Concert & Event
schedule 2013
11月16日(土)
伊東マンショ没後400年顕彰記念祭
宮崎から世界へ! 世界から宮崎へ
■11月16日(土) 14:00~18:00
開会式:14:00~14:30
記念講演:14:15~16:00 原口泉「伊東マンショら4人の少年たちが歴史を変えた」
マンショゆかり音楽会:16:15~18:00 監修・解説 皆川達夫
*中村鶴城は「マンショゆかり音楽会」に出演し、
中村鶴城・作詞作曲《アッシジの聖フランチェスコ》より「ラ・ヴェルナの聖痕」を演奏致します。
■イタリア文化会館(千代田区九段南2-1-30)
■大人 2,000円 高校生 1,000円 中学生以下 無料
■問合せ先:080-1736-5827(藤原) 090-8226-4901(森)
■主催:宮崎日伊協会、公益財団法人 日伊協会
■共済:在東京宮崎県人会、宮崎県ソフィア会
■後援:在日ポルトガル大使館、在日インド大使館、在日マレーシア大使館、宮崎県、宮崎県教育委員会、日葡協会

宮崎から世界へ! 世界から宮崎へ
■11月16日(土) 14:00~18:00
開会式:14:00~14:30
記念講演:14:15~16:00 原口泉「伊東マンショら4人の少年たちが歴史を変えた」
マンショゆかり音楽会:16:15~18:00 監修・解説 皆川達夫
*中村鶴城は「マンショゆかり音楽会」に出演し、
中村鶴城・作詞作曲《アッシジの聖フランチェスコ》より「ラ・ヴェルナの聖痕」を演奏致します。
■イタリア文化会館(千代田区九段南2-1-30)
■大人 2,000円 高校生 1,000円 中学生以下 無料
■問合せ先:080-1736-5827(藤原) 090-8226-4901(森)
■主催:宮崎日伊協会、公益財団法人 日伊協会
■共済:在東京宮崎県人会、宮崎県ソフィア会
■後援:在日ポルトガル大使館、在日インド大使館、在日マレーシア大使館、宮崎県、宮崎県教育委員会、日葡協会
11月2日(土)
第七回サウンドヒーリング研究会
■講演:中村鶴城「音霊の世界」、会員による活動報告
■2013年11月2日(土) 午後1時~4時 (開場・受付12:00~)
■女性就業支援センター 4階第1セミナー室 (東京都港区芝5-35-3)JR田町駅(西口)より徒歩3分
■会員3000円/当日3500円 (一般4000円/当日4500円) 定員70名
■ご参加の方は、お名前、人数、他ご記入の上、10月25日までにお申込ください。
ファックスまたは、info@sound-healing.jp宛にメールでも受付いたします。
ファックス、メールのどちらかの送付で、受付を完了と致します。
参加費は当日、会場受付にてお支払いください。
■サウンドヒーリング協会事務局
〒141-0021東京都品川区上大崎2-9-4-201
Tel 03-3441-6796 Fax 03-3441-6929
第七回サウンドヒーリング研究会
■講演:中村鶴城「音霊の世界」、会員による活動報告
■2013年11月2日(土) 午後1時~4時 (開場・受付12:00~)
■女性就業支援センター 4階第1セミナー室 (東京都港区芝5-35-3)JR田町駅(西口)より徒歩3分
■会員3000円/当日3500円 (一般4000円/当日4500円) 定員70名
■ご参加の方は、お名前、人数、他ご記入の上、10月25日までにお申込ください。
ファックスまたは、info@sound-healing.jp宛にメールでも受付いたします。
ファックス、メールのどちらかの送付で、受付を完了と致します。
参加費は当日、会場受付にてお支払いください。
■サウンドヒーリング協会事務局
〒141-0021東京都品川区上大崎2-9-4-201
Tel 03-3441-6796 Fax 03-3441-6929
10月12日(土)
第3回 経済ナビ・ヒューマン出演者交流会
■2013年10月12日(土) 午後6時30分
■帝国ホテル東京・桜の間
■主催:テレビ宮崎
■コメント:テレビ宮崎の番組「経済ナビ・ヒューマン」出演者の交流会で、中村鶴城が琵琶を演奏致します。演目は《空海》より「嵐の海へ」。
第3回 経済ナビ・ヒューマン出演者交流会
■2013年10月12日(土) 午後6時30分
■帝国ホテル東京・桜の間
■主催:テレビ宮崎
