ごくたま昨日日記 in April, 2001

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Apr.23,2001 (Mon)

MYSCON2無事終了

なんとか無事終了。これでやっと一段落ついてゆっくり出来るかな。今回はずっと体調を崩していたこともあり、一週間前のミーティングから本格的にスタッフとして参加したのであっという間に終わってしまった感じだ。まあ、MLなどで状況は把握していたけれども、まともに力になれずにいたので少々反省。企画にも殆ど携わっていなかったのでホントに雑用マンだった。役に立っていたのであろうか。
個人的には昨年同様楽しい時間を過ごしました。様々な素敵な皆さんに会える、それだけでも楽しいし、やっぱりミステリについて色々話せるのはホントに面白い。私のような若輩者にとっては余計に。
というわけでMYSCON2レポートです。

MYSCON2レポート・直前編

そんなこんなでMYSCON2当日。なんか起きてみたら肌寒い。風邪でもひいたのかと思ったが、単に気温が下がっていただけだった。やはり私が参加すると気温が下がってしまうのか…。いや、私は無実です。
 お昼前に起きてMLB(マリナーズの試合)を見つつ準備開始。物置から昨年以来預かっている備品を取り出し、クーラーボックスと古本鑑定団に持ち込む怪しい品々、それにオススメ交換本を用意して車に積み込む。1時半頃に出発。給料日後の土曜日で道が混雑しているかも知れぬと首都高を使っていくことにする。
 しかし、約半年振りに首都高に乗ったせいか、途中で道を間違えてしまう。オー・マイ・ゴッド。MYSCON2用の買い出しのために同じくスタッフのしょーじくんと待ち合わせしていたのだけれども、大幅に遅れる。スマン、しょーじくん。なんとか四苦八苦して水道橋に到着。しょーじくんと合流し、ペットボトルやお菓子を大量に購入。これでも昨年よりは少ないんだよなあ。
 そのまま、会場となる鳳明館森川別館に到着。ちょっと遅れてしまいました。これまたスミマセン。会場に荷物を搬入して、そのまま受付作業。昨年見知ったお顔もチラホラ。ネット上のお名前だけを知っている方々も続々おみえになって緊張度合いも高まる。昨年よりも参加者の人数を搾ったとはいえ、これだけの人数が集まるとやはり壮観だなあ。
 そんな中、kashibaさんが重そうな荷物を持って御到着。予想していたとはいえ、あの荷の量にはビックリ。なにが入っているのか知りたくてしょうがない気持ちを抑えながらお部屋まで持たせていただく。お、重い…。これだけのものを持ってくるご苦労とその意気込みがやはり凄いなあ。そしてネットミステリ界の宝と言ってもいいでしょうともさんも御到着。相変わらずの優しい笑顔が印象的です。自然に現場を和ませて下さる。話題になったのはやはり新しく御購入した物置の話。一度御拝見させていただきたいです。さらには愛・蔵太さんも御到着。実は私初対面だったのでかなり緊張しました。ネット界にこの人あり、みたいな方ですからね。で、今年もやはりご参加の大森望さん。奥様が大変なことになっているのに参加してていいのでしょうか(笑)。今年は日程が日程だけにG.W.進行ということもあって業界関係の参加者は少ない。というわけで昨年のように以上に緊張せずにはすみました。
 そんなこんなであっという間に開始時間の7時になってしまう。数人の遅刻者はいるようだが、とりあえず開幕となったのでした。

MYSCON2レポート・宴会編

私は受け付け担当だったので残念ながら今回のゲストであるくろけんさんのインタビューは聞けなかった。その間なにをしていたのかというと、受付で他のスタッフとお喋り。やはり今年もしょーじくんとは一緒だった(笑)。あとはないとーくんが今回企画で担当している『新本格全集を作ろう』のリストを清書したりする。企画に参加した皆様、字が汚くて読みにくかったら私の責任でございます。
 旅館の方からお電話ですよ、と言われて電話を取ってみると日下三蔵さんからでお仕事の関係で遅れるとのこと。これも予想通りといえば予想通りだった(笑)。

