『ウリナリ!』のウルトラキャッツ韓国デビュー計画は見事に撃沈した。まあ、あそこで安易に1000人動員しても「やらせ」の印象は拭えなかったかもしれないなあ。『ウリナリ!』の面白さはああいう挫折を平気で味合わせてしまうこと。だからジニー、泣くな。きっと次があるさ。ジニーが韓国から来日してから早二年。ずっと応援してきたけど、あと一歩という気もする。曲自体はいい曲だと思うし、このままいけばなんとかなるさ。ていうか韓国デビューは無理でも日本で曲を出すってわけにはいかないのか。とにかくForever Young!はジニーを応援しています。
しかしウッチャンはマジで下げリーダーなのかも。
あのゲテモノドラマが帰ってきた。ミステリ好き、手品好きにはたまらんドラマではあるが、さすがに二度目ともなるとあの過剰な(おまけにサムい)演出は少々鼻につく。ああいうのは一度キリのものだよなあ。慣れてしまってしかも時間が開いて一度咀嚼してしまうとやりすぎ感は否めない。正直、堤幸彦演出はそろそろ厭きられる予感がするのだがどうだろうか。
第一話の感想としては仲間由紀江の○乳ネタがなかったこと。阿部寛が気絶しなかったこと。渡辺いっけいがあの程度の役で出ていて驚いたこと。和田勉を出しておいてダジャレ無しかよと思ったこと。というようなドラマ本編とは全く関係のない感想ばかりでした。
それにしても、この10年近くの間で最も出演作の多い、というかある意味人気女優と呼ぶに相応しい女優というのは絶対に野際陽子だと思う。この人の出演数は半端じゃないよな。老いて益々盛んとはこのことなり。
『帝都物語異録』荒俣宏【→bk1へ】に収録されている抄編【龍神村木偶茶屋】において、加藤保憲誕生のくだりが描かれている。まあ、ホントにさわりっていうレベルなんだけど、ある意味『帝都物語』の設定上最も重要且つ秘密とされていた部分なので少々複雑な気持ち。知りたいけど知りたくなかった、みたいな。加藤保憲の生い立ちについては一生謎のままで良かったような気がするのですが、どうか。
昨日はEさん宅に10人近くが押しかけて鍋による新年会。味噌味、水炊きともに美味しゅうございました。一人で米を3合近く食ったような気がするのは気のせいだろう。
家主から二つほど貰い物。ありがたやありがたや。
皆様、本年もよろしくお願いします。
今日は今日でついさっき(午前2時半過ぎ)まで劇団仲間三人が我が家詣で。「遊びには行きたいが金はない」と言ったら、そうなった。昔撮ったHi8(*1)のビデオを適当に色々と眺める。いや舞台のビデオを見ようと思ったんだけど、さすがに10年物のビデオカメラだっただけに音声出力が上手くいかず殆ど音声が聞こえなかったため、打ち上げや旅行の模様などお遊びで撮ったビデオをヤイノヤイノ言いながら見てたわけだ。1995年、96年当時の模様が撮影されているため皆若い(私もだが)。ま、変わってないなあ、という人もいたけど。
このビデオを見て、最近我が劇団と関わりを持つようになったH氏が、
「やっぱEちゃん(*2)はこの頃みたいにポッチャリしてる方がいいよ」
と延々呟いていたのが印象的でした。らしいぞ >E(*3)。
こういうくだらないビデオはなるべく撮っておくべきだなあ、と思いました。かなり笑えます。
という言葉をご存知だろうか?。簡単に言ってしまえば「一人分の雇用労働時間を削減し、複数の人間に振り分けることによって、労働時間を減らし、雇用促進を促す」という考え方である。これによって失業率が遂に5%を超えてしまった日本の雇用問題を解決しようという動きである。
ただし当然のことながらこれにはデメリットもある。雇用労働時間が減るということは、その分給料も減ってしまうということだ。単純に考えれば「一人分の仕事を二人に振り分ける」ことで一人分の給料は半減してしまう。しかしリストラによって解雇されてしまうよりは給料が半減しても仕事がある方がいい、という考え方もある。実際、3年程前ドイツではフォルクスワーゲン社がこのワークシェアリングを導入し、約三万人規模のリストラを回避したことで注目を浴びている。また失業率が最高で12%を超えてしまっていたオランダでもワークシェアリングを多くの企業が導入したことで失業率を4%前後まで下げたという画期的な事例もある。
オランダの場合は、国家や政府がワークシェアリングを推奨し、それに伴い減税を行ったり、社会保険などの見直しをしたり、パートタイマーと一般雇用者間の賃金格差を無くすような法律を作ったりと、様々なバックアップがなされている。最近日本でも多くの識者や政治家たちが提唱するワークシェアリングだが、政府や国家のこうしたバックアップや社会体制の見直しなくしてはなかなか実現できない問題だろう。
