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Lyrics

He's Young but He's Growing

ヒーズ・ヤング・バット・ヒーズ・グロウイング

original song title: 'My Bonny Boy'

written by Ashley Hutchings (from traditional sources)

Label : Topic Records, Number : TSCD535
父さん、大好きな父さん、
あなたはひどい過ちをおかしたのよ
父さんが死んでしまったばっかりに、
あまりに幼い相手と結婚するはめになった
だって彼はまだ16歳、私は21・・・
年端もいかない子供だけれど、
彼は大人への階段を上っていく

愛しい娘よ、
道理を違えたのはおまえだろう
彼とふたりで出て行った上に、
子供も授かったじゃないか・・・
私が死んでいなくなれば、
おまえの息子にも父親が必要になる
まだまだ若いおまえの亭主だが、
それでも大人になっていくさ

ある日のこと、校舎の横を歩きながら
サッカーに興じる少年達を見ていた
その中に私の愛しい人、彼がいた
私には彼が他の誰より輝いて見えた
私の夫はまだまだ子供、
それでも彼は大人へと成長しつつある

別の日、また校舎の横を歩いていて
今度はそこで売人の男を見た
その男は商売のため立ち寄っていた
クスリを買い求める少年達、
その中に我が最愛の人もいた
私には彼が誰よりも暗く青ざめて見えた
彼の大人への成長の道、
それは売人によって閉ざされた

彼は16にして妻をめとることとなり、
17でひとりの子の親となったけど、
18歳でその身をクスリに冒されてしまった
彼の人生は売人によって詰まれたのだ

春の朗らかな日々は過ぎ去り、
夏が来ようとしている
安っぽいイヤリングやネックレス、腕輪で
若い娘達がうわべを繕う季節
かつて私にも最愛の人がいたけれど、
もはや全てを失ってしまった
それでも私はこの子の成長を見守っていく

(補足)

この曲はアシュリー・ハッチングスが2001年に発表した "Street Cries" という コンピレーション・アルバムに収録されています。収録曲は全て伝承曲ですが、 歌詞についてはアシュリーの意向で現代風に書き換えられている部分があり、 曲名も変更されています。
CD付属のブックレットには原曲の歌詞も併記されていますが、この曲では おもに歌詞の後半が書き換えられています。曲の主人公である女性の夫、彼は 若くして人生を終えることとなりますが、原曲では単に「惨めな最後を迎えた。」 とあるだけで、密売人、クスリなど亡くなった原因については記されていません。