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Ingleton / Saturday 6th October

イングルトン、アクリントンでのお話 〜カーラ達に聞きました〜

下記の中から興味のある項目をクリックしてください。
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01. 日本公演はいつ?
02. ニューアルバムについて
03. カーラ?カラ?それともキャラ?
04. どんな人?カーラ・ディロンとレイクマン兄弟
05. 全アイルランド・トラディショナル・シンギング・トロフィー
06. カーラの姉、メアリー・ディロン
07. 過密スケジュール
08. 夜9時からのコンサート
09. コンサートの後はパブで一杯
10. カーラのおすすめ楽器は
11. 彼らのおすすめバンドとシンガー
12. ファースト・アルバムの選曲
01. 日本公演はいつ?
実は9月に来日の計画をしていたところ、その月は諸事情(祝事)があり断念したそうです。
なんとか2003年の夏頃には行きたいとのことで、その時には、今年の夏人気が急上昇した
オーストラリアやニュージーランドにも遠征したいと話していました。
この話題が出た時、カーラは中指を人差し指に重ねるおまじないで実現を祈ってくれました。
また、「ところで、日本までの飛行時間ってどのくらい?」とサムに尋ねられましたが・・
これはナイショにさせてもらいました。 戻る
02. ニューアルバムについて
ツアーの合間をぬって、すでに何曲かのレコーディングを終えているそうです。
コンサートでも披露しているオリジナルの新曲のいくつかは、数年前、まだPolar Starという
デュオ名で活動していた頃に書いた曲なのだそうですが、レコード会社の反応もとてもよくて
次回作に収録されることがほぼ確定しているとのこと。今回はオリジナル曲とトラッド曲が半々
という内容になるのではと思います。前回同様、録音は自分達で、仕上げは Ghostland の
John Reynolds に手伝ってもらうとのことで、発表は2003年の初旬を計画しているそうです。
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03. カーラ?カラ?それともキャラ?
彼女の名前、Cara は正しくどう発音するのか・・
時々気になっていたことなので、実際に周囲の人達が彼女に声をかける時などを
注意して聞いていたところ、もし日本語で表記するなら ‘カゥラ’ が近いと思います。
(しかし、もちろんカーラやキャラに近い感じで発音している人もおられました。)
ちなみにこのサイトでは、日本盤のタイトル同様にカーラの表記で統一しています。
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04. どんな人?カーラ・ディロンとレイクマン兄弟
会場でもパブでも、相手がファンだろうが誰であろうが何の気どりもなく談笑している
彼女ら3人を見て、最初は少なからず驚きました。大好きな音楽を演奏しながら旅をし、
行く先々で出会った人々との音楽談義をほんとうに楽しんでいるようです。

カーラは、近頃では日本の田舎でも見かけないほど素朴で純な娘さん。ステージでの
曲紹介などは全て彼女の役目ですが、いつも照れくさそうに話していました。
決して大声で笑うようなタイプではないものの、意外と無邪気な面もあるようです。

カーラと同い年のサムは、頭が切れて何事もソツなくこなすバンドのリーダー的存在。
彼のピアノ・プレイそのままの、落ち着いた雰囲気のある好青年という感じでした。
日本についても、地理から習慣まで幅広い知識をお持ちでビックリしました。

