The unofficial web site provides the informations of Irish folk singer Cara Dillon

Hill of Thieves / Lyrics

P Stands For Paddy (Lament For Johnny)

P スタンズ・フォー・パディー

*(ラメント・フォー・ジョニー)

Trad. arranged by Cara Dillon and Sam Lakeman

*(Written by Cara Dillon and Sam Lakeman)

Label : Charcoal Records, Number : CHACD002
Recorded and produced by Sam Lakeman
それは晴々としたある朝のこと、
私は気分良く散歩に出かけていた
古い城壁のあたりまで歩いたので
ひと休みしようと腰を降ろしたその時、
とある男女の会話が聞こえてきた
恋人同士の会話ってことは、ねえ、
男女が何を話すか聞くってことは
恋愛について少しは学べそうじゃない、
そこから立ち去る前にね

P、それってパディのPを意味してる
私、そうじゃないかと思うの
J はあなた、愛しい私のジョン、
W はあのろくでなし、ウィリーのW、
でもジョニーはいい人よね
「ジョニーは真面目ないい人なの」
彼女は言いました、
「ジョニーは最高にいい人よ、
誰が何て言おうと関係ない、
ジョニーは誠実ないい人よね」

ねえ、僕の横にきて座りなよ、
君も芝生の上に座ればいいのに
もう9ヶ月、いやもっと経つのかな、
僕たちが付き合い始めてから
長いよね、もう1年近くになるのか、
僕たち付き合うようになってから

いいえ、もうこの先どうなろうと、
あなたの隣に座ることはないわ
他に可愛い子ができたって聞いたの、
もう私になんか関心ないってね
「もう私なんて飽きたんでしょう」
彼女は言いました、
「もう私なんて飽きたんでしょう、
もう誰が何て噂してようと関係ない、
あなたは私に飽きたんだから」

じゃあ僕は高い木に登ってやる
そして野鳥の巣を盗ってくるよ
その巣にあった物を持ってきて、
僕の一番好きな子に手渡すんだ
「僕の一番好きな子の手に」
彼は言いました、
「一番好きな子だよ、
その巣にあった物を持ってきて、
僕の一番好きな子に手渡すんだ」

(補足)

散歩に出かけた先で、とある男女の痴話話を盗み聞く、 あるいはその様子を盗み見る・・・。
あまり趣味のよくない話ですが、こういった内容の伝承曲は 意外に数多く存在します。
この曲の次に収録されている "The Verdant Braes Of Skreen" も まさしく同じ系統の伝承曲ですが、その曲調はまるで別もの、 というのが不思議です。

【P Stands For Paddy】

「P はどうだの、J や W はああだのと、人はいろんな事を 噂する。でもジョニー、同じ J でも、あなたは誠実ないい人だと 信じていたのに・・・。」
サビの部分の歌詞は概ねそのような意味ではないかと思いますが、 歌詞中に登場する人物名(の愛称)には、何らかの象徴的な意味が あるのかもしれません。
"T stands for Thomas"、"B stands for Barney" 等の、 まるでこの曲の替え歌のような別のヴァージョンが英国や 米国に至るまで幅広い地域に点在しているのも、実はそんな 理由からなのではないでしょうか。

「高い木に登って〜鳥の巣を盗る」のくだりについては、 5曲目 "False False" の補足をご参照ください。