ごくたま昨日日記 in September, 2002

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トピック

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Sep.2,2002 (Mon)

daylife

 ぐわぁ。『Dynamite』をビデオ予約しておくの忘れた!。

 シューマッハ強すぎ。遂に年間勝利新記録。14戦で10勝。去年から15戦連続で表彰台。フェラーリとしては50戦連続表彰台だって。私はシューマッハファンですが、ここまできちゃうと応援する喜びがありませんね。昨日のベルギーでは独走し過ぎて殆ど画面に映らなかったしなあ。やはりどんなスポーツでもライバルがいない戦いというのは薄味ですな。

 『ランチの女王』。私も山下智久と同意見で最後は堤真一が如何にしてかっさらっていくか、それだけを楽しみにしております。ミステリもビックリのどんでん返しがあると嬉しいが、次週予告を見ると、うーん。しかしなんだかんだいってこれまでずっと見てるな。

『木曜組曲』映画化

 恩田陸『木曜組曲』が映画化されました。詳しい情報はここ
 レビューでも書きましたが、この作品を読んだとき「舞台化してみたい」と切に思いました。「場」としてはうぐいす館というひとつの空間での物語だし、章立ても「幕」を意識して書かれている作品ですからね。しかし、なんといってもこの作品は登場する5人(と1人)の個性豊かな女性が命です。私も自分で勝手にキャスティングして楽しんでいました。で、この度映画化の運びとなったわけで、興味津々でキャスティングを覗いてみました。

重松時子(浅丘ルリ子)/えい子(加藤登紀子)/静子(原田美枝子)/絵里子(鈴木京香)/尚美(富田靖子)/つかさ(西田尚美)

 これはかなり凄いキャスティングだ。特に浅丘ルリ子加藤登紀子には一本獲られました。私は思いつかなかったなあ。私は時子には岸恵子岡田茉莉子を当てはめてました。原田美枝子西田尚美あたりは違和感ないですね。鈴木京香もいいなあ。私は賀来千賀子のイメージでしたが。富田靖子の役は、もっと若い女性をイメージしてましたね。というか一人くらい若手の女優が入ってもいいかと思うんですが、荷が重いといえば重いか。
 刑事役で竹中直人が出演する模様。ひじょーに濃い映画になりそうです。これだったら観てみたい。
 でも、個人的には映画よりも舞台で観たい作品なんだけどなあ。もし自分にプロデュースできる権利があったら絶対に舞台化したい作品のひとつですね。舞台となるとまたキャスティングは変わってくるなあ。

 2002年10月より銀座シネ・ラ・セットにてロードショー公開だそうです。一緒に観覧してもよいという方がいればご一報を。

涅槃の読書模様

 『シブミ(上)』トレヴェニアン読み中。
 菊池光の訳はディック・フランシスジャック・ヒギンズの作品で慣れてるはずなのに久しぶりに読むと非常に読みづらい。以前、「菊池光の訳は読みにくい」という意見が出たときは反論したんですが、今となっては賛成せざるを得ない。単に当時は読みなれていただけだったのだな。「テイブル」とか「スペイス」とか「札入れ」とか普段使わねーよ、という単語が頻出します。でも登場人物一覧を見ただけでゾクゾクして読む意欲が湧いてきた作品は久しぶりなので楽しんで読んでます。

Sep.3,2002 (Tue)

daylife

 私は一本筋の通った馬鹿でありたいと常々思っている。だからこそ、こんな馬鹿げたことにも挑戦したりしている。更なる馬鹿げた行為も計画されている。
 だけどさすがにこの企画は腰が引ける。いや、そうか?。金と暇さえあれば逆に挑戦してみたいかもしれないなあ。目的地を決めない観光みたいなもんだし。もちろん、観光とは縁もゆかりもない土地に飛ばされる可能性もあるんだけど。
 ま、とりあえずは「京都双六」と「東京の地下鉄制覇」から地道に。

ワープロの意義

 もしワープロが発明されなかったら日本語というものは絶滅していたかもしれない。そんなことを思わせる今日の『プロジェクトX』だった。

 現実として、私達がこうしてPCを通して日記が書けるのも、メールが送れるのも、そしてそれを読むことができるのもワープロという存在があったからこそで、その進化系を我々は使用している。もしワープロの発明が遅れ、インターネットが世界に広まりを見せた時代にPCを通しての文字の遣り取りができなかったとしたら日本は世界から取り残されてしまっただろうし、世界から取り残されないようにするために日本語、少なくとも現在のような日本語が維持されることはなかっただろう。

