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倫敦彷徨記;1日目 1998年9月19日(土)
<Waiting Day>
前の晩ワインを大量に飲んでへろへろのまま帰宅し、荷造りを始めたのが夜中の2時過ぎ。風呂にも入らなきゃだし洗濯もしなくっちゃ。生ゴミを出しておかないと帰ってきた時に悲惨だし、と、普段やっときゃいいようなことをよりによって出発前日(当日か)に大車輪で片づけながら、荷造りもしてるんだから大したものである。それでも早朝5時にはケリがつき、布団に潜り込んで仮眠。6時半には起き出して、朝食まで食べてから出発。8時5分発の成田エクスプレスに15分前に乗り込んで...同行者K嬢が来ない。待つ。来ないよー?ひたすらに待つ。おいおいどーすんだい?発車しちゃうよ?発車、しちゃったよ?おーい。次の成田エクスプレスって何時だっけ?だいたい、なんだって彼女は来ないんだ?うー、寝不足のせいか思考がまとまらない。そうこうするうちに東京駅に停車。再び走り出した...と、思ったら、来た。新宿駅に着いたのが時間ぎりぎりで、指定車両に辿り着かない内に発車時刻になってしまい、列車の中を移動してたら、途中で通路が塞がっていたんだそうだ。東京駅でいったん車両の外に出て再乗車できたから、なんとか指定席に辿り着けたものの、ノンストップだったらどーすんだよ。最初っから焦らせるんじゃなーい!あまりにもお約束な出来事に、先行きの不安が募るのであった。
9時25分に成田空港第2ターミナル着。ツアーのチェックインは10時開始なので、しばしカウンター付近のベンチで待つ。ついでに、空港案内図が目についたので、両替所や免税店の場所を確認する。やっと受付が開始されても荷物検査で列が出来、カウンターでまた列に並び....ただひたすらに順番が来るのを待つ。30分程でようやくチェックイン。あまりの客の多さにカウンター嬢もお疲れのようで、うまく口が回っていなかった。
チケットを入手したら、次はお金だ。カウンター近くの両替所はすごい人だかりになっている。いい加減じっと待つのには厭きたので、1階下にある両替所を目指す。こちらはさすがに空いている。ポンドを現金とトラベラーズチェック両方に換金し、すでに11時半。さすがに12時には搭乗してないとまずかろうと、出国手続きをし、ちょっとだけ免税店を覗く。カルティエのトリニティが安い!?かなり心惹かれたが、旅行の出だしにそんなもん買わなくてもと思い断念する。後ろ髪を引かれつつゲートを通り、2階席74C、通路側の席に乗り込む。あまり寝てないことだし、とりあえず眠ってしまおうか。
うとうとして目覚めたら、まだ離陸していない。ヨーロッパ線が混んでいるそうで、待機させられているらしい。定刻の12時25分を35分オーバーして、13時、やっとのことで地上を離れた。
機内の映画は『タイタニック』、『ディープインパクト』、『卓球温泉』と充実のラインナップ。しかも一人ひとりの席に小型の液晶モニターがある。3年前にユナイテッドで米国に行った時には、エコノミーにこんなもんはなかったぞ。未見だったのを幸いと『タイタニック』を見る。うーん、確かに泣かせる作りかも。若い時のローズはともかく、お婆ちゃんになったローズが良い。ラストシーン、好きだなあ。K嬢は『卓球温泉』を見てるらしく、肩が小刻みに、時により大いに震えている。それにしても、映画以外のオーディオ放送が全然使えなかったのはどういうわけだろう?JALともあろうものがと憤りを覚えつつ、映画見てミール食べてワイン飲んで寝ていたのであった。
英国時間の16時40分、ロンドン、ヒースロー空港に着陸。が、接続予定のゲートが使用中で、再び待機させられる。15分程で飛行機を降りられるようになり、出国審査はほとんど通り抜けて、やれやれと思ったら荷物受け取りで30分も待たされる。あーあ。
到着ロビーで現地係員氏に迎えてもらい、ワゴン車に乗ってホテルへ。
「建物がつながってる!」
「電信柱に花が飾ってある!」
「レンガと石で街ができてる!」
係員氏が何か解説してくれてたような気もするが、ほとんど聞いてやしない。初めてみるヨーロッパの町並みに感動しまくる間にEarl's Court(アールズコート)にあるHotel
Paragon(ホテルパラゴン)到着。中級クラスの庶民的なホテルと思われる。アメニティグッズは乏しいが、清掃は行き届いているようである。お湯はちゃんと出るし、水もちゃんと出る。湯沸かしポットは壊れてないし、シャワーの水勢も悪くない。おまけにドライヤーも壊れてない。英国の中級以下のホテルは悲惨だと聞いていたので、それだけのことに感動する。早速と荷ほどきをして、シャワーを浴び、服を着替え、宴会へ突入!
ホテルからの最寄り駅はWest BromptonとEarl's Courtがあり、近いのは前者なので行ってみたら、閉まっている。シャッターの掲示を読むと、どうやら月〜金のみに開く、いわばビジネスアワー用の駅らしい。仕方ないので更に3分ほど歩いてEarl's
Court駅へ行く。切符を買おうとして自動販売機に向かい、小銭を持っていないことを思い出す。まだ両替したままの£10札と£20札しかないのだった。窓口で行き先を告げると£1.30分の切符と、釣り銭をくれる。本当はここで1week用のpassを買いたかったのだが、写真を撮る小銭も当然ないので断念。明日があるさと改札を抜け、地下鉄のホームへ向かう。
ロンドンの地下鉄は、東京のあの鉄道網を乗りこなせている身には割と素直に思える。似てるしね。中央線のようなDistrict Lineに乗り込みTower
Hillsへ向かう。その名の通りロンドン塔のすぐ側の駅である。約20分で到着。時刻はすでに20時。ディナー開始の定刻だ。ここからなら5分で着くはず、と急いで歩く。K嬢はロンドン3回目。土地勘あるか?と期待してみるが、やはりお約束で道に迷う。暗かったし、道路側からではわかりにくい構造になってる一角だったせいということにしておこう。
16世紀の王様の宴会を再現したショーを繰り広げてくれるその店は”Beafeader”という。歌あり踊りあり芸あり格闘技あり。サラダ、パテ、パン、バーベキューチキン、ストロベリーパイ、フルーツ。ビール、ワイン、コーラ、ミネラルウォーター、コーヒー。客はだいたいがグループで来ているようだ。土曜日の夜でもあり満席。ノセルのが上手いショーマン達とノリの良い客とで、どんどん宴は盛り上がっていく。後半になると客が勝手に歌ったり踊ったりし始め、何がなんだかの大騒ぎ。お祭り好きの人には是非ともお勧めの店であった。
さて、ここで驚いたのが支払い。日本から電話で予約したのだけれど、その時にクレジットカード番号を伝えたのが、そのまま支払い済みとして処理される。つまり、当日行かなくても、引き落とされてしまうのだ。こんなんあり?悪用できまくりなのでは...。
狂乱の宴の後は、さすがにタクシーで帰宿。すでに日付が変わろうとしている。シャワーを浴びて、ベッドに倒れ込むようにして爆睡。長い長い一日だった。
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