ごくたま昨日日記 in May, 2003

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May.1,2003 (Thu)

daylife

知り合いがアトラクションショーでハリケンブルーの中の人になるらしい。ビックリ。

忙しいというのに社内引越し。結局一日中潰れて仕事が進まず。明日でなんとか終わらせねばならぬー。

引越しの慰労を兼ねて部内の飲み会。NGワード飲み会と化したのだが、これが面白い面白い。他の飲み会でも今度やってみよう。会社の飲み会で初めてこんなに笑った。

酒と煙草と男と女

二つの引用を持って答えよう。

「煙草は性格の弱さの表れなんですよ」(中略)
「他の人はやめられるのに、われわれにはそれができない。正直なところを言いますとね、世間がなんでわれわれ煙草喫みを社会の除け者のように扱うのか、理解できんのです。わたしは、煙草を一本吸いすぎたために女房を殴ったとか、車を運転していて子供を轢き殺したとかいうような喫煙家に、いまだかつてお目にかかったことがない。だが、酒飲みでそんなことをしたやつなら、ごまんと知ってます。わたしに言わせれば、アルコールのほうがニコチンよりずっと危険なんですよ」
『鉄の枷』ミネット・ウォルターズ
「時間の無駄だと思うからさ、一本吸うのに約三分かかるとして、一日に一箱吸う人間は二十四時間のうちの一時間をただ煙を吐くことに費やしている計算になる。煙草を吸いながら仕事をしているなんていう者がいるが、そんなのは屁理屈だ。それともう一つ、煙草を吸うためには一方の手を犠牲にしなきゃならない。どんな仕事だって、両手でやるより片手の方が効率がいいなんてことはありえない。」
『ゲームの名は誘拐』東野圭吾

と思ったら、こんなニュースも。

『Number 575 これが日本の生きる道』

日本代表総力特集。読み応えあるなあ。

トゥルシエやドゥンガ、Jリーグの監督など、22人の日本代表に対する提言が掲載されている。概ね、現在のジーコ体勢に対しては懐疑的な態度を示してはいるが、結論を出すのは時期尚早と考えているようだ。結果がすぐに出なくてもマスコミを含め、誰も責任追求に躍起にならないのはさすがは世界のジーコといえるだろう。その意味では、落ち着いて日本代表強化が図れるのでいいことかもしれない。
ただ、ガンバ大阪の西野監督が懸念しているように、協会とジーコの契約などが明確になっていない(なっていたとしても明示されていない)のは気になるところである。2006年まで何があってもジーコで行くのか、予選で結果を残せなかったら辞任はあるのか、いったいどの時点で決断を下すのかが見えないのは問題がある。個人的にはアジア地区予選の一次予選、二次予選とハッキリした目標を立て、それをクリアできるのかどうかという条件はつけたいところだ。
その中でもリトバルスキーの提言は非常に重みがあり、かつ的を射ているものだと思う。さすがに理論派である。

ジーコのインタビューも掲載されている。これだけ読むと「やっぱりジーコは凄い」と思ってしまうところだが、実践できるのかどうかは別問題。果たして公約が果たせなかったとき、誰がジーコの責任を問えるのか、という点は非常に気になる。やはり川淵キャプテンになるのだろうか。しかし、そうなると協会のメンツは潰れることになるし、協会の存在自体が有名無実なものとなってしまう。ジーコばかりが前面に取り出されているが、協会の顔が見えてこないのは不安である。

「黄金の四人は絶対か」。
これに関しても多くの識者たちは懐疑的だ。皆、言っていることはほぼ同じで、「黄金の中盤」の四人はあくまでも「攻撃的MF」としての能力値は高いが、「守備的MF」としては不安が残る、というものだ。その意味で中田浩二、福西、または戸田などを中盤に入れるべきだ、と推薦する選手に違いはあるものの、四人枠の見直しをそれとなく(さすがに正面切っては言えないらしい)匂わせている。しかし、これも今後のジーコ戦術と代表の成績次第だろう。くどいようだが私は中田浩二と福西のボランチコンビのバランスに勝るものはないと思っているので、あくまでも4バックを守るのなら4-5-1のシステムを推す。

「サイドバックに関する考察」。
ある意味、現在のジーコジャパンで「黄金の中盤」以上に磐石なのが両サイドバックである。右の名良橋、左の服部という布陣は、ジーコジャパンになってから他の選択肢は選ばれていない。右サイドバックに関してはレッズの山田が代表に呼ばれてはいるものの、出場したのはジーコの代わりに山本監督が代行した一戦での途中出場があるのみ。ジーコの求めるサイドバック像に合致する選手は他に居ないのか?。また、山田をはじめとするサイドバックの選手達が二人の牙城を崩すにはどうすればいいのか。ジーコジャパンの、文字通り両翼を担うポジションだけに、「黄金の中盤」以上に注目すべきポジションかもしれない。

