躾 教 室


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躾教室再開

2004年10月23日(土)午後1時〜2時

以前の教室は休校のまま再開の目処が立っていませんが、その時同じクラスだったボストンテリアのボビー君のママさんに教えていただいて、別の教室(FLAP)で、アルファの躾を再び始めることにしました。アルファは、相変わらず他の犬が苦手です。散歩途上も出会う犬や人に興奮します。ビビアン&エンジェルママさんが掲示板でお話下さっているパピーの頃の「刷り込み」に、アルファの場合は大きな問題がありました。生後40日ほどで、家に来たこと、パピーの間、他の犬や人にほとんど触れ合うことなく、過ごさせてしまったこと。全く思い当たることばかりです。成犬になった今でも、夜の遅い散歩では、周辺は静かで、人や犬と出会うこともありません。そんな環境では、状況は改善されるはずもなく、とにかく再度一歩を踏み出すことにしました。しかしアルファはもう2歳です。こんな初歩的な訓練は遅いのではないでしょうか。いえ、私はまだアルファは2歳だと思うことにしました。まだまだこれからアルファの犬生は長いです。躾はいつからでも始められるということを信じて、また頑張っていこうと思います。


基本のヒールポジションです。少しでも引っ張ろうとすれば、チョークチェーンをタイミングよく、瞬時に「クイっ」と引っ張ります。アルファの引っ張り癖はまだ直っていません。私のコマンドがアルファに効いていないらしい。 犬同士がすれ違っても平気でいられることの訓練です。参加の犬たちはアルファ以外は小型犬でしたが、アルファはもう他の犬が気になって仕方ありません。それでも少しづつ慣れていくのは訓練の大きな成果です。 アジリティも少し教えていただきました。他の犬はちょこちょこと上手に渡るのに、アルファはどっどっと地響きがします。「さすが豪快だねぇ」と先生は笑っておられましたがアルファはほんとは恐かったのかも知れません。
※ボビーパパさん写真をありがとうございました。
2004年10月30日(土)午後4時時半〜5時半

レッスン内容〓 

ヒールポジションで引っ張らずに歩く
散歩の歩き始めは、アルファは嬉しくてつい前へ前へと引っ張って行きます。散歩デビュー時はかなり注意をしていたのが、いつの頃からか私のうかつさで、それを許してしまっていたのでした。矯正再チャレンジです。
まず、リードは、右手親指に持ち手の輪をかけ、犬の首からある程度の長さをたるませて、あとは両手で束ねて持ちます。犬が少しでもたるみの長さより前へ出ようとすれば、「ダメ」「イケナイ」とコマンドを出し、リードをキュッと引いて合図を送ります。大切なのは、タイミングです。引っ張り癖のある犬は、前へ進もうとするだけでなく、横、後ろ、どこへでも突然突進します。この時、決して例外を作らず引こうとした瞬時に「ダメ」「イケナイ」と制します。リードを何故両手で持つかというと、ゴールデンのような大型犬の場合、片手では、どうしても引っ張られ、折角コマンドを出しても、リードを長く延ばしてしまうからです。最初に犬の首からたるませ余裕を持たせたリードの長さ以上に犬が前に出たら、瞬時にダメ出しです。タイミングを逃さず継続してつづけること。
名前を呼んだら、すぐに戻りヒールポジションに付く
犬が前へ出たら、すぐに名前を呼んで引き寄せ、左(ヒールポジション)に付けます。まず、右手に上記のようにリードを持ち、左手におやつと共に残りのリードを持ちます。犬と一緒に歩きますが、飼い主は立ち止まり、犬の名前を呼んで大きく飼い主の左側に外回りで旋回させながら左に付けます。この時、おやつを見せ、ゆっくりと先導します。犬が左に付けば、おやつを与え大げさに誉めます。
ヒールポジションで歩く時、アルファは横に付いていても意識は飼い主にないとの指摘を受けました。この状態では、アルファが引っ張ったときに制しても、犬はただ飼い主から引っ張られただけで、前へ出てはいけないという感覚を持たないということのようです。又、名前を呼んで、左に付ける練習では以前の教室で習った、正面から飼い主の身体の右後ろをぐるりと回って左に付くという方法がアルファの身に付いてしまっていて、ちょっと苦労しました。しかし効率の良さと便利さから言えば、今回習った方法が良いと実感しました。
2004年11月6日(土)午後2時半〜3時半