ところで私はこのワークシェアリングという考え方に大きく賛同する一人である。給料(収入)が削減される、というのは基本的に大きな問題だと考える向きも多いと思うが、個人的にはある程度の収入があって生活することができれば良い、という考え方の持ち主なので、贅沢願望はあまりないのだ。逆に仕事が少なくなり、自分の時間が増える、というのは大歓迎である。また、収入が減ったら減ったでそれに合わせて減税してくれるなら、それに越したことはないし、病気を持つ身としては社会保険の見直しなどは是非とも行って欲しい政策である。
私を含め、周りで芝居をやっているものの多くは、仕事に多くの時間を取られてしまい思うように芝居が出来る環境にない。しかし、このワークシェアリングという考え方が広まり、労働時間が短縮されれば、そうした問題もある程度は解決される。今よりも自由に芝居をする事が出来るようになるというのは大きな魅力だ。
私のような芝居をやっている者達だけでなく、一般の多くの人々にとっても自分の時間が増えるというのは大きな影響があるのではないだろうか。上記にも挙げたように労働時間がもし半減した場合、単純に考えれば一日の労働時間は4時間から5時間ほどということになる。現在の勤務時間に合わせて考えると夕方前には仕事を終えて、自分の時間が始まる、ということである。
世界的にワーカホリックとして揶揄されることの多い日本人。やたらとせせこましい日常を送りがちだが、こうして自分自身の時間が増えることによって考え方や日常が変わっていくのではないだろうか。余暇の時間の使い方がヘタクソ、というのは余暇の時間自身に触れる機会が少ないことから生まれている部分が多い。今一度、人生や生活について考える、楽しむ時間を持ってみることで日本という国、社会、生活が変わる、そんな風に想像してみる。
そしたら少しはギスギスした人間関係やストレス社会、増加傾向にある凶悪犯罪などもなくなるのではないか(*1)。日本という国を大きく変える可能性のあるワークシェアリング。私としては大きく注目していきたい。
昨日、血を抜かれたせいなのか、昨日からずっと気分が凄く悪いです。風邪にしては熱も何もないしなあ。全然集中できないので台本も進まないし(言い訳じゃないです、マジで)、読書も長続きしない。おまけに相変わらずの完全不眠症状態なので眠ることも出来ない。少々キツイ。
つーことで書きたいことは沢山あるけど手抜き。
『ハモネプ!』は楽しそうだなあ。やってみたいなあ。でもレプリカの19点はどうだろう。情に流されすぎではないだろうか。レプリカの弱点はリードボーカルだと思うのだがどうか。
『ロング・ラブレター/漂流教室』の第二回。やっとこさ話が動き出した感じ。来週には早速骨肉の争いが始まりそうで、見るのが辛くなりそうというか楽しみ。窪塚洋介の頭はズラなのか?。
一昨日の『SMAP×SMAP』を見てて思ったのはSMAPが元々6人だったという事実はそこまでタブーとされる話題なのか、ということ。ま、多くの人の記憶からも抹消されているみたいですけど。
『黒と茶の幻想』恩田陸【→bk1へ】を読み始めてすぐに驚き。なんと私が半月前に訪れたばかりのY島が舞台になっているではないか。屋久島行く時には既に手に入れていた本だったのだから持っていっていれば良かったのだけど、こんなに重い本を旅行に持って行くという発想もなかったしなあ。とにかく感じ入ること多し。
今朝の朝日新聞の投書欄にこんなものがあった(以下は記憶の範囲で引用)。
私は「名探偵コナン」がキライです。事件の解決というものは警察による捜査や裁判など厳密な過程を経て成されるべきで、高校生が偉そうに決断を下すものではないと思います。
みたいなことが書かれてました(*1)。
これを読んでの私の感想は「何を馬鹿な」とかいったものではなく、単純に「そんな考え方があるのか」という驚きだった。物心ついた時からミステリに接し、立派とは言えないまでもそれなりのミステリ通になってしまった今となってはそんなことを思いもよらなかったからだ。古今東西(?)名探偵というものは一人よがりだったりワガママだったり自惚れが強かったりで、警察や司法制度に関係なく推理をぶって、周りを煙に巻くのが当たり前だと思っていた。しかし、この投稿者の言ってることもまたもっともで、被害者や犯人の気持ちを考えると、名探偵などという胡散臭いやつに勝手なことを述べられても納得できないという気持ちは確かにあるだろう。自分自身、ミステリの種類によってはそういう部分のリアリティや書き込みが成されてない、という感想を持つものもあったりするのだ。
だからといってこれ以後ミステリを楽しむ気持ちがしぼんだり、影響を受けたりはしないと思うのだが、こういう考え方に触れられたというのはある意味貴重だったかも。
この投稿は26歳の男性からのものだったのだが、この年齢までそういう考え方を持って生きてこられたというのは私のような立場の者からしたら凄く貴重である。ただ、投稿の語尾が「〜だがどうか」という文体で終わっていたのには少々苦笑した。
