ごくたま昨日日記 in February, 2003 [a]

■daylife

実を言えば私も社長室マニアだったりする。
なぜかってえと日常的に毒まつたけアンテナのリンク先を巡回しているからである^(*1)。タブブラウザには常に自分のアンテナとミステリ系更新されてますリンクと毒まつたけアンテナが開かれている。えびすさんゴメンナサイ。
巡回してるんなら自分のアンテナに登録しろよ、って話かもしれないが、人様のアンテナを巡ったりするのも結構楽しいわけで、そこがはてなアンテナの楽しみでもある。
ホントはリンクする度胸がないってだけかもしれないけど。

■長い話

呆れるくらい何度も書いてきたが、私の日記は長い。つかレビューも長いし、話も長い。で、毎度毎度「言いたいことを簡潔且つ的確に」書くことができる方々へジェラシーを憶えてきた。

なんで長くなっちゃうかと考えてみると、「思いついたことを全部書いちゃうから」というのが一番大きい理由だと思われる。大事なことだけ、一番言いたいことだけ書けばいいのかもしれないけど、「それしか考えてない」と思われてしまうことに不安を憶えてしまうのかもしれない。「こう思ったんだけど、そう思った理由は」なんて一々説明してしまったり。だから余計に長くなるんだな。

ただ、最近思うもう一つの理由は、「短くなったら読んでくれる人が減っちゃうんじゃないか？」、ぶっちゃけて言えば「アクセス数減っちゃうんじゃないか」という不安のせい。私はこれまでずっと長い日記やレビューを書いてきたわけで、今現在こんなへっぽこサイトを訪れてくださる方々はそれを読みにきてるわけです。それが今更「短く」なっちゃったら「長いのだけがウリだったくせに」なんてことになっちゃったりしないかと。まあ、正確に言えば「短く簡潔に書く」能力がないわけですから、文字通り内容が薄くなってアクセス数が減るのも道理なのかもしれませんが。

ここまででもう既に簡潔且つ的確ではなくなってきた。
ここ最近いいペースで本が読めてるけど、レビューが追いつかない。書かないよりは「面白かった」だけでも書いた方がいいのかもしれないけど、「それだけかよ」と思われるのがコワイとでも言いましょうか。別に文字数だけ多くても「長いだけかよ、読んで損した」ということも多分にございます。もしかしたら短い方が「読んで損した」感は少ないかもしれません。
まあ、レビューに関しては自分で決めた一応のフォーマットがあって、それに縛られてしまって書けないというところもあるんですが。やっぱり「とりあえずでもいいから書いておきたい」という気持ちはあるわけですな。だったら書けばいいだけの話なのか？。

アクセス数とか来訪者の視点とかに縛られるのはあまり意味がないことだとは思うんです。そうは思うけど、書いて公開している以上は読んでもらえないよりは読んでもらった方がやっぱり嬉しいわけで。アクセス数を気にするほどアクセス数があるわけでもない、イヤでもアクセス数が少ないからこそアクセス数を考えた方がいいのか。よくわからん。

本来は好きなように好きなこと書いて、読んでくれる人がいなくなったら勝手に閉鎖するのが健全なんでしょう。サイトを始めてから4年間のうちに色々と環境が変わってしまったせいで、スタンスもあやふやになってしまった。
最近やたらとデザインや構成を変えたいと思うのも、スタンスに対するもやもやした気持ちのあらわれなのかもしれない。いや、逆かな。デザインや構成を変えたいけど、変える上でどういう意図を持って変えるのよ？、と考えた結果なのかなあ。

予想通り何が言いたいのかわからない内容になってしまいました。結論も出ないし。わざわざ読んで下さった方、ありがとうございます。というか長いだけで内容がなくてスミマセン。際限なくなりそうなのでひとまず終わっときます。

サイト公開当初のスタンスやコンセプトに縛られすぎのような気もしてきたなあ。日々是変容していくやり方でもいい様な気がしてきた。アクセス数とかにこだわらなければ。
しかし結論は先延ばし。

根本的な問題は、長い文章を書かないと書いた気がしない、という自分の性質にあるのやもしれぬ。

■涅槃の読書模様

『エロス』広瀬正【→bk1へ】読み中。

購入物。

『HUNTER×HUNTER -16-』富樫義博【→bk1へ】
『仮面ライダーSPIRITS -4-』村枝賢一【→bk1へ】
『HAIKARA事件帖 -5-』黒沢哲哉／里見桂【→bk1へ】

bk1にて以下を注文。

『第三の時効』横山秀夫【→bk1へ】
『鉄の枷』ミネット・ウォルターズ【→bk1へ】

▼『凶笑面蓮杖那智フィールドファイルⅠ』北森鴻（新潮文庫）【→bk1へ】

美貌にして異端の民俗学者・蓮杖那智とその助手・内藤三國のコンビが民俗学のフィールドワークの度に事件にぶち当たり、それを解決していくシリーズの第一作。ハードカバーでは既に『触身仏蓮杖那智フィールドファイルⅡ』も刊行されている。

