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雑記帳
‐2004年度‐


今年の干支は甲申(きのえさる)です。きのえとは植物の種から生命の芽が固い殻を破って出てくること、申とは「伸」=のびることなのだそうです。古いものを取り去り、新しい思想観や秩序、政治経済への改革などその新芽の成長に期待できるに違いありません。そんな年回りにいるアルファと私にも何か新しいことが生まれるのでしょうか。又何かに挑戦が出来るのでしょうか。ちょっとわくわくするような新年です。 


1月27日から2月3日まで、南イタリアを旅して来ました。旅先で出会った犬たちです。

ポンペイ遺跡の入り口で、観光客に近寄ってくる犬たち。野良なのに、吠えもせずただただ人の温かさ、ぬくもりを求めて寄ってくる。 この白い犬は頭をなでてやっているうちに寝転がり足まで上げ始めた。警戒心は皆無。餌よりも人の愛情を求めているのだ。
夕暮れ迫る中いつまでも私のそばを離れない。この国では飽きたというだけでいとも簡単に犬を捨てるという。けれど捨て犬に餌をやり、なにげに面倒をみている街の人がいるのも事実だ。一体どちらが本当のイタリア人なのだろう。 この犬も野良。でも街の人がみんなで飼っている。餌をやり寝床を与え、首輪までしてもらっている。観光客をこのお土産屋さんまで案内するという特技をもっていて、犬の表情もどこか誇らしげだった。少し救われた思い。
ここは、リゾート地の高級ショップ。店先に置物かと見間違える程立派な犬が居た。イタリア人は大きな犬が好みだとか。ドーベルマンやシェパードなど大抵がブリーダーから譲り受けるらしい。 同じ街のショールの専門店に居るこの店の看板犬。ふわふわの美しい毛並みに「bella!(美しい)」と誉めたら、店主が犬を抱けという。何も買わなかったけれど犬を誉めてもらったのが嬉しかったらしい。
リゾート客が愛犬を連れて散歩しているのに出会った。見事に手入れと躾の行き届いたハスキー犬。ふとポンペイに居た犬たちを思った。あの犬たちも最初はこうして飼われていたのではないのだろうか。

犬の幸せは飼い主と一緒に居られること。生涯を飼い主のそばで全うできること。国は違っても言葉は違ってもこの犬たちの気持ちは共通だ。





新聞の広告欄に小さな詩が載っていました。心がふわっとして、そして次には涙が出そうになりました。幾度も読み返してはアルファにあてはめます。我が家は留守がちだから、アルファはきっと孤独と向き合おうと努力をしているのですね。すごく一生懸命生きているのですね。掲示板にも、ビビアン&エンジェルママさんが書き込んで下さいました。どこか心の奥底にしまっておきたいそんなポエムです。

 朝日新聞/2004年2月28日(土)
   【日本ペットフード広告欄より】
死ぬのが恐いから
飼わないなんて、
言わないで欲しい。

おうちを汚すから飼わないというなら、
犬はお行儀を身につけることができる。
留守がちだから飼わないというなら、
犬はけなげにも、孤独と向きあおうと努力する
かもしれない。貧乏だから飼わないというなら、
犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。

だけど・・・死ぬのが恐いからって言われたら、
犬はもうお手上げだ。すべての犬は、永遠じゃない。
いつかはいなくなる。でもそれまでは、
すごく生きているよ。すごく生きているよ。
たぶん今日も、日本中の犬たちはすごく生きていて、
飼い主たちは、大変であつくるしくって、
幸せな時間を共有してるはず。

飼いたいけど飼わないという人がいたら、
伝えて欲しい。犬たちは、
あなたを悲しませるためにやっては来ない。
あなたを微笑ませるためだけにやってくるのだと。
どこかの神様から、ムクムクしたあったかい命を
預かってみるのは、人に与えられた、
素朴であって高尚な楽しみでありますよと。



わんことの生活は、決して楽しいことばかりではありません。時には、心の痛むお便りを頂戴することもあります。そんな中のお一人、智美さんからのメールをご紹介いたします。お話を伺っても何一つ力になってあげられない自分の無力さに、せめてこんなに一生懸命病気と闘っているゴールデンが居ることを皆様にも知っていただきたくお話を載せさせていただきます。

※以下智美さんの了解を得てメール全文をそのまま掲載させていただきます。

闘病中のロッキー君、先代のアルファにそっくりで身につまされます
こんばんわ桜が満開になりましたね。花見は行かれましたか?