 初めてワープロに触れたのは高校2年の時。部活(文芸部)の予算で買ったSHARPの「書院」。あまりの嬉しさに毎日毎日他愛もない内容を打ち込んでは印刷していた。おかげでインクリボン買う予算がなくなっちゃったんだけど。

 日本語を愛する一人の人間として技術者に感謝。

涅槃の読書模様

 引き続き『シブミ(上)』トレヴェニアン読み中。
 タイトルのシブミというのは「渋み」のことで、(おそらくは)外国人だと思われるトレヴェニアン(*1)は、その「渋み」を「言葉では表現できないことを表現しようとした考えの至らない試み」と前提とした上で、以下のような言葉で定義している。

「シブミという言葉は、ごくありふれた外見の裏にひそむきわめて洗練されたものを示している。この上なく的確であるが故に目立つ必要がなく、激しく心に迫るが故に美しくある必要はなく、あくまで真実であるが故に現実のものである必要がないことなのだ。シブミは、知識というよりはむしろ理解をさす。雄弁なる沈黙。人の態度の場合には、はにかみを伴わない慎み深さ。シブミの精神が<寂>の形をとる芸術においては、風雅な素朴さ、明確、整然とした簡潔さをいう。シブミが<侘>として捉えられる哲学においては、消極性を伴わない静かな精神状態、生成の苦悩を伴わない存在だ。そして、人の性格の場合には……なんといったらいいか? 支配力を伴わない権威、とでもいうのかな? なにかそのようなものだ」

 上記の言葉はあくまでも菊池光によって訳された言葉だが、原書ではどのように書かれているのだろうか。
 また本書では「渋み」以外にも日本独自、日本独特の考え方や精神が多く描かれている。それらは決していわゆる「アメリカンジャパニーズ」な考え方や単なる「エキゾチックオリエンタル」のような薄っぺらなものとは一線を画している。果たして本書で描かれるそれらの内容が原書を読む人々にどこまで受け入れられたのか、甚だ疑問である。
 かくいう日本人である私自身がどこまで理解しているのかといわれれば自信はありませんが。所詮、私も「現代人」ですからね。


*1: 覆面作家なのである

Sep.5,2002 (Thu)

daylife

 昨晩は退社後、劇団の古株二人と色々と話しを。台本も、芝居自体も今までと違うアプローチをしていることに対するお互いの認識のずれとか。決して不毛な話ではなく、こういう話は本来もっとするべきなんだと。

 今日は休みだったので爆睡。

日記の置き場

 その昔(?)、Webサイトといえば、まずはトップページがあり、そこにはコンテンツのメニューがあり、そこから各コンテンツに飛んでいく、というのが一般的だったと思う。しかし最近ではトップページに更新が頻繁に行われるコンテンツを併載する、というサイトが多くなってきた。これも一つの時代の変化なのか。

 最近いくつかのサイトで取り上げられていた話題で、自分なりにちょっと気になったので思い付きで調査してみました。
 要するに、日記、コラム、またはそれに準ずるようなレビューなどの更新頻度をひとつの売りにしているようなコンテンツが、サイトのどこに設置されているか、という調査です。
 これが思ったよりも面倒で泥沼に。しかも調査してみたはいいが、そこから何も分析、考察できるようなネタは浮かんでこなかった。激しく無駄だったわけですが、折角苦労したわけだから一公開しておきます。

 調査対象は、

 かなりいい加減です(数があってないのはなぜだ)。「TOP」は文字どおりトップページにあるサイト(()内の数字は日記しかないページ)。「1クリック」はトップページから1クリックで売りのテキストに行くことができるサイト。「1クリック以上」はトップページから1クリック以上でいけるところ。「その他」はニュース系サイトだったり、定期的な更新が特になかったりするサイト。←この辺の判断は私の勝手な判断です。

調査結果
 TOP1クリック1クリック以上その他
ミステリ系
39(8)
0%
99
0%
15
0%
19
ReadMe!
35
0%
12
0%
3
0%
40

