旅 の 風 景

  台湾の旅NO.2

   台中、台南、高雄



ホテル出発後、台中の市内観光です。台中市内は、さして見るべき名所はないようで…

ここは宝覚寺

この寺院が特別目を引くのは、にこやかに笑っている高さ30bの弥勒菩薩。中は民族文物館になっていて、おへそから外が見えるのはなかなか工夫がされている。
この宝覚寺には、日本の植民地時代に戦場に散った人達の慰霊碑があります。台中周辺で無くなった14000人の日本人のお墓もあって、思わず手を合わせました。

この寺のパンフレットには、「願わくば、諸霊よ、永遠に日台友好と日台国交の架け橋となり世界平和の礎とならんことを」と書いてあり、胸に詰まるものがありました。

それ程昔の話ではない、私の父や母が生きた時代のことなのですね。
これからバスは南下して今日のハイライト、日月潭(にちげつたん)に向かうのですが、バスの外を見ると、道路際にライチが沢山なっているのを見かけました。今ちょうどマンゴーと並んで収穫期なのだそうです。

そういえばホテルのバイキングでは、あってもよさそうなのに台湾バナナを見かけませんでした。ガイドさんからおやつに一本もらったのですが、甘くて濃厚でほんとにおいしかった。バナナはどうもここではホテルで出されるような種類の果物ではないらしい。

子供の頃、バナナは高級な果物だったけどなぁ。
こんな屋台も見つけました。「ダァ ツァン メン シェン」という台湾独特のラーメンを売る屋台らしい。台湾のはうどんのような太い麺なのですが、これは日本のそうめんに似た細い麺とのこと。で、大腸とあるから、ホルモンでも入っているのかな。ひと椀35元とあるから、日本円で150円か。

プラプラ歩いていたら、きっと食べていたわ〜私…

そうそう、豚肉はこちらでは猪肉と言います。そして、今は食べる慣習はもうないのだけれど、香肉とはの肉のことだとか。ふ〜ん…アルファのあのたぷたぷお肉は香りがよいのか…(^^)
台湾は日本以上に電子マネーが一般化しています。市内バスは勿論、駐車場ロープウェイ渡し船に至るまでこのカードが利用出来るとか。ガイドさんが自分のカードを出して熱く語ってくれました。

この地元のガイドさん、頭もいいしテキパキとしているのだけど、時々私達を置いて行ってしまう〜なので、いつも人数の確認に手間取る。性格は結構せっかち、血液型はきっとB型だ(笑)
台湾最大の淡水湖「日月潭」。「国立風景区」に指定されていて人気の観光スポットになっています。

実家の母がここを訪れたのは春で、桜が見事だったとか。周辺には高級ホテルもあって湖畔リゾードも楽しめるらしい。

総距離3000メートルの遠泳大会カヌー競技も開催され、時節には世界各国からの参加があると聞きました。
この日月潭のそばにある文武廟孔子、関羽、岳飛とその弟子たちを祀っている豪華な廟です。それぞれが国を救った英雄なので国民の人気も高い。

この廟の展望台から日月潭を一望できます。

廟の内部はどこもピカピカ金ピカでした。祀られている誰が孔子で、誰が関羽なのか、恥ずかしいけれど分からない。

自由散策の時間、ブラブラ見ていると、おみくじがあったので引きました。ちゃんと日本語でも書かれていましたよ。

神告げていわく、「時は親切なり、いかに苦しくとも過ぎれば懐かしき思い出となる」とありました。

フムフム…なかなか含蓄のある言葉。心に留め置きます(*^_^*)
今日の昼食はこの地域の「田舎料理」という予定ですが、出てくる量の多いこと。

イカ
の炒めものやタケノコの煮物、鶏のスープや実に盛りだくさんでした。
残念ながら出てくる料理の名前が分からない。きっとツァー客用の料理なのだろうけれど、味はどれも悪くない。

やっぱりお米の国の食べ物は何でも日本人に合うのだろう。昨年のエジプトに比べると雲泥の差。これは鶏の蒸し焼きのような料理だったけど、スープがほんとに美味しかった。
突然、どこからかこの店の店主が現れて、料理のうんちくを語りはじめました。

たけのこがいかに自然の中で取れたか、美味しい調理の仕方を沢山話してくれました。きっとこの店に誇りを持っているのでしょう。考えてみれば、ツアー客にこうして話をして回る店主は今までの旅行ではなかったなぁ。
ここの店名は「野鴨谷」、一体なんと読むのだろう。のがもだに? そのままやんか(-_-;)

ちょっと信じられないのだけど、この店の一階では貸し切りで結婚式が行われていました。

店の前で写真を撮って貰っていると、店内からウェディングドレス姿の花嫁さんが出てきました(@_@)
市内には結構ペットショップがあって、わんこたちが売られています。ペットショップは、「寵物店」というらしい。寵愛する物か…うーん成る程!

バスの中から見る町の様子はいろいろと面白くて飽きることがありません。動物病院は、こちらでもそのまま「動物病院」。

そうそう、のことは「汽車」と言います。なので、マツダ汽車、とかトヨタ汽車とか〜愉快です(^o^)。
オランダ人によって創建されたお城、赤嵌楼(ツーカンロー)です。後に、鄭成功(ていせいこう)によって、オランダ人を排除、鄭成功は台湾の英雄になります。

時は17世紀、オランダの植民地にもなっていた台湾を知れば知る程、この国の波乱に満ちた歴史を思います。

この鄭成功のお母さんは、なんと日本人田川 松という女性です。激動の時代をどんな人生を送ったのか想像もつかない。
ご一緒したツアーの皆さん、大阪東京からの参加です。どの方も海外はリピーターのようで要領を心得ておられます。なので動きもスムース、きっとガイドさんは楽なことでしょう。

先年ツアーでご一緒した方のうち、お二人と今も季節事のハガキのやりとりがありますが、こんな出会いも楽しいものですね。
夜は愛河クルーズに行きました。ここ高雄は世界でも有数なコンテナ港。当然、愛河も運河として利用されてきました。

でも水質が悪くなり、悪臭の漂う川に…

そこで再生を掛けたプロジェクトが始動し、現在は周辺の散歩道が整備され、ライトアップされた船でクルーズが楽しめるようになっています。
クルーズが終わったあとは、そのまま夜市へ。地元の人や観光客でごったがえしていますが、沢山のB級グルメが並んでいて、もうワクワクします。
日本から台湾に転勤で来られている人にお聞きすると、この夜市で、夕飯をすますこともあるとか、どの店も美味しそうでつい覗いてしまう。
果物屋さんも出ています。マンゴードリアンもずらりと並んでいて、台湾はやはり南国だと思わせられる。

お店の人が試食でくれたマンゴーの甘くて美味しいこと。日本へ持って帰れるのならなぁ。
あー、何なの?何なの?これは〜。50元45元って書いてあるから、日本円では200円?

夕食もホテルでお腹いっぱい食べた後だから、ほんとに何も食べられない…残念でたまりません。
新鮮な野菜果物で作ってくれるジュース屋さんもありました。

この夜市は、ここ高雄だけでなく、台湾全土で開催されています。平日でも夜の1時、2時まであるらしい。台湾の楽しみ方も実に多彩です。
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