前回メールを書いた時は少し回復しているような気がしていましたが、この一月で腫瘍が体のあちらこちらにでき、しかもそれぞれが大きくなってきました。腫瘍の数も数え切れないほどに増えています。右の前足の先のほうが腐れてきました。近いうち切断することになるでしょう。頼みの左手も腫瘍ができ、右と同じように腫れ初めてきました。

ロッキーは家の中ではなく、小屋(物置)にいます。犬小屋にしては広く設備も整っています。ロッキーの一番のお気に入りの場所でした。いつもの元気なロッキーの姿がないので近所の人にも心配していただいています。

いつもロッキーと行く散歩道に桜並木があるのですが、桜が満開になりました。葉桜になった夏も枯葉の秋も寒寒とした冬もいつもロッキーと一緒に行っていた道に春が来て観光客がたくさんくるほどの満開の桜。それを歩けなくなったロッキーに写真で見せてあげました。

昨日から食欲もまったくなくなり、目をあけるだけの気力もなくなりつつあります。良くなって欲しいなんて欲張りなことは言わないので、少しでも苦しみと痛みを取り除いてあげたい。寝顔を見るとこのまま目を開けなさそうで怖いです。あと何日もつのかわかりませんが、最後まで一緒にいたいと思っています。昨日と今日の写真です。

こんばんわ。桜も散り始め葉桜になりましたね。いつもメールありがとうございます。あれからロッキーは励ましのおかげで少し食欲も出て、ぐったりとしていた時よりは少し元気がでました。先週ひどい時は家まで往診してもらい、点滴までしていたものだから・・・(ちなみに人間の私でも点滴したことないのに)

とうとう右の前足の肉は腐れ、先の方は骨だけになりました。なかなか立つのも歩くのも一苦労です。一番辛いのはロッキーです。体には腫瘍がたくさんできており、内臓にもできてるようです。よく苦しそうに呼吸してます。でも今日は食欲もあり元気でした。毎日泣いていてもロッキーが心配するからロッキーといる時には普通に話しかけてます。うちにはネコも13年いてロッキーとは長い付き合いなのですが、今まで一度も近寄ることもなかったけど、最近ロッキーが寝込んでからネコがロッキーの部屋に自ら行くようになり、ロッキーのそばで「ニャ〜ォンニャ〜ォン」話し掛けているのです。ネコもロッキーが心配で早く元気になってねといっているのでしょうね。その光景がほほえましくて涙が出てきます。動物は話ができないだけで人間の気持ちをよく察しているのですね。ロッキーと一日でも長く一緒にいたいおもいます。                 
‐以上2件、智美さんのメールより全文‐

☆2004年4月23日19時50分ロッキー君は永眠致しました。心よりご冥福をお祈り致します。                              




アルファのゴールデン・ウィーク ‐2004年4月30日‐

いいお天気に誘われて、県北のファーム・ノラまでドライブをしました。山はすっかり新緑でとても気持ちがいい。思ったより人も少なく、この日遊びに来ていたのは、バーニーズ一頭とシェルティ一頭、シュナウザー二頭だけでした。アルファは川遊びを思う存分楽しみ、ノラのオーナーさんと、ノラで飼われているバーニーズのキャンディちゃんにも遊んでいただきました。普段留守番ばかりさせている私のせめてもの罪滅ぼしかな?                              
ぃ?何か見つかったー? なーんだ棒切れかぁ。お宝ないのぉ? オーナーさんとキャンディちゃんと。


「犬の大運動会2004年9月19日(日)、於東広島/憩いの森公園

KCLC主催の犬の運動会が開催されました。アルファも障害物競走や椅子取りゲーム、リレー等の競技に参加させていただきました。運動会なんて、何十年ぶりでしょうか。娘も大阪から応援に駆けつけてくれましたが、「張り切ったのは、アルファではなく、お母さんじゃないの」とすっかり笑われてしまいました。残暑はまだ厳しく、暑かったですが、それでも十分に楽しい一日を過ごすことが出来ました。お世話をして下さったスタッフの方々、ご一緒下さった皆様、本当にありがとうございました。

会場に朝9時に到着しました。アルファは白組なのだそうで、この受付で白いバンダナと名札をいただきました。 赤組のゴルたちです。アルファと違って、どっしりと落ち着いていて、それはそれはもう素晴らしい眺めでした。 開会式では主催者のセラピードッグの話やデモストレーションも行われましたが、ん?準備体操はないのかな?
障害物競走では、スタート後、洋服の山に行き、犬に合った大きさの服を選んで着せます。アルファ動くなぁ〜。 コーナーを回lり、ダンボールのトンネルをくぐり抜けて、更に大きな網の中を通ります。アルファおいでぇー! よーしっゴール!私は、帽子を飛ばし、足をつりながらも燃えましたよー白組にちょっとだけ貢献できました。
この競技は犬を3分間ステイさせた後、飼い主は犬から5メートル離れます。次にスタッフが音の鳴るボールを持って犬の回りを歩くのですが反応して動いちゃダメ。アルファはここでリタイアでした。 最後まで残ったわんちゃんたち。私たちの白組では、ボストンテリアのボビーちゃんが優勝しました。わんこたちの健気さがひしひし伝わるこの競技が見ていて一番感動的でした。 椅子取りゲームは、まず音楽に合わせて歩きます。曲が鳴りやんだところで、飼い主は椅子の前に行き、先に犬にステイをさせてから、椅子に座ります。犬はそのまま3秒ステイです。
椅子は次々に減っていき残り2つになりました。3頭3人の死闘です。どうもこれは飼い主の図々しさが露見するようで…亮ママさんにもさすが関西系のノリですねーと笑われてしまった(^_^;) アルファっ行くでぇー☆。音楽が鳴り止み最後の椅子に猛突進です。目指す椅子の前、アルファが私のかけ声(ほとんど怒声)にすとんと座ってくれたのが今でも鮮やかに思い浮かびます。       でぇーん!
亮ママさんが送って下さいました決定的瞬間です。この写真で相手が黒ラブだったことを初めて知りました。



