ごくたま昨日日記 in May, 2001

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May.24,2001 (Thu)

やや

回復の兆しがあるかなあ。体調の悪さから完全に精神的にドツボにはまっていた。これでは引き篭もり以外の何者でもない。連絡とらねばならない皆様スミマセンでした。明日(今日)には連絡します。うう、ホントにこの一週間はきつかった。まだわからないけど。いい加減なんとかならんかなあ。

UEFAチャンピオンズリーグ決勝

まず私はバイエルン・ミュンヘンのファンだということを前提に。その意味ではゴールはPKでの2本(更に1本は外れ)、その末のPK戦での決着という試合だったにも関わらずかなり楽しめる試合だった。開始早々バレンシアがPKで先制という予期せぬ試合展開からバイエルンの猛攻が見られたのがその一番の原因。その後すぐにPK獲り返すもののショルが痛恨の失敗。これもまたバイエルンの危機感を煽ったようで前半は堅実な守備が心情のバイエルンには決して見られなかった攻撃的な試合展開。バレンシアも意表を突かれたようで対応に四苦八苦。ある意味では面白味のない(動きの少ない)展開が予想されていただけにこの試合展開は血湧き肉踊った。
 しかしバレンシアはこの猛攻に堪え忍んで前半を折り返す。しかし後半開始早々またもPK。これをエッフェンベルグがしっかりと決めて同点。この時点まではバイエルンの猛攻を喜んではいたものの、なかなか同点に追いつけないことが心臓を締め付けていたのだが、この一点で試合を心底楽しむ事ができるようになった。
 ところが、同点になってからは当初予想されていた堅い試合展開で進むことになる。少々興が冷めたが、結局90分を終えて同点のまま延長へ。
 延長に入ると、どういう心境の変化かバイエルンが再びバレンシアに激しく襲い掛かる。怒涛の攻撃。うーん、最高だ。しかしさすがはバレンシア、堅牢な守備陣、そしてお得意のカウンターで勝機を見出そうとする。これぞ、世界最高峰の決勝戦に相応しい。

と、サッカーの面白味を最高に堪能していたのに、あろうことかTBSは「どうやら最後まで試合を放送できそうにありません」と来たもんだ。怒髪天をつく。結局延長前半途中で放送は打ち切られてしまった。
 結果はPK戦の末、バイエルンが勝利。見事に一昨年の雪辱を果たし、欧州クラブチャンピオンの座に就いた。大好きな選手であり、現在世界最高のGKの呼び声高い(*1)オリバー・カーンが大活躍したのも嬉しかった。

それにしても先日の日本代表VSフランス代表の試合を放映したフジテレビといい、今回のTBSといい、まともに試合を放送できないのなら放映権とるなよ。ファンを舐めてるとしか思えんぞ。ああ、PK戦見たかったなあ。
 コンフェデの放映権をフジテレビが持っているのが少々不安だなあ。やっぱりBSが一番だぜ。

涅槃の読書模様

噂の『コミックバンチ』を購入してみた。『新・北斗の拳』は以外にも近未来が設定ではなく、1930年代の日本が舞台。導入は1970年代の日本だったが。これは意表を突かれたな。まあ、第一回ということもあって、今後の展開次第だとは思うんだが、正直主人公に魅力は感じられなかった。プラス「北斗神拳」の秘史性もかなり落ちているので、単なる格闘マンガになりそうな気配。果てさて。
 対して、『シティハンター』の方はタイトルも変えての新連載らしい。冴羽僚はホンのちょっとだけの顔見せ。導入的にはこっちのが面白いかな。なかなかに含みを持たせる展開です。まあ、両者とも今後の展開次第ですな。

ついでですが、あのケン・グリムウッドの名作『リプレイ』【→bk1へ】が漫画化されてます。舞台は日本になっているけど。はっきり言ってあまり面白そうじゃありませんけど(^_^;)。原作の方は間違いなく面白いので是非ご一読を。


*1: 個人的にはチラベルトも捨て難い

May.29,2001 (Tue)