【鬼封会（きふうえ）】、【凶笑面（きょうしょうめん）】、【不帰屋（かえらずのや）】、【双死神（そうししん）】、【邪宗仏（じゃしゅうぶつ）】の五編を収録。

解説で法月綸太郎が書いているように、民俗学や考古学とミステリには切っても切れない関係のようなものがある。少ない証拠で原型を推理していく過程が似通っているのが理由かもしれない。

この「蓮杖那智シリーズ」では、民俗学的検証と事件の検証がオーバーラップして語られ、両者が解決していくところに面白味がある。また民俗学的な薀蓄が楽しめるのも本書の売りだろう。
私自身、民俗学や考古学が好きだし、一昔前に流行った「伝記もの」にも似た雰囲気があって楽しめた。

北森鴻は短編の名手としてつとに有名で、推理作家協会協会賞まで受賞した作家である。個人的にもお気に入り作家の一人であるだけに、他の作家よりも注文が厳しくなってしまう。
そうした点から見ると本書の主人公である蓮杖那智という女性像は「いかにも」なステレオタイプな感じがしてしまう。連載短編ということもあってか、彼女に対する描写も毎回同じような表現が繰り返されてしまい、少しずつ彼女の仮面が剥がれてゆく、と言ったら変だがなんというか厚みが感じられないのだ。

彼女に対する表現だけでなく、毎回同じようなパターンの文章が頻出してしまうのも残念だ。北森鴻ならば、こうしたところにまで手を変え品を変え、毎度違う味わいを楽しませてくれることができると思うからである。とはいえ、このシリーズはまだ続いているし、これから変化していったりこなれたりしてくところもあるだろう。楽しみにしよう。

ちなみに【双死神】では、『狐罠』や『狐闇』シリーズのあの人が出てきたり、『花の下にて春死なむ』の、あのバーが出てきたりして北森鴻ファンにはたまらないです。

*1: 全部じゃないが殆どかな

Feb.5,2003 (Wed)

■daylife

御三方が同居人だと気づいたのは例の焚書事件だった気がする。めでたくマニア認定されたようでなにより（なのか？）。

ドラマ『最後の弁護人』。まさかとは思ったけど密室事件の真相は先週の次回予告で思いっきりネタバレしていた。いくらなんでも真相は違うと思っていたのに。またネタバレだったらイヤなので来週の予告は見ませんでした。

『HR』はミステリ好きの三谷幸喜らしい一発逆転発想でしたね。馬鹿みたいに笑えなくなったのは慣れてしまったせいなのかな。生瀬勝久が出ないかなあ。

メモ。

BOARDSTYLE
　ボードゲームやりてえー。一緒に遊んでくれる人募集中。高校生時代は金を使わずにこういう遊びを飽きもせずやっていたなあ。

昨日の「長い話」で意味不明な用法を使っていたので修正。恥ずかしいにもほどがある。
昨日の今日でまた長々と書くのはアホらしいので今日はこの辺で。

▼『プリズム』貫井徳郎（創元推理文庫）【→bk1へ】

デビュー作『慟哭』がリバイバルヒット（？）して話題になっている貫井徳郎。本書も創元推理文庫から出版されているので、平積み扱い。初出は1999年、実業之日本社からのハードカバー。

巻末の解説や多くの方のレビューでも指摘されている通り、これは貫井徳郎による『毒入りチョコレート事件』アントニイ・バークリーへの挑戦、というか本人が「あとがき」で書いているように『マリー・ロジェの謎』エドガー・アラン・ポーに連なる純粋推理の系譜への挑戦として書かれた作品。

その流れを意識して読んでみると、これは確かに野心作であり、巧緻に富んだ面白い作品です。ウロボロス的でもあり、果てしなく続くリンクを感じさせます。貫井徳郎という作家のもつ質の高さが理解できるという言い方も出来るんですが、なんというか優等生過ぎる気がしてしまうのもまた事実です。発想は面白いだけに、もっと遊んでみたほうが良かったんじゃないかなあ。少なくともバークリー本人や、西澤保彦のような“ケレン”を感じることはできませんでした。それがなきゃダメってことではないんですけど。

だけどこの作品、読む人を選んでるんじゃないかな、という余計な心配もしてしまいます。前述したように『毒入りチョコレート事件』から連綿と伝わる「純粋推理の不安定性」を扱った作品を読んだことのある読者や、直接的ではなくともそういった前提知識を持っている読者には非常に面白い作品だと思うのですが、いわゆるミステリ初心者や、それ以前のミステリ以外の読者が読んだ時にどういう評価を下すのか興味があります。