■コメント:テレビ宮崎の番組「経済ナビ・ヒューマン」出演者の交流会で、中村鶴城が琵琶を演奏致します。演目は《空海》より「嵐の海へ」。
9月23日(月)[22日深夜] 午前0〜2時
NHK BSプレミアムシアター
N響・イン・ザルツブルク
■曲 目
ノヴェンバー・ステップス (武満徹)
ソプラノとオーケストラのための「嘆き」[ザルツブルク音楽祭委嘱作品/世界初演] (細川俊夫)
幻想交響曲 作品14 (ベルリオーズ)
■出 演
柿堺 香 (尺八)
中村鶴城 (琵琶)
アンナ・プロハスカ (ソプラノ)
■管弦楽
NHK交響楽団
■指 揮
シャルル・デュトワ
■収録:2013年8月25日
フェルゼンライトシューレ

N響・イン・ザルツブルク
■曲 目
ノヴェンバー・ステップス (武満徹)
ソプラノとオーケストラのための「嘆き」[ザルツブルク音楽祭委嘱作品/世界初演] (細川俊夫)
幻想交響曲 作品14 (ベルリオーズ)
■出 演
柿堺 香 (尺八)
中村鶴城 (琵琶)
アンナ・プロハスカ (ソプラノ)
■管弦楽
NHK交響楽団
■指 揮
シャルル・デュトワ
■収録:2013年8月25日
フェルゼンライトシューレ
8月25日(日)
ザルツブルク音楽祭2013
■2013年8月25日(日)8:00pm フェルゼンライトシューレ
■武満 徹/ノヴェンバー・ステップス*
細川俊夫/嘆きの歌(ザルツブルク音楽祭委嘱作品・世界初演)**
ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14
■指揮:シャルル・デュトワ NHK交響楽団
琵琶:中村鶴城* 尺八:柿堺 香*
ソプラノ:アンナ・プロハスカ**
■ザルツブルク音楽祭ホームページ
http://www.salzburgerfestspiele.at/concert/orchestra-concerts-2013/nhk-symphony-orchestra
■N響ホームページ
http://www.nhkso.or.jp/news/2569/

■2013年8月25日(日)8:00pm フェルゼンライトシューレ
■武満 徹/ノヴェンバー・ステップス*
細川俊夫/嘆きの歌(ザルツブルク音楽祭委嘱作品・世界初演)**
ベルリオーズ/幻想交響曲 作品14
■指揮:シャルル・デュトワ NHK交響楽団
琵琶:中村鶴城* 尺八:柿堺 香*
ソプラノ:アンナ・プロハスカ**
■ザルツブルク音楽祭ホームページ
http://www.salzburgerfestspiele.at/concert/orchestra-concerts-2013/nhk-symphony-orchestra
■N響ホームページ
http://www.nhkso.or.jp/news/2569/
5月25日(土)
邦楽 華麗なる技
第五回 琵琶 弾き語りの様式美
■2013年5月25日(土)2時開演(1時30分開場)
■紀尾井小ホール
■出演:[演奏]高橋旭妙、中村鶴城[聞き手]薦田治子
■曲目:《湖水渡》南部露南作詞・橘旭宗作曲、《空海》より上段「嵐の海へ」 中村鶴城作詞・作曲
■チケット:全指定席4,000円、学生優待2,000円
■発売日:3月5日・友の会優先発売、3月7日・一般発売
http://www.kioi-hall.or.jp/calendar/index_s.html
■コメント:一部は鼎談、二部は演奏。
■監修:徳丸吉彦
■企画:制作・主催:公益財団法人 新日鉄住金文化財団

第五回 琵琶 弾き語りの様式美
■2013年5月25日(土)2時開演(1時30分開場)
■紀尾井小ホール
■出演:[演奏]高橋旭妙、中村鶴城[聞き手]薦田治子
■曲目:《湖水渡》南部露南作詞・橘旭宗作曲、《空海》より上段「嵐の海へ」 中村鶴城作詞・作曲
■チケット:全指定席4,000円、学生優待2,000円
■発売日:3月5日・友の会優先発売、3月7日・一般発売
http://www.kioi-hall.or.jp/calendar/index_s.html
■コメント:一部は鼎談、二部は演奏。
■監修:徳丸吉彦
■企画:制作・主催:公益財団法人 新日鉄住金文化財団
5月19日(日)
欲張りな音楽会
MOS第一回公演
■2013年5月19日(日)1時30分開演(1時開場)
■ひらつかホール(品川区・スクエアー荏原)
