Chasing The Rainbow 《1-6》

Left Handed Girl

by詠月(SELENADE)







「あゆさん、お帰りなさい」

「あれ? 一弥君!?」

玄関先でボクを迎えたのは一弥君
でもなんで?

ボクが不思議そうな顔していると

「あ、すいません、
 今日の作業は大方終わったんで
 本を読ませてもらってたんです」

玄関前の廊下の片側には本が積み重ねられてた

「これは…?」

「本日の成果、部屋の片付け中発掘された本ですね」

いっけなーい! 
お部屋の片付けお手伝するの忘れてたよ!

「祐一さんは捨てるってここに置かれたんですけど
 もったいないから見せていただいているんです」

「そうなんだ…あの…」

「はい?」

「祐一君怒ってなかったかなぁ?」

「いいえ、大丈夫ですよ
 むしろまこちゃんとの言い合いのほうが…
 まあ、そっちはいつものことなんですけど」

「真琴ちゃんも来てるの?」

「ええ、奧にいますよ」






台所に入ると
秋子さんとあゆちゃんが
お料理の支度をしていた

真っ先にボクに気付いたのは秋子さん

「お帰りなさい、外はどうでしたか?」

「うん、とっても楽しかった、
 栞ちゃんにも会えたし」

リュックをおろし、
コートを脱ぎながら答える

「あら、そうだったんですか」

あゆちゃんは料理から手が放せないらしく、
少し遅れてから(料理が出来上がったみたい)
ボクに声をかけた。

「おかえり、あゆちゃん」

「ただいま、あゆちゃん
 今日もお料理おいしそうだね」

「そうだね、まあまあってとこかなっ」



「ところであゆちゃん、
 そろそろ夕ご飯にしたいから、
 みんなを呼んできてくれないかな?」

「うん、わかった、呼んでくるよ」













そして夕ご飯、
今日も水瀬家の食卓はにぎやか

ボクの席はあゆちゃんと向かい合わせ
ボクがお箸を動かすと、あゆちゃんも動かす
二人して同じような動作を繰り返す
…まるで鏡見ながら食べてるみたい…



祐一「なあ、あゆ」

二人「「それってボクのこと?」」

祐一「あ〜…っと、羽生やしてるほう」

ボク「家の中まで背負ってないよ〜」

祐一「そうでも言わなきゃ特定出来ん
   それとも、『新居候のあゆ』と言った方がいいか?」

あゆ「祐一君、それはひどいよ」

祐一「でもな、んむぅ〜〜……」

ボク「ところで、ボクに何言おうとしたの?」

祐一「あ、いやいや、
   『帰り、遅かったな』って声かけようとしただけだったんだ…が」

あゆ「『が』って何? 気になるんだけど」

祐一「いや、考えにゃならんことがあるなあ…ってな」

何か祐一君、難しい顔してるよ



祐一「ま、そっちについては、夕飯喰った後で」













夕ご飯が終わって、
いつものようにあゆちゃん、名雪ちゃんが
秋子さんと一緒にお食事のお片づけをしてる真っ最中に
祐一君が二人を呼び寄せた。

二人とも後にして欲しいって言ったんだけど
祐一君が秋子さんから『了承』を取り付けて、
祐一君はボクらを居間に集めた



何する気なのかな祐一君……

祐一「まずは俺から提案があるんだ」

真琴「なによぅ、こっちは早く帰りたいんだから」

祐一「知ってるって、
   だから秋子さんにたのんで二人にも来てもらったんだ」

名雪「祐一…それだけじゃちょっと意味がわからないと思うよ」

祐一「決めるなら人数が多いほうがいいと思ってな」

あゆ「そっか、だから真琴ちゃんが帰っちゃう前に
   ボクと名雪ちゃんを呼んだんだね」

一弥「じゃあよっぽど重要な話なんですか?」

祐一「ああ、そうだな、あゆにはかなり重要な話だな」

一体なんの話なんだろ…



祐一「お前に名前をつけたいんだ」

ボク「名前? …あるよボク」

祐一「あゆと同じだと紛らわしくてかなわないからな、
   愛称をつけようってことなんだ」

真琴「また、バカなこと始めて…」

祐一「おまえはだーっとれ」

あゆ「べつにボクはそのままでもいいと思うんだけどな…」

祐一「お前はよくてもこっちは不便でしゃあないのっ」



祐一「よおし単純にいこう…あゆ二号ってのは?」

真琴「却下! 祐一、いい加減すぎ!!」

名雪「祐一、それはいくらなんでもひどいよ…」

祐一「うーんそうかなあ、あゆはどう思う?」

あゆ「訊くほうがまちがってると思うよ」

祐一「いや、そっちのあゆほうに訊いたんだが」

あゆ「どっちに訊いても同じだよ……」



祐一「羽しょってるから羽あゆ」

ボク「うぐぅ…羽アリみたいでやだよ」

祐一「即座に却下か」

