今回、EIJIのニューヨークサロン「EIJI」を取り上げたのは、GTBの経済トレンド番組。取材は昨年秋に行われ、今春番組の「特集」として放映されました。

言うまでもなく、ニューヨークはアメリカの経済の中心地であり、その小さな地域には世界の先端を行くトレンドが集中しています。この番組はそのニューヨークでも注目すべき団体や人物を扱うもので、その特集として『EIJI』サロンが約20分紹介されています。
番組はEIJIへのインタビューを中心に進行されました。

概要です。

スタジオ:ニューヨークはファッションでも先端に位置します。もちろんヘアでザインでも。
今日はニューヨークでもっとも注目されるサロン『EIJI』を訪問します。オーナーのEIJI YAMANEに聞いてみました。

インタビュアー:これだけお洒落な人が多いこの街で、客を引き付けているものはなんなのですか?

EIJI:カットなど技術的なことで満足してもらうのは美容師としては当然のことで、ほかのサロンと違うことは、客とのコミュニケートを重視して仕事をしているということかな。カットする前のカウンセリングは20、30分になることもありますよ。ぼくらのサービスは技術だけでなく心がともなっているということかな。だからなによりコミュニケートが大事だということです。

インタビュアー:あなたのサロンはドライカットのサロンだそうですが、ドライカットと普通のカットとどう違うわけですか?

EIJI:僕らがコミュニケートを大事にしているのは、客がどのようなライフスタイルをしているのかを知って、それにあったスタイルを作ることに必要だから。そのためにドライカットがあるんです。ドライカットは単に乾いた髪を切るということではなく、その客の要望に応えるための技術というか、ウエットカットに比べてより自然にその人のライフスタイルに合わせやすい技術なんですよ。

インタビュアー:具体的などういうカットなのですか?

EIJI:髪をピースごとにテーパーしていってラインをつなげる。それによってボリュームを失わず、その人の自然のスタイルが作れる。ウエットで切ると切り過ぎて、乾いたときにイメージが違ってしまうことがあるけど、ドライカットはそのひとがどんな髪のケアをしているかを考えたカットができるわけです。だからその人が日常のブロウをしても、そのひとらしく自然にキマル。

(途中、広瀬雅、シンシアらスタッフ、カット中の客のコメントが入る)

インタビュアー:美容師になったきっかけをきかせてください。

EIJI:美容師になるとは思っていませんでした。高校まで日本でオートレーサーになるつもりだったんだけど、事故があってその夢が消えてしまった。そんなとき友だちが美容師になるって言うんで「へー、すごいな」という感じで自分も同じ道を選んでしまったんです。
いまではこの国にきて20年以上、いろいろ勉強して、いまでも頂点にたつために努力している。

インタビュアー:経営者としてあなたが大事にしていることは何ですか。

EIJI:僕はサロンを経営しているけれど、経営そのものを目的にはしていないんです。僕にとってはすぐれた技術者を育てることが、もっとも大事なことなんです。毎日、朝から晩まで仕事が終わったあとでもスタッフにカットを教えています。サロンワーク以外でも、定期的に日本に帰って全国のスタイリストにも教えています。教えるということはとてもハードなことだけど、ボクにとって彼等がうまくなっていくことがとてもうれしいことなんです。