先日のウルグアイ戦で約一年振りに代表のゴールを守った川口能活のルポ。彼なりに葛藤の多い一年だったとは思うが、どうやら漸く彼本来の「闘争本能」に火がついたようだ。まだまだ燃え尽きるには早すぎる。頑張って欲しい。それだけだ。

と、思うのは前園真聖の記事を読んだせいもある。現在韓国のKリーグで戦っている彼ほど堕ちる苦しみを味わった選手はいないかもしれない。同情すべき点も多いのだが、少なくともこの記事を読む限りでは根本的な部分での変貌はないように感じた。キツイ言い方をすれば「己が見えていない」ような気がするのである。このままもKリーグでも活躍できなかったとしたら(現在はそれなりに活躍しているようだが)、彼のサッカー人生は果たして…。それでも一瞬でも輝いた時期のあった選手は幸福なのかもしれない。

今号から始まった「Dear KAZU」。ロビーことロベルト・バッジョから三浦知良への手紙が載っているのだが、このコーナーが何を伝えようとしているのかわからない。単にカズの交友関係の広さというか自慢なのか?。だとしたらあんまり読む気はしないなあ。

サッカー関連で他に面白かったのは、ウルグアイ戦で笛を吹いた韓国人審判の目から見た日本代表の記事。中村俊輔のことを知らなかったり、戦術に関しても選手のフィジカルや集中力に関しても、選手の一番近いところで感じたことを率直に述べてくれている。こういう記事はなかなか読めないので面白かった。

前号からジャイアンツの仁志による連載が始まっているのだが、これがまた彼の「守備哲学」としかいいようのない文章でなかなか興味深い。勝手に「平成の広岡達朗」と呼ぶことにする。ハッキリいって面白いのか面白くないのかすらわからない。他の野球選手がこの記事を読んでどう思うのか是非聞いてみたい。

最後に、加藤大二郎と、今藤幸治の二人の冥福を祈って終わりたいと思う。輝いた人たちが消え行くのはいつの時代でも悲しいことである。

涅槃の読書模様

『シェイクスピアを盗め』ゲアリー・ブラックウッド【→bk1へ】読み中。

May.2,2003 (Fri)

daylife

会社の同僚が風邪をひき、マスク姿で来社。会う人会う人に「SARS?」と聞かれていた。こんな時こそオリジナリティが問われるものだな <そうか?。

何気にチャンネルをBS2に合わせたら連想ゲームがやっていた。何年ぶりなんだろう。懐かしい。思わず見てしまう。おお、一分ゲームではダルマの代わりに「どーも君」になったのね。まだまだ不慣れな感じなのが逆に新鮮で面白い。これは今後も続くのかな?。

明日は某所で夜通しボードゲーム(ホントか?)のため、更新はアルマジロ <激さむ。

涅槃の読書模様

『シェイクスピアを盗め』ゲアリー・ブラックウッド【→bk1へ】読了。レビューは後日。

May.6,2003 (Tue)

daylife

三連休の土日は怪しい団体で旅行に行き、ボードゲームの普及に努めてきました。ほぼ全員がボードゲームの魅力に夢中になったようでニンマリ。何人かは既に廃人になっているらしい。私もなってるけど。
とてもアナログは二日間で、こういうのも楽しいものだと再認識。休み中くらいはPCから離れてみるのもいいかな、と思った。
今度はボードゲームオフを開催しよう。

昨晩、テレビを点けていたらたまたま『横山秀夫サスペンス 密室の抜け穴』がやっていたので見た。これは『第三の時効』中の一編をドラマ化したもので、プロローグ以外は殆ど忠実に原作をドラマ化していた。(参考までに私のレビューはこちら)。
村瀬は伊武雅刀、主人公の東出は石橋凌、その他にも寺田農、橋爪功、隆大介など、男臭さプンプンのドラマになっていて、なかなかよかった。
ただ、この話の肝である某刑事の描き方が今一つで、そこをもっとクローズアップしないとオチが弱い。それと、強行犯係と暴対との確執だけでなく、同じ班内や上との確執がもっと描かれていればよかったのになあ。

それにしても『第三の時効』からのドラマ化はこれで二本目だし、『顔』も連続ドラマ化されていることを考えると、横山秀夫人気は本物だという気がしてくる。嬉しいような、少し残念なような。

