ごくたま昨日日記 in December, 2002

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Dec.1,2002 (Sun)

daylife

起きたら昼の2時だった。14時間ほど寝続けたことになる。それにしちゃあ身体がダルイけど。まあ、あれだけ緊張した翌日だから身体が凝り固まっていても不思議はない。

で、1時からの劇団の集まりには当然遅刻。遅れて行ったら先日の公演のビデオを見ていた。ま、自分が撮ってたんだから見なくてもよかった。見直すと「アングルが甘い」とかそんなことばかり気がいってしまう。
荷物の受け渡しやらなんやらでゆっくり話す暇もなかったなあ。

その後は、カラオケに繰り出したため、結局ろくに話しをする時間はなかった。そして4時間歌い続けた。久々のカラオケだったので目一杯歌った。
今日は楽しもうと決めていたので、かなり弾けた気がする。おかげで帰宅してからドッと疲れた。

終わり良ければ全て良し。そういうことだ。

Dec.2,2002 (Mon)

daylife

ああ、終わったなあ、と。そんなわけで気が抜けてダラダラです。

土曜日は結婚式の司会で予想通り疲れきって帰宅するなりバタンキュー。日曜日は劇団の集まりで歌いまくってこれまた疲れてバタンキュー。二日連続で喉を酷使したせいか、いがらっぽい。
土日の分の日記も覚書として記述しておこう。
しかしまあ、更新しない日のアクセス数はビックリするくらい激減しますな。ミステリ系更新されてますリンクだけに載ってた頃はここまでではなかったけど、やっぱりはてなアンテナの影響が大きいんでしょうねえ。

ああ、一歩さん、こっちの勝手な疑問にお返事いただきありがとうございます。そうですか、有里さんの方にもあるんですか。参考にさせていただきます。て、小生のようなruby音痴(?)には理解するだけで時間がかかりそうだ。

予定では明日にでも「物語」は長大化したか?の一回目の検証データをアップできるはず。忙しくならなければ。つーか明日はトヨタカップか。無理かも。いや、一応アップする予定です。

ああ、バルサがソシエダに1-2で負けている。おまけに退場者二人かよ。先日のレアル戦以来どっか狂っちまったんじゃないか。しかしコバチェビッチ恐るべし。

尾道

何気にBS2にチャンネル合わせたら『さびしんぼう』がやっている!。俺のバカバカ!。12月のBS映画のチェックしとけよ。ラスト20分しか観れなかった。富田靖子の一挙手一投足に涙腺が緩む。

「あなたに好きになっていただいたのはこっちの顔でしょう。どうかこっちの顔だけ見ていて。反対の顔は見ないでください。」

滂沱。
いつかきっと尾道巡りをしよう。あの坂を、あの階段を、あの海をこの目で見に行こう。自分的誓い。

自分に迷った時は自分の琴線を揺さぶるものをもう一度観たり読んだり聴いたりしたくなる。久々に大林宣彦作品を観たくなった。ちなみに私が尾道三部作、新三部作の中でベスト3を挙げるとしたら、

と、なります。他も好きだけど。

涅槃の読書模様

『航路(下)』コニー・ウィリス【→bk1へ】読み中。あと半分、なんだけど…。

神保町的先売り購入物。

『ホイッスル! -23-』樋口大輔(ジャンプコミックス)【→bk1へ】[comic]

いよいよ東京選抜と関西選抜の決勝戦が始まった。将、シゲ、水野、それぞれの思いが絡みあった試合。将とシゲには進むべき道が見えているが、その二人を見て水野の胸には複雑な感情が渦巻く。
おそらくはこの試合の終わりと共に連載は終了ということになったのだろう。巻末の人気投票が物語るように主人公である将の気持ちよりもシゲや水野の方が力を入れられている。この巻は尚更で、読み切りとして掲載された水野とシゲの出会いのエピソードも収録されている。

連載は既に終わってしまったのだから何も言えないが、個人的にはユースがどうこうよりも桜上水での三人の活躍をずっと描いて欲しかった。これもまた悪しきジャンプの弊害だな(昨日の敵は今日の友)。
さりげなく渋沢が活躍しているのが唯一の救いか。藤代にも頑張って欲しいのになあ。