一つ贅沢を言えば、本書で扱われる事件の手がかりとして与えられる幾つかのギミック、それらが作中での仮説で満遍なく役割を果たしていない点が勿体無い、というか物足りない。元のアイデアがアイデアだけに事件を単純化するのは理解できますが、単純化するからには全ての証拠や証言をキッチリと使いきって欲しかったなあ、と思います。

余談ですが、本書の表紙を見て『箱男』安部公房を思い出してしまったのは私だけでしょうか。

▲『HUNTER×HUNTER -16-』冨樫義博（ジャンプコミックス）【→bk1へ】[comic]

いよいよグリードアイランド攻略も大詰めを迎えつつある。パーティにヒソカが加わってこれまたゾクゾクする展開だなあ。
よく憶えてないんだけど、このゲームをクリアすると何が起こるんだっけ？。互いに先にクリアされるのを邪魔しあってるのはバッテラ氏の報酬のせいだよな。誰かがクリアした時点でゲームが終わっちゃうわけじゃないだろうし。ま、細かいことなんでどうでもいいんですが。面白いし。
この「念」というのはジョジョの「スタンド」と同じくらい画期的な概念だよなあ。GIも含めて、マンガの面白さを広げた気がします。

Feb.6,2003 (Thu)

■daylife

上村愛子が優勝のニュースは嬉しい限りだが、こちらのニュースには肩を落としてしまう。ヨーロッパの国ではなく韓国に負けるとは…。日本ジャンプ陣は早急に強化策を練る必要があると思います。

なんだかんだで見ているドラマ『美女か野獣』。美帆ちゃんの出番は殆どなし。その割にこのドラマが結構面白くなってきた。というより思いっきり下世話なストーリーだから思わず見ちゃう。その辺が微妙にドラマとシンクロしてていいかも。

ザッピングしつつ『ニュースステーション』を見ていたが、雇用・能力開発機構って酷いね。あまりの酷さに唖然。ごめんなさい、こういうニュース見ちゃうと特殊法人に関わってる人とか天下りした人とか信用する気にはとてもなれません。人間ここまで無神経になれるのか。

■日記システムとか書評システムとか

はてなダイアリーの出現に伴い、再び日記ユーザの間で色んな意見が出始めた。個人的に今しばらくはnDiaryから離れるつもりはあまりないけど、完全に満足ってわけでもないので他の日記システムにも依然として興味はある。

はてなダイアリーは使ってないからなんとも言えないけどtDiaryに関しては以前、物議を醸してしまったにも関わらず、実のところログ管理以外の点では不満はあまりないのだった。後の部分は慣れればどうにでもなると思うし。

で、こうした日記システムを使って書評ページを作成しよう、と思う人は沢山いるわけで。かくいう私もそうなわけだが、自分だったらどんな機能を求めるか、と考えてみた。しかしよくよく考えてみると、現在の機能の他に自分が求めるのは索引（著者、作品）が簡単に作成できる機能くらいなのだった。それ以外は現在の日記システムや様々なプラグインでほぼ問題なし。これは前述した3つの日記システムどれでもいえること。

おぼろげに考えてるのは、トピックの代わりに著者名や作品などの書誌情報をデータとして持っておいて、それらを索引リストにするときに判別する、みたいな。トピックはトピックとして残しておいても便利か。

まあ、本当は「思ったんなら自分でやれ」ってことなんだとは思いますけど。システムを作って（尚且つ提供して）下さった方に感謝こそすれ、わがままを言う権利はありませんからね。
といいつつ、さりげなく^(*1)お願いはしてみるのだった。

●『Number -569-』世界格闘地図

戯れに『Number』のレビュー、というかとりとめのない感想も書いてみることにした。続くかどうかはわからん。
今号はタイトル通り格闘技特集。前回の特集は読みどころがあまりなく、手抜きが感じられたが今号は読みどころ満載。

元横綱・貴乃花光司のインタビューが興味深かった。私自身はこの元横綱を好きではなかったし、横綱としても魅力を感じていなかった。北の湖や千代の富士の相撲を見て育った世代の人間としては「圧倒的に強い」のが横綱であり、貴乃花の「危なっかしい」相撲は結果的に成績を残しはするものの横綱に相応しいとは思えなかったのだ。
その気持ちは変わらないが、このインタビューを読んで、彼自身が紆余曲折あってここまでに至り、それをキッチリと受け止めた上で相撲道を邁進していたことはよくわかった。受け答えの中には思わず唸ってしなうようなセリフもいくつかある。
スポーツマンや格闘家というのは本来プレーやパフォーマンスで自らを語る存在だが、同時に彼らほど印象に残るセリフを残す人達もいない。決して豊富ではない（と思われる）語彙の中から記憶に残る言葉が産み出されるのはなぜなのだろう。言葉の不思議を思う。
相撲、そして貴乃花ファンにだけでなく、このインタビューは一読を薦める。

グレイシー第三世代の記事では、相変わらずこの一族の自信家ぶりが伝わっては来るものの、なんとなくだがもう二度とグレイシーの時代は来ないのではないか、と感じた。こちらの言葉には裏打ちされるものが何も感じられない。三男だけは不気味だが。グレイシーは彼らが闘う本質を見間違えているのではないか。