ノラに集合−2004年9月25日(土)−

ご縁のあった方達と広島県北にあるファーム・ノラに遊びに行こうという話になりました。森之介ねぇさんが企画をして下さり、ミナ母さんがバックアップをして下さいました。はなこさん、はなこさんの妹さんご夫婦とご親戚の現在3歳の塁(るい)君、ミナ母さん、森之介ねぇさん、亮ママさん、そしてボビーママ&パパさんとご一緒させていただきました。前日までの雨も上がり、私とアルファは楽しい楽しい時間を共有させていただいたのでした。
お昼過ぎ、ファームノラに着きました。ドッグ・ランに全犬集合です。昨日は雨が降り心配しましたが、いいお天気です。わんたちの遊び日和です。 ん?ボビー君が居ないと思ったら、バーニーズに接近中。こんなでっかいバーニーズをちっとも恐くないなんてボビー君はただものではありません。 あっ亮君がママに叱られている。あんなにフレンドリーで気のいい亮君が一体何をしたのかな?亮君健気に反省しています。こんな姿もかわいくて。
はなこさんの妹ご夫妻は明るく素敵なお二人でした。ももちゃんにぞっこんで、ついに家と車までももちゃん仕様にされたとか。ももちゃん幸せです。 久しぶりにアルファはミナちゃんと会いました。嬉しくてミナちゃんについて回るのだけどミナちゃんは知らん顔。アルファ、頑張れーっもう一押しよ。 昼食の用意が出来ました。ノラ特製の石釜ピザやパスタをいただきながら、会話ははずみます。わんこのお話は尽きることがありません。
昼食後の川遊び、わん達はもう夢中です。向こうから、森君、はなちゃん、亮君、アルファです。ここではボールや木ぎれがわんたちの宝物。
森之介君は、ももちゃんがすっかりお気に入り。ももちゃん遊ぼうーと誘います。森君のその愛らしい仕草に思わずシャッターを押したのでした。
水が大好きなはなちゃんです。前日の雨で川の流れも速くなっていましたが、なんのその。イキイキとしてほんとに楽しそう。時間が止まればいい。
川遊びに疲れてお昼寝中のミナちゃんとマルちゃんです。一緒に生活していると寝方までこんな風に似てくるのでしょうか。かわいくてたまりません。 はなこさんのご親戚の塁(るい)君とボストンテリアのボビー君、実に絵になるツーショットです。塁君、ボビー君を山口まで連れて帰りましょうか(笑) わんこ八頭と私達の楽しそうな様子を木陰から、迷惑そうに、そして少し羨ましそうにヤギが眺めていましたよ。ノラの秋はすぐそこまで来ています。



またまた「犬の運動会」−第一回FLAP杯− 2004年11月21日(日)ー

新しく始めた躾教室の運動会が行われ、アルファも一種目ですが出場させていただきました。この競技は、二組に分かれ、リレー式で3種目の速さを競います。まず最初に5つのバーを跳び、次に飼い主の両足を紐でくくって走ります。前者は、障害物を跳ぶ競技、後者は飼い主がすり足なので、犬をヒールポジションに付けなければ上手くいきません。そして最後は、犬に餌を当てさせる競技です。犬と共にスタートし、直線を走った先に小さな箱が数個おいてあります。犬の鼻が当たった箱を順次開けていき、その中に餌が入っていれば、審判からOKが出てゴールに向かうのです。このリレー競技の結果は、アルファのいる組の圧勝でしたが飼い主同士の結束が随分とものをいったでしょうか(^_^)v
アルファー飛べぇー はぁしんどー(私) ズリズリズリ…アルファゆっくりゆっくり ぱくっとくわえた箱の中に餌が!当たりぃ



ペットホテルのこと  − 2004年12月24日(金)ー


機会があり、以前から気になっていた大阪のリーガロイヤルホテルの敷地にあるペットホテル「GUARDIANS」(電話:06−6225−1619)を訪ねてみました。関西では初めてのペットのみを宿泊の対象としたホテルです。チェックインが午前11時から、チェックアウトは翌日午後8時。1泊2日の料金は、スタンダードタイプが8400円、デラックスが14,700円、スィートが29,400円です。ペットの生活習慣を家で過ごすのと変わりなく提供し、カメラ付き携帯電話で愛犬の様子がリアルタイムに確認できるという万全の態勢を整えています。宿泊のペットにはシャンプーがサービス。これなら飼い主も同伴で泊まらせてもらいたい。
ホテル内 スタンダード(小型犬用)
8400円
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