 という感じ。本来ならこの結果を踏まえて各サイトのトップページと日記やコラムなどのページのアクセス数比較ができたらよかったんですがね。そこまでは無理でした(っていうか不可能)。
 言えるとしたら、ReadMe!の方は格段にトップにメイン(かどうかはわからないが頻繁に更新される)コンテンツが置いてある数が多いということでしょうか。ミステリ系ではまだまだ1クリック、いわゆるトップにはコンテンツメニューのみ、というサイトが多かったですね。1クリック以上というサイトはどちらに関しても少数派でした。

 無理矢理考察するとしたら、トップページに更新テキストが併載されるようになった背景には、トップに敷設されているカウンタがよく回るように、とか、目的のものに辿り着きやすくようにすることでリピーターを増やそう、とかそういうことになるのかもしれません。裏付けはありませんが。
 また、ミステリ系更新されてますリンクだけじゃなく、各種のアンテナの存在(ReadMe!のようなランキングサイト含めて)も大きいかと。

 ま、とにかくあまり役には立たない調査だったということだけは確かです。参考にはちっともなりませんが暇つぶしにでもなれば幸いです。

涅槃の読書模様

 購入物。

Sep.7,2002 (Sat)

daylife

 昨日は先日からうちで働いていただくことになったアルバイトさんの歓迎会。それはそれとして。その歓迎会を社内に通達するに当たって面倒が生じた。というのは、他の部署に「うちの部のアルバイトさんの歓迎会をやります。よければご参加下さい」っていう文書を送ったら、その部署の部長さんが私のところへ来て、

「これ、困るよ。うちの部署じゃまだ歓迎会とかやってないのに他の部署の歓迎会の宣伝なんかされたらメンツが立たないじゃん」

 とかのたまうのだ。そんなこと知らんよ。大体が配属されてから一ヶ月以上経ってるのに歓迎会のひとつもやってないのが悪い。っていうかやる気ないでしょ。そしたらいつまで経っても「歓迎会やります」っていう文書回せないじゃん。その部の問題をこっちにまで波及させないで欲しいし、そんなことで社内の交流が経たれる方がよっぽど面倒だと思うんだけど(結果的にそっちの部署の人達は参加しないことになったし)。40人もいない会社なんで、皆同じフロアで働いてるんだから、コミュニケーションはなるべくとる方向でいった方がいいと思うんだけどなあ。会社ってよくわからんよ。

 ま、一番言いたいことは4ヶ月近く経った今でも歓迎会どころか社内に紹介もされてない私が幹事なのはなぜ?ってことなんですけどね。

「日記の置き場」雑感

 まあフクさんのところとはアクセス数の絶対数が違うので比較にはならないかもしれませんが、私のところもトップと日記を比べると1:2くらいの割合でカウンタの周りが違います(アクセス解析からの推測)。

 私も日記をトップページに移そうかなあ、と考えたこともあるし今でも考えてるんだけど、そのためにデザインを変えなくてはいけないと思うとデザインセンスのない私としては足踏みしてしまう。大体が今の形にするのにも結構な時間が掛かったわけだし(その割に大したデザインじゃないというツッコミは…)。まあ、それもこれも含めて今はサイト全体の見直しを考え中。レビューのページもnDiaryとデータベースで整えたりしたいし、日記のnDiaryも色々カスタマイズしたり進化させたりしたいと思っている。他にも色々。

 ただまあ、アクセスが多いに越したことはないし、もちろん自分も嬉しいんだけど日記がトップにあろうがなかろうが、更新がされてようがされてまいがブックマーク等から毎日のように訪れて下さってる方がいるっつーことが一番嬉しい。ホントにありがとうございます。あ、もちろんミステリ系更新されてますリンク等から更新時に訪れて下さっている方にも感謝です。

 「日記の置き場」調査に関してはとりあえず目標としていたMystery Laboratoryのトピックスに掲載されたということでよしとしよう。

 自分用のトピックス欄とかも欲しいけど、nDiaryと組み合わせてなんとかうまく作れないかな。見下げ果てた日々の企てみたいな感じをイメージしつつ。

涅槃の読書模様

 『シブミ(下)』トレヴェニアン読み中。下巻のやっと3分の一に差し掛かったところで話が動きはじめる。これまでに読んだことのない類の動きを見せる小説です。いや、面白いっすけどね。