■出演:[演奏]川田知洋(バスバリトン)、中村鶴城(琵琶)、村上圭子(ガムラン)
ガムラン演奏:ランバンサリ 舞踏:リアント
■曲目:【歌曲】野ばら/シューベルト、ます/シューベルト、魔王/シューベルト、二人の擲弾兵/シューマン、野ばら/ウェルナー【琵琶】《空海》より上段「嵐の海へ」/中村鶴城 作詞・作曲【ガムラン】器楽曲サプ・ジャガ、古典曲ミジル・ウィガリンティヤス、仮面舞踊トペン・グヌンサリ
■チケット:全自由席2,000円
■申込み:MOS事務局 03-5913-9556
(原田社労士事務所内・10時~17時)
mos.ongakukai@gmail.com
■コメント:宮崎出身の三組の音楽家による「琵琶」「ガムラン」「声楽」三種混合タグマッチ公演。一部は三人による個別演奏、二部は三人によるフリートーク。
■企画:制作・主催:MOS 宮崎の音楽家をサポートする会
■MOSは「宮崎出身の音楽家をサポートする会」の略です。昨年、37年ぶりに琵琶奏者中村氏と再会し「変わらぬピュアな精神」に心を打たれました。一方、琵琶に専念できない雑事多忙な毎日。その現実を耳にし、「友として何かやりたい」 その一心で仲間が集い、同郷音楽家三人の公演会が実現した次第です。「音楽家として人生を歩む友を応援し、ともに楽しむ」これがMOSの目標です。できることから一歩ずつ、皆様とともに「ワクワク・ドキドキ」する音楽会を企画してまいります。同郷の枠を越えて音楽家交流の輪が広がれば、そんな幸せなことはないと思っています。(MOS代表 原田俊彦)

MOS第一回公演
■2013年5月19日(日)1時30分開演(1時開場)
■ひらつかホール(品川区・スクエアー荏原)
■出演:[演奏]川田知洋(バスバリトン)、中村鶴城(琵琶)、村上圭子(ガムラン)
ガムラン演奏:ランバンサリ 舞踏:リアント
■曲目:【歌曲】野ばら/シューベルト、ます/シューベルト、魔王/シューベルト、二人の擲弾兵/シューマン、野ばら/ウェルナー【琵琶】《空海》より上段「嵐の海へ」/中村鶴城 作詞・作曲【ガムラン】器楽曲サプ・ジャガ、古典曲ミジル・ウィガリンティヤス、仮面舞踊トペン・グヌンサリ
■チケット:全自由席2,000円
■申込み:MOS事務局 03-5913-9556
(原田社労士事務所内・10時~17時)
mos.ongakukai@gmail.com
■コメント:宮崎出身の三組の音楽家による「琵琶」「ガムラン」「声楽」三種混合タグマッチ公演。一部は三人による個別演奏、二部は三人によるフリートーク。
■企画:制作・主催:MOS 宮崎の音楽家をサポートする会
■MOSは「宮崎出身の音楽家をサポートする会」の略です。昨年、37年ぶりに琵琶奏者中村氏と再会し「変わらぬピュアな精神」に心を打たれました。一方、琵琶に専念できない雑事多忙な毎日。その現実を耳にし、「友として何かやりたい」 その一心で仲間が集い、同郷音楽家三人の公演会が実現した次第です。「音楽家として人生を歩む友を応援し、ともに楽しむ」これがMOSの目標です。できることから一歩ずつ、皆様とともに「ワクワク・ドキドキ」する音楽会を企画してまいります。同郷の枠を越えて音楽家交流の輪が広がれば、そんな幸せなことはないと思っています。(MOS代表 原田俊彦)
3月3日(日)午前6:00〜
NHK BSプレミアム
特選オーケストラ・ライブ「第1744回 定期公演 Bプログラム」
■放送日:2013年3月3日(日) 6:00am ~
■曲目:武満 徹/ノヴェンバー・ステップス(1967)*
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
■出演者:指揮 : シャルル・デュトワ 尺八 : 柿堺 香* 琵琶 : 中村鶴城* ヴァイオリン : ワディム・レーピン

特選オーケストラ・ライブ「第1744回 定期公演 Bプログラム」
■放送日:2013年3月3日(日) 6:00am ~
■曲目:武満 徹/ノヴェンバー・ステップス(1967)*
シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」
■出演者:指揮 : シャルル・デュトワ 尺八 : 柿堺 香* 琵琶 : 中村鶴城* ヴァイオリン : ワディム・レーピン
2月3日(日)新シリーズ スタート!