サムとひとつ違いの弟さんセスは、口数は少ないながら、さっぱりした性格の行動派。
私が英語を聞き取れずに困っている時、身振り手振りを交えながら簡単な言葉を使い
テキパキ解説してくれたので、ほんとうに彼には何度も助けてもらいました。
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5. 全アイルランド・トラディショナル・シンギング・トロフィー
カーラのプロフィールに必ずといっていいほど登場するのが、彼女がわずか14才の時に
受賞したという the All Ireland Traditional Singing Trophy・・。
姉メアリーも受賞したというこの賞ですが、いったいカーラはこの時、どのような伝承曲を
歌ったのか知りたかったので質問してみました。
「‘The Banks of the Roe’という曲です。私の故郷ダンギブンにある The River Roe に
ちなんだ曲で、他にもそのロー川にちなんだ曲がたくさんあります。」
‘The Winding River Roe’という曲を彼女は現在ステージでに歌っていますが、これも
そのひとつなのだそうです。 戻る
6. カーラの姉、メアリー・ディロン
日本でも評価と人気の高い、北アイルランドのバンド DEANTA のボーカリストであり、
ハープ奏者の Mary Dillon (メアリー・ディロン)。彼女が時々カーラのサイトの掲示板に
書き込みをしているのをご存知でしょうか。それもかなり面白い内容で・・。
それについてカーラに尋ねたところ、
「もう恥ずかしいからやめて〜、って言ってるんですよ。(苦笑)」
とのことでした。ちなみに現在メアリーは、英語の教師をしながら二人の小さい子供さんの
面倒を見る毎日なのだそうで、音楽活動への復帰に関しては意欲満々でいらっしゃるとか。
(カーラはガッツ・ポーズ付きで表現していたので、とても歌に燃えておられるようです。)
また、アクリントンの会場で、日本でもたくさんの人が DEANTA のアルバムを聴いている
とカーラが携帯で伝えたところ、驚きつつとても感激されていたそうです。
※ ちなみに、カーラは DEANTA をジャウンタという感じで発音していました。 戻る
7. 過密スケジュール
2002年度はフェスティバルを含め、軽く100を越えるコンサートをこなしている彼ら三人・・。
英国内では楽器や荷物を車に積み、自分達で運転しながら会場をまわっています。
「以前はもう少し大きな車があったんだけど、壊れちゃって・・。」サム談。
現在はセスの軽を借り、セスの運転で移動しているのですが、イングルトンの会場へも
前日のベルファストから、わずか3時間の睡眠で5時間かけてたどりついてました。
「来年は大きな車を買って、今年まわれなかった会場も行くよ。」とのことでした。
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8. 夜9時からのコンサート
アクリントンでのコンサートは日曜日ということで7時半のスタート。それについてサムは
「普段は9時からなんだけど、今日は日曜なんで早めに始めなくちゃならないよ。」
なんでも、日曜の夜は家でのんびりテレビを見る人も多いそうで、コンサートの当日券も
あまり売れないとか。(この夜のコンサート会場はほぼ満席でしたが)
そこで、日本でのコンサート開始時間がたいてい夜7時前後であることを話すと、全員
「ウソ!なんで?」と一様に驚いていました。 戻る
9. コンサートの後はパブで一杯
上の項目で書きましたが、彼らにはちょっと早すぎるらしい日本でのコンサート開始時間。
「でも終わった後で一杯やる時間が多くなっていいね。」とはサム氏の弁。
コンサートの後はパブに直行、というのがツアーでの彼らの楽しみのひとつのようですが、
もちろん酔っぱらうのが目的ではなく、男衆はマイルド・ビールを、カーラはほんのちょっぴり
ブランデーを飲んで旅の疲れを癒していました。また、コンサート会場から流れてきたファン、
それに地元の人々との会話も楽しみのひとつにしているようです。 戻る
10. カーラのおすすめ楽器は
イングルトンでのコンサートは‘Folk Weekend’というお祭りの一環として開催されましたが、
その名の示すとおり音楽のお祭り、夜のパブでは10時を過ぎてもセッション大会で大盛況。
店の一画では地元の熟練ミュージシャンが集まって次々とレパートリーを披露していました。
その様子を楽しそうに眺めながら、カーラが楽器についてのお話をしてくれました。

まずは‘Bodhran’バウロンという片面の太鼓。(カーラはブーロンという感じで発音)
「キツネの皮が貼ってある太鼓で、アイルランドの私の町でセッションをすると、この楽器を
持ってくる人が多すぎて、たいてい途中で演奏が滅茶苦茶になるんです。(笑)」

‘Uilleann pipes’イラーン・パイプ。アイルランド特有のバグパイプ。
「今度のアルバムでは、ある曲でパイプ奏者に参加してもらえそうなので楽しみです。」

‘Whistle’ティン・ホイッスル。縦笛で、アイルランド花形とも言える楽器。
「ひとりでも練習が簡単だし、絶対おすすめです。(とニッコリ微笑む)」
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ちなみに、カーラのロウ・ホイッスルを‘He's Young But He's Growing’で聴けます。
(この曲はカーラのオフィシャル・サイトよりフルMP3ファイルを無料ダウンロードできます。)
11. 彼らのおすすめバンドとシンガー
イングルトンの前日は、Big Buzz アワードという音楽雑誌が選定する賞の授与式に出席のため
ベルファストに行っていたそうで、2002年はこれで4つ目となる受賞にカーラも嬉しそうでした。
がしかし、ポップ系のアーティストのほうが数多く列席していたというこの授賞式・・。
男衆からは少々過激な発言も飛び出し、カーラが「もうそのへんにしなさ−い。」と諫める場面も。
そこから日本ではどんな人が人気?という話題に移り、エディ・リーダーの名前を挙げると
「まあ!彼女とはBBCのライブの時にとても親切にしてもらったんです!」とカーラ。
「うんうん」と、男衆も笑顔を見せる。
「あ、ダービッシュって知ってる?彼らはすごくいいバンドだよ。」とサム。
「12月に来日されます」と伝えると、全員「ホントに〜?!」と、かなりうらやましそうでした。
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12. ファースト・アルバムの選曲
メロディアスで美しい伝承曲のバラードが何曲も収録されているカーラのファースト・アルバム。
選曲は、カーラが子供の頃にいろんな人から教わった曲の数々が書き留められているという
古いノートから、そしてサムのお父さんが所有しているというレコードのコレクションから・・・
というような記事を読んだことがあり、それについてサムに質問してみると、
「父の友人に何千枚ものアナログ盤コレクションを持っている人がいるんだ。古いレコードのね。
その人は建築家なんだけど、とにかくすごい几帳面な人で・・・例えばほら、
(と、テーブルの上に無造作に積まれた本をキチーンとまっすぐに揃える仕草を見せる。)
そんな人だから、ちょっとやそっとで貸してもらえないんだよ。」
つまりその人は、きちんと整理されたレコードのコレクションを他人に荒らされたくないようです。
とはいうものの、ぜひもっと良い曲を発見して我々音楽ファンに紹介してほしいと思いました。
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以上、2日間で約4時間、ほとんど日本の話で盛り上がってしまったため質問したかったことの
半分もお聞きすることができませんでしたが、日本にもアイリッシュ・パブが何件もあり、そこで
日本のミュージシャンによるセッションも行われている事を話したところ、それを聞いたカーラが
とても感激し、目をキラキラさせていたのが印象に残っています。