じゅげむ?



2010年 1期

己に向き合うということ

 いま今年のリサイタルの為の創作の真っ最中で、ホームページの更新はほとんどお休み状態ですが、作詞の校正が今日ほぼ終了しましたので久しぶりに少しだけ筆を執ります。
 冬のオリンピック、女子のフィギュアスケートの26日のフリーのライブを見ての感想です。
 一つは「己に向き合う事が出来た人が勝つのだなあ」と改めて思いました。キム・ヨナ選手はしっかりと自分自身に向き合っていました。何事も、人のことが気になっているうちは本物ではありません。その人が本物かどうかを見極める一つの判断基準は、他人の言動に左右されず、その人が自分自身の中からあふれ出てくるものだけを語っているかどうかということです。それは言葉であったり、様々な表現であったりするわけですが・・・。キム・ヨナ選手は、己を知り、己を表現していました。すごいなぁと感動しました。
 もう一つは「感謝を以て事を成す人は深い感動を与える」ということです。鈴木明子選手です。彼女はスケートできることを本当に感謝しています。悦びをもってすべっていますから、観客も悦びに満たされます。悦びをもってすべっていますから、試合の時間も短く感じるのですね。「これでもう終わりかと思ったら勿体ないという気持ちになった」という試合後のコメントは、本当に感謝の気持ちに満たされ、悦びに満たされているから出てくる言葉だと思います。素直な言葉です。演技もコメントも、心が洗われ、一番感動しました。陰の金メダルをあげたいと思いました。