サルーキのルナ 悪性リンパ腫闘病記

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悪性リンパ腫という癌の闘病記です。

生きている事になんの喜びも感じられない男が、ルナと触れ合っているあいだだけは幸せを感じる事ができました。その恩返しをしたい、1秒でも長く一緒にいたいと祈りながら書き綴りました。

悲しみに負けまいと、事実を淡々と記録しているだけですが、不治の病に10ヶ月も頑張ってくれたルナを憶えていてあげて下さい。

_beautiful life

6月5日 厳しいらしい

腫れはかなり大きくなってきた。暗い気持ちで病院へ。

治療を開始したのが1月23日。癌が減って、よい状態になったのが2月27日。再燃したのが5月15日。リンパ腫の場合、癌が再燃するのは平均で6-10ヶ月後なのだが、ルナは少し早く来てしまったということだ。今は危険な状態なので、1回目の治療に使ったL-アスパラキナーゼを投与。これで1週間後に検査して効果が出ていれば、手段は少なくなるが、まだいけるらしい。しかし、もし効果がないと、かなり厳しいとのことだった。

先生から初めて「厳しい」という言葉を聞いてしまった。今は、ただただ祈るばかり。

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6月12日 ひと安心

先週使ったL-アスパラギナーゼがある程度の効果を出してくれたようだ。顎下のリンパ節が小さくなっている。今日は2回目の診察で使ったオンコビンを使用した。前回よりもやや多め。エンドキサンもやや多めにもらった。少し安心したけれど、ゆるやかに死に向かっていることは間違いないようだ。

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6月19日 かわいいでしょ?

実家の母が、ルナと初めてご対面。今回の通院で付き添ってもらうために上京してもらった。あまり生き物に関心がないようだけど、ルナはどうだったのかなぁ?

癌はうまく押さえることができているが、肝臓がややバテてきているとのこと。ふたたびL-アスパラギナーゼ。

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6月25日 新しい薬

顎下のリンパ節が、この1週間でまた少し腫れた。食欲はあり、便も良好で嘔吐もない為、体重は変わらず健康体。この程度の腫れの変化は、それほど気にしなくて良いとのこと。これが急に大きくなって、全身状態も悪くなれば厳しくなるけれども、今は体の状態が良いので、それほど心配しなくて良いそうだ。ヨカッタ。

今回はルナには始めての抗癌剤「ダカルバジン(Google結果)」を250mg入れた。(信田先生は250mgとおっしゃってたけど、点滴のパックには170mgと表記されてたよ?どっちかな?)嘔吐することがあるので、プリンペランも入れてもらった。ルナは車酔いもする可能性があるからやっかいだ。

帰宅後、30分しないうちに嘔吐。その後30-50分おきに2回嘔吐。夕飯とともに、グリチロン2錠、アリサルミン1錠、プリンペラン0.5錠を与える。半日経ったいま嘔吐はない。乗り越えたかな?

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7月3日 新薬の効果は

ダカルバジンから一週間経過した。

顎下のリンパ節の腫れは引いていない。むしろ少し大きくなっている。あまり効果が出ていないのだろうか?次の病院まであと一週間。いちいち不安がってはダメだとわかっているものの、やっぱりね。

翌日、全身をくまなく触ってみると、顎下の腫れは徐々に大きくなっている。それどころか、胸(首?)にも左右に大きなものができている。後ろ足、太もも裏側(膝裏付近)にも、触ればはっきりわかるものがでてきた。癌が確実に強くなっているのだろう。

来週の病院までもつのだろうか?

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7月10日 全身状態とは

2週間ぶりの病院。ルナの身体のリンパ節は、身体の各所で腫れてきていた。病気の進行は果たして?

先生いわく、今すぐ命がどうこう、という程ではないようだ。前回、先生方から言われていた「全身状態」という言葉の意味を、私が履き違えていたこともわかった。

私の誤った捉え方
もともと腫れやすい、顎下のリンパ節の他にも、全身の各所が腫れてくること
本来の意味
おなかの中や肺など、外から見ただけではわからない部所が悪くなり、下痢、嘔吐、ぐったりするなどの症状が出ること

ルナは現在、食欲があり、下痢や嘔吐はまったくなく、表情も生き生きとしていて元気。検査結果でも、身体の内部はとくに問題は見られないとのこと。全身状態 'は' 良好ということだ。

オンコビンを入れ、エンドキサンをもらった。一週間様子を見て、腫れが引き全身状態が良ければ、プレドニゾロンの量を減らしたいため、かかりつけのK病院で血液検査をしてもらうように言われた。

翌日、K病院へ。来週お願いしますということと、念のため、昨日の大学病院での血液検査結果を渡した。

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7月17日 血液検査

7月10日にオンコビンを入れてからの3日間は、各所の腫れに目立った変化は無いように見えた。大きくも小さくもなっていない感じであった。

しかし、13日にエンドキサンを飲ませてからは、腫れは順調に引いて動きも少し軽くなったようだ。表情も良い。

そして17日、血液検査を行った。特に悪い数値はなく腫れも引いているので、大学病院で言われた通り、プレドニゾロンを1回4錠に減らした。

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7月18日 うんち

プレドニゾロン(Googl結果)の影響か、大学病院に通い始めてから食欲の増進が激しい。一日中、常に食べ物を要求し、ご飯を食べるスピードも、昔と比べると異常に早い。

病気になる前は、どんなに空腹でも遊び食いしていたのに、今は一心不乱で喰らっている。おそらくお腹が太っているのも、皮膚の赤みや発疹(最近は少し良い)も、このプレドニゾロンのためなのだろう。まぁ、これくらいはいいのだけれど、最近困ったことが起き始めている。

しかし、13日にエンドキサンを飲ませてからは、腫れは順調に引いて動きも少し軽くなったようだ。表情も良い。

ルナは通常、朝夕の散歩時と就寝前、それから人間が寝ている深夜から早朝に、うんちをする。で、最近問題なのは、人が就寝中にするうんち。これを食べるようになってしまったのだ。

食糞は、我が家に来たばかりの子犬の頃以来である。もっともその時は、お腹に虫がいたためであり、虫下し治療をしたらパッタリと止んでいた。が、今回のそれは、おそらく前述の薬による食欲増進が原因であろう。

これをなんとか回避するには?ご飯の量を増やす?しかし、それでは癌の栄養になってしまう。食べ物の質はどうすればいい?現在の食餌は、昔から与えている「マーチンテクニカル」を1カップと、n/dを100グラム、これに薬やサメ軟骨など。はてさて。

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7月24日 新薬の効果

薬は確実に効果が出ているようで、腫れはかなり引いてきた。2週間ぶりの大学病院。

検査結果は良好。前回同様、オンコビンを入れ、エンドキサンをもらった。プレドニゾロンが3錠に減った。これで食糞がおさまるといいな。

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