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マエストロ・オザワ・65歳祝賀チャリティーコンサート
2000年9月1日、松本文化会館



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 クラシック音楽界の巨匠、ムスティスラフ・ロストロポービッチ氏の呼びかけによって実現した音楽会です。尺八の柿堺香さんと《エクリプス》を演奏しました。 ロストロポービッチ氏は私が尊敬し憧れていたロシアのチェリスト。写真は演奏会後、氏の楽屋を尋ねたときのものです。柿堺さんが撮ってくれました。右の写真は、95年に待望久しくようやく発売になったバッハの無伴奏チョロ組曲のCDブックレット。当日持参してサインしてもらいました。私の宝物です!
 大チェリスト、カザルスと同じように氏もまた、単なる演奏家を超えたヒューマニストというべき偉大な人でした。旧ソビエト時代、芸術と言論の自由のために、身の危険をも顧みず、物理学者サハロフ博士を擁護したり、文学者ソルジェニツインをかくまったりして国外追放されたことは有名です。
 ちょうどこの演奏会の二ヶ月ほど前、NHK番組の「21世紀の証言/ロストロポービチ〜チェロを武器に国家と闘った男の勇気と良心の旋律」というドキュメンタリーが放映されました。「私は良心に従っただけだ」という氏の一言は、私の心に深く刻まれ、いまもなおひびき続けています。演奏家であるまえに、一人の人間として如何に生きるか、それがもっとも大事なことであることを、氏は身を以て示してくださいました。
 氏は、残念ながら2007年4月27日に亡くなられました。
 

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サンクトペテルブルク、カペラ(皇帝劇場)にて
2001年3月24日


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 3月とはいえ、ロシア、サンクトペテルブルクはまだ日中も零下、町中の路面が凍り付いていました。演奏会は日本音楽週間の一夜です。劇場は革命広場を望む由緒あるカペラ(皇帝劇場)。すぐ近くにはかのエルミタージュ美術館があります。オーケストラはかつてのレニングラードフィル、今は三つに分かれ、今回はその一つのサンクトペテルブルク交響楽団と《ノヴェンバー・ステップス》を共演しました。尺八は柿堺香さんです。本当はいけないのですが、客席で演奏途中、カメラをバシャリ。モスクワに住んでいる知り合いのかたが、この日の演奏会にわざわざ来てくださり、そのまた友人の方が撮ってくれたようです。観客のマナーは、結構、悪かったです。何というか、良く言えば、おおらかというか。オーケストラも・・・(^∧^)・・。
 ところで、サンクトペテルブルクといえばエルミタージュ美術館です。
 大の美術ファンとしては、演奏会の合間にエルミタージュ美術館に行けたことが何よりの楽しみと歓びでした。(すみません!) あまり知られていませんが、ここには私の大好きなレオナルド・ダ・ヴィンチの数少ない真筆が二点もあるんです。《花を持つ聖母》(別名「ブヌワの聖母」)と《聖母と幼子キリスト》(別名「リッタの聖母」)です。ダヴィンチの真筆として確認されている絵画作品は世界中で、確か14点ほどでしたか? そのうちの二点がここにあるのですから! これを最大の目的に、厳寒のサンクトペテルブルクに我来たれり! その他にもルーベンスの大コレクションや、レンブラントの《ダナエ》とか。
 半日しか時間の余裕がありませんでしたが、そのなかで強く印象に残ったのが、ラファエロの小品《聖母子像》でした。慈愛の光、今何処ならん。足が釘付けになって、しばし見とれていました。
 海外演奏は大変だけど、こういう楽しみがあるので、いいですね〜〜〜え。

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左からレオナルド・ダ・ヴィンチの《ブヌワの聖母》《リッタの聖母》、ラファエロの《聖母子像》   

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中村鶴城 琵琶リサイタル 2001
2001年11月15日(木)、東京/トッパンホール


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(写真:内山勇)

 悲劇語りに偏重してきた琵琶語りへの反省から「光の語り」を宣言し、その理念にしたがって創作曲を発表した、私にとって記念的なリサイタルです。写真は、宇宙のエネルギーを戴くことをイメージした曲《詩曲 天の川〜琵琶歌と十七弦箏のための》のリハーサル風景。弾き語りの琵琶の替わりに十七弦箏を用いた新しい試みです。十七弦箏の演奏は沢井一恵さんです。歌と箏との音量バランスの点など反省点や課題も残りましたが、新しい音楽形式の確立を目指しこれからも挑戦してゆくつもりです。


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中村鶴城 琵琶コンサート〜祈りの世界を求めて
2004年12月25日、宮崎市民プラザ  オルブライトホール


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 ちょっと珍しいワンショット。琵琶のコンサートとは誰も思わないでしょう。フォルテピアノを伴奏に琵琶歌を歌っているリハーサル風景です。曲は《フォルテピアノとバケツのための琵琶歌》?・・・ではなく、上述しました《詩曲 天の川〜琵琶歌と十七弦箏のための》。フォルテピアノの演奏は伊藤深雪さん。彼女は、私の音楽の考え方「光明の語り」に共感してくれている音楽仲間です。
 フォルテピアノは、チェンバロと現代ピアノのちょうど中間に位置する古楽器。彼女はその貴重な弾き手。体に優しく染みこんでくるその音色に惹かれ、十七弦箏の代わりにフォルテピアノを伴奏にして琵琶歌を歌ってみる初めての試みに挑戦してみました。
 フォルテピアノも琵琶に似て非常に神経質な楽器なんですね。本番の演奏位置で調弦したら、そこから動かせない。ちょっと移動しただけで調弦が狂ってしまう! それから、琵琶と同じように湿度や温度に敏感。写真中央に写っているのは、水の入ったバケツ。会場が乾燥しすぎていて、湿度調整のためにピアノのそばに置いてあるのです。もちろん本番中はバケツはなしです。