『ゼロ -42-』愛英志/里見桂(ジャンプコミックスデラックス)【→bk1へ】[comic]

遂に42巻。いつもどおりです。さすがに一つ一つのエピソードのきっかけ作りには苦心の様が見えます。でもまあ、それが本質じゃないから読み続けてるんですけどね。
今回は蔡倫の発明した世界初の紙、阿修羅像の腕、零戦、ギュスターヴ・モロー、トリュフ、チューリップなどのエピソードが収録されています。
構成として面白かったのは阿修羅像の回でしょうか。ギュスターヴ・モローの絵は機会があったら見てみたい。オランダ人のチューリップ狂いは聞きしに勝る、そんな感想。
正直、終わって欲しいな、という気持ちが半分くらいあるかも。というか違う主人公でこういう話を新たに連載してくれればマンネリから脱せられるのになあ。

Dec.3,2002 (Tue)

daylife

トヨタカップ。予想通りの展開。超絶技巧は見せても得点がなかなか獲れないのもリーガ・エスパニョールでのレアル通り。さすがに負けはしなかったけど。オリンピアは善戦、と思った人もいるかもしれないけど南米チャンピオンですからねえ。あれくらいはやれて当然でしょう。
バルサファンとしては素直に誉められないんだってば。

なんか背後で『アルジャーノンに花束を』のドラマがやってるんだけど…その菅野美穂はちょっとあざとすぎやしないかい?。まあ、音声だけじゃなかったら私も泣かされていたかもしれないけど。

今日は↓の企画で疲れきりました。

「物語」は長大化したか?(検証編)

というわけで、なんとか「物語」は長大化したか?についての検証ページ(その1)をアップしました。

「物語」は長大化したか?に関する検証-その1-

私の力不足もあり、あまり興味深いデータとはなってませんが、少しでも皆様のお役にたてば幸いです。
今回は、『少年ジャンプ』に連載された作品を対象データとして検証を進めてみました。その際に、元となるデータの利用を快諾していただいたKTRさんにはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。
この検証を踏まえてみて、個人的には引き続き他のデータがあれば検証を進めてみたいと思っています。次はできれば講談社文庫とかでやってみたいけど、どこかにいいデータベースありませんかね?。

涅槃の読書模様

『航路(下)』コニー・ウィリス【→bk1へ】読了。レビューは後日、なんだけど…ムムム。

Dec.4,2002 (Wed)

daylife

かつてないアクセスバブル。「物語」は長大化したか?に関する検証-その1-のページは一日で2000アクセスを越えてしまいました。こんなことは初めてなので嬉しさよりも驚きというか焦りが勝ってます。
リンクしていただいたり、サイトで言及して下さったりした皆様ありがとうございますm(__)m。それにしてもニュースサイトの威力は凄いですな。ビビリ気味。
しかし、見に来ていただいた皆様のご期待に答えられたかどうか。正直、自信がない。まあ、話題作りにはなったかな、程度に。

「物語」の長大化の疑問に関してはこれからも考えていきたいと思います。現実的な数値の定量化だけでなく、様々な角度から検証できると面白いんだけどなあ。
これは印象に過ぎませんが、登場人物の多さというのも、それに一役買っている気がするのは私だけなんでしょうかね。これこそ数値では計れませんが。

そんなこんなでバブルに浮かれることなく、平常心で更新していこう。といいつつ、手抜きモード。

ビデオを借りて来て『八月のクリスマス』を見る。感想は↓。

『八月のクリスマス』[movie][video]

監督:ホ・ジノ、出演:ハン・ソッキュ、シム・ウナ

これから観ようと思っている韓国映画である『ラスト・プレゼント』『春の日は過ぎゆく』の監督であるホ・ジノのデビュー作。
公開前は「出演する作品全てが大ヒット」のハン・ソッキュと「出演する作品は興行失敗」のシム・ウナのジンクスどっちが勝つか、で話題になったそうだ。ちなみに映画は大ヒット。数々の賞を受賞しています。