BIWA 弾き語りの魅力
サロン・ミニコンサート
第1回定期公演
■2013年2月3日(日)2時開演(1:30開場)
■六本木シンフォニーサロン
■出演:中村鶴城(演奏とお話)
■曲目:葛生桂雨作詞・鶴田錦史作曲《西郷隆盛》
葛生桂雨作詞・中村鶴城作曲《鞍馬山》
■演奏終了後、ホワイエにて皆様とコーヒーを頂きながらおしゃべりを楽しみたいと思います。
■チケット:一般2,500円/高校生以下1,500円(定員40名、要予約)
*お陰様で予約満席となりました(1/11)
■申込み:ピパルス工房 03-3380-5130
■企画・制作・主催:ピパルス工房
再発見!──弾き語りの魅力
琵琶の魅力とは何でしょうか? 私はやはり、弾き語りにあると考えます。ところが、今日、琵琶といっても、演奏に直に触れる機会はまれで、その中心は語り物の音楽であることすら知られていないのが実状です。語り物であることを知っている人も、琵琶はずっと昔から平家物語の「壇の浦」や「那須与一」などの戦記物語を語るものだというのが一般的な認識のようです。しかし、実際には、他にも色々な題材が語られ、しかも時代と伴にその題材そのものも変化しています。それが「時代の語り部」としての、琵琶語りの本質であると思います。
もちろん、平家物語だけを語る平家琵琶(平曲)という音楽もあります。また、雅楽の管弦楽の一員として奏される楽琵琶のように、純粋な器楽の琵琶もあります。
私が携わっている琵琶は、語り物の音楽で、薩摩琵琶の鶴田流といいます。今日では鶴田琵琶と呼ばれることもあります。鶴田流は鶴田錦史という天才によって切り拓かれました。日本のすべての琵琶のなかで、伝統の最先端をゆく琵琶です。これまで、決して共演することのなかった尺八や他の楽器と合奏したり、果てはオーケストラとも共演したり、琵琶の演奏の歴史に革命的な変化と技術の向上をもたらしました。また、古典的な弾き語りの世界でも、斬新な弾法と華やか旋律の歌により《壇の浦》や《敦盛》、《義経》といった名曲が産み出されました。
しかしながら、そうした曲も、曲数からいえば非常に少ないと言わざるをえません。その結果、演奏会ではいつも同じ演目にならざるを得ないのが現状でした。また、題材も依然として伝統的な戦記物が多数を占めています。
そこで私は、内容の変革と曲目の充実をめざし、2001年から10年間にわたって創作発表に力を注いできました。それは、悲劇語り中心の「鎮魂の語り」から、生命の悦びを謳歌し生きる活力を与えんとする「魂振(たまふり)の語り」へという、私自身の魂の叫びのようなものでもありました。そうして創作してきた曲は既に20曲余り。
その創作活動もこのあたりでひと区切りつけたいと思います。「鎮魂」と「魂振」、両輪がとりあえずは揃ったような気がするのです。そこで、これらを合わせて全曲演奏して見ようと思い至りました。もはや鎮魂も魂振も、私の中では一体化され、次なるステップに進むときが来たと感じたのです。
琵琶の魅力は、やはりなんと言っても弾き語りにあると信じます。その魅力ある世界を、様々の曲や題材で楽しんで頂きたいというのが、このコンサートの目的です。
目下のところ、年3回の開催を目標としておりますので、全曲を演奏するのに最低10年くらいはかかるでしょうか。演奏曲目は、なるべく毎回異なるよう努力したいと思います。再演が大半になりますが、途中、多少の新作も加えて更にレパートリーを増やしてゆきたいと思います。
演奏時間は、あまり長くならないよう1時間以内をめどとし、終演後にはホワイエにて皆様とご一緒にコーヒーを頂きながら、ゆっくりと語り合えるひとときも設けたいと思います。定員は40名様。会場は交通の便のいい六本木。そんな「サロン・ミニコンサート」です。
皆様のご支援とご鞭撻を賜りながら、琵琶語りの世界を、より魅力ある世界にしてゆく努力を重ねてゆきたいと思います。
皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。

