The unofficial web site provides the informations of Irish folk singer Cara Dillon
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Setlist 01. The Maid of Culmore 02. High Tide * 03. Black is the Colour 04. Dark Innishowen * 05. Falling Like a Star ** 06. Where are you ? ** 07. False, False * 08. She's like the Swallow 〜休憩〜 09. Lark in the Clear Air 10. There were Roses *** 11. Donald of Glencoe 12. Spencer the Rover * 13. Blue Mountain River 14. The Winding River Roe ** 15. Standing on the shore **** encore: Broken Bridges ** |
* 印付きの曲はすべてデビュー・アルバム未収録曲。 ** セカンド・アルバムに収録予定の曲。05、06、アンコールはオリジナルで、 14はカーラの故郷デリー州ダンギブンの伝承曲。 *** トミー・サンズ(Tommy Sands )のカバー。詳しくはこちらを。 **** アン・ブリッグス(Anne Briggs)のカバーで、原曲は伝承曲。 |
2002年10月6日・アクリントン |
前日のイングルトンから車で南下すること約40分、『嵐が丘』の生まれた地として有名という ハワースの西約30キロに位置する人口約3万3千人の町、アクリントンでのコンサートです。 会場のタウンホールは郊外に位置していましたが、ヨーロッパ建築の堂々たる建物でした。 広いコンサート・ホールは内装も美しく、ステージ横の通路奥には本格的なバーもあります。 ホール前のイベント告知板には、この夜のコンサートについて何もインフォメーションがなく 少し不安でしたが、開演30分前の午後7時には、用意された約300席が観客で埋まりました。 客層は夫婦で連れだって来られている40〜60代の方が多かったようです。 |
リハーサル |
この日の開演は午後7時半。会場周辺で大規模に開催されていたフリー・マーケットも終了し、 道行く人もすっかりまばらになった午後6時になってカーラ達3人が到着。すでに1時間前から ひとり準備をして彼らの到着を待っていたミキサーさんも安堵の表情を見せる。休む間もなく 各楽器のサウンド・チェックを開始。カーラが加わると、それぞれがモニターの音量バランスを 調整してもらいながら数曲を演奏。特に‘Where are you ?’は念入りに打ち合わせしていた。 約30分のリハーサルを終え、会場のスタッフに近くのおすすめの店を教えてもらうと、少し早い 夕食をとるために街へと出かけていった。 |
コンサート開演 |
このホールの客席は、ちりばめられた大小のテーブルを囲むかたちで椅子が並べられており、 カーラ達が戻った午後7時にはビールなどを飲みながら話に花を咲かせる人々のざわめきで 溢れかえっていた。定刻の7時半、場内が暗転しステージにライトがともると拍手に迎えられ 3人が登場。カーラの挨拶に続き、‘The Maid of Culmore’のイントロが静かに流れ始める。 この夜では、最初のこの曲こそ喉の具合を少し気にしながら歌っていた彼女だったが、その後 ステージが進行するにつれ本来の調子を取り戻したようで、時折目を閉じて曲に集中しながら 歌う場面も見られた。 曲の紹介やMCはカーラがひとりでこなす。それはもう照れくさそうに・・。この夜はステージと 客席との間隔が少し広めにとってあった事もあって、バラード曲が続いた3曲目までは観衆の 反応もいまひとつだったが、その日の昼に訪れたイングルトン村の名所である滝巡り散歩道で サムとセスが仲良くずっこけたという暴露話に場が和み、拍手と共に大きな声援も飛び始めた。 |
ステージ後半 |
前半が終了し20分の休憩に入ると、カーラとサムがステージ下に降りてきて観客のサインや 写真撮影などに応じていた。この日はカーラが子供の頃からの付き合いという年配の女性が 来場されており、久しぶりの再会にカーラも満面の笑みを見せていた。 後半では、その旧知の女性からのリクエストということで披露された‘There were Roses’に 会場全体が深い感動に包まれる。そして終盤にさしかかった‘The Winding River Roe’では、 もはやテーブルの上のビールに手を伸ばすことも忘れ、ステージ上をただ凝視し続けるだけの 人々がそこにいた。最後の曲、‘Standing on the shore’のイントロが奏でられる中、カーラが メンバー紹介を始める。別れを惜しむかのように、それぞれに暖かい拍手が送られた。 |
アンコール |
ラストの曲が歌い終えられた瞬間、まさに会場が割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こった。 3人がステージを去る間際、カーラが何かをマイクに向かって叫んだが、それさえも聞こえない。 アンコールを求める観客のあまりの興奮ぶりに、この日同行していた巨漢のマネージャー氏が ステージに駆け上がると、丁寧な挨拶で会場を落ち着かせてから3人を呼び戻した。 ‘Broken Bridges’この曲については、かねてからその美しさがネット上で話題になっていたが、 それが決して大袈裟なものではなかった事を証明する。 曲が静かにエンディングを迎えると、先程をさらに上回る観衆の喝采。再びステージに上がった マネージャー氏が、今度はひとりずつメンバーを紹介しながら呼び戻す。最後にひときわ大きな 拍手で迎えられたカーラが、笑顔で再会を約束しコンサートの終わりを告げた。 |
※ この日も演奏中の撮影は控えましたので、つまらない内容でたいへん申し訳ありません。 |