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Sweet Liberty / Lyrics

Erin the Green / エリン・ザ・グリーン

traditional song,

arranged by Cara Dillon and Sam Lakeman

Label : Rough Trade, Number : RTRADECD123
Recorded by Sam Lakeman
さあ、恋する若き男女の皆さま、
どうぞお立ち会いください
私が胸に抱いておりまする哀れな物語に、
どうかお耳をお貸しくださいませ
不運なる身の上を嘆きまする暫しの間、
ご一同様の同情が頂けますように
この哀れな胸の内、正直に語れる者も
他には誰もおりますまい
かつては薔薇色に輝いていた私の頬も、
今ではすっかり青ざめてしまいました
それというのも全てはあの若者・・・
この青葉茂るアイルランドの地を
今や遠く後にした彼のせいではないかと
かように思うのであります

さて、私たちが子供だった頃のこと
それは綺麗な牧草地がありまして、
ふたりでそこに出かけたのであります
そこで野イチゴを摘むうちに、
私たちは幼いながらも
互いを好き合うようになりました
私たちが通学しておりましたのは、
あの懐かしきガーバーの町であります
彼はクラス一の秀才でしたし、
どんなに些細な規則も守っておりました
私はキルナコールの町へと続く道を、
浮き浮きとしながら帰宅したものです
緑の地、アイルランドの精華と共に

ああ、彼が胸の上に頭をよせている・・・
彼は闇に乗じて来ては、毎晩のように
私の部屋で寝泊まりしておりました
愛しい彼は私を賛美する歌まで作曲し、
素敵なデリー娘と私を称してくれました
彼を拒むようになった頃、その頃の私は
死ぬほど彼に恋い焦がれていたのです
そんな私のつれない態度を
彼が真に受けてしまおうとは、
まさに思いもよらぬ事でありました
ですが、これぞ自からが招いた不運、
私の犯した過ちなのであります
そう、彼は旅立ってしまいました
私をひとり、緑の地アイルランドに残して

(補足)

アルバム付属のブックレットには、この曲の歌詞の後に (お母さんとお父さんへ、愛を込めて)というカーラの メッセージが添えられています。彼女にとって何かしら 思い入れのある曲なのでしょう。

歌詞中に登場するガーバーという町はカーラの故郷 ダンギブン村に近い場所にありますので、やはりこの曲も 北アイルランドのデリー州で歌い継がれている伝承曲であ あることは間違いなさそうです。