ドライカットの展開図
パターン化されたブラントの展開図ではなく、ニューヨークドライカットの展開図はひとりひとりの髪の条件や出したいシェイプによって違ってきます。それにプラス、ドライカットにはガイドラインがないため、一本一本落ちていく髪の毛を目で見て、次のラインを探しながらカットしていきます。

たとえばテーパーは、通常「削ぐ」というイメージがありますが、ニューヨークドライカットでのテーパーは、指で摘んだところを切っていく技法で、摘んだピース(一束)の毛先1センチから1.5センチをまびくように長短をつけて、1本1本切っていくことをテーパーと言っています。それはすべて点でつながっており、点で展開図ができています。ニューヨークドライカットは髪の毛の落ちる位置を見ながら、イメージを点で追いかけて切っています。
「髪はどこに落ちていくのか」というドライカットの象徴的な言葉はそこに由来しています。
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