サップのインタビューはまあ、予想通り。彼がクレイバーなのはよく見てればわかることで、特に新たな一面が見えたという記事ではない。それでも彼は心の底からエンターテナーなんだな、ということは滲み出ている。

寡聞にしてこれまで知らなかったのだが、ジョシュ・バーネットというUFC最年少チャンピオン（現在は剥奪）のインタビューがメチャメチャ面白い。早い話がプロレスオタクがそのまま格闘家として成長しちゃった典型なわけだが、なんと彼は日本のプロレスオタク^(*2)なのだ。新日本、Uインター、NOAHから全女に至るまで精通している外国人。しかもガチンコでも強いんだから驚き。「プロレスはリアルファイターの墓場ではない」と公言する彼がこれから先リアルファイトでどれだけ活躍するのか楽しみで仕方がない。一発でファンになってしまった。ま、往々にして外の人間の方が内のことをよく見えているものだ。それにしても好きな場所がまんだらけ新宿店と秋葉原^(*3)って…。

ロシアのヒョードルはノゲイラとのタイトルマッチが決まっている。この戦いで彼とロシア勢の真の実力が見えてくるだろう。オランダは無理に総合格闘技に針路変更することもないのではないか、立ち技最強の座だけでは満足できないということだろうか。

吉田秀彦、井上康生のインタビューはおまけみたいなものだった。吉田は本当に不思議な格闘家だなあ。井上康生のインタビューを読むと、井上自身よりも篠原が総合格闘技に参戦してくることを望む。130キロ超の日本人格闘家なんて夢見ちゃうじゃないですか。

個人的に、サップという化け物の出現は、相撲という世界から格闘家への転身を加速するいい影響になったのではないかと思っている。というより望んでいる。「デカくても動ける」人間が如何に強いか、ということをサップは示してみせた。現在の関取は千代の富士の出現以降、ただデカいだけではなく、筋肉の鎧をまとってデカくなっている人が多い。彼らが本格的に格闘技の世界に入り込んでくれば、日本のヘビー級も面白くなると思うんだがなあ。相撲＝「国技」というプライドを捨てられるかどうかにかかってるけど。

■涅槃の読書模様

『エロス』広瀬正【→bk1へ】読了。レビューは後日。

↑の文章書いてたら衝動的に欲しくなったのでbk1にて以下を注文。

『あの一言はすごかった！スポーツ編』後藤忠弘【→bk1へ】

▼『法月綸太郎の冒険』法月綸太郎（講談社文庫）

ごく普通の、というか「いわゆる」推理小説を読みたくなったので手に取った法月綸太郎の作品。やっぱりたまにはこういうのも読みたくなるんです。

【死刑囚パズル】、【黒衣の家】、【カニバリズム小論】、【切り裂き魔】、【緑の扉は危険】、【土曜日の本】、【過ぎにし薔薇は……】の7編を収録した短編集。

いずれも著者と同名の探偵・法月綸太郎が真相を解明する。後ろ4編は図書館を舞台に事件が起きる（もしくは発端となる）「図書館シリーズ」と題されている一連の作品。

初期の作品集ということもあろうが、伏線の張り方がバレバレ。これはおそらく文章力の問題であって、アイデアや構成は面白かった。ミステリとして真っ当なだけにこれほどまでに真相が見え見えになっているのは勿体無さすぎる。まるで犯人当てクイズのようだ。むしろミスディレクションなのかと思ったほど。
【黒衣の家】なんかは元ネタ、というかインスパイアされた作品までバレバレである。

とはいえ、この人の「探偵小説」へのこだわりは心地よい。多少の無理はあっても、認めてしまいたくなるのはそのせいだろう。今時あまりに直球な探偵小説（ミステリ、と呼ぶには抵抗があるほどに）なので、そうした感想以外は特に持てない。これで犯人や真相がうまく隠されていたらもっと面白かっただろうな、とは思うが。

巻末に「図書館シリーズ」に関しての説明がなされているが、こうした一々律儀なところがこの人の良さでもあり、弱点でもあるんだろう。「後期クイーン問題」という呪縛のせいで筆が止まりがちなのは残念だが、その真摯な姿勢こそが今のミステリ界での特殊な立場を築いているともいえるので、読者としては「悩みながらも頑張って」と言うしかない。

*1: 全然さりげなくない
*2: さらにジャパニメーション、特に『北斗の拳』オタク
*3: といっても電気街ではなくオタク街だろう

Feb.7,2003 (Fri)

■daylife

メモ。

原りょうのファンサイト
　原りょうファンは必見。特に年表とデータベースは凄いの一言。同じファンとして尊敬します。

一見、短い日記のように見えて実は↓が長いという罠。

■書評リンクとか

うぉ！。昨日あんなこと書いたら、有里さんが既に作ってた！。驚くべきシンクロニシティ。トピックに索引語句を入れることで作れるわけかあ。凄いなあ。チョイと試してみることにしよう。

