Concert & Event


schedule 2009

12月20日
ホームコンサート
《良寛禅師琵琶伝》全段

■2009年12月20日(日)午後2時開演
■横浜在住の方の私邸和室にて
■お問い合わせ下さい。
ピパルス工房03-3380-5130
12月13日・他
NHKテレビ番組「名曲探偵アマデウス 」に出演

NHKのテレビ番組に中村鶴城が出演いたします。放送予定は下記の通りです。
 
番組名:「名曲探偵アマデウス 」第52回 武満徹《ノヴェンバー・ステップス》
本放送:NHK BS hi  2009年12月13日(日)20:15~20:59
再放送:NHK BS hi  2009年12月15日(火) 8:00~8:44
     NHK BS 2  2009年12月18日(金) 8:15~8:59
     NHK BS hi  2009年12月19日(土)12:00~12:44
     NHK 総合  2009年12月25日(金)15:15~15:59

    *放送日程は、変更になる場合があります。
    *上記の放送予定の他、あと3回の再放送が予定されています。(放送日は未定)
   
 名曲探偵アマデウス
12月5日
中村鶴城 音楽語り〜良寛禅師琵琶伝
陶芸家の矢倉啓緒さんが企画してくださった会です。当日、書と陶と花の展示をいたします。

■2009年12月5日(土)午後2時開演
■東京都/小平市 ギャラリー青らんぎ
■演目:《良寛禅師琵琶伝》作・語り・琵琶 中村鶴城 *全五段のうち、三段まで。
■チケット:3,000円(紅茶またはコーヒ付)
■定員:40名(要予約)
■チケット申し込み:ギャラリー青らんぎ 042-345-3532
11月1日・21日
《役行者琵琶伝》を聴く会
「とにかく面白かった!」と大きな反響をいただきました7月26日のリサイタル。その初演創作曲の再演コンサートです。今回は大きなホールではなく小さな和空間でお楽しみ下さい。公演時間は休憩含め2時間30分を予定しています。

■第一回2009年11月1日(日)午後1時30分開演
 第二回2009年11月21日(土)午後1時30分開演
■東京都/
目白庭園・赤鳥庵(J R目白駅下車徒歩5分)
■演目:《役行者琵琶伝》作・語り・琵琶 中村鶴城
■入場料:4,500円 両日とも
30人限定の予約制
■予約申し込み:ピパルス工房03-3380-5130(
電話でのみ受付
■企画・制作・主催:ピパルス工房
7月26日
中村鶴城 琵琶リサイタル2009〜役行者琵琶伝〜
神変大菩薩と慕われ、法力霊験摩訶不思議なること天下に類なし。役行者が目指したのは神仏の大調和世界であった。その生涯を描く。口語体の語りと文語体の琵琶歌を組み合わせた新しい琵琶語り「琵琶伝」三作目。

■2009年7月26日(日)午後2時開演
■東京都/トッパンホール
■演目:《役行者琵琶伝》(創作初演)作・語り・琵琶 中村鶴城
■チケット:4,500円(全席自由)
■チケット発売日:5月25日(月)
■チケット申し込み:ピパルス工房03-3380-5130 トッパンホールチケットセンター 03-5840-2222
■企画・制作・主催:ピパルス工房
神仏世界を調和させ日本の道開きをした人───日本の大恩人
 役行者は飛鳥時代の人です。その名前から、どんなイメージを思い浮かべるでしょうか。「仙人」「空を飛ぶ人」「超能力者」「呪術者」……大体こんなところでしょうか。しかし、漠然としたイメージはあっても、実際にどんな人だったのかはほとんど知らない、それが現実ではないでしょうか。実は私もその一人でした。
 今回、文献を読み進めていくうちに大変驚いたことがあります。それは基本的な歴史資料の少なさです。研究家によれば、信頼できるのは『続日本紀』と『日本霊異記』の二点だけだそうです。しかも、この二つを併せても新書版のサイズで僅か1ページ分程度の文字数しかないのです。この僅かな文章を手がかりに、後世の人々は想像力逞しく新たな伝記物語を創作していったのです。
 私自身も大いに夢の世界に遊び《役行者琵琶伝》に挑んだわけですが、その過程で常に意識していたことは、古今東西天下に類いなしといわれるほどの神通力がなぜ必要だったのかということでした。私はこの点にこそ、役行者の果たした役割を理解する重要な鍵があると思ったのです。
 私の考えをはっきりと申し上げれば「神通力というものが、ただ人目を驚かせたり人を従わせるだけの段階に止まるなら、それは単なる妖術であって本当の霊力ではない。霊力とは世の人を真に幸せにすることができるもの、それを霊力すなわち神通力というのだ」ということです。お釈迦さますら、神通力を得ることを目的とすれば魔に降るとして諫めているほどなのです。神通力の不思議さや威力にばかり気を取られていては大事なこと見失ってしまうと思いました。
 では、その大事なこととは何でしょうか。役行者は「神仏世界を調和させ、日本の道開きをした」ということだと思います。これこそが役行者の大いなる役割ではなかったでしょうか。今日知られている霊山のほとんどは役行者が開いた山々です。しかも、山を開くといっても、道を行くにも道すらない、川を渡るにも橋もない。そんな時代のことです。その開いた道を「行者道」というなら、後の聖賢聖者の誰一人として、その行者道の恩恵を受けなかった人はいないのです。 
 山を開くとは、天と地を結びととのえて「聖なる地」に仕立て上げることです。それが人というものの役割です。その役割を一手に引き受けて日本の道開きをした人、それが役行者なのです。そのためにかくも絶大なる法力神力を必要としたのだ。私はそう確信いたしました。
 何とすごいことでしょう。何とありがたいことでしょう。日本の大恩人であります。
 《役行者琵琶伝》は、その感謝の気持ちを讃い上げる新伝記であります。
■トッパンホールのブログに紹介記事が掲載されました。
7月12日http://www.toppanhall.com/blog/2009/07/17/
7月22日
http://www.toppanhall.com/blog/2009/07/22/