The unofficial web site provides the informations of Irish folk singer Cara Dillon

Discography
Mary Dillon - メアリー・ディロン
カーラは6人の姉、1人の兄を持ち大家族の中で育ったが、その幼少期に
音楽と歌に興味を持つきっかけを与えたのが10才上の姉メアリーだった。
カーラが敬愛するケイト・ブッシュをはじめ、多様なアーティストの音楽を
聴かせたという。やはりメアリー自身も早くから歌の才能を開花させており
後にカーラも受賞する All Ireland Traditional Singing Trophy に輝いた。
Deanta - ディアンタ(カーラはジャウンタと発音)は85年に北アイルランド、
デリーとアントリムの優れた若手ミュージシャン5人によって結成された。
下記3作を発表後、6人中5人を占める女性メンバーの結婚により現在は
活動をほぼ休止しているようだが、メアリーはカーラの作品にも参加し
美しい歌声を聞かせてくれている。
意外にオチャメな性格の人で、カーラのオフィシャル・サイトができた頃は
よく掲示板に冗談を書いて妹を激励 (?) していた。

Boys of the island

released : 2005

Boys of the island 01. John Condon
02. Soldier
03. Boys of the Island
04. Lone Tree
05. Lament for Guillemont
06. Fawney Cross
07. The Battle of The Somme
08. Paschendale
09. Danny Boy /
    The Londonderry Air (trad)
Label : songshed
songshed.mysite.wanadoo-members.co.uk/
Notes ;
Deanta の活動が休止されて以来、久しぶりにメアリー・ディロンの
歌声が聴けるアルバム。ディロン姉妹の故郷でもあるデリー州にて
独自に音楽 CD を製作・発売している個人レーベルから出たもの。
メアリーが歌っている曲は 01 の John Condon 一曲だけであるが、
英 BBC ラジオの各番組で放送され一時は話題となった。
最初にこの曲が収録されたアルバムは既に生産終了となっており、
本作はリスナーからの問い合わせを受けて新たに製作されたという。
(01 については、おそらく2003年頃に録音されたと思われる。)
他の作品は地元デリーのミュージシャンの作曲・演奏によるもので、
第一次大戦中、アイランド全域から徴兵され前戦に送られていった、
数多い少年兵の悲劇をテーマとしている。中でも John Condon は
当時14歳という若さで戦場に送られた。今もベルギーに残っている
彼の墓碑には、現在も多くの人々が弔問に訪れているという。

Deanta / Deanta

released : 1993

Deanta 01. The Flight of the Termite
02. The Green Fields of Canada (trad)
03. King of the Blues
04. Cold Grey Fairyland
05. Willie Taylor (trad)
06. Harps Airs
07. Thousands Are Sailing (trad)
08. Gravelly Groove
09. Dark Iniseoghain
Label : Green Linnet, Number : GLCD1126
Notes ;
数多くのライブ活動を重ねた後、満を持して発表されたファースト・アルバム。
二作目以降と比較し、少々荒削りな部分やまだ演奏にも硬さが見られるが、
選曲も良いしメアリーの歌曲も多いので楽しめる一枚。
また、アルランドの伝統楽器で通常我々が目にするハープより少し小型という
アイリッシュ・ハープも演奏しており繊細で美しい音色を聴ける。
ラストの Dark Iniseoghain はカーラもコンサート披露していたことのある曲。
ドニゴールの小島にまつわる伝承曲なのだそうだ。

Ready For The Storm / Deanta

released : 1994

Deanta 01. The Mighty Clansmen
02. The Landsdowne Lass
03. The Lakes of Pontchartrain (trad)
04. An Raibh Tu Ag an Gcarraig (trad)
05. Hammy's Jigs
06. Culloden's Harvest
07. Let the Hair Sit
08. The Maid That Sold Her Barley (trad)
09. Eleanor Plunkett (trad)
10. The Party
11. Ready for the Storm
12. The Rocky Reels
13. The Benedy Glen (trad)
Label : Green Linnet, Number : GLCD1147
Notes ;
前作より音質も向上しており、また全曲アレンジもよく練られ安定した演奏が
詰まった好盤。メンバー6人中5人が女性ということでシンプルな中に暖かみと
繊細さがあり、まさにこのバンドの本領が発揮されている。
またメアリーの歌曲も堪能できる一枚で、特に 06 の Culloden's Harvest は
感動的という表現を使わざるをえない。
彼女も含めアイルランドのシンガー全てに共通していることだが、まるで呼吸
するかのように素直なアプローチで歌を表現しており、それが聴く人々の心を
暖かく包み感銘を与えているように感じる。

Whisper Of A Secret / Deanta

released : 1997

Deanta 01. Two Days to Go
02. Willie and Mary (trad)
03. Usual Suspects
04. Paddy's in Chicago
05. Lone Shanakyle (trad)
06. Waltz of the White Lies
07. Farewell to Huncheon
08. The Blacksmith (trad)
09. Cogair Ruin
10. The Druid's Mountain
11. Where Are You?
12. Scarta Glen Road
Label : Green Linnet, Number : GLCD1173
Notes ;
Deanta とは完全という意味であるらしいが、まさにこのバンドの完全な形が
収録されたと言える三作目。さらに緻密に、さらにエモーショナルになった
演奏は前作にない迫力がある。本作を最後に活動を休止することになるが
今なお高い評価を得ているのもうなずける。