あ、一歩さん、そうですね。私の求めてるのはそれなんですけど、一歩さんの仰る「書評リンク」でも、それが索引なり、書誌情報なりをわかりやすく表示できるものであれば、それで用は足りると思います。
要は、書評ファイルの該当先を簡単にリスト化できて、索引機能があれば私としてはOKということですね。書評自体はnDiaryで書こうがtDiaryで書こうがはてなダイアリーで書こうが問題ないわけで。
まあ、どちらかといえば一歩さんが3点挙げてるうちの最後のひとつである、

自サイト内自分の感想の整理（ソート）（読了順、著者順、題名順ぐらいか）

というのがまさしくピッタンコなんですけどね。有里さんのところで読了順、著者順は既に出来上がっているわけですから、これでほぼ満足といえば満足なんですけど。個人的にはトピックに［あ］とか書くのではなく、トピックとは別の判別方法があればいいなあ、とは思いますけど。そっちのほうがスタイリッシュに見えるからっていう理由だけなんですけど。

でもなんか、言うだけ言って、一歩さんや有里さんにばかり任せてしまって申し訳ないです。うーんスキルがないって悲しいなあ。人海戦術路線でご協力できることがあれば…。

■涅槃の読書模様

『第三の時効』横山秀夫【→bk1へ】読了。レビューは↓。
一週間の間に同じ作者の作品を読むことは滅多にない（半端なポリシー）んだけど、折角の新刊なので読んでみました。っていうか既に『第三の時効』で検索してくる方が結構多いし。なるべく早めに読んでレビュー書いてみるかと。読んですぐに書いたのでまとまりきっていませんが。とりあえず、これまでの横山秀夫作品が気に入った方なら迷わず買いですよ。それは保証します。

▼『第三の時効』横山秀夫（集英社）【→bk1へ】

『半落ち』が2002年の『このミス』一位となり大ブレイクした横山秀夫の2003年第一作。表題作である【第三の時効】は出版前からドラマ化が決定^(*1)という異例の作品。連作短編集なのでドラマを見て他の作品も読みたくなった人が購入することを見越してのことなのだろう。

F県警捜査一課強行犯係。県下だけでなく隣県にもその仕事振りが鳴り響く精鋭が集まる。一係を率いる朽木はこれまで手がけた事件は全て解決した精鋭中の精鋭。公安上がりで権謀術数に長け、冷酷ともいえる仕事振りの楠見は二係を。天才的ともいえる閃きと刑事の勘を武器に次々と犯人（ホシ）を挙げる三係の村瀬。
この三つの係が鎬を削りあうことで全国でもトップクラスの検挙率を誇るF県警捜査一課強行犯係を舞台に警察官達の舞台裏を描いた連作短編集。

【沈黙のアリバイ】
「落ちた」と思っていた筈の容疑者が裁判で突如無実を訴えた。いったいなぜ？。ほくそ笑む犯人に朽木は言いようのない怒りを覚えた。「その笑いを止めてやる」。
【第三の時効】
15年前、幼馴染の女に暴行し、その夫を殺した男。事件の時効は迫っていた。しかし犯人には七日間の海外渡航期間がある。その七日間が過ぎなければ「第二の時効」は終わらない。第二の時効も近づき焦る捜査員達だったが、楠見は「第三の時効」があるという。第三の時効は本当にあるのか？。
【囚人のジレンマ】
現金輸送車を襲った二人組。一人は逃亡して行方が知れない。共犯と思われる男は黙秘を貫く。奴を落とす方法はないのか？。ベテラン刑事の引っ掛かることとは？。
【密室の抜け穴】
女を殺して遺棄した容疑者を緊急逮捕するため、住居を取り囲んだ東出たち。しかし完璧だったはずの監視の中から容疑者の姿が消えた。なぜ？。誰の手落ち？。責任追及の会議は刻々と進むが、村瀬の考えは？。
【ペルソナの微笑】
13年前、幼い子供を操り、その子供の父親を青酸カリで殺させた犯人。隣県で起こった毒殺事件は13年ぶりの犯行なのか？。幼い頃にトラウマを抱えた矢代は朽木に命じられ事件を追うことになったのだが…。
【モノクロームの反転】
幼い子供とその両親の一家三人が惨殺されるという事件が起こった。初動捜査を充実させるために合同捜査を命じられた一係の朽木と三係の村瀬。互いに敵愾心を燃やす両係の対立は激しく、捜査本部には不穏な空気が流れ…。

満を持して、というのがピッタリだろう。これまでも警察を舞台に作品を発表してきた横山秀夫だが、どちらかといえば裏方（警務課や警邏課など）というこれまであまり目を向けられることのなかった警察官を描いてきた。しかし今回は違う、捜査一課、それも強行犯係。殺人や強盗事件などを捜査する、ある意味で警察の花形である。これまでのミステリで「警察小説」といえば、まず間違いなく捜査一課が主人公^(*2)であり、まさに王道なのだ。