サロン・ミニコンサート
第1回定期公演
■2013年2月3日(日)2時開演(1:30開場)
■六本木シンフォニーサロン
■出演:中村鶴城(演奏とお話)
■曲目:葛生桂雨作詞・鶴田錦史作曲《西郷隆盛》
葛生桂雨作詞・中村鶴城作曲《鞍馬山》
■演奏終了後、ホワイエにて皆様とコーヒーを頂きながらおしゃべりを楽しみたいと思います。
■チケット:一般2,500円/高校生以下1,500円(定員40名、要予約)
*お陰様で予約満席となりました(1/11)
■申込み:ピパルス工房 03-3380-5130
■企画・制作・主催:ピパルス工房
再発見!──弾き語りの魅力
琵琶の魅力とは何でしょうか? 私はやはり、弾き語りにあると考えます。ところが、今日、琵琶といっても、演奏に直に触れる機会はまれで、その中心は語り物の音楽であることすら知られていないのが実状です。語り物であることを知っている人も、琵琶はずっと昔から平家物語の「壇の浦」や「那須与一」などの戦記物語を語るものだというのが一般的な認識のようです。しかし、実際には、他にも色々な題材が語られ、しかも時代と伴にその題材そのものも変化しています。それが「時代の語り部」としての、琵琶語りの本質であると思います。
もちろん、平家物語だけを語る平家琵琶(平曲)という音楽もあります。また、雅楽の管弦楽の一員として奏される楽琵琶のように、純粋な器楽の琵琶もあります。
私が携わっている琵琶は、語り物の音楽で、薩摩琵琶の鶴田流といいます。今日では鶴田琵琶と呼ばれることもあります。鶴田流は鶴田錦史という天才によって切り拓かれました。日本のすべての琵琶のなかで、伝統の最先端をゆく琵琶です。これまで、決して共演することのなかった尺八や他の楽器と合奏したり、果てはオーケストラとも共演したり、琵琶の演奏の歴史に革命的な変化と技術の向上をもたらしました。また、古典的な弾き語りの世界でも、斬新な弾法と華やか旋律の歌により《壇の浦》や《敦盛》、《義経》といった名曲が産み出されました。
しかしながら、そうした曲も、曲数からいえば非常に少ないと言わざるをえません。その結果、演奏会ではいつも同じ演目にならざるを得ないのが現状でした。また、題材も依然として伝統的な戦記物が多数を占めています。
そこで私は、内容の変革と曲目の充実をめざし、2001年から10年間にわたって創作発表に力を注いできました。それは、悲劇語り中心の「鎮魂の語り」から、生命の悦びを謳歌し生きる活力を与えんとする「魂振(たまふり)の語り」へという、私自身の魂の叫びのようなものでもありました。そうして創作してきた曲は既に20曲余り。
その創作活動もこのあたりでひと区切りつけたいと思います。「鎮魂」と「魂振」、両輪がとりあえずは揃ったような気がするのです。そこで、これらを合わせて全曲演奏して見ようと思い至りました。もはや鎮魂も魂振も、私の中では一体化され、次なるステップに進むときが来たと感じたのです。
琵琶の魅力は、やはりなんと言っても弾き語りにあると信じます。その魅力ある世界を、様々の曲や題材で楽しんで頂きたいというのが、このコンサートの目的です。
目下のところ、年3回の開催を目標としておりますので、全曲を演奏するのに最低10年くらいはかかるでしょうか。演奏曲目は、なるべく毎回異なるよう努力したいと思います。再演が大半になりますが、途中、多少の新作も加えて更にレパートリーを増やしてゆきたいと思います。
演奏時間は、あまり長くならないよう1時間以内をめどとし、終演後にはホワイエにて皆様とご一緒にコーヒーを頂きながら、ゆっくりと語り合えるひとときも設けたいと思います。定員は40名様。会場は交通の便のいい六本木。そんな「サロン・ミニコンサート」です。
皆様のご支援とご鞭撻を賜りながら、琵琶語りの世界を、より魅力ある世界にしてゆく努力を重ねてゆきたいと思います。
皆様のご来場を心よりお待ちいたしております。
中 村 鶴 城