田舎町で写真屋を営むジョンウォンは自分の死期が近いことを知りながら、毎日を淡々と過ごしていた。昔の愛も思い出に変わった、そんなある日、写真の現像を頼みに来たタリムと出会う。

この映画、一見して日本映画の影響が大きいのではないか、と感じた(*1)。これはまさに松竹映画。小津安二郎山田洋次の手法や演出が其処彼処に見られます。台詞が少ないせいもあって日本映画を見ているような雰囲気です。

ストーリー的には、死期の近い男と初めて恋した女性の話なんですが、殊更に「泣かせ」に入っていないのがいい。淡々、という言葉がピッタリで、その乾いた感覚がよかった。その捻りの無さというか、無理に手を入れていないところが逆にじんときます。かといって大感動、というものでもないですけど。
その点でも松竹映画レベル、というのが私が観た韓国映画の中では異色でした。
死が間近にあるということ、歳が離れていること、などからプラトニックというか恋愛としても入り口程度までの話なんですが、これってホント日本映画の得意分野だと思います。それを韓国映画で観れたというのは新鮮だったなあ。

ただ、どうしても気になるのは音楽の使い方。下手過ぎ。選曲から使い方からダメダメ。これで音楽が良かったらもっといい映画になったと思うんだけど。そんなところまで松竹しなくても。

ハン・ソッキュはさすがなんですけど、惜しむらくは病人に見えなさすぎ(笑)。あれだけ健康そうじゃタリムもジョンウォンが死んだとは思えないだろう。
シム・ウナはメッチャ脚がキレイ!。韓国の婦人警官はホントにあんなにミニスカートなのか?。おまけに靴下が足首にもかかってないので脚の美しさが際立ちます。

ここ数年で韓国の女性は意外に我が強い、ということがわかってきましたがこの映画でもそうですね。タリムは「男はつまらない」とか平然と口にしますし。そういう女性が少しずつ恋に目覚めて可愛くなっていくのがいいなあ(すこぶるオヤジ的感想)。キレる時はやっぱり韓国女性だな、と思いましたけど。

韓国の田舎(郊外)の生活を知ることができるのも楽しい。たまには派手なばかりの映画じゃなくホッと一息つけるような映画でも観たいな、という時にオススメ。かつての日本映画にあったような空気が感じられます。
『シュリ』『JSA』もいいけど、こういう韓国映画も私は好き。

そういや、この映画、なんで『八月のクリスマス』っていうタイトルなんだろう。と、ひとしきり考えてみる。


*1: 日本人の欲目かもしれないが

Dec.5,2002 (Thu)

daylife

クーポンマガジン『HOT PEPPER』のCMが死ぬほど面白い。何度見ても笑いが止まらない。特に「食べ・まし・た!」のところは最高。私は元々こういうフキダシネタには弱いのだが、これは秀逸過ぎる。このシリーズで是非引き続きCM製作してくれ。そういや、これって全国で流れてるのかな?。

この数週間なぜか水曜日は帰宅が遅くなることが多かったので、これまで見ることができなかった『HR』を昨日初めて見た。笑い死にするかと思った。キャラの作り、ネタ、全てが反則級の面白さ。面白いとわかっている古典的なネタ(目新しさはない)を一つのシチュエーションでドラマらしく繋げちゃうっていうそれだけの潔さが最高(*1)
つーか、あれだけのメンバー揃えたら面白いの当たり前だろ。白井晃生瀬勝久(あの中国人キャラは反則以外の何者でもない)の競演(それも端っこキャラ)なんて贅沢すぎる。ありえねえ。でも最高だったのは宮地雅子(食堂のオバちゃん)。「梅津です!」はホントにもう死ぬかと思った。
噂で聞いていた通り香取慎吾の芝居は舞台みたい、っていうかアレは舞台としてもやりすぎだろう(いちいちアクションがデカイ)。でも、それ以外はメチャメチャオモロイけどね。確かに見慣れない人にとっては違和感あるかもしれないが、普通に舞台見たことある人だったら絶対にハマるでしょう。
悔しいけれど三谷幸喜はやっぱ天才だわ。そして、あれだけの脚本家・演出家になれば自分が好きな役者さんをああまで贅沢に使えるわけで。面白くなきゃ嘘だろ。
さっさとDVD出してくれ。即買い。