名雪「当たり前だとおもうよ、祐一」



祐一「ドッペルあゆ」

真琴「どっからそんな不気味な名前持ってきたのよ!!
   祐一はいいかげん過ぎるよ!!
   ほっとくと、食べ物の名前だって付けかねないんだから!!」

祐一「しまった、先を読まれていたか」

額に手をぺちっと当てる祐一君

一弥「ねえ、まこちゃん、それってぴろの名前つけた時の話?」

真琴「う〜〜〜、それもある! けど…!」

一弥「え、まだあったの!?」

祐一「知らん、俺は知らん、
   それ意外、ゴッドファーザーになったことなんか無い」

真琴「あんたが無くてもあたしの思い出には深〜〜い傷跡が残ってるのよ!!」

祐一「あ〜…記憶にございません」

…もう一寸で、おとといの再現になるとこだったけど
名雪ちゃんとあゆちゃんとボクとで
なんとかその場を収めることができた

この二人にはホントはらはらさせられるよ



祐一「なにかないか?
   二人を区別するような特徴とかがさ」

一弥「…利き腕かなぁ…」

ぽそっとした声で一弥君が喋った

祐一「なんだ、一弥?」

名雪「…四日も一緒にご飯食べてて気付かなかった?」

祐一「は?」

あゆ「あはは、ボクも今気付いたよ、
   あゆちゃん左利きだったんだね」

そっか! そういやそうだね


一弥「そうですね、
   さっきもまるで鏡みたいにお二人とも食べてましたから」

祐一「あ、そういうことか」

名雪「そこに気付いてれば昨日のパーティで、
   あんな大げさなことしなくてもよかったのに…」

祐一「な、なんだよ名雪、おまえ知ってたのか?」

名雪「あゆちゃんがすり替わってたこと?」

祐一「おう」

名雪「そうだよ、
   突然お箸の持ち方変えたんで、すぐに分かったよ」

真琴「あははははは、
   祐一、バッカなんだぁ」

祐一「うるせー、
   お前だって見抜けなかったじゃねーか!」

あ〜ぁ…また二人の言い合いが始まっちゃった……
せっかくさっきは止めたのにさ



名雪「祐一、話逸れてるよ」

祐一「あれっ? …ん〜…?
   っと、何話してたんだっけ?」

名雪「自分で思い出して」

祐一「チョイ待て、えぇと……
   そっか、ジャム餡ルーレットの話だったな」

真琴「がくっ…祐一! あんたねえっ!!」

ボク「はぁ〜」

あゆ「そうじゃないよ〜」

名雪「だからあゆちゃんにニックネームを付けるかどうか」

祐一「おお、そうだったそうだった
   んじゃ、『サウスポーあゆ』これできまりだな」

ボクのほう見ても困るよ…祐一君
しかも自信たっぷりに言わないほしいな

一弥「それもちょっと変だと思いますよ」

名雪「祐一…なにもそこまで厳密にしなくてもいいと思う」

真琴「忘れっぽいだけじゃなくて
   ホント人の気持ちがわからないんだね、祐一はさ」

祐一「うう〜、ちっきしょうめぇ」



祐一「じゃ…あゆあゆならどうだ?」

あゆあゆ……

あゆ「むかし…その名前でボクのこと呼んだことあるでしょ」

祐一「そうだったっけ、かなぁ?」

真琴「あゆ…無駄だよ、
   わすれんぼに何言ってもダメなんだから」

祐一「おまえ、しつこいなあ〜」



結局…このままじゃらちがあかないんで
『あゆあゆ』で多数決をとることになったんだ

祐一君一人が『あゆあゆ』を支持
ボクとあゆちゃん、一弥君は保留
そして名雪ちゃん、真琴ちゃんは反対



真琴「2対1、これで決まりだね祐一」

祐一「いいやまだだ、
   大切な人を頭数にいれてない」

あゆ「大切な人?」

名雪「祐一…分かるよ
   お母さんから『了承』を引き出すつもりでしょ…」

一瞬びくっと肩をふるわせる祐一君
でもその直後に不敵な微笑みをボクらに投げつけた

祐一「ふ…いつもながら名雪の感の良さには驚かされるな…
   だが、そのお言葉をいただけばこっちのものだ、ぬははは〜」

真琴「それずるい!」

秋子「話は聞かせていただきました」

おもむろに秋子さん登場
といっても、あれだけ声張り上げたら
聞こえちゃうにきまってるよね


名雪「お母さん…」

祐一「で…秋子さん、当然の事ながら…」

期待感がにじみ出ているのがわかる
そんな声だった


秋子「はい、当然の事ながら反対に一票ですね」

祐一「んな〜!!」

真琴「やったー、3対1で却下決定!!
   ははは〜祐一の負け負け〜、ざまみろー」

秋子「簡便性や一意性を求めるだけが
   名前の役割ではないですよ、祐一さん。
   名前にはもっと大切な意味があるんですから」



ほっ、よかった…
祐一君には悪いけど
流石にあゆあゆはね…













