第二次世界大戦中のソビエトの都市、スターリングラードを舞台にしたスナイパー同士の戦いを通して、戦争を描いた映画。狙撃手ものには目がない私としては見ておきたかった映画だった。
ストーリーは、ソビエト側の若手スナイパー(ジュード・ロウ)とドイツ側のスナイパー(エド・ハリス)の駆け引きが見せどころで、それにプラスして戦争のむごさが描かれる、という話。
ソビエト側から見た戦争映画ってあんまり見たことがなかったのでどんなものになるのか期待していたのだが、そこはそれやはりアメリカ的な作りになっていた。コミュニスト批判、ナチ批判、そして戦場で生まれる恋、という感じでしょうか。そういう意味ではあまり目新しいところはなかった。
しかし、話の主軸はあくまでもスナイパー同士の戦いであり、その点では見応えがあった。ジュード・ロウもよかったが、やはりエド・ハリスの貫禄は別格である。彼の存在がこの映画に重みと緊迫感を与えている。肝心の二人の対決だが、もう少しひねりのある展開があれば申し分なかったと思う。まあ、それはスナイパーものの小説を読みまくっている私の個人的な不満かもしれないが。スティーブン・ハンターやA・J・クイネル、J・C・ポロックの小説をもう少し参考にしてくれても良かったのではないだろうか。
まあ、なんだかんだ言ってもハリウッド映画なので、必要なのか?と思われる濡れ場があったり、無理矢理なハッピーエンドだったりと不満もあるのだが、単に戦争のむごさや愚かしさを延々と見せ続けられるよりは楽しめる作品である。『シン・レッドライン』や『プライベートライアン』のような作品は正直苦手で、戦争をリアルに描き出すことにあまり意味を感じない私としてはこうした見せ方は合っていた気がする。
本編とは関係ないが、本作品のエンドロールは単に名前が羅列されてスクロールされる、という従来のものとはちょっと違っていて新鮮、というか懐かしかった。映画が大規模になればなるほど、昔のように凝ったエンドロールはなかなか作りにくいものだが、こういう部分にまで拘りを見せてくれる作品には好印象を持ってしまう。
21日分の日記もUPして「さて風呂入って寝るか」と思った矢先に劇団員から連絡が入る。今度の台本のことで話がしたいそうだ。
というわけで出発。ファミレスにてキャスティングのこと、手直し部分のことなどについて話す。
それが終わり劇団の進め方に話が移ったのだが、この辺から話が脱線してきた。つまるところ人間関係というかぶっちゃけた話「あんたのそういう部分が良くないと思うし、キライ」という話。ま、しかし思ったよりも冷静に話が出来たし、少なくとも現時点ではそうは言ってても一緒に芝居がやれるだけのかんけが保てている、ということが判明し安心。
あとはその関係が崩れないように努力するべし。以上教訓。
なんて話をしていたら朝の5時。おいおい凄い時間になってるよ。二人を送ってきたくしたのは6時過ぎ。風呂入って寝ようとしたら朝日が眩しかった。そんな日。
ということで本家午前零時の忘年会兼クリスマス会。さすがに8時間以上の長丁場だったので、詳細に記することはできない(つーかそんな気力はない)。ということで印象に残ったことだけ。
・弟子、いきなりの大ボケ。
・ひろえさんの白髪染め
・しなのんVSたえさん仁義なき戦い
・ゲームですら馬鹿にされる私
・にゃーの「明日は絶対に休む」発言
・ひたすらカラオケにメドレーを入れ続けるえんどまま
・しみねえの七面鳥
・みやさんのケーキのババロアの中のチョコはどうやって入れたのか
・甲斐甲斐しいたっきー
・実家の電気を消せないにしむらさん
そんなところでしょうか。楽しかったし、持ち寄り制だったので色々な手料理が食べれてシアワセでした。これで一人のクリスマスも乗り越えられる、みたいな(大袈裟)。
三日連続の午前様だったことと、かなりの長時間運転し続けたために翌日はひたすら寝てました。クリスマス・イブなんてあったのか、という感じ。ま、こんなクリスマスもたまにはいいか。たまにっていうか毎年そうなんだけどね。だからどうした。