さて、インタビューが終わって、受付もひとまず締める。受付メンバーも大広間に移動していよいよ開会宣言と全員参加のオススメ本交換会と宴会となるのであった。
 ここで私には一つの役目があった。主宰であるフクさんが開会宣言の後、乾杯をしようとしたその時、いそいそとフクさんのもとに走り寄り「フクさん!受付にこんな物が届きました!」と謎の文書を渡したのだった。クサイ芝居でスミマセン。手渡された文書をおずおずと開き、読み始めるフクさん。
「なになに、今夜1時、鬼を転がすものに裁きが下るであろう。差出人は、地獄の腹話術師。ベタな名前だ。」
この予告状に一同大盛り上がり。予想以上の反応に一部の人間が戦々恐々としてしまったのは内緒の話だ。
 とりあえず乾杯。その語はグループに分かれてのオススメ本交換会。私がスタッフとして担当したグループには、masamiさん、 朝暮三文さん()、近田鳶迩さん風々子さんうだこさん、紅一点の縹透瑠さん、そして私の7名でした。それぞれに持ちよった本とその行き先は、
・『炎の背景』(天藤真) masamiさん→shaka
・『やとわれた男』(ドナルド・E・ウェストレイク) 朝暮三文さん→風々子さん
・『過ぎゆく風は緑色』(倉知淳) 近田鳶迩さん→masamiさん
 『小さな小さな王様』(アクセル・ハッケ) 近田鳶迩さん→朝暮三文さん
・『家族八景』(筒井康隆) うだこさん→近田鳶迩さん
・『若様侍捕物手帳』(城昌幸) 風々子さん→縹透瑠さん
・『厨子家の悪霊』(山田風太郎) 縹透瑠さん→近田鳶迩さん
・『吉祥天女』(吉田秋生) shaka→うだこさん
という感じでした(あってるよね?)。

 その後は雑談でしたが、一応テーマ的な話題として振らしていただいたのは「ミステリとの出会いとミステリにハマったきっかけ」でした。それぞれに違った道を通ってミステリ好きになった経緯がわかって興味深かったです。意外に皆が皆、乱歩やホームズ、ルパンなどのジュヴナイルから入ったわけでもないんですな。

MYSCON2レポート・企画編

一時間ほどの休憩を挟んで、いよいよ企画が始まる。休憩の間に実は密かにファンである市川尚吾さんから放出本を受け取る。いただいたのは『六番目の小夜子(ファンタジー文庫・帯)』(恩田陸)(*1)とシーヴァル&ヴァールーのマルティンベックシリーズ10冊。〆て1000円。いいんでしょうかホントに。市川さんありがとうございますm(__)m。

企画の第一部は「英国女流ミステリを語る」と「新本格全集を作ろう」の二つ。私は「英国女流ミステリ」に参加。企画の主宰はしょーじくんと葉山響さん雪樹さん。「新本格全集」の企画に若い人達が集まったせいか、こちらはまったりと語ることになるかと思いきや、とんでもない方向に…。アガサ・クリスティの話題ですんなりと始まったように見えたのだが、あとは朝暮三文さんの「英国の社会性と時代背景云々」論に掻き回されっぱなし。kashibaさんや愛・蔵太さんが必死に本論に戻そうとするも結局最後まで朝暮旋風はとどまることを知らず、そのまま終幕へとなだれ込んでしまったのであった。うーん、正直もっと識者の方々のお話を聞きたかっただけに残念。
 「新本格全集」の方も話しが盛り上がりすぎて収集つかず、続きは深夜にということになったみたい。

企画第二部は「古本鑑定団」と「恩田陸『象と耳鳴り』読書会」の二つ。私は「古本鑑定団」にちょっと見てもらいたいものがあったので、そちらに参加。さっさと鑑定してもらって読書会へ移動するつもりだったのだが、さすがにあの石井晴生さんの司会を筆頭に日下三蔵さんと彩古さんに鑑定されるとあってはなかなか挙手しにくい。そうこうしているうちに時間は刻々と過ぎてしまい、鑑定してもらった頃には読書会へ行く時間はなかったのでした。
 それにしても鑑定団の皆さんは凄いっす。ホントになんでも知ってるんですな。古本に関しては右も左もわからぬ私ですが、勉強になりました。活かされることはないと思いますけど(^_^;)。