観劇

 日曜日に体調は良くないながらも横浜まで出て芝居を観に行った。というのも自分の劇団の役者が客演として出演していたからである。正確には二名の役者と一名の音響が出演したのだが。
 昨年10月に自分の劇団の公演があったが、私は入院していたので参加するどころか、観ることすら出来なかったので彼らの芝居を観るのは実に一年以上ぶりであった。
 なんだかんだでやっぱり役者として成長しているなあ、というのが率直な感想。特に我が劇団のヒロイン(?)であるEちゃんは良かった。今まで以上に表情も良かったけど、なにより良かったのはこれまで言葉を台詞の力強さで語っていたけど、それが言葉を台詞というオブラートで包み込めるようになっていたこと。今までの語り口だと観客に対して直接的に言葉を語る分、力強さは合ったが、やや強すぎるきらいがあった。押し付けがましいとまでは言わないけど。それがオブラートで包み込まれることにより、力強さは多少失われたものの、スッと飲み込めるようになった。この二つを台詞や場面によって使い分けられるようになれば更に良くなるでしょう。
 対して我が劇団のヘナチョコヒーロー(笑)は、なかなか難しい役を無難にこなしていた。無難というのは決して否定的な意味ではなく、この役は無難に演じることが大切なのでその意味では合格点であろう。そういう意味では自分をある程度殺すことも憶えたのかなあ。役者というのはやはり自らを押し出したがる連中が多いので自分を殺すことは難しいだけに、あれが彼自身の技量として為されていたならばそれは確かに成長だと思う。ま、相変わらず発声(*1)はもっと頑張ってくれ、と思ったけど。
 もう一人、劇団では音響をやっているYが初めて小劇場で役者としてデビューした。まあ、初舞台(*2)としてはあんなもんでしょう。色々言いたいことはあるけど。私自身の初舞台の時よりかは遥かにマシなんではないでしょうか(^_^;)。

 ああ、芝居がしてえ。

天使は瞳を閉じて

 で、その芝居というのがかなり昔(1991年)に第三舞台が公演した『天使は瞳を閉じて』(鴻上尚史)【→bk1へ】という作品。当時の第三舞台というのは今テレビなどで活躍している筧利夫や大高広夫、あの『HERO』にも出演していた勝村政信などが所属し、人気絶頂の劇団であった(今でもか)。この『天使は〜』も非常に人気のある芝居(*3)で、多くの劇団が演じている。
 ストーリーとしては、一般にいう起承転結の流れのある話ではなく、世界から隔離された小さな街を舞台にメディア・ミックスがエスカレートしていく姿をエピソードを繋げる形で語っている。
 今でこそメディア・ミックスという言葉は当たり前のように浸透しているが、10年も前にこのテーマを大きく掲げた芝居を作っていたという点ではやはり鴻上尚史はタダモノではない。

 個人的には流れのあるストーリーが好きなので、こうした形式の話はあまり好きではない。だが話自体は、非常に良く練られていて、テーマ性というか考えさせるという意味では面白いのかもしれない。第三舞台らしくテーマを押し付けるのではなく、あくまでもエンタテイメントを基本に展開するところも好ましい。あとはやっぱり完成度が高いね。10年前といえば鴻上尚史もまだ若かったと思うけど、それでこれだけの作品を書いているんだから参ってしまう。

 こうした完成度の高い、しかも私の書く台本とはかなりタイプの違う芝居を演じてみてどう感じたのだろう。正直プレッシャーである。ま、どうしたって私は私の台本しか書けないわけで考えても仕方ないことなんだけどね。彼らの本音を聞いてみたいようなみたくないような…。

涅槃の読書模様

 日記でも色々語ってきた『コミックバンチ』ですが、大きな勘違いをしていました。なんと出版社は集英社ではなく新潮社だったのです。しかし、この執筆陣見たらどう考えても集英社だよ。原哲夫や北条司は言うまでもなく、かつて少年ジャンプ誌上で『神様はサウスポー』や『空のキャンバス』を連載していた今泉伸二や、『よろしくメカドック』を連載していた次原隆二、『THE MOMOTAROH』や『真島くん、すっとばす』を連載していたにわのまこと、『山下たろ〜くん』を連載していたこせきこうじ、などなど集英社ちゅうか少年ジャンプ御用達の作家陣である。
 出版社業界の話には疎いのですが、これは集英社と新潮社の間でなにか取り決めというか横の繋がりがあるのでしょうか?。それともただ単に集英社が見切った漫画家たちを新潮社が拾っただけなのでしょうか。後者だとするならば、「面白いマンガしか載せません!」という雑誌コピーにはちょっと疑問が…。
 なお、『北斗の拳』のニューバージョンは『蒼天の拳』とタイトルも一新されてました。どうやら近未来が舞台だった『北斗の拳』以前の話として進行しているみたいです。リュウケンとか出てくるし(2ページだけだけど)。

 『バガボンド -12-』(井上雄彦)【→bk1へ】購入。この流れだと一体何巻くらいまでいくんだろう。相当いきそうである。ま、面白いからいいんだけど。私の大好きな十兵衛は出てこないのか(*4)


*1: 声の大きさというわけではない
*2: 厳密には高校時代に舞台を二度ほど踏んでいる
*3: 他には『朝日のような夕日を連れて』、『ハッシャ・バイ』等が有名
*4: 時代が違うっちゅうの

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