更にテレビの話題。テレ朝の深夜番組『堂本剛の正直しんどい』を見ていたら、ゲストが藤井フミヤ。二人はおでんの屋台で恋愛観について話していた。そこで剛が「彼氏のいる女の子はダメなんですよ」と打ち明けると、フミヤはすかさず、「(彼氏がいない女の子なんて)道端に落ちたサイフだぞ。誰かが落としてから交番に届けられるまでの間しか拾うチャンスがないんだよ」と、スゲー人生の先輩らしいことを言ってのけた。つーか、やっぱ作詞する人間は言葉の選び方が違うよなあ。

『千と千尋の神隠し』の訴訟問題ですが。思うのは「映画と違う」という理由で販売元は賠償金を支払う責任があるのか、ってことですね。例えばDVDの発売にあたって編集が違ったり、字幕の内容が変わっているというのはよくあることなのだと思ったりもします。誰も比べてないけど、他の映画でも色調が違うっていうのはもしかしたらあるかもね、とか。
今回の場合は「明らかに」という点が問題なのかもしれませんし、300万本という売れ行きのせいも、映画自体の話題性もあるのでしょうが。
まあ、根本的に悪いのは販売元と製作元であることは自明。ただ、訴訟の理由が「映画と違うから」というのはちょっとだけ気になってしまいます。

こうやって思いついたことを全部書くからまとまりのないダラダラ日記になっちまうんだよなあ。

涅槃の読書模様

『半落ち』横山秀夫【→bk1へ】読み中。これまでのところ、サイコーです。

『航路』コニー・ウィリス  (上)【→bk1へ】 (下)【→bk1へ】

訳者の大森望が、

少なくとも、ぼくがこの十数年で訳してきた四十冊近い本の中では、この『航路』がまちがいなくベストワン。

と語り、「コニー・ウィリスはアメリカの宮部みゆきだ」とまで絶賛し、当の宮部みゆき本人(と、瀬名秀明)が推薦の帯を書いたというこの小説をどうして読まずにいられようか。
ってことで、上下巻あわせて二段組800ページ超のこの作品を、3600円の大枚はたいて読んでみました。

あらすじ、その他の詳しい情報は大森望のサイト内にあるコニー・ウィリス日本語サイトを参照して下さい。

で、私の感想。
この小説にはメイジーという少女が登場する。彼女は「引き伸ばしの達人」の異名を取るほどに話しを引き伸ばして人の足止めをする天才である。この少女はまさにコニー・ウィリス、その人である。
この物語、これでもかこれでもか、というくらいに引き伸ばしが続く。一つの疑問が生じたら、それは決して簡単には明かされない。そして読者はそれを知りたくてページをひたすら繰る。その繰り返しである。「知ってた?」という言葉が来るまで読者はページを繰り続けるしか手段はない。完全に「読まされている」。その筆力は確かに素晴らしい。

その点には脱帽するし、構成も巧みだ。しかし、正直に言って「乗れなかった」。
その理由は簡単である。読んでいる最中に明確に分析できたほどだ。それを以下に列挙すると、

という理由からである。逆に上記のような理由を感じなければおそらく相当面白い作品であると感じたはずで、多くの賛美派の読者の方々はそうだったのだと推測する。

設定やアイデア、ストーリー展開、それらには感服するし、面白いと素直に思う。しかし、ことごとく重要なところでツボを外された気分。
特に主人公・ジョアンナのキャラクター造型は私的にはカスリもしなかった。こんなに自分勝手で自意識過剰で周りの見えない女性にどうやって共感すればいいのか?。まあ、その自身の性格のせいでああいう展開が待っているんだとは思うけど。自分の研究のためにならない患者(それも死と隣り合わせの)や被験者を道具や邪魔者のように扱う彼女の態度はとてもじゃないが感情移入できるものではなかったです。