レッスン内容〓 

八の字歩行
以前の教室でも習いましたが、犬の社会性の訓練です。犬同士が向かい合い、飼い主と共に、犬のそばを八の字に間を通り抜けます。きょうは、全部で5頭の犬たちが受講しましたので、それぞれが牽制しながらのスタートとなりました。歩く側の犬と飼い主は、ポール(柱)となる犬に近づく時、犬が少しでも、気を取られたらすぐにリードを引き、興奮をさせないようにします。そして飼い主に注視するように声を掛けます。又、ポールとなっている側の犬と飼い主は近づいてくる犬に、気を取られないように、お座りステイをさせ続けます。
このポイントは、犬が興奮する前に、飼い主が察知して、犬を落ち着かせること。犬が興奮してしまってからだとなかなか押さえが効きません。特にアルファのような大型犬は、自分の行動に更に興奮するようになります。又、元々こうした犬の社会性の部分では、パピーの時からの過ごし方でその大半は決まっていて、成犬になってからは修正が効きません。何度訓練しても、“慣れない”と実感します。勿論アルファも例外ではありません。ではどうするか。飼い主が早く様子に気づき、上記のような対処をするしかないのです。これはもう割り切って、犬同士の衝突を避けるしかなさそうです。人間と違って、犬に互いに仲良くと期待するのはどうも無理な話のようです。
「カム(来い)」の練習
前回と同じく、犬を飼い主の左側ヒールポジションに付ける練習です。リードを長さいっぱいに持ち、犬に先を歩かせます。飼い主は犬の名前を呼んで、犬を左側に大きく旋回させてヒールポジションに付けます。ポジションに来れば、おおげさに身体をなでながら誉めます。犬に飼い主の目を見させることも大切です。
アルファは呼べばすぐに私のそばにやって来ますが、以前の右側から後ろに回って左に付く癖がどうしても治りません…と思ったら、インストラクターがすると、簡単にくるりと左側正面から旋回してヒールポジションに付きます。やっぱり私の呼び寄せ方に問題がある。インストラクターからは、「アルファはもう分かってますよ。ちゃんと理解しています。あとは飼い主のリード次第です」と言われてしまいました(-_-;)
アジリティへの第一歩
厳しいばかりでは犬もおもしろくありません、と最後にアジリティで遊ばせていただきました。まず低い平均台のような板の上を歩きます。小型犬では、台の端っこにおやつを置いて、渡りきったらそのおやつが食べられるようにします。また、きょう初めて、蛇腹のトンネルを通り抜けました。この蛇腹のトンネルは形は自由自在になりますが、初めてなので、まっすぐに伸ばし、反対側には飼い主が立って、犬を迎えます。
板の上を歩くときは、アルファはどっどっと落ちつきなく走るように通ろうとします。これは、やはり興奮状態が続いているからだと思われます。練習場所のいろんな犬たちの匂いにも反応し、きょうは最後までいいところがありませんでした。ただ蛇腹の通り抜けは、怖がってトンネルに入らない犬もいた中、うまく入り、出てくれました。
犬に集中させることの難しさを痛感します。いけないと、リードを引いてもそのほとんどが理解をしていないのです。効率よく、チョンとリードで合図するだけで飼い主の命令を感知させるにはまだまだほど遠い。ただ、一つ救いは、アルファの場合、一度成功体験を持つと忘れずに次回からしてくれることに気付いたことです。犬の問題行動の根源は全て同じところにあるような気がします。単独の問題行動を取って正そうとしても難しい。犬は元々習慣性の動物、良い習慣を付けることで解決することも多いと今回は気付かされました。


2004年11月13日(土)午後1時〜2時半


レッスン内容〓 

内容は前回と同じです。犬の社会性を培うために、八の字歩行で犬同士を近づけます。又、飼い主が散歩途上犬を連れて出会ったということを想定して、お互いの犬が飼い主にヒールポジションで座り、平気でいられるようにレッスンを受けました。今回のポイントは、アルファのように過敏に他の犬に反応する犬は、飼い主が、自分の犬に相手の犬を見せないようにすること。少しでも相手の犬を見るそぶりをしたら、リードをすぐにくいっと引っ張り、ダメ出しをします。決して相手の犬に気をとられないように、この様子を飼い主がいち早く察知して、タイミングよく「イケナイ、ダメ」の合図を送ることです。