一弥「じゃあ、また明日も来ます」

真琴「げ、明日も…
   もういいでしょ〜、あたしもう疲れたぁ」

祐一「そう言いつつも、
   まぁた紙袋いっぱいのマンガをお持ち帰りですかぃ、ええ?」

真琴「どうしてあたしばかりいじめるのよ、一弥だってさ」

一弥君の手には
ビニール紐で結ばれた本の束が抱えられてた

祐一「玄関先に出した本なんぞいくらもってかれてもかまわんさ」

そういえば玄関横の本の山、
さっきより少なくなってる……

祐一「この先もまず読むこともないし、
   扱いが悪すぎて古本屋に引き取ってもらうのも
   躊躇するくらいのシロモノなんだから」

一弥「あの、こちらに残ってる本も、
   もう一度確認したいので、捨てないでほしいんですけど」

祐一「ああ、わかったって
   その代わり明日も頼むぜ、勤労少年」



二人を見送ったあとで
ボクらはまた居間に戻って時間をつぶした。

居間には水瀬家の人が全員集まって
めいめい好きなことをしている

TVのバラエティを
大笑いしながら見ている祐一君

その横で秋子さん、あゆちゃんも
にこにこしながら番組を見ている

でもバラエティの内容に反応してじゃなくて
祐一君の笑い声に反応してるみたい

名雪ちゃんだけは違ってて
少し離れた所で本を読んでいたりする



ボク「ねえ、いつぐらいに終わるかな、お部屋の片付け」

番組が一段落したころを見計らって
祐一君に何となく話かけてみた。

祐一「ん…そうだな、まあ後1、2日ってところかな」

ボク「そうなんだ」

祐一「休日だったら1日で済んだんだろうけどな」

ボク「ずっとあゆちゃんのお部屋に
   お邪魔するのも悪いなって思って…」

名雪「だったら、あゆちゃん
   今日は…わたしの部屋に来る?」

秋子「それもいいかもしれませんね」

祐一「おう、たしかにその手もあるな」

あゆ「あゆちゃん、ボクのこといいんだよ、気を使わなくても、
   日曜日潰しちゃったのはボクなんだからさ」

ボク「ありがとう、あゆちゃん」

秋子「あゆちゃん、慣れた部屋で寝るほうがいい?」

ボク「ううん、ボクどこでも寝れちゃいます」

秋子「では、明日も片付けが終わらなかったら
   名雪の部屋でどうかしら」

突然だったんでちょっとびっくりしたけど
秋子さんなら十分ありえる提案だよね
名雪ちゃんもいいって言ってたしここはお言葉に甘えようかな

祐一「明後日以降に延びたらどうしますか」

秋子「そのときは、そうですね、
   日ごとに部屋を順繰り変えていくのがいいかもしれませんね」

流石にそれは二人に迷惑が…

名雪「うん、わたしはそれでいいよ…」

えぇ〜、そんな簡単に決めちゃっていいの? 
名雪ちゃん!?

あゆ「別に迷惑じゃないから
   ボクはいつまででもいいんだけどな」

あゆちゃんまで…

秋子「あら、いいじゃないですか、
   毎日移ったほうが楽しそうで」

祐一「そうすると順番からいってあさっては俺の部屋だな、うん」

祐一君、また調子に乗るんだから、
ホント、困ったものだね

あゆ「それはダメだよっ」

祐一「あ、秋子さ〜ん」

秋子「先ほどに引き続き、却下させてもらいますね」

祐一「うを、今度も…
   秋子さんから一日で2度もダメ出しが出るなんて、
   …ショック…再起不能だ…」

名雪「…あたりまえだよ」















「ボクの右利きってのはさ、
 矯正してだよ、それもこのお家に来てから」

「へぇ〜、じゃあかなり後になってじゃない!?」

「うん」


例によって、お風呂上がりでのおしゃべり
パジャマに着替えて、布団を敷いたら
お風呂で火照った体が程良く冷めるまで、
あゆちゃんとたわいない会話を楽しむ。


「それって難しいんじゃない?
 努力したんでしょ、いっぱいさ」

「そうだね、しばらくは
 みみずさんがのたくったような字書いてたよ」

「でも、どうして?」

「祐一君がさ…」

「祐一君?」

「うん…昔、ボクたち三人、
 よく宿題を分担してやってたんだ」

「あ、それ凄くいいね、うらやましいな」

「それに知り合いのお姉さんも
 しょっちゅう勉強教えに来てくれてたし、
 とっても楽しかったよ」

「うん、それならボクでもがんばれちゃいそう」

「でも、左利きだとちょっと字に癖が出ちゃって…
 それで祐一君が『字読めねーぞ』って…さ」

「それでなんだ」

「おまけに『肘がじゃまっ』って
 いつもテーブルの左隅に座らされるし
 そこで左側にノート開いているから、
 隅っこの隅っこになっちゃうんだよね。
 仲間はずれにされてるみたいで、さびしかったし」