んでもってそのドラマ『顔』。今回はオリジナル脚本ですね。んー、まあ及第点ではないでしょうか。それにしてもこのドラマしっかり作ってる割に細かいところで「オイオイ」とツッコミいれたくなります。今回だったら「医者呼べよ」とか。折角頑張ってるんだから、その程度のことはなんとかしてもらいたいものです。

涅槃の読書模様

『鋼鉄都市』アイザック・アシモフ【→bk1へ】読み中。

購入物。

『シェイクスピアを盗め!』ゲアリー・ブラックウッド(白水社)【→bk1へ】

400年前のロンドンを舞台に、孤児院で育てられた少年ウィッジが悪戦苦闘するユーモアたっぷりの作品。全米図書館協会最優秀賞受賞。続編『シェイクスピアを代筆せよ!』も刊行されている。

父親を知らず、母親に捨てられ孤児院で育った少年ウィッジ。始めに徒弟として引き取られた先は『憂鬱術』の作者でもあり、おかしな研究に日々精を出すブライト博士の家。ウィッジはここで、読み書きを仕込まれ、さらにブライト博士が考案した「速記術」を仕込まれる。しかし、博士はウィッジを一人の人間として扱うことはなく、ウィッジは辛い日々を送っていた。
ウィッジが14歳になったとき、一人の男がブライト博士の元を訪れる。男の名はフォルコナー。彼は主人であるサイモン・バスが「速記術」の存在を知り、速記術を会得した人間を探していたのだ。フォルコナーは10ポンドでブライト博士からウィッジを買い取り、サイモン・バスの元へと連れ帰った。
サイモン・バスの目的は、宮内大臣劇団で上演されている『ハムレット』の台本をウィッジに速記させて盗むこと。当時の劇団は上演台本を秘密にして、役者たちにも配っていなかったので手に入れるのは困難だった。サイモン・バスは自分の所有する劇団で『ハムレット』を上演するため、台本がどうしても必要だったのだ。
フォルコナーに連れられ、『ハムレット』を観に来たウィッジだったが、初めて見る演劇に夢中になってしまい、速記に失敗してしまう。今一度チャンスを与えられたウィッジは果たして『ハムレット』を盗むことができるのか。

いやいや面白かった。対象としては小中学生とか中高生くらいだと思うのだが、大人が読んでも充分面白い。基本的にはドタバタ喜劇で、その辺の構成が基本に忠実で、ちゃんとドキドキしながら読むことができる。ハプニングの一つ一つがちゃんと次に繋がり、ウィッジがそれを経験することで少しずつ「自我」に目覚めていく手法もとても巧い。ラストの二行はさながら本物のシェイクスピアの筆によるかのようである。

また、1600年初頭のロンドンの情景や、当時の劇団の様子がこの小説のもうひとつの面白味である。人が多く集まる劇場は、伝染病などの危険性があるため、ロンドン市街からテムズ川を挟んだ反対側に建てられたということや、当時の劇団は台本を盗まれないように役者たちにもそれぞれの台詞しか渡さないということ、女性は役者にはなれず、女性役は声変わりする前の少年たちが演じていた、など「ほほう」と思うことしきり。
海外小説を読むときの楽しみの一つが、こうした異文化を知ることであるが、田舎から出てきた少年ウィッジの視点を通して描かれるので、説明臭くない点もグッドである。

作品中には実在の人物も多々出てくる、といってもシェイクスピアとエリザベス女王しか知りませんでしたが。ブライト博士は実際に「憂鬱術」という作品を記し、「速記術」を考案した実在の人物らしいし、読む人が読めば、もっと深い楽しみ方もできるでしょう。

非常にオーソドックスな筋立てと展開ですが、それだけに幼い頃に体験した「読書の楽しさ」を思い出すことができました。

May.7,2003 (Wed)

daylife

真面目に仕事してると日記書く時間もないなあ。
実際は『バビル2世』読んで、Web版『ブロックス』にハマってるから、というのが真相だが。
でも来週まで忙しいのはホントだ。

レビューが溜まってきたので、ちゃんとは書けないにしろ、簡単にでも書いていくとしよう。書かないよりはマシっつーことで。

涅槃の読書模様

『鋼鉄都市』アイザック・アシモフ【→bk1へ】読み中。

購入物。

『からくりからくさ』梨木香歩(新潮文庫)【→bk1へ】

前々から読みたいと思っていた梨木香歩の作品であったが、掲示板でもオススメしていただいたので、これを機会に手に取ることにした。

これはまたなんとまあ、表現の難しい小説である。少なくとも私には説明ができない。

祖母の死を機会に、その家を下宿にし、そこに集まった四人の女性たちの生活絵巻と言えないこともない。しかし、それで括るにはあまりにも多くの事柄をこの小説は内包している。