その王道に正面から足を踏み入れてきた横山秀夫。新たな警察小説の書き手が満を持して勝負を賭けてきた。これが面白くないわけがない。もし今、この本を手に取ろうかどうか迷っている人がいたら、こう言おう。「迷わず買え」と。

まるで文庫の巻末解説のようになってしまったが、気にせず続ける。確かに本作では捜査一課強行犯係を舞台に据え、殺人事件の捜査を描いているわけだが、そこはそれ横山秀夫である。あくまでも話の中心は「警察官という人間」であり、事件の真相よりもそこに至るまでに警察官が、ひいては警察が何を感じ、何を得、何を失い、事件と向かい合っていくのかが語られる。

横山秀夫の書く警察小説の肝は絶えず一貫している。それは「仕事＝出世（プライド）」と「情け＝人間性」の間で揺れ動く「警察官＝人間」の心だ。この微妙なバランスを抱えた警察官たちが事件という名のロープを渡り切れるのか、それとも落ちるのか。渡りきった先には何が待っているのか。つまるところそれである。

本書でも登場する刑事達は、他の係よりも手柄を収めよう、係内の同僚よりも出世しよう、という敵愾心を激しく持っている。中には手柄のために犯人に対するだけでなく、一般の人間にさえ非道ともいえる態度を取る刑事もいる。そして我々は警察という機構の中で醜い出世争いを演じる警察官に対し嫌悪の情を覚えるだろう。「警察とはとんでもないところだ」と多くの人が憤りすら覚えるだろう。
しかし、そんな割り切れない思いを抱えつつ、一概に彼らを否定できない自分も見つけることだろう。それは、彼らが手柄を立てることは、すなわち悪を社会から取り除くことであり、その観点から見れば彼らの行動を完全否定できないからである。そしてまた、彼ら自身に悪を憎む心があるからこそ、我々は忸怩たる思いに駆られながらも彼らを認めるしかないのである。

つまり、小説の中で微妙なバランスをとりつつロープを渡る警察官と一緒になって、我々もまた「彼らは正義なのか、それとも悪なのか？」という疑問を抱えながらロープを渡っているのだ。もし自分が警察官だったらどうするのか？、自問自答しながら、時に感情移入し、時に客観的に彼らを見つめながら物語を追いかける。時に憎み、時に愛しながら彼らと一緒になって事件を追いかけているのだ。

ミステリ的にもこれまでの作品に比べて、殺人事件を直接的に扱っていることもあり完成度は高い。しかしあえてそれを前面に押し出さないところがまた憎い。
朽木、楠見、村瀬、それぞれが最終的なホンボシに行き着く推理を展開するが、その天才ぶりが鼻にかかるというよりも、「伊達に長年警察で飯食ってきたんじゃねえ」と言わんばかりの凄みすら感じる。特にこれまで横山秀夫の作品を読んできた人なら、彼らのような警察官の描写には圧倒され、彼らの恐るべき刑事の勘に力ずくで納得させられてしまうだろう。

しかも、それぞれの短編で語り手となるのは彼らではなく、彼らの部下でありそれぞれに心に悩みを抱えた刑事達である。この距離感が上手い。こうした人間像の作り方はまさに横山秀夫の真骨頂だろう。
最後の一編で、これまで直接絡み合うことのなかった朽木と村瀬がぶつかり合う展開も見事。最後の最後で「警察官も人間なのだ」と思わせてしまうのはいつものことといえばいつものことだが、それが決して安っぽくなく、取ってつけたようでないところも職人業。

『深追い』のレビューで横山秀夫のことを「哀切の達人（職人）」と書いたが、本作を読んで思ったのは、誰もが心の中に抱える「迷い」を警察、警察官、事件という社会を極端に反映する題材を通して語りかける、それこそが横山秀夫が今、この時代に受け入れられた大きな理由なのではないか、と思うようになった。

警察官の行動規範を逸脱しつつも、自分だけの行動規範のみに従って行動する刑事達の姿は、非難されるべきかもしれないが、同時にそうした確固たるアイデンティティを持って行動する姿にシンパシーを感じる部分もあるだろう。そのアンビバレンツこそが魅力なのだ。

*1: 2003年2月24日午後九時からTBS系列で。出演は緒方直人、段田安則、余貴美子ほか
*2: 『新宿鮫』などの例外はあるが、あれは警察小説というよりもハードボイルドだ

Feb.8,2003 (Sat)