そんなわけでひたすら寝倒していたクリスマス・イブだが、長年悩んでいることがある。いうのも恥ずかしいんだけど、「メリークリスマス」っていう言葉、クリスマス・イブに言うもんなの?、それともクリスマス当日?。なんだか毎年そのタイミングを計りかねている気がする。いや、そりゃもちろんクリスマスを祝ってるんだからクリスマス当日に言うもんなんだろうけど、日本ではもはやクリスマスは添え物でクリスマス・イブがメインとなってしまった感があるしなあ。そんな感じ(どんなやねん)。
結論から言えば言うべき相手もいない、っていうのが本音です。おかげで貧乏な私でも過ごせるクリスマスになっております。いじょ。
今年最後の買い物。使いすぎた…。
書籍:
・『黒と茶の幻想』恩田陸【→bk1へ】
・『花の下にて春死なむ』北森鴻【→bk1へ】
・『大秘密』ウィリアム・パウンドストーン【→bk1へ】
マンガ。
・『ヒカルの碁 -15-』ほったゆみ/小畑健【→bk1へ】
・『コータローまかりとおる!L -2-』蛭田達也【→bk1へ】
・『はじめの一歩 -59-』森川ジョージ【→bk1へ】
・『極悪がんぼ -1-』田島隆/東風孝弘【→bk1へ】
・『Marieの奏でる音楽(上)』古屋兔丸【→bk1へ】
・『Marieの奏でる音楽(下)』古屋兔丸【→bk1へ】
更新かも。明後日早朝からなぜか屋久島に向かい、大晦日の夜遅くに帰宅する予定。明日は早い時間に更新できそうになければ新年まではおあずけということで。しかしなぜ屋久島…。
年末年始の予定は、明後日からの旅行、大晦日は帰宅後に『猪木ボンバイエ』をテレビで観戦。正月は家でゴロゴロして(いつものことだが)、昼にはサッカー天皇杯の決勝、夜7時から『筋肉番付スペシャル』、9時からは『救命病棟24時スペシャル』を見る予定。いや、『救命病棟』はビデオかな。『筋肉番付』11時過ぎまでやるみたいだし。
2日は特に予定はなし。テレビもつまらなそうだしなあ。
3日は夜7時からの『フードバトルクラブスペシャル後編』でしょう。小林尊の登場以来、確実に大食い・早食いの世界は進化している。これを見ずに大食いの世界は語れない(語る必要性もないかもしれんが)。
4日も特に予定なし。つまるところこの日に新年会を催す可能性が大きいということだな(*1)。
5日はまだ未定の集まりがこの日に入れば、それで決まり。そして6日は劇団関係の結婚式。
こんな感じの年末年始です。皆様良いお年を。そして来年もよろしくお願いいたしますm(__)m。
今年最後のビデオかな。一昨年『シックス・センス』で衝撃的なデビュー(*2)を飾ったM・ナイト・シャマラン監督が再びブルース・ウィリスと組んで世に送り出した作品。これまた『シックス・センス』同様、ラストに吃驚仰天の結末が待っている。
フィラデルフィアで鉄道が脱線事故を起こした。乗客は一名を除いて全員が死亡。そして唯一の生存者となった男(ブルース・ウィリス)の元に一通の手紙が届く。そこに書いてあったのは「最後に病気になったのはいつだ?」という謎の言葉だった。
現実の世界に無敵のヒーローは存在するのか?。頑健で怪我も病気にも縁のない男と生まれつき身体の弱い男(サミュエル・L・ジャクソン)とのやり取りがメインであり、決して派手なアクションも凝った映像もない。この辺りは『シックス・センス』同様、静かな映像が画面を支配する。それだけにラストに待っている結末がより一層引き立っているのだろう。シャマラン監督の映像というのは静かな水面に石を投げ込み、波紋を起こすことに似ている。そしていくつもの波紋が重なり合って物語を紡ぎ出す。そして最後に大きな石を投げ込んでそのすべての波紋をかき消してしまうのだ。
とにかくワンアイデアで勝負させたらシャマラン監督に敵う監督というのはなかなかいないと思うし、低予算でいい映画を作れるという素晴らしい監督である。ブルース・ウィリスも他の映画では軽妙な演技を見せることが多いが、シャマラン映画では常に渋く重みのある演技を披露して、こういう演技を見ると上手い役者だと思う。
今、一番ノッてるコンビであり、この二人の組んだ映画が今後も制作されるとしたら非常に楽しみだ。期待大。
ちなみにこの映画でも『シックス・センス』同様、シャマラン監督はチョイ役で出演しています。この辺はヒッチコックを意識しているのか。確かにヒッチコックの伝統を受け継いでいるなあ。ヒッチコックもまた私の大好きな映画監督の一人なのだ。