じゅげむ?



2012年 2期

道歌

六年まえに『心の声』という詩抄集を編んで小冊子にしたことがありました。
知り合いのごく僅かの人にお配りしただけの自家製の冊子です。
その詩抄集の末尾に、私の歩むべき琵琶の道の、
指標ともいうべき三首を掲載しました。
この三首は、自分で考えたというより、
自然に湧き出す泉のように、短い時間に連続して生まれました。
「あっ、これは道歌だ。指標だ。」とすぐに直観しました。
私にとっての琵琶道の要諦であります。
光よ、わが道を示し給え。

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光明の花とし咲けば薫りたつ琵琶の四の緒
(お)ひかりのひびき

光明の語り語らば己
(おの)が身の魂(たま)の光にのせて語れよ

光明と己が心のひかりなば語る琵琶の音ひかりとひびく

(2012.04.02)