続きはまた明日。


*1: ずうぅっと欲しかったのです

Apr.26,2001 (Thu)

スペインVS日本戦

つまらん試合やったなー。スコアは1対0とはいうものの、フランス戦並の完敗。それは言い過ぎかもしれないけど何も出来ないことにはかわりなかった。川口のファインセーブとスペインのミスに助けられまくりの試合。確かにディフェンスに集中した分だけ耐え切れた、という点ではフランス戦よりも向上したのか。
 それにしても日本の選手は全然地に足がついていなかった。日本の攻撃だけ見ればまるでラグビーのような試合。前(相手ゴールに向かって)のパスがこれぽっちも繋がらない。繋がるのはバックパスか横へのパスだけ。これじゃあ何も期待しようがない。しかも相手のボールをカットしてもすぐに取り戻されるし、クリアボールやゴールキックもすべて相手に取られる始末。日本選手がそこまでヘタクソなわけもないわけで相手のプレッシャーとかアウェイの雰囲気に完全に飲まれていたんだろう。
 技術的な問題は置いておくとしても、フランス戦、スペイン戦のような試合を組む意味はそういったプレッシャーの中でいかにいつも通りのプレーが出来るか、ということ。その意味ではフランス戦からのレベルアップというのは殆ど見えなかった気がする。例え格上のチームが相手でも普段通りのプレーが出来るようにならなければ「勝つ」なんて絶対に無理だろう。アトランタのようなまぐれを願う以外は。

合格点がかろうじて出せるプレーヤーは、服部と波戸の二人くらい。服部はどんな相手でも常に高いパフォーマンスを見せてくれる。もしこの試合にヨーロッパのスカウトがいたら服部はかなり注目されたに違いない。代表初出場の波戸も堂々と戦っていた。初出場というのが逆に開き直れてよかったのかも。
 川口はミスも多かったが、それ以上に見事なセーブを連発。安定感という点では楢崎に劣るがやはり攻撃的なチーム相手には強いところを見せた。格下相手には楢崎、格上相手には川口、というのがベストな選択ではないだろうか。個人的にはフラット3という守備には川口のような攻撃的なゴールキーパーが合っていると思うのだが。
 中田、名波はまあ、順当なプレーといったところだろうか。攻撃に参加することが殆ど出来なかったが守備という点ではまあ、甘い採点ではあるが合格。しかしこの二人は本来攻撃での活躍が期待されているわけで、このままではヨーロッパのチーム相手に勝つなんて無理だなあ、という印象が強く残ってしまったのも事実だ。
 その他の選手はもう全然ダメ。とにかく普段のプレーからは程遠いプレーをしていた。特にアカンかったのが中田浩二と伊藤。中田浩二はゴール前で致命的なミスパスこそなかったものの、危険なパスだらけ。特にゴール前でなんとか奪い返したボールを馬鹿の一つ覚えみたいに森岡に横パスかバックパスするもんだからヒヤヒヤものだった。明らかにスペインに狙われていたし。たまに前に向かって蹴ったと思えばサイドライン割っちゃうし。アントラーズではしかりとやれているわけでだからヘタクソなはずはない。やはりプレッシャーに弱いってことなのかな。伊藤は伊藤でたかだか10メートル先の相手にパスするのもままならない。一体何本のパスをスペインにカットされたのか。はっきりって足引っ張りまくり。ディフェンス面でも活躍してなかったし。トゥルシエはなぜに伊藤を買っているのかまったくわからない。フランス戦でもいいところなかったじゃん。
 そんなわけで眠気と闘いながらの観戦であった。これでせめてスペインの華麗なプレーが見れればまだよかったのだけど、それもなし。ラウルは端々で言いプレーを見せてくれたけど、前半で交代だし。まあ、スペインリーグとチャンピオンズリーグ闘って疲労も溜まっているのだろうからしかたないけど。グラディオラに全くいいところがなったのが今年のバルセロナの不調を物語っているよなあ。というわけで特に見るところのないつまらん試合でした。ま、負けておいてよかった。あれで引き分けでもしたら、選手が変な自身持っちゃいそうだしね。先行き不安な日本代表をまたまた露呈した試合でした。ただ、トゥルシエ監督を交代してもなにも解決しないとは思うけどね。選手自身の問題でしょう。

