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雑記帳
‐2002年度‐

動物を飼うというのは大変。分かっているけれど、決してかわいくいい時ばかりではない、事故や病気、老い、そしていつかは死を迎える。先般、やはり長い間飼っていた犬を亡くした友人と話したことですが、私たちは幸せだったけれど、犬はどうだったろうかと。犬は選んで手に入れることができるけれど、犬は飼い主を選べない…いろんな思いが交錯する中、それでも又二頭目を飼い始めたのでした。飼い主の本音を綴ります。





前アルファのしんどかったこと
楽しかったこと、かわいかったことは沢山ありすぎてすぐには思い出せないけれど、しんどかったことはすぐに出てきます。大変びろうな格好ですが、しっぽに大怪我をした時のこと。傷がなかなか癒えず一部が腐り始めたのです。長い通院の末、なんとか完治したものの病院の先生から、しっぽ切断を言われた時は暗澹たる思いでした。 ‐1998年7月‐

もう随分弱っていたろうと思います。腫瘍の手術の為、おなかの毛の大半を剃っていて、Tシャツを着せています。この白いTシャツ姿がなんともユーモラスでよく似合っているのが哀しいでした。私が旅行から帰るのを待っていたかのように具合が悪くなっていき覚悟をした最後の写真です。一声もなく静かに逝ったけれど、臨終の様子は忘れることができません。    ‐2001年7月‐

二頭目を飼うこと
ペットロスという言葉がメジャーになってきています。ペットに思い入れを持てば持つほど亡くした時の喪失感はぬぐえないものです。二頭目を飼う決心をしたのも多分私自身の心の奥底にある何か孤独感と喪失感が同じ犬を飼うことでしか埋められないと気づいたからだと思います。ブリーダーさんからは、そんなに前の犬が素晴らしい犬であったなら、次は飼わない方がよいと言われました。先の友人も16年一緒に過ごしたハスキー犬はもう飼わないと言います。どうしても今の犬に前の犬を投影させてしまうのですね。そして比較までしてしまう。私自身も時として、今の犬に以前のアルファを重ねていることに気付きます。けれど、それはそれで又よしと思うことにしたのでした。‐2002年7月
アルバートのこと 
イギリスからメールが届きました。
ゴールデンレトリバーのアルバート11才です。休日にはゴルフにも連れて行ってもらえるそうで羨ましい環境にいます。散歩も公園で思い切り走らせているとのこと。ゴールデンの原産国なのでこの犬種が生きていくのには気候も最適でしょう。日本の夏はゴールデンには過酷です。それだけはほんとうに犬にすまなく思います。  ‐2002年9月‐

一緒に旅行が夢
  犬同伴の旅行が夢ですが、なかなか実現できません。特に今回はいつも利用しているペットショップが満員(満犬?)で予約が出来ず、家において行くことにしました。お隣の藤原さんが餌をやって下さいました。飼い主が留守でも一切泣かずに居たとか。アルっ偉いっ!ところで、旅館の方に提案です。近くのペットショップと提携して、ペットも宿泊の予約時にそのペットショップに預けられるというサービスをしませんか?ペット同伴の宿というのはありますが、それでは人間の方が泊まりたい宿に制限が出来てしまいます。沢山の需要があると思うのですが。   ‐2002年10月‐

乳歯が抜けた!
犬の成長も人間と一緒なのだとつくづく思い知りました。毛布を噛んで引きずり回しているうちに口から血が出ていてふと見ると小さな歯が抜け落ちていました。かわいい、ほんとに愛しい。ペットバカと笑われても思わずアルファを抱きしめてしまいました。   ‐2002年10月‐

むさしのこと
私の大切な友人がとうとう二代目の犬を飼い始めました。ちょっと珍しいボストンテリアです。名前はむさし。16年共に過ごしたハスキー犬クロスを今年の夏に亡くしました。まだ一年もたたないのに次の犬を飼うなんて亡くなったクロスに申し訳ないという律儀な飼い主です。だけどだけど、もう猫っかわいがり。仕事の帰り、毎日高速道路をぶっ飛ばして帰る彼女はもうむさしにメロメロと見た! ‐2002年11月‐