「肘…あ、そうだよね、
 右利きの人とぶつかっちゃうよね」

ボク、いつもテーブルの左隅にすわるのが習慣になってたけど
左利きだったからなんだ、う〜ん…

「ボクも左利き、直したほうがいいのかなぁ」

「ううん、あゆちゃんはそのままがいいよ」

「どうして?」

「正直、ちょっとだけ後悔もしてるんだ
 今のボクは左手あまりよく使えないし…
 失ってみると、『ちょっと不便でも左利きのほうがボクらしかったかな』
 なあんて時々思うんだ」


テーブルの上にあったペンを左手で握って
なぞるような仕草をしてみせるあゆちゃん。


「だから、あゆちゃん見てると、
 羨ましく思うよ、失った分…そう思えるんだよ」

「そうなのかな…
 でも『サウスポーあゆ』なんて呼ばれたらやだなあ」

「あれは、祐一君がふざけてるだけだよ、本気じゃないよ
 むしろ、本気だったのは…最後に言ってた…」

「あゆあゆ?」

「うぐぅ〜、そうだね
 あれだけは勘弁してほしいよね」

「やっぱり、あゆちゃんもそうなんだ…」

「あ、あゆちゃんも言われたことあるんだっけ?」

「うん、だって祐一君と出会った直後にさ…」

「あ、そうそう! 思い出したよ!」



話は、ボクらの共通の思い出へと…






「でさ…木の上で、ずっと待ってたんだよ」

「え…あ、そう…なんだ」

この前のお話の続き…
祐一君と出会ったときのお話は
あゆちゃんからしてくれた。

でもボクは会話に集中出来ない。
…それは廻りに目移りしてるからじゃなく、
……その逆
あるものにボクの視線は釘付けになっていた……



これまでの話でボクとあゆちゃんの記憶に
ずれは全く無かった。



一人ぽっちになって
悲しくて…
街をさまよって…
祐一君と出会って…
仲良くなって、遊んでくれて…
あの大きな木を教えてもらって…
登って、夕暮れの街を見渡して…



でも…
とうとう分岐点にさしかかったみたいだった



「で、強風が突然吹いてね…」

「あ…まさか、落ちた…の?」

「うん、まっさかさま」

「え…あ、……高いとこから?」

「あの大きな木のちょうど真ん中くらいからだね。
 それでも街が見渡せるから…うん、凄く高いと思う」

「じゃあ…」

「死んじゃってもおかしくないよね、あの高さだったら」

「あゆちゃん…もしかして…あの、その……」

「なに?…」

「えっとぉ…あゆちゃんて、もしかして…もしかして…」

うぅ…訊かなきゃ、もしそうだったら、教えてもらいたいから
どうやって、ずっと祐一くんのそばにいることができるのかって

「その…ゆーれい?」

『ボクと同じ』っていう言葉は出せなかった。

「まっさかぁ、あははっ。
 だったら、もうとっくにここにいないよボク」

「そ、そうだよね」

……





「祐一君が…いなかったら、そうなっちゃってただろうね」

ゆういちくん…?
なんで!?
どうして、祐一君が!?

「祐一君…ボクの下敷きになってくれたんだ」













カーテンをすり抜ける
月の光を跳ね返す鈍い光が部屋をぼんやりと照らす、

それを見るボクは、布団の中
横を向いて、目も閉じず、
暗闇の中の一点だけをずっと…



これが…
ボクが知らなくちゃいけないことなの…?
舞ちゃん……



目の前のテーブルには
天使のお人形……
話の途中であゆちゃんが見せてくれた宝物……
泥も付いていない……
羽だって欠けてない……
天使の輪も失ってない……
祐一くんから手渡されたときと同じ
きれいなままの天使のお人形……





『ねえ、あゆちゃんはさ、登らなかったの?』





『ふうん、偉いなぁ…ボクは我慢できなかったよ』





『でもだからかもしれない
 …祐一君がボクのそばにいてくれるって約束してくれたのは』



泣いてるとこなんか
見せられない……
見せたくないよ、
あゆちゃんだけには……

だから……
本当のことなんか
言えないよ……

失ったのは……
ボクの方だって……




うっく……
ゆういち…くん
どおしてぇ……

どおして、ボク…には……





押し殺した声の分なのかな…


…涙が…


止まらない…や…















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