■daylife

池袋で行われている『江戸川乱歩展「蔵の中の幻影城」』に行ってまいりました。私のような若輩ミステリ者にとっては展示物の持つ真の価値を見出せるわけもないのですが、それでもなかなか楽しかったです。『貼雑年譜』の実物を見たときは、「乱歩もやっぱりオタクだったに違いない」と思いましたね。あれは強迫観念の為せる業だ。
日本のミステリの礎を築いたのは間違いなく江戸川乱歩その人だったのだなあ、と強く感じ、感謝の気持ちでいっぱいですね。
あ、ちなみに書籍の『貼雑年譜』は五刷になってました。1月22日付け。限定500部と書いてありましたが、また刷りそうな気配。
ポプラ社の新しい乱歩シリーズの装丁は昔を知るものとしては少々残念だ。あのおどろおどろしさこそが乱歩だと思うんだがなあ。
『幻影の蔵』新保博久・山前譲は8000円でとてもじゃないが手が出ない。CD-ROMデータベースだけ欲しいなあ。

夕食は池袋東武の11階にある古奈屋でカレーうどん。ここはなんとカレーうどんの専門店。トッピングに海老をつけてみました。あ、もちろんご飯も頼みました。凄くシンプルななんですが、癖になる味でした。やはり味に自信があり、中毒性があるからこそカレーうどん一本でやっていけるんだなあ、と思いましたね。ご飯にかけても美味しかった。あまりに癖になるので食べ終わった後「もう一杯」と言いそうになりました。食べた二時間後には食べたくてしようがなくなるくらい。オススメしておきます。
でも、さすがにバナナカレーうどんはどうかと…。

なんか、色々墓穴を掘ったような気もする…。

一歩さん、凄い！。スキルもそうですけど、この短時間でやってしまうその行動力に尊敬。ご苦労様ですm(_ _)m。

メモ。

'invisibility cloak'
Stellaさんの昨日の日記から。これって特撮じゃないんですよね。凄い。これはもはやSFの世界だ。

■涅槃の読書模様

『狐罠』北森鴻【→bk1へ】読み中。

▼『顔 FACE』横山秀夫（徳間書店）【→bk1へ】

短編集『陰の季節』の中の一作、【黒い線】で初登場した平野瑞穂婦警を主人公に据えた連作短編集（？）。長編と呼べないこともないが、本書での構成を更に活かして『半落ち』に採用したと推測できる、というのは余計な話。

【黒い線】後の瑞穂を描いているので、必然的に【黒い線】のネタバレがあります。【黒い線】（だけでなく『陰の季節』自体が）は秀作なので是非そちらからお読みいただきたい。

本作でも横山秀夫お得意の警察の裏側が描かれるわけだが、主人公が婦警ということもあって、それプラス男性社会の中で苦しむ女性の姿が描かれている。

警察というところは典型的な男社会のようで、本書の他にも『RIKOシリーズ』柴田よしきや『凍える牙』乃南アサなどで女性刑事の奮闘が描かれている。

しかし、そこはやはり横山秀夫で、女性刑事とはいえ本書のヒロイン・瑞穂の立場は一風変わっている。【黒い線】事件で「似顔絵婦警」として失格の烙印を押されてしまった瑞穂は、ショックからなかなか立ち直れず、配置転換させられ煮え湯を飲まされている。つまり刑事として事件に関わることすらできず、自らの特技である「似顔絵」も封印されてしまっているのだ。

物語が進むにつれ（というか一話一話進むにつれ）、瑞穂の立場に変化が起こる。同時に瑞穂の心の中も変化していくわけだが、単純なビルグンドゥスロマンにはなっていない。むしろ、より痛烈な形で男社会に苦しめられたり、警察の暗部を知る羽目になり彼女の警察官としての意思は沈んでいく。そんな中で瑞穂が警察官としての自分に意味を見出せるのか？というところが本書の最大の読みどころだろう。

それにしても横山秀夫はこれまで知られざる警察の暗部をこれでもかと言わんばかりに世間に晒してきたが（おそらくこれからもそうだろう）、本書ではそれにプラスして男社会の理不尽さまでを描いている。いわば警察を二重に晒し挙げている。警察からクレームか何かこないんだろうかと他人事ながら心配になってしまう。もちろん、そうした中にも、真っ当（？）な警察官の存在も描いているからこそカタルシスが得られるわけで、ただ単に後味の悪い作品ではないのだが。

更に言えば本作は男性である横山秀夫を通して女性の苦しみや戦いぶりを描いた作品なわけだが、その意味で女性の方がどのような感想を持つのか非常に興味がある。下手したら女性まで敵に回しかねないわけで、そんなところにも横山秀夫の勝負師ぶりを感じた。男の私が読んだ限り、かなり女性の苦しみや理不尽な扱いはしっかりと描かれていると感じたが、同時に女性であるが故の弱さや失敗も描いている。柴田よしきや乃南アサはどう感じるのかなあ。

Feb.9,2003 (Sun)