今回は全部で6頭の犬が参加しましたがアルファは相変わらずです。小型犬からアルファより一回りも大きいシェパードに至るまで全てのわんに敏感に反応します。今回は、ボストンテリアのボビー君とシェパードのマックスちゃんとその飼い主さんにポール(相手)になっていただいて、アルファがその回りを私と共に歩きます。そしてアルファが少しでも相手を見たり反応するとすぐにリードをくいっと引きイケナイことを教えました。最初は敏感に反応していたアルファも最後には相手を気にせず歩くことができましたが、それでも少しでも飼い主が油断をするといけません。そのポイントはただ一つ、アルファが私に注視していること。ヒールポジションで私をしっかり見ながら歩くことです。このような時、犬が興奮してしまってからでは難しい、いかにタイミングよく犬を制御するかが分かれ目だと先生からは指摘されました。

前回も書きましたが、パピーの時代にこうした社会性を刷り込んでいないと、今更もう全ての犬と仲良く遊ぶということは不可能です。しかし衝突だけは避けるように飼い主がしっかりと自分の犬をリードしなければいけません。この場で例えそれが出来たとしても普段の生活の中で出来なければ意味がありません。飼い主の力量が問われるという厳しい現実に直面しました

アジリティ入門
ロングリードを引きながらゆっくりと歩いて通りました。 Aランクという障害物。おっかなびっくりのアルファです(^_^;) リードを上手く引きながら、一緒にバーを3本飛びました。


2004年11月20日(土)午前9時半〜11時

レッスン内容〓 

内容はやはり前回と同じです。八の字歩行、ヒールポジションで歩く、カム(来い)の繰り返しでした。この応用で、ロングリード(4b)を使って、犬を自由にさせ、突然「来いっ」と言って犬を呼び寄せます。この時、犬の名前は呼ばない、「来い」あるいは「おいで」「カム」など、決まった言葉で一言だけコマンドを出します。又叱る時も、犬の名前は呼ばない、「イケナイ」「ダメ」と強く厳しく一言だけ。
ロングリードで自由にさせ呼び寄せる時は、飼い主も元気な声で、そして犬も楽しく飼い主の元にやってくるというのでなければいけないと注意を受けました。犬も叱ってばかりだとストレスがたまります。楽しい中で、犬に習慣づけをすることを心がけましょうとのことでした。又犬が上手くコマンドを聞けば、誉めることも忘れないこと。犬の身体をぽんぽんと軽く叩いたり、さすってやる、あるいは「グッド」と声をかけることもタイミングよく行います。
きょうの参加は、ボストンテリアのボビー君、ラブラドールのルフィ君、そしてアルファの三頭でした。実はこの三頭は、以前の躾教室の同窓生。ルフィ君とは、あの日以来の再会でした。まだ短いお付き合いながら、こうして三人三頭が揃うとどことなくなつかしく、ご縁の不思議さを感じずにはいられませんでした。あの時ご一緒した他の皆さんとわんたちはどうしておられるのだろう?


2004年11月27日(土)午前11時〜12時半

レッスン内容〓 

CD1にチャレンジ
「CD1」というのは、JKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)が主催する家庭犬訓練試験(初等科)のことで、以下がその種目になります。きょうは、この競技会の内容をしてみようということになりました。 