メタファーである○○○○○○については多くは語りませんが、もういいだろ。アメリカ人はそんなにアレが好きなのか。皆が皆、アレについてあんなに良く知ってるもの?。つーか、アレ以前にNDE(臨死体験)は存在しなかったのかよ。って普通は思うんじゃないかなあ。

そして、いくら引き伸ばしの技術が巧みだといってもやりすぎです。ジョアンナやリチャードが移動するたびに、宿敵マンドレイク、ダヴェンポート夫人、メイジー、ウォジャコフスキー、カフェテリアと同じことを繰り返されてもなあ。始めのうちはコミカルで楽しんでましたが、後半は食傷気味でした。飛ばし読みしようかと思ってしまったくらい。
「物語」の長大化に関して一家言持つ私としてはどうしても耐えられなかった。もっとスマートに、テンポの早い展開にしてくれたら…。

とまあ、そんなこんなで私自身の評価としては「イマイチ」というのが正直なところ。読み応えは確かにあるし、ツボさえ外れていなければ確かに傑作だと思います。長い小説が苦にならない、○○○○○○が好き、っていう人は読んで損はないでしょう。でも、その辺りが危険地帯、という人は分量も値段も半端じゃないので無理に手を出す必要はないと思います。

こんなレビュー書くとまたぞろなんか言われそうだなあ。もういいや。


*1: それ自体が目新しい、というのはあるけど

Dec.7,2002 (Sat)

daylife

MYSCON4開催決定!
開催時期については追って発表されますが、例年通り来年の春あたりです。今回も多くの方々の参加をお待ちしています。

というわけで、昨日はMYSCONスタッフミーティングでした。今回ほどサクサクと計画が進んだのは初めてじゃなかろうか。やはりこれまでの経験が活かされているなあ。ゲスト候補、全体企画についてもおおよその形が決まりました。個別企画も枠だけは決定。今回は昨年の大会を踏まえて「初心者向け企画」をなんとかして実現したい。なので昨年のMYSCONで朝まで徹夜で語り合った面子の皆様にはご助力いただきたいと思います。近々、各人にメールさせていただくつもり。無理矢理。
謎(?)の企画についても叩き台が決まる。これでGOサインが出るかな。

そんなわけでミーティング後も夜中の2時まで語り合い。当然終電はなくなったのでその後は朝5時までカラオケで延々アニメ・特撮歌合戦をしてました。アホやね。つーかこのメンバーは来週も会うだろ。
帰宅したのは朝の7時過ぎ。爆睡。

焼きみかんのど飴なるものを買って舐めてみた。マッズー!!。しかも後味がえらく残る。どうしてくれよう。同僚に配りまくって全員に渋い顔をさせる。不味いものは皆で分かち合いましょう。全員一致で不味いので、是非皆さんもお試しを。

川原みなみ初写真集か。欲しいかも。つーか『速報!Jリーグ』に戻ってきてくれ!。

K-1グランプリ 2002

K-1ほど神から愛された格闘技はないのかもしれない。そしてK-1の女神に最も愛された男、それがアーネスト・ホーストだ。

10年目を迎えたK-1。10年前の第一回、格闘技ファン以外には注目されていなかった大会において、まったくの無名だったホースト。しかも当時の体重は80キロ弱。ライトヘビー級である。一回戦で8年間無敗の記録を持つモーリス・スミスをハイキック一発でKO。準決勝ではそのスミスの連勝記録を止め、当時敵無しで、連勝街道をまっしぐらだったピータ・アーツを撃破。決勝ではこれまた無名、しかし"石の拳"を持つ世界最強の38歳(報道では34歳だったが)にカウンターでKOされ、惜しくも準優勝に終わった。

K-1で世界に名を知られ、逆にK-1を世界に広めた最大の功労者、スリータイムス・チャンピオン。ミスター・パフェクト。そして史上初4度目の王者に。ホーストが初めて流した涙には思わずもらい泣きしそうになった。

