、岩燕が飛び立つまで
雪 それは、
風が春の調べを奏で始めると
直に溶けてしまうものなのだから

(補足)

過去に多くのシンガーによって歌われている有名な古い伝統歌で、 カーラはファンからの要望を受けてこの曲を歌い始めたと 言われています。
歌詞は詠み手が男性であるものなど、いくつか別のヴァージョンも あるようです。1821年頃に初めて記録されたという最も古い歌詞と、 カーラが歌っている歌詞にも細かな違いが見られます。

【moor cock - 赤雷鳥、アカライチョウの雄】

英国地方の特有種とされる鳥で、その鳴き声は「Go back (帰りなさい)」 と聞こえるのだそうです。