正直いって私には、この本のレビューは書けない。一番の問題は、自分が書くべき焦点を見出すことができないということだ。この不思議な小説の正体を私は未だにわかっていない。

一見、蓉子、紀久、与希子、マーガレットという四人の女性たちの共同生活の一部を切り取り、日常情景を描いているかのように見えるこの作品だが、「りかさん」という人形が鍵となって四人の奇妙な縁が浮き彫りになったり(この辺りはホラー的な要素すら感じさせる)、四人と関係の深い××が旅の最中に出会う、少数民族××の存在が四人にアイデンティティというものを考えさせるきっかけになったり(ここだけ浮いてる気さえする)、紀久の本の出版に関する揉めごとなど、とにかく掴みどころのないエピソードで構成されているのである。

正直にいえば、面白いのか面白くないのかすら、わかりかねる。なんというか、とにかくなんといったらよいかわからない小説なのである。

全編に渡って、織物や染色というかつて「女性の手仕事」として成り立っていたものが話の中心には存在するのだが、それを差し引いても男の存在価値というものが殆ど見えない点にはいささか恐縮した。読み終わって、この小説を理解できない自分が余計に嘲笑われているいるような気分にもちょっとだけなるのは、多分気のせいではないだろう。

『金魚屋古書店出納帳 -1-』芳崎せいむ(少年画報コミックス)【→bk1へ】

こんなマンガがあったとは。偶然見つけなきゃ買ってなかったなあ。

ここに来ればどんなマンガでも手に入るというマンガ専門古書店「金魚屋」。『サイボーグ009』の島村ジョーに恋をしちゃった女の子や、マンガ好きが高じてセドリを商売にしてしまった男など、人一倍マンガの思い入れのある登場人物達のマンガにまつわるエピソードを短編形式で収録。

これはマンガ好きにはたまらないかも。私はとてもじゃないがこれほどのマンガ好きというか、マンガに人生をかけてる人たちとは比べ物にならないわけだが、それでもわかってしまう部分は多々ある。勘違いして欲しくないのは、いわゆる「オタク」を描いたマンガではなく、「マンガ」という媒介を通して出会いや別れ、思い出を描き出している。収録された中では『ゴルゴ13』が絡んだ話が一番スキかなあ。

話に登場するマンガの薀蓄もしっかりと書かれているので、勉強(?)になる。とはいえ、ここに出てくるような稀こう本の数々には一生お目にかからないと思いますが。でもまあ、私もあと20年もすれば、この人たちの足元位にはいたいものだと思います。

それにしてもこの作者、絵柄から結構若い人だと想像されるんですが、良くこれだけのマンガに関する知識を持ってるよなあ。自分がまだまだだなあと、痛感しましたです、ハイ。
こういうマンガを初版ではなく二刷で手に入れてしまったというのが悲しい。

『NANASE -4-』筒井康隆/山崎さやか(ヤングマガジンKCスペシャル)【→bk1へ】

これにて完結。あくまでも原作に忠実なマンガであった。それだけにラストは痛い。それでも、一度小説で体験してるからなのか、小説のときよりも落ち込み度は低かった。あまり後半はマンガならでは、という楽しみはなかったような気もする。その辺は残念である。

おまけとして『家族百景』の一話が収録されています。本編のラストとこの話で、小説版のラストの憂鬱さと対等になったという感じでしょうか。つーわけで、痛い、重い <だったら読むな。

May.8,2003 (Thu)

daylife

一度くらいは、ドラマ『動物のお医者さん』を見ておこうと思ったのだが、始まって一分(比喩でも大袈裟な表現でもなく)して見る気をなくしてしまった。原因は清原。私にとって『動物のお医者さん』における清原の重要度はかなり高い。それがこれじゃあ見る気にならんなあ。

各所でサイトリニューアルが行われている。私もいい加減何とかしたいと前から言ってみるような気もする。nDiaryでのツッコミ機能も実装したい。一歩さんがやろうとしてるnDiary onlineも気になる。レビューもきちんとまとめたい。相変わらず「したいしたい」と言ってるばかり。何よりもデザインで行き詰るしなあ。
どうしたもんかなあ。

