たまには外に出てみようという事で、
2006/09/03 /日曜日
たまには外に出てみようという事で、8/29東京、汐留に、岡本太郎さんの巨大壁画「明日の神話」を見に行ってきました公開はすでに終わってしまったので、今から行っても見られません
なんとか全体像をお見せしたいのですが、とてもこの小さな画像では無理です。詳しく知りたい人は、検索で「明日の神話」で調べてください。いちばん端まで行って全体を収めたんですが、しかし、小さくしてもこの色彩感はすごいです。カメラを覗いた時、思わず声が出ちゃいました。「すげ〜っ」
これが中央に描かれた、通称「燃え上がるガイコツ」一度見たらこのイメージは忘れられないでしょう。ちょうど同じ時期に制作された、大阪万博の「太陽の塔」とある意味、対をなす存在です。ちなみに、ぼくの記憶の中にある「太陽の塔」は、いまの原っぱにポツンと立ってる姿ではなく、お祭り広場に聳え立ち、天井から首を出しているやつです。今では伝説と化している、塔の内部も記憶に残ってます。
いや、いま言われてるほど、何かすごいものがあったというわけじゃないんですが、でも、いまでも忘れられませんね。
そういう意味では、この「明日の神話」に出会う事で、記憶の輪が完結する事になります。長かったなあ。
さて、このガイコツを中心にして、さまざまなイメージが描かれております。ほんとに、部分的にしかお見せ出来なくて申し訳ない。いったいこれが何なのか、解釈はいろいろあると思います。まあ、よく言われるように、子供の落書きみたいでもあるんですが、これがしかし、いくら見てても飽きないんですよなんでですかねえ、これ。
右から左へ眺めながら歩いて行って、また左から右へ少し離れて見て、ああそういうことか、と勝手に納得してみたりして、いつの間にか時間が経つのも忘れて真剣に見入っているつまりこれが「なんだこれは!!」なんですね。
しかし、そうやって細部にばかり気を取られていると、ふと気付くのです。上から巨大なキノコ雲のふたつの目が、じっと睨みつけていることに。ずっと見られてたんだ、と思ったら、ぞーっとします。こわ〜っ、夢に見そう。
ところで、最初にこの壁画を見た時、思ったほど大きくないな、という印象を受けたのです。理由はすぐに解りました。まわりの物がデカすぎるのです。「明日の神話」は、日本テレビの巨大なビルの敷地内に展示されてました。そしてこの隣りには巨大な電通ビルもあります。この巨大な建造物の前に立つと、ひとりの人間の力など、まるで無力のように思えてしまう。いまやこの国を覆い尽くそうとしているこうした巨大メディアの狭間に「明日の神話」はありました。
まるで、太郎さんが誇らしげに両手を広げて「いいかきみ、ぼくを見たまえ!!」と言っているようでした。
2006年の夏、岡本太郎は確かにそこにいました。
太郎さんはすごいなあ。