MYSCON2レポート・真夜中編

企画の第二部が終わる頃に京都の姉御みのるさんから電話が入る。「懐かしの森川別館に行きたかったよー」というみのるさんに「いやー、こっちはもう楽しくてしょうがないよー」と散々皮肉ってみる。で、頃合いよくフクさんが通りがかったので電話を変わる。以後、次々とMYSCONスタッフへと電話をたらい回し。みのるさんも皆と話せてさぞ嬉しいやら、行けなくてかなしいやらだったでしょう。

しかし、我々は電話ばかりしてもいられないのだった。我々とは、雪樹さん、INOさんおがわさん七沢透子さん蔓葉信博さんと私の6名。そう、実は私達6名はスタッフにもナイショであるゲリラ企画を仕込んでいたのであった。もちろん、開会宣言の際の予告状もその一環である。
 とはいえ時間がない。サクサクと探偵ボードを用意したり、おがわさんは怪しい衣装に着替えたり、INOさんは仰向けに死にたくないと空しい抵抗をしたり、七沢さんは有能な助手に変身するため眼鏡をかけたり、蔓葉さんは最後のオチを必死に考えたり。とにかく約10日前に話しが始まり、この2日間くらいでやっと大筋が決ったこの企画、半ばムチャだとは思いつつも少しでも参加者の皆さんに楽しんでいただけるようにメンバーは最後の準備に明け暮れていたのである。ま、真実は自分たちが一番楽しんでいたんですけど。

そうこうするうちにあっという間に1時5分前。事前に大広間にいないと怪しまれる私とINOさんは大急ぎで大広間へ。何気ない風を装って会話に混ざる。後方では既に古本オークションが始まっていたが、予告状を覚えていた方もいたらしく、私とINOさんにさりげなく注意を向けた方もいたようだ。
 そして1時。電灯がチカチカと明滅し、大広間は一瞬パニックに。その隙を見てINOさんはナイフを握り締めサッと横たわり、銃を傍らに置く。電気が再び点いたのを確認してから、
い、INOさん!?。INOさんが死んでいる!。INOさぁーん!
とわざとらしく叫ぶ私。こうしてミステリーナイトでボケましょう(仮)は始まったのだった。
 雪樹さんも加わって、いよいよ進行、のはずだったのだが、ここでいきなり段取りをトチる私。企画の説明をしてからカリスマ名探偵を紹介するはずだったのだが、いきなり襖を開けてしまう。段取っていたおがわさんはさぞやビックリしたであろう。スンマセンm(__)m。とにもかくにもゲリラ企画は始まったのだった。

そして華麗にカリスマ探偵おがわとその助手七沢さんの登場。小ネタ満載の導入。観客の食いつきが思った以上にいい。そのプレッシャーにメンバ一同に緊張が走る。しかし始まった以上、このまま突き進めるしかないのであった。導入の芝居が終わった後、参加者に今回の企画を説明。ゲーム内容の詳細は 雪樹さんのMYSCON2レポート()を参照していただくとして(手抜きや)、ゲームに参加して下さる参加者を募集する。我々としては10人から20人くらいでこぢんまり、を想定していたのだがなんだかんだで30名近くが参加。またまたプレッシャーに苛まれる私達。特におがわさんの緊張はピークに達していたようだ。
 ゲームの進行としては、後頭部が陥没し、ナイフで腹部を刺され、なぜか口からアンモニア臭のする(笑)INOさんが殺された、「死亡推定時刻」「凶器(死因)」「動機」をこちらが用意した解答の中から選択し、その理由を述べてもらうというもの。もちろん、ミステリーナイトでボケましょう(仮)という名前が示す通り、論理的な解答を導き出すのではなく、いかに笑いをとってもらうかがキーとなる。MYSCONでネタ系のクイズをやると常に思わずにはいられないことだが、皆さんの解答には驚かされる。短時間でよくもまあこれだけ面白い、そして納得させられる解答を思い付くものだ。今回も抱腹絶倒そして思わず唸らされる解答が目白押しだったが、司会進行役だった手前、全てをメモすることが出来ませんでした。というわけで印象に残った解答だけを列挙すると。

と思ったけど長くなるので続きはまた後日。


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