■daylife

脳味噌で理解はしていても現実を見せつけられるとやっぱり堪える。

蚊帳の外であるという事実。
と同時に自分なんかいなくても彼らにとっては何も変わることはないんだなあ、という事実。

ま、現実ってのはそんなもんだ。

いい加減に割り切れ、未練たらたらの自分よ。

Feb.10,2003 (Mon)

■daylife

今日まで『狐罠』北森鴻を読んでいただけにこのニュースを見た時は、「ホントに本物？」と思ってしまった。

高原初ゴールは確かにめでたいが。私は「高原とカーン様どちらを応援する？」と問われたら「カーン様」と答えるので、「ちくしょう高原め。よりによってカーン様からゴールとは」というのが素直な感想です。無失点記録もかかってたのに（結局自己記録は更新したみたいですけど）。
しかしまあ、高原には運がついてるのかついてないのかわかりませんなあ。ワールドカップに出場できなかったのは不運だけど、こうしてカーンから初ゴールを奪っちゃうし。バイエルン以外の相手ならいくらでも活躍して欲しいもんですが。

■帯クイズ

先日の『江戸川乱歩展「蔵の中の幻影城」』での展示物に「乱歩の推薦文」が書かれた帯があった。4本ほどあったのだが、その中には「帯を見ただけじゃ何の本の推薦文かわからないな」と思うものがあった。その時にふと、「帯だけ見て誰のなんという著作かをあてるクイズがあったら面白いかも」と思いついた。もしかしたら既に何方かがやってるかもしれないが。

というわけで唐突にやってみることにする。とはいえ全文載せてしまうと作者や作品名、主人公の名前などでわかってしまうのもあるので、適宜隠蔽。とりあえず手元にある本で。
と、思ったけどなかなか手ごろな帯の本がないなあ。探すと以外にないもんだ。ま、こんなところで。

「こわいぞ。読んでごらん」遠藤周作氏絶賛！－－ヒント：デビュー作です

この謎を解かねば、時間は“永遠”に止まったまま！－－ヒント：文庫です

～ねじれた記憶、謎の中の謎、驚愕の仕掛け…そして純なる論理！～
注目の才能が燦く感性で贈る　幻惑と恍惚の本格推理コレクション－－ヒント：短編集です

答えがわかった方はMail Formからでも。

古本者の方々ならかなり昔の本でも帯付きで所有してそうなので、そういう方々が問題出したほうが面白いかもしれませんね。同じ本でも帯のバージョン違いとかありそうだし。流行らないかな（流行りません）。

■涅槃の読書模様

『狐罠』北森鴻【→bk1へ】読了。レビューは後日。

『しゃべれどもしゃべれども』佐藤多佳子読み中。

▼『回廊亭殺人事件』東野圭吾（光文社文庫）

莫大な遺産を残しこの世を去った一ヶ原高顕。その遺産を巡って回廊亭に集まった関係者たち。唯一、親族以外の関係者として訪れた老婆・菊代。しかし、彼女の正体は…。

東野圭吾のアイロニーがバケツいっぱいに入っていて、頭の上からぶっ掛けられた気分。この痛烈なラストは東野圭吾にしか書けないだろうなあ。

ハッキリいってミステリ的な真相とか、回廊亭というガジェットはどうでもよい。これはもう愛憎劇を皮肉るためだけに書かれた作品といっても過言ではないだろう。誤解を恐れずに言えば全女性に対する挑戦と受け取れないこともない。こういう作品を読むと東野作品が女性に受けが悪いのもよく理解できる。夢もロマンもへったくれもない。そういう作品ばかりじゃないけどね（と、フォローしておこう）。

ミステリとしては正直しょぼい作品だが、ラストのオチはミステリ的な真相云々を無視してインパクト充分。「うわ、最悪」というラストがお好みな方（どんな人やねん）にはオススメ。小説にロマンを求める方は読まない方がいいと思います。

ある意味、東野圭吾を語る上で外せない作品だなあ。

ごくたま昨日日記 in February, 2003

- first 10 days of month -

トピック

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■涅槃の読書模様

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■長い話

■涅槃の読書模様

▼『凶笑面 蓮杖那智フィールドファイルⅠ』北森鴻（新潮文庫）【→bk1へ】

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▼『プリズム』貫井徳郎（創元推理文庫）【→bk1へ】

▲『HUNTER×HUNTER -16-』冨樫義博（ジャンプコミックス）【→bk1へ】[comic]

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■日記システムとか書評システムとか

●『Number -569-』世界格闘地図

■涅槃の読書模様

▼『法月綸太郎の冒険』法月綸太郎（講談社文庫）

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■書評リンクとか

■涅槃の読書模様

▼『第三の時効』横山秀夫（集英社）【→bk1へ】

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▼『顔 FACE』横山秀夫（徳間書店）【→bk1へ】

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■帯クイズ

■涅槃の読書模様

▼『回廊亭殺人事件』東野圭吾（光文社文庫）

▼『凶笑面蓮杖那智フィールドファイルⅠ』北森鴻（新潮文庫）【→bk1へ】