10月のグランプリ予選ではボブ・サップにまさかの敗北。ここで彼の道は絶たれたと誰もが思った。しかしセーム・シュルトの怪我により、リザーバーから復活。思えばこの時から運命は決まっていたのか。

そして今日、再びボブ・サップの一撃で倒される。この試合は10年目のK-1の祭典に相応しい一戦だった。だが、一人のホーストファンとして哀しい思いもした。ホーストがまた負けた。それも前回と同様、勝利を目の前にしての敗北。サップが常識では計れない怪物だったといってしまえばそれまでだが、サップをあそこまで追いつめながら前回の試合の再現を見るようにコーナーで打たれまくるホーストを見た時、「ホーストの時代は終わった」と思わずにはいられなかった。

しかし、ここでも女神はホーストを見放さなかった。サップの拳の怪我(おそらく全身破壊されていただろうが)により準決勝進出。準決勝でも一回戦でアーツのローキックで右脚を壊されていたレイ・セフォーをカットのみで撃破。確かにあのカットは見事だったが、セフォーはアーツとの試合で終わっていたのだ。

そして決勝。遂にここまで駆け上がってきた、おそらく現時点で世界最強のファイターであるジェロム・レ・バンナ。これまでの彼はとにかくパワーだけで相手をぶちのめすが、その粗い戦い方のせいでグランプリでは苦杯を舐めてきた。しかし、今年に入ってからのバンナは違った。とにかく冷静に相手を追い詰め、極悪なパンチだけでなくそれ以上に極悪ともいえるローキックとハイキックで相手を葬ってきたのだ。
しかし、そのバンナまでをホーストは破壊した。ミドルキックで彼の黄金の左腕を脱臼させたのだ。
対戦相手全員を病院送りにしての優勝。スリータイムスからフォータイムスチャンピオンへ。K-1の女神に最も愛された男は、静かに涙を流した。

サップは確かにホーストに勝った。その戦いは見事だった。しかしグランプリを、トーナメントを勝ったのはホーストだった。これこそがK-1だ。「選手の身体のことを考える」という大義の元に連戦なんて見ることが出来なくなった昨今。その常識をぶち破ってみせてくれる究極のドラマ、それがK-1なのだ。それこそが格闘技の神にK-1が愛される理由なのかもしれない。

サップに二度連続して負けたホースト。しかし、その汚名を覆すための唯一の方法を演じてみせた。しかし、真の意味で彼が汚名を返上するにはサップに勝つしかない。二人の再戦は果たして有り得るのだろうか。

それにしても10年目のK-1を見て思ったのは、レベルの向上だ。どの試合も見応えがあり、どの選手も見せてくれた。少なくとも、優勝したホースト以外にも、バンナ、マーク・ハント、セフォー、アーツの四人は優勝する資格は充分あったと思う。サップはワンマッチなら強いだろうが、ダメージを追い過ぎだ。グランプリを勝ち抜くにはまだまだだろう。

惜しむらくは第一試合のセフォー対アーツの判定結果だ。あれはアーツが勝ちでもおかしくなかったと思う。せめて延長をして欲しかった。ここ数年で一番いいアーツを見れただけに残念。アーツにもまだフォータイムスチャンピオンのチャンスはあるかもしれない。

いよいよ11年目に入るK-1。この先どうなるのか誰にもわからない。今日のメンバーに加えてミルコ・クロコップもいる。そして新たなファイターが現れるかもしれない。ファンとしては楽しみでいっぱいだ。
石井館長ですらこの先なにが待っているのか想像もつかないだろう。でも、それでいい。それこそがK-1が格闘技の神に愛される理由だと思うから。

