ドライカットの特長

ドライカットは、ほんとうにその人(顧客と技術者)のためにできるカットです。人間がひとりひとり違うように、カットもひとりひとり違います。ドライカットは、顧客がどんなふうにブロウするのか、またその人の髪はどのように動くのかを考え、髪を見ながらカットしていきます。それがドライカットの本質と言えます。
ただし、ウエットカットとくらべると、精神的エネルギーの消耗が大きく、ドライカットではスタイリストの精神状態がとても影響します。それだけに技術だけでなく、技術者としての精神レベルの高さが必要とされ、技術者自身を成長させるカット技法です。
競争の激しいニューヨークで、あのジョン・サハグと双肩するドライカットの第一人者、山根英治とWORKSが提唱するニューヨーク・ドライカットとは、技術者と顧客を満足させるものなのです。

 

“もっとお客様に喜ばれる仕事”へと想像が広がる
あらゆることが表現できるカット技術
NY ドライカットの効果


◆ 乾かしただけで立体的なシルエットが出せ、お客様が簡単にスタイリング
◆ えり足、前髪など、部分的に浮き上がる生えグセを抑える
◆ 多い毛を削らずにボリュームダウン
◆ 立ち上がりの弱い細い毛にも自然なシルエットを
◆ 硬い毛にやわらかな質感と手ざわりの良さ
◆ クセ毛を抑えることも、ウェーブとして活かすことも
◆ カットで髪にツヤが生まれる
◆ リバースにもフォワードにもきれいな流れをつくる
◆ パーマと組み合わせて立体的なウェーブに
◆ 髪が自由に動き、美しさを表現

ドライカットの展開図

パターン化されたブラントの展開図ではなく、ニューヨークドライカットの展開図はひとりひとりの髪の条件や出したいシェイプによって違ってきます。それにプラス、ドライカットにはガイドラインがないため、一本一本落ちていく髪の毛を目で見て、次のラインを探しながらカットしていきます。

たとえばテーパーは、通常「削ぐ」というイメージがありますが、ニューヨークドライカットでのテーパーは、指で摘んだところを切っていく技法で、摘んだピース(一束)の毛先1センチから1.5センチをまびくように長短をつけて、1本1本切っていくことをテーパーと言っています。それはすべて点でつながっており、点で展開図ができています。ニューヨークドライカットは髪の毛の落ちる位置を見ながら、イメージを点で追いかけて切っています。
「髪はどこに落ちていくのか」というドライカットの象徴的な言葉はそこに由来しています。