『黒と茶の幻想』恩田陸【→bk1へ】読了。
これは素晴らしい作品です。小説としてミステリとしては正直名作でもないし、評価は低いのかもしれないですけど。この本ほど思索の楽しさ、無意味な(非生産的な)会話の楽しみを教えてくれる作品はないのではないでしょうか。しかも、そうした楽しみを疑似体験させてくれるのです。思索的な行為や非生産的な会話というものが非常に貴重なだけにこうした体験を味合わせてくれるこの作品には感謝。ミステリが好きとか小説が好き、という以前に思索行為、取り止めのない、だけども頭を使うような会話が好き、という方は是非とも読んでみるべきです。
恩田陸は間違いなく脚本家としても一流でやっていけるはず。というか一度脚本を書いてみるべきだ、と改めて思った一冊。
『地を這う虫』高村薫【→bk1へ】を読んでます。
どうしても高村薫が読みたくなったのでこれまで手に取っていなかった短編集にまで手を出してしまいました。さすがに長編ほどの読み応えはありませんが、この硬質な文体はやはり好みです。この人の小説には忸怩たる思いというのが必ずといっていいほど描かれていて、そこがまた好きなのかもしれない。
以前にも書いたが早川書房はいい加減『マークスの山』【→bk1へ】を文庫化するように。刊行が1993年だからもう9年も経ってるんだぞ!。こんなに文庫化されないのは『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス【→bk1へ】くらいしか知らないぞ(*1)。読みたくて仕方がないけど、ここまで待ってしまうと今更ハードカバーを買う気にはとてもなれん。
それから東京創元社は『薔薇の名前』ウンベルト・エーコ【→bk1へ】も早く文庫化してくれよー(*2)。
『レディ・ジョーカー』高村薫【→bk1へ】も4年以上文庫化されてないなあ。これはどこが文庫化の出版権を持つのか知らないが、さっさと文庫化してくれ。
昨日はMYSCON3のスタッフミーティング。旧スタッフや新スタッフも集まり、いよいよ本格的な始動。MYSCON3の産みの親であり、主宰であるフクさんが関西方面に転勤が決まってしまったので、MYSCONの存続自体も危ぶまれたが、幸いなことに代表としてMYSCONを引っ張り続けて下さるとのこと。しかし、これまでフクさんに頼りきりだった部分を他のメンバーでフォローしていけねばならぬ。
そんなわけでこれまでよりも実質的な作業に準じる機会が多くなり責任重大。でもまあ、あまり気負わずやれる範囲で頑張って行こうと思う。MYSCON3は3月30日から3月31日に開催されます。ミステリが好きな人なら濃い人から薄い人までドシドシご参加ください。
MYSCON3のWebサイトも近く(?)リニューアル予定。もう少しお待ち下さい。
その後、MYSCONスタッフによるフクさんの壮行会。新旧スタッフ含めて17名が揃い踏み。久し振りに会うメンツもいて楽しい限り。私のような底の浅いミステリファンは、ここにいて皆さんと話しが出来るだけで多いに勉強になるし、単純に面白い。刺激になりまくり。私がここにいる不思議は、当日腹痛のため欠席だったこの男によるところが大きい。今更ながらに感謝。
二次会のカラオケでフクさんが新たなネタを発見。完成を楽しみに待とう(笑)。
『とむらい機関車』大阪圭吉【→bk1へ】読み中。なんだか懐かしい気分に浸る。これはまさしく私が小学生の時に江戸川乱歩や横溝正史に新たな世界を教えられた当時の雰囲気そのもの。そしてまた、70年近く前の本格に驚き。日本推理小説界、探偵小説界はこういう人達によって支えられてきたんだなあ。
あの『リング』、『らせん』で一躍日本ホラー界の第一人者となった鈴木光司原作の『仄暗い水の底から』が映画化されたのは皆様ご存知だと思う。これに関して二つほど追加情報。一つはこの映画がベルリン映画祭の招待作に選ばれたというもの。
もう一つは同映画が、アメリカ、ディズニー(ブエナビスタ)社によってリメイクされるというもの。鈴木光司といえば『リング』も実はドリームワークス社がリメイク権を買って現在製作されている最中。日本の作品がこうしてアメリカでリメイク(しかも同じ作者)されるというのはかなり驚きのニュースだ。
正直恐がりなのであまりホラー小説を読む習慣はなく、ましてや映画を好んで観る習慣もない。『リング』も『らせん』も読んでから後悔するほど怖かったし(小説としては面白かったですよ)、あまりの怖さに未だに映画は観ていない。しかし、このリメイクの話を聞くと見比べてみたくなるのが心情だなあ。ま、その前に『仄暗い水の底から』を読んでみなきゃならんけど。コワソウでちょっと腰がひけてます。
関係ないけど同映画の主題歌がスガシカオっていうのはちょっとどうかと思う。CDTVで実際に曲を聞いても主題歌と言われてピンとこなかったなあ。