初めての散歩
アルファの初めての散歩です。桑畑さんのアドバイス通り、ゆっくりと歩調を取り歩き始めましたが、アルファは私の横にくっついて引っ張る様子はありません。首輪もリードも嫌がらず平然としています。庭の中ではやりたい放題の彼だからどんなに手がかかるかと覚悟していたのに拍子抜けです。 きょうは、家の周囲をゆっくり一回り、初めて見る街並み、出会う犬や猫、車の音、何もかもにぴきっと緊張する様子が背中から感じられます。時々私を見上げて、さすがのやんちゃめも私が頼りの様。よしよしこの調子よ。 最後まで引っ張ることなく横について歩いてくれました。やっぱりうちの子天才だー!と桑畑さんに報告すると、「はははっ親バカだねー、だがそんなに順調にいくのはちょっとおもしろくないなー」と言われてしまった。手に負えないのを躾るのに妙味があるそうな。いやアルっよく頑張った。来週は公園デビューしよ。

皮膚病  
  病院から検査結果の連絡がありました。心配した「アカラス」ではなかったと  ほっとした先生の様子でした。大きく分けて皮膚病には、「疥癬(かいせん)」  と「アカラス」があります。「疥癬」はヒゼンダニが皮膚の表面に穴を掘って寄生する皮膚病です。季節に関係なく生じかゆみがとても強い、犬にとってはほんとうにかわいそうな皮膚病です。かゆみのせいで食欲もなく、眠れずやせてしまう場合もあるとのことです。時には人間にも感染するので要注意です。「アカラス」は毛穴に寄生するダニによって起こります。「疥癬」と大きく違う点は伝染性のものではなく、免疫の低下や栄養、ストレスなどが引き金となって発症するようで、時には遺伝との見方もあります。疥癬のようなかゆみはありませんが、見逃して全身に広がると、治療が容易ではなく発熱や衰弱を通り越して生命に危険を及ぼすこともあります。この他、精神的な部分例えば、淋しさや退屈や癖によって発症する皮膚病もあるとのことでつくづく飼い主の責任を痛感します。 −2002年11月−

この半年のこと  
 7月にアルファがやってきて半年、 まず思うことは同じ犬種でも性格が全く異なるということ。以前のアルファと比べると、今回の犬は実にメリハリのある強い性格を持っています。これは、家に来たばかりの子犬の時からのもので天性だと思います。日中は家を留守にすること、庭で放し飼いにしていること等から、この犬の性格は、飼い主としては安心でした。以前の犬の時は、雨が降れば、濡れていないか、小屋にちゃんと入っているか、雷が鳴れば怖がってはいないか等心配をする程の一種のか弱さがありました。又、躾といいますか、その犬の環境は、生まれた直後から既にその後の性格形成に大きく影響をしているように感じます。今回の犬は、ブリーダーさんが、生後まもなく母犬と共に立て水をして水に慣らしておられた為、シャンプーは家のお風呂場で、実に容易にできます。身体は勿論顔を石鹸だらけにしても微動だにしません。大型犬ですから、嫌がって暴れられると大変です。最近は、ほとんどの躾が出来上がっているような状態で飼い主の手に子犬が渡るという犬の販売方法もあると聞き及びます。犬もできるだけ早い段階で、躾るのがいいということなのでしょうか?なんだかかわいそうな気がしますが。

 今現在生後7カ月ですが、アルファの吠える声をまだ聞いたことがありません。そのうち、鳴き方を覚えて吠えるようになると言われたりしますが、吠えないこと、これは歓迎です。アルファは強くて人なつこい性格だからなのか、見知らぬ人にも平然と甘える仕草をします。もっともこれでは番犬にはならないのですが。

 この犬種を初めてとして大型犬をマンションにお住まいの方でも室内で飼われるケースが多いとか。その為にある病院のお医者から、虐待呼ばわりをされました。子犬を外で飼うということが無謀、虐待だということです。同犬種を飼っておられる皆さんは、どんな環境で育てておられるのでしょうか?

 最後に大失敗の話…かわいくてかわいくて猫かわいがりをして抱いているうちに、とうとう“猫化”してしまった。膝に乗って来たがる、抱っこをせがむ、その結果桑畑さんのおっしゃった通り、飛びつくようになってしまった…お手をさせても飛びつくようになるのだから、抱いてばかりいると、当然のこと。けれども、それでもいいやとやっぱり抱きしめている…

2003年度、これからの躾、どうしましょう。アルファより私が躾られねばならないようです。 
                                                   ‐2002年12月‐