8月の読了本一覧

 計10冊。

Sep.9,2002 (Mon)

daylife

 『ランチの女王』最終回の一回前(いや、そうやってクレジット出たんだってば)。よしよし、あとは堤真一にお任せ。最後のもあれ、アドリブだろ。それにしても山田孝之はいい役者になるでえ。というわけでなんだかんだいってラストまで見ちゃうんだな、きっと。

作家vs図書館

 激論!作家vs図書館−どうあるべきかという物騒なネーミングのシンポジウムが開催されたそうだ。基本的には日本ペンクラブと図書館サイドの話し合い。詳しい内容はわかりかねるが、まだ意見や要望の交換段階であるらしい。まあ、簡単に決着のつく話ではないと思いますが。事前に知ってたら傍聴に行きたかったなあ。

 関連URL。

 新古書店との関係はどうなるんでしょうかね。

涅槃の読書模様

 『シブミ(下)』トレヴェニアン読了。
 いやー、何が凄いってこれだけの長さの話でアクション場面に費やされるページ数の少ないこと少ないこと。そういう意味でのハラハラドキドキ感はまったくありません。まさにタイトルどおり一人の男が「シブミ」の高みを模索する話。ただ「渋み」の理解はなされてるとは思うもののその実践が果たしてそうなのか?と疑問符はついてしまうなあ。結果的に「エキゾチックオリエンタル」に行き着いてしまったのか。それが少々残念。ただ、小説としては非常に純度の高い文章を読んだ気がして満足です。

 購入物。

Sep.10,2002 (Tue)

daylife

 昨日の作家vs図書館のシンポジウムについては新聞等ではあまり取り上げられていないらしい。ちょっと検索した範囲では見つからなかった。なんでかね。

 新古書店との問題については、過去に読書系のサイトでも様々な意見が書かれたり、注目をかなり浴びたような記憶がある。その割に図書館の問題については、確かにいくつかの話題は散見したが、新古書店の時ほど盛り上がりはしなかったという印象。
 これは利用者の多さの違いが原因なのか。私の場合近くに(利用したいと思うような)図書館がないこともあるし、基本的に本は手元に置いておきたい人間なので図書館は受験生の頃以来利用していない。それに対して新古書店は毎週とは言わないが月に何度かは足を運ぶしなあ。

 実際、昨日の私の日記に対する反応も薄く、残念というよりは意外。私はこのシンポジウムの存在を知った時、傍聴しにいきたいと思ったし、気になるからこそ日記に引用したわけだが。私のニュースソースは新文化だったので、もっと多くの人がこの記事に言及すると思っていた。これを見た限りでも図書館問題というのは新古書店の問題よりも興味を惹かないと考えても差し支えないような気がする。

 滅・こぉるさんの日記に取り上げていただいたのがほぼ唯一の、この問題に対する言及だった。また滅・こぉるさんの図書館問題に対する記述も読ませていただいた。新古書店と違って図書館法やら、これまでの慣習が大きく影響する話題だけに個人サイトでの勝手な言及も簡単ではないのか、と思ったりもする。かといって私もそうだがそこまで勉強して語るのも面倒ではある。この辺が図書館問題と新古書店問題の違いなのかな。まあ、新古書店問題も勉強は必要だとは思うけど。個人の行動に直結する分、好き勝手なことは言えたわな(基本的にはそれでいいと思うし)。

 話題は変わりますが、同じく滅・こぉるさんが言及されている、「ミステリ系読書サイト平均的運営者像」調査は、似て非なるものかもしれないが同じようなものを調査してみようと挑戦したことがあった。
 どのようなものかというと、単純にミステリ系サイトではどの本が一番レビューされているのか、という調査を行ってベスト10を作ってみようというもの。
 この計画が頓挫した理由は様々あるが、ひとえに面倒臭いということ、ミステリ系サイトってどこまで広げたらいいのか範囲が区切れないこと、などが主なもの。日記内での言及があった場合、それはレビューとするのか、という問題もあった。
 というわけで私は頓挫しましたが、何方か挑戦してみてください。←他人任せ。


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