今週末は暇そうだ。歌うかボードゲームするか映画観るかブラブラするかしたいもんだがどーしたものか。

涅槃の読書模様

『鋼鉄都市』アイザック・アシモフ【→bk1へ】読み中。

『JIN 仁 -1〜3-』村上もとか(ジャンプコミックスデラックス)【→bk1へ】

大学病院の医師、南方仁はある夜、病院に担ぎ込まれた身元不明の患者を手術する。この患者の頭の中には人の形をした腫瘍が出来ており、仁はこれを切除した。しかし、この時から仁の頭の中に不思議な声が聞こえ始める。その翌日、手術後の患者が逃亡。腫瘍を取り戻し、逃げようとする患者を追いかけた仁は階段から転落してしまう。やがて目を覚ました仁だったが、そこは見知らぬ場所。そう、彼は幕末の江戸へとタイムスリップしていたのだ。

まだ続いていますが、とまあ、こういう話。基本的には幕末当時の医療では治せない病気や怪我を現代の医療知識で仁が治療・手術して人を救う、という展開です。脳開頭手術からコレラの治療、果てはペニシリンの培養まで何でもアリ。当然、当時の医者達は彼の技術や知識を恐れ崇めるわけですが、そこには単純に万歳するものだけでなく、本草(東洋医学)、蘭学(西洋医学)両方でも仁を快く思わない人間達もいるわけで。そこに勝海舟や坂本竜馬が絡んでどうなっていくのか、というのがこれからの読みどころなのでしょうか。3巻の終わりでは仁が諸国行脚に出てしまいそうな気配もあるのですが。そうなってしまうと、単なる「昔の病気を現代の知識で治す」だけの物語になってしまいそうで不安です。仁を幕末へと導いた謎の腫瘍との関係はどうなるのか。これまでまったく出てきてないので、そろそろその辺りも気になります。タイムパラドックスの処理とか。

1巻が出た当初から存在は知っていたんですが、これまで買っていなかった一番の理由は『RON 龍』のようにいつまでも終わらんような予感がしていたからです。まあ、買ってしまった以上は追い続けるしかないんですがね。

ところで、このマンガを読んで思い出すのは、15年位前のドラマです。連続ドラマではなくスペシャルでやってたんですが、設定は殆ど同じ。現代の医者である加藤剛(追記:滝田栄だったような気もします)が、江戸時代にタイムスリップしてしまい、現代医術で当時の患者達を救うというもの。当時の平均身長が低くて、自分の存在が目立ってしまうエピソードなど、まったく同じです。このドラマでは確か脚気とか治していたような記憶があります。ラストはどうだったかなあ。

関係ありませんが、このレビューを書くために、村上もとかのホームページをはじめて覗いたら、『NAGISA』が映画化されていたことを知った。といっても、一番最初のエピソードだけみたいですが。個人的に、このマンガは村上もとかの作品の中で一番好きです。凄く日本映画的で心に残る作品。未読の方は是非ご一読を。

『フロンティア -1-』石渡洋司(チャンピオンREDコミックス)【→bk1へ】

私は、諜報とか秘密工作員という言葉に弱いので買ってしまいました。えー、今話題の北の国の秘密工作員の話しなんですが、「黒の技法」とかいう謎の武術使いの話でもあります。ここまで無茶苦茶な武術モノは久々に読みました。真面目なストーリーで荒唐無稽っていうのはいいもんですな。

絵柄はまあまあだと思うんですが、無理矢理におかしな顔のキャラクターとかを出すのはどうかと思います。顔の書き分けができない苦肉の策なのかもしれませんが、少々ひいてしまう。

May.9,2003 (Fri)

daylife

ども、かつてナムコワンダーエッグの「スタア・オーディション」にてお笑い芸人志望で合格した経験をもつshakaでございます。ちなみに書類審査は落ちたようです。
枕に意味はありません。

今日は王様に召還され、新宿で飲んでました。今年に入ってから一番会ってるのは間違いなくこの人だな。下手したら会わない週の方が少ないよ。

昨日の『JIN 仁』のレビューで書いたドラマの話ですが、主演は加藤剛ではなくて滝田栄だったような気がしてきました。なぜかこの二人ダブるんだよなあ。レビューの方にも追記。

仕事で作成したMicrosoft Power Point2002のデータを2000で表示できるように保存したら、4MBが210MBになってビックリ。50倍だよ!。いったいどうなってるんだ、ゲイツ。

そんなこんなで疲れきってしまい、帰りも遅くなったので、昨晩の『お厚いのがお好き?』を見て触発されたサルトル経由の長(駄)文はまた別の機会に書くとする。いや、書かないかも。果たして読む人がいるのかという根本的な問題もあるしなあ。

涅槃の読書模様

『鋼鉄都市』アイザック・アシモフ【→bk1へ】読み中。


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