1.紐付脚側行進(行きは常歩、帰りは速歩)
 犬にリードを付けて飼い主の左横を歩かせる。
 犬の頭は飼い主のつま先とそろい、犬が飼い主の顔を見て歩くことが望ましい。
2.紐無脚側行進(行きは常歩、帰りは速歩)
 1.の科目をリードをつけずに行う
3.停座及び招呼
 犬を座らせ、飼い主は犬にマテをかけて50メートル離れる。
 犬は飼い主の合図により飼い主の下に駆け寄り、飼い主の左横に座る。
4.伏臥
 フセ
5.立止
 タテ
上記をもう少し簡単にアレンジして、脚側行進は、速歩のみ、マテも3メートル程度離れて行いました。形はコの字を歩きます。脚側行進は、飼い主を見ながらということで、餌を片手に持ち、犬を誉めながら歩きました。この時、飼い主は、犬を余り見ないように、犬を見なくても、犬は飼い主に注視するようにさせるのがポイントです。又呼び寄せた時は、今まで何度も練習をしているように、飼い主の正面から左横にくるりと外回りをさせて横に付けます。
アルファは、脚側行進の時、なかなか私を見てくれません。ところが先生がすると、簡単にずっと先生を見上げてヒールポジションで歩くのです。この違いは一体何なのか、情けないことに今もって分かりません。しかし、アルファ自身に出来る能力があることは確かで、明らかに私の誘導がまずいのです。難しいのは、フセをさせる時、両足が揃ってお尻からすとんと伏せること。又立たせるのも同様足が前に出ないように、お尻から立つようにさせることです。アルファは、何度か練習をするうちにフセはすとんと出来るようになりましたが、立つのは何歩か動いてしまいます。それでも、モタモタしながらでも上記の内容をなんとか形にできたのは嬉しいことでした。


2004年12月11日(土)午後12時30分〜2時
先週の土曜日は、雨のため中止でした。この教室は、自分の都合のよい曜日、時間帯を指定して受講できます。きょうご一緒したのは、ボストンテリアのボビー君、ラブラドールのルフィ君、コーギーのあるちゃんでした。コーギーの飼い主さんが、ご自分のわんを「ある、ある」と呼ばれるたびにアルファが反応していたのはおもしろかったです(^O^)【余談】


レッスン内容

呼び寄せる/「来い・カム」の訓練
ロングリード(5〜6メートルくらい)を使い、リードをめいっぱいにして犬をを自由に好きなところを歩かせます。そしていきなり、飼い主は犬の名前を呼んで、「来い」の命令を出します。犬が飼い主のところへ走ってくれば、まず大げさに誉めます。次に、呼び寄せて来れば、横に付けて座らせます。
犬をお座りステイさせて、「来い」という命令を掛けて飼い主の元に来させるのは、少しの訓練でできます。が、実際に犬が自由に離れてしまった時に、呼び寄せることができなければ現実には困ります。うっかりとリードをはずしてしまい、犬を自由にさせてしまってなかなか呼び寄せることが出来なかったという経験はどの飼い主の方も一度はお持ちではないでしょうか。又逆に、ノーリードで遊ばせた後、「来い」の一言で、犬を呼び寄せられたらなんとかっこのいいことでしょう。これを目指しての訓練です。
呼び寄せる/「来い・カム」の訓練・パート2
犬が、他の人からおやつをもらいます。そのおやつをもらっている時に、飼い主は自分の犬の名前を呼んで呼び寄せます。
どの人も手に持っているおやつは、レバーだとかビーフやささみなど、特上のおやつです。その最上のおやつをもらっている時に飼い主に名前を呼ばれたら、果たして誘惑にめげず、飼い主の元に戻るでしょうか。犬の服従訓練の中ではもっとも難しい命令かも知れません。
アジリティ
Aフレーム(急勾配のアップダウン)、ドッグウォーク(平均台)、トンネル、シーソー
いつものようにリードを付けたままです。実際のアジリティの競技ではノーリードのため、上記のような服従訓練ができていないとアジリティは出来ません。今回シーソーは初めての経験で、アルファは恐くて出来ませんでした。しかし慣れるから大丈夫ですよと先生から励ましの言葉をいただきました。
ロングリードを付けて自由に歩かせている状態で呼び寄せると、アルファはちゃんとやって来ます。しかし、これがドッグランだとか、思いがけずリードをはずれてしまった時に呼び寄せられるかというと大いに不安です。又、おやつをもらっている時にアルファを呼び寄せるなんて到底無理な話です。これは今回、ボビー君もルフィ君もあるちゃんもみ〜んな、おいしい特上のおやつにもう夢中、飼い主をよそに他人から貰うおやつにウハウハ言っておりました。(わんこはこうじゃなくっちゃかわいくないよねとは飼い主の負け惜しみ?)何をするにも服従訓練が全ての基礎だと、当たり前のことを今更ながら痛感するこの頃です。