サルーキのルナ 悪性リンパ腫闘病記

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悪性リンパ腫という癌の闘病記です。

生きている事になんの喜びも感じられない男が、ルナと触れ合っているあいだだけは幸せを感じる事ができました。その恩返しをしたい、1秒でも長く一緒にいたいと祈りながら書き綴りました。

悲しみに負けまいと、事実を淡々と記録しているだけですが、不治の病に10ヶ月も頑張ってくれたルナを憶えていてあげて下さい。

_beautiful life

8月7日 体調キープ

病院の都合で午前診療。やや急いで運転したためか、ルナは久しぶりに酔って吐いてしまった。ゴメン。

前回と特に変化ないが、顎下だけでなく、胸の腫れもあまり小さくならなくなってきたようだ。全身状態は良い。しかし、いつかのバーニーズのように、突然容体が悪くなってそのまま逝ってしまう可能性があることを、きちんと認識していないといけない。

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同日 多摩オフ会

この日の一週間ほど前、某メーリングリストにて、2歳の女の子カレンちゃんが登場。都内在住ということで、都内組が次々ご挨拶。ここで私「8月7日は午前診療なので会いませんか?」と、多摩地区の皆さまに呼びかけてみた。我が家は相変わらず車を持っていないので、なかなかキャンプオフなどに参加できないのだけれど、今回はチャンス。もっとも真夏の昼間なので、特に走らせたりするのでなく、ちょっとお会いして「やぁ、どうもどうも♪」って感じでいいかなと。

当初はやはり平日ということで、逢えるのはカレンちゃんだけになりそうだったが、アイラくん、ティナちゃん、ヘルパーくん、ラナちゃんのご主人達が、頑張って仕事に都合をつけてくださったり、病み上がりながらも来てくださったり(笑)で大集合。もっともっと地味〜な感じを想像してたけど、なかなかどうして、立派なオフ会になってビックリ。

アイラ君とヘルパー君は、まだまだわんぱくな男の子という感じ。動きが大きく、がっしりしていた。つじは女サルとはよく触れ合うけれど、男の子にべたべた触るのは初めての経験。スゴク嬉しかった。ティナちゃんは遠くにいる虫取り親子に興味津々。サイトハウンドの目に、どう映ったのかしら?(笑)AKIさん、サプリありがとうございました。カレンちゃんは、最初のご挨拶のときは怖がって遠くに離れてたけれど、徐々にお話できるようになって、最後には一緒に走ることができるくらい成長。小柄で女の子らしいサルだった。カレンのママさん、絶妙のタイミングでのジュースご馳走さまでした。ラナちゃんは、さすがに大人の女性。少年少女を相手に余裕の佇まい。

夕方近くになって、ティナちゃんとラナちゃんがご帰宅。残った面々は広場を求めて山中探検(笑)。誰にも気兼ねする必要ない素敵な広場発見。カレンちゃん、ヘルパーくんは、すぐさま気持ち良さそうに追いかけっこ。ルナも体力に不安を感じながらも一緒に走った。最後にはアイラくんも参加。サル同士の追いかけっこがはじめてな子もいて、とっても楽しそう。もう少し涼しくて、水飲み場があれば完璧なんだけどね。やがて蚊が集まってきたので解散することに(ルナは癌治療開始後、フィラリアを入れていないのです)。

当初の予想をはるかに上回る楽しいオフ会でした。ルナにとって、これが体力を落として寿命を短くする原因になろうとも、ただ、ダラリと生き延びるよりも、思い出に残る素敵な体験が、なによりの幸せだと思います。みなさん、ありがとうございました。

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8月23日 右目

前回の病院から2週間が経過。この間は、エンドキサンを3日に1回(1カプセル0.75錠)飲ませていた。プレドニゾロンは1回3錠に減ったけれど、やはりまだ油断すると食糞してしまう。食糞はルナ自身には、たいして影響ないだろうが、共に暮らす人々の精神衛生上、たのむから我慢して頂きたい。

さて、じつは16日頃から、なんとなく右目の様子が気になっていた。ぱっと見ではわからないけれど、よぉく見ると、左目と開き方が違うのだ。これは、癌最強期だった治療前の状態の前触れのよう。今日23日には、いよいよハッキリわかるくらい、右目の開きが悪くなっている。たしかこれは、目のリンパが溶解して沈殿してしまう(?)症状。エンドキサンが効きにくくなっているのだろうか。次の病院でどうなるか?そろそろ手段はなくなるのか?