アンディ、あなたが支え続けたK-1は10年でここまできました。

涅槃の読書模様

『半落ち』横山秀夫【→bk1へ】読了。キタ。ジーンときた。滅法きた。レビューは後日。

もう横山秀夫なしでは生きていけない身体になりそうなので新刊『深追い』【→bk1へ】も購入決定。既刊の『顔』【→bk1へ】も買ってしまう。両者ともbk1で。

『ねじの回転』恩田陸【→bk1へ】もとりあえず購入。すぐに読むかどうかは他の人のレビューを読んでからにしよう。

ハードカバーで復刊された『標的走路』大沢在昌【→bk1へ】を買おうかどうか迷っていたけどひろえさんのこの一言で手が止まった。いつか読める日も来るだろう。

11月の読了本一覧

計7冊。

Dec.8,2002 (Sun)

daylife

一度徹夜すると後が大変。ここのところ痛かった腰は悪化するわ、腹が妙に重いわ。結局今日も寝っぱなし。

ビデオで『上意討ち -拝領妻始末-』を見る。TSUTAYAにはなかったけど、ちょと足を延ばして行ったビデオ屋にはあった。感想は後日。しかし封建時代ってのは理不尽だね。

MYSCON4は東京開催です。念のため。

風呂にゆっくり入って寝るとします。

偽コミックファン度調査

マンガの基準がよくわかりませんが。読んでいたのは84冊/180。半分いってないか。
スズキトモユさんを真似して読んでない方のリストを載せておきます。すげーわかりやすい傾向だな。

Dec.9,2002 (Mon)

daylife

朝起きると一面の銀世界。本当にここは横浜なのか。猛烈に寒い。室温は1度。マジ?。
おまけに電車は運休。嫌になって不貞寝。というわけで会社は休みました。だって電車が動くまで寒い思いして駅で待ってられないっす。
プチカメハメハ気分。

こんな日に『メインディッシュ』北森鴻のプロローグを思い出すのは私だけではないはずだ。

とはいえ急に休みになってもすることはないし、車は動かせないからどこにも出掛けられないし…。自室のエアコンではとてもしのげる寒さではないのでずっと居間に居っぱなし。ダラダラとテレビを見るだけ。ああ、不毛。

テレビで『ドラゴンボール』見てたらマンガを読み返したくなったけど物置にダンボールごと放り込んであったことを思い出す。読み返せん。うーむ、そろそろマンガを売ることを考えんとイカンかもしれん。

『上意討ち -拝領妻始末-』(1967)[movie][video]

監督:小林正樹、脚本:橋本忍、音楽:武満徹、出演:三船敏郎、司葉子、加藤剛、仲代達也

小林正樹監督、橋本忍脚本で、時代劇と来れば、名作『切腹』を思い出す(*1)
このコンビと三船プロが組んで作り上げたのが本作。よくある痛快時代劇とは違い、封建制度の理不尽さや当時の武士達の生活をリアルに描いた作品。

会津藩松平家に仕える馬廻り役、笹原伊三郎は剣の腕を買われて笹原家に婿養子に入って20年。今では長男である与五郎が早いところ妻を娶って後を継いでもらいたいと切に願っている。
そんな折、振って湧いたように与五郎に縁談が。しかしその相手は領主の側室であり、世継ぎを産んだ後、大奥で大暴れを演じて暇を出されたお市の方。領主の命とあっては断ることも出来ず、笹原家はお市の方を与五郎の妻として迎える(拝領する)ことになる。
しかし意外にもこのお市が良く出来た妻だった。夫である与五郎だけでなく、父親の伊三郎にも甲斐甲斐しく仕える。姑のイジメにも笑顔で対応。やがて2年の月日が経ち、孫も生まれて笹原家は安泰、のはずだったのだが。
なんと世継ぎである第一子が病死してしまい、次候補であったお市の子供がお世継ぎとなってしまう。おまけに世継ぎの母親をどことも知れぬ家の嫁にしておくわけにはいかぬから大奥へ返却せよとの上意。
この仕打ちに怒り狂った伊三郎と与五郎は上意討ちに出るのだった。

時代劇でありながら封建制度の理不尽さの中にフェミニズムを映し出している人間ドラマともいえる作品。さすがは橋本忍といったところではある。
特に三船敏郎仲代達也が敵対関係ではない、というところに驚かされるし、ラストのラストまで殺陣は一切なし。なのにこのキャスティング。逆に欲求不満になるほどである。