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8月28日 骨髄侵食

大学病院。まず、右目については癌とは関係なく、ただ炎症を起こしているだけだった。この日頂いたタリビット点眼液で数日後に改善した。

癌は徐々に勢力を拡大しているようで、ついに骨髄にまで影響が出てきているとのこと。ルナは非常に頑張っているのは事実だが、いつ爆発してもおかしくないそうだ。なんとか押さえ込んではいるが、ある日突然身体中に一気に広がって、そのまま、あっという間に死んでいく。悪性リンパ腫の終着点の多くが、そういう形なのだろう。

しかし、この現状でありながら、抗癌剤は前回と同じもの。もはや手段はないということか。死は確実に近づいている。

帰りに多摩市のドッグコムへ。カレンちゃん、アイラくん、ヘルパーくん、ティナちゃんに、ルーシーちゃんともご対面。ドッグランがあるのだが、ルナは体調を考慮して早退。

ルナ、癌に負けてる場合じゃないぞ!もう1回、一緒に走ろうぜ!

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9月15-17日 食べない

全身状態を心配してしまう兆候が現れた。

プレドニゾロンの影響も手伝って、あれだけ食いしん坊だったルナが、ご飯を食べなくなったのだ。癌用缶詰 n/d とドライフードを混ぜて与えていたが、よほどの空腹にならないと食べなくなった。

試しに、頂き物の手作りクッキーを与えてみると、こちらは大好物で反応もよく、おいしそうに食べている。ドライフードはまったく食べないので、n/d に食欲をそそるようなものを混ぜて与えた。食いっぷりはよくないが、かろうじて食べてくれる。

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9月18日 肺炎の危機迫る

大学病院。出発2時間前に n/d を与えるがまったく食べない。クッキーも食べなくなった。空腹のまま病院へ。

まず血液検査の前に「食べなくなった」「呼吸が速い」「多飲多尿」を報告。

レントゲンの結果、肺周りのリンパの状態が悪く、肺水腫の状態だそうだ。肺炎を引き起こす可能性が充分に考えられ、それは非常に危険で避けねばならないとのこと。ネブラーゼで肺に抗生物質を送る。白血球低下を避けるべく、抗癌剤はL-アスパラキナーゼを使用。もらった薬は、いつものプレドニやグリチロンの他に、気管支炎や肺炎の抗生物質セフスパンと、タンを流れやすくするビソルボン。

帰りの車中、空腹からか何度か胃液を吐いた。帰宅後、ルナはぐったりして横になったまま。水も飲まないし何も食べない。

かかりつけの先生に電話で相談。牛の赤身と鶏のささ身を買いに行く。出発前にルナにハウスを命じるが動けない。そのまま出かけるそぶりを見せる。いつもならここで、自分も連れていけとねだるか、すごすごとハウスに入っていくのだが、横になったまま、顔を向けることもない。悲しくなってきたので、仕方なくそのままで買い物に。帰宅時も迎えに来ることなく、同じ体勢のままぐったりしている。数分眠った後、起き上がって水を飲み干す。赤身を与えてみたが、あまり食いはよくない。2切れほど食べたのち、なにも口にしなくなった。そのまま、いままで聞いた事もないような大いびきで眠る。びっくりしたが、ここ数週間は睡眠時も呼吸が早かったので、少し安心した。大きく深い呼吸で眠っていた。僕は不安で気が狂いそうだった。

3時間後に相方が帰宅。するとルナは元気に迎えに行った。飛び跳ねて「おかえり攻撃」も炸裂。その足で水をがぶ飲み、食事をねだってきた。

鶏のささ身を茹でてみる。茹でる前から鼻を近づけ、茹でている最中も「はやくはやく〜」と部屋を走り回る。

....よかった。本当によかった(泣)茹で上がったささ身を一気食い。処方された薬は、何度も吐いたことを考慮して、胃薬のアルサルミンのみ飲ませた。

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9月19日 咽が痛むらしい

朝。なにやら目に元気がない。ささ身を好んで食べているが、どうやら飲み込むのが辛いようだ。水を飲むのも苦労している。タンがたまっているようで、咽がたるんでいる。おそらく痛みもあるのだろう。かかりつけの先生に電話して来てもらうことにした。

自宅で、プレドニ、抗生物質、利尿などを注射した。熱もある模様。顎下のリンパの腫れが一晩で物凄く大きくなっている。L-アスパラキナーゼは効果が出なかったようだ。悔しい。しかし、もはやルナに「頑張れ」と声をかけるのがつらくなってきた。

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9月23-25日 状態回復

L-アスパラが効いてきたのか、プレドニの効果か、各所の腫れが少し小さくなった。熱も下がり、呼吸も以前よりも僅かだが深い呼吸になっている。咽の痛みも取れたようでご飯も良く食べる。

25日大学病院へ。病院での検査では、ふたたび白血球と血小板の減少が目立ちはじめた。採血後、血が止まらなくて可哀想だ。

しばらくの間、おいしいものを食べ過ぎたせいか、すっかり以前のフード類を食べなくなった。もう死はすぐそこにいる。多少体に悪かろうが、食べたがっているものをあげよう。

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