で、ラスト近くまでは確かに拝領妻であるお市の身に起こった悲劇を中心に描いているにもかかわらず、結局は三船VS仲代に。おまけにこれでもかというほど時間を使っている。おいおい、いつもとは違う二人の対決を見せたいがためだけの前振りかよ、と思ってしまうほどである。

設定やアイデアは面白いし、役者陣は豪華。演出もなかなか凝っている(戦いに際して畳を上げておく描写はリアルだ)。
なのになあ、結局いきつくところは三船VS仲代であり、三船敏郎のための映画だったりするわけなんだよなあ。勿体無い。

とはいえ、一味違う時代劇であることは確か。封建制度の理不尽さやお上の下劣さ、家督制度に対する痛烈な皮肉にもなっている。この映画を見たら少なくともこの時代を礼賛する気分にはなれないでしょう。
日本におけるシェークスピア的悲劇、とまで大袈裟にはいえないけど。
この時代の側面を知る上では見ておくべき映画かもしれません。

それにしても三船敏郎仲代達也って何回闘ってるんだろう…。


*1: これはミステリファンにも楽しめる時代劇だと思います。必見。

Dec.10,2002 (Tue)

daylife

会社の忘年会。あれで4,500円は暴利じゃないか?。まあ、これも仕事のうちだと思うことにする。楽しくないわけではないので。

今日もまた恐ろしく不味いものを食わされた。異業種合同プロジェクトの『WiLL』で出されているミント味のタブレット。見かけがミントグリーンの子イカもしくは微生物。この時点で気持ちが悪い。手触りがまたプニュプニュしていて気持ちが悪い。食べてみると噛んだ瞬間に「プチッ」とグミの中からミントの液が噴出。これが強烈なミント臭と味を口の中に残す。最悪。しかも、長いこと舌に残ったまま離れてくれない。マジに気持ち悪い。吐き気がしてきた。
開発担当者とこの商品にGOサインを出した人間を呼んできて小一時間…。ホントのホントに気持ち悪いんですけど。
おかげで一日仕事にならなかったよ。食い物もすべて不味く感じました。あー。

某作家の妄言に物申す、と思ったが真面目に付き合うのもアホらしくなったのでやめた。本気で言ってるんだろうから始末が悪い。

「物語」は長大化したか?へのリンク

すっかり舞い上がって忘れていましたが、「物語」は長大化したか?に関する検証 -その1-リンクなり言及なりして下さった方々を辿れる範囲でリストにして、追記しておきました。沢山のリンク、言及ありがとうございます。
無断リンクで御勘弁願いますが、問題がある場合や、お名前やサイト名が違っているなどありましたらご連絡板だけると幸いです。

涅槃の読書模様

『フレームシフト』ロバート・J・ソウヤー読み中。読みやすいったらありゃしない。。

購入物。

『Blue Heaven -2-』高橋ツトム(ヤングジャンプコミックス)【→bk1へ】[comic]

豪華客船「ジュノー」に乗り込んだ中国人テロリストを巡って船内は大混乱に。次に次に殺される船員と乗客。そこにドイツの大金持のサイコ親子まで入り乱れて船内はまさに地獄絵図。危機的状況を自分の快楽のために操る狂人と、生まれながらにしての人殺しとの対決。爆破炎上した船から生き残るは果たして。
すんごい、イヤーな気分です。これだけ最悪な話は久々に読みました。続きも読み続けるとは思いますが、既にちょっと後悔しそうな気がしてます。それくらい突き詰められた話といえばそれまでなんですが。

『バトル・ロワイアル -9-』高見広春/田口雅之(ヤングチャンピオンコミックス)【→bk1へ】[comic]

フィーチャリング相馬光子の巻。初な男どもを中学生とは思えない色気と手練手管でバッサリグッチョリ。人格形成の背景が描かれていますが、これって原作通りなのか?。だとしたら余計だ。別にこんなそれっぽい設定はいらないと思う。つーかこのエロエロ漫画状態は原作通りなのか。
とりあえず柴崎コウで妄想するとスゴイことになります。


上旬 / 中旬 / 下旬

shaka / shaka@diana.dti.ne.jp