ごくたま昨日日記 in July, 2002

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Jul.22,2002 (Mon)

daylife

 三千円で夢を買う。

 左足の人差し指が痛い。今履いてる革靴が合ってないからだよなあ。夏になると普段はサンダル生活になるので互いの履物で指の位置がズレてるためだと思われる。結構マジで痛い。曲がらん。
 私の場合、靴を探すのは本当に困る。なんてったってサイズが22,5か23。普通の男性用の靴ではまず見あたらない。カジュアルなものなら女性用でもそれなりに履けるんだけど、仕事用の革靴となると見つけるのが困難。というわけで多少サイズが合わないものを我慢して履かねばならない。で、靴擦れとか、今回のような指の痛みが起こる。こればかりはどうしようもないけど困ったもんだ。
 よく女性が外反母趾とかになるって聞くけど、治療とかどうしてるんだろう。こういう場合も外科に行くのかな?。ちょっと知りたい。

 月曜ドラマ三昧。
 『ダークエンジェル』。なんつーか意外に杜撰な作りなのね。配達会社のエピソードは息抜きのつもりなのか?。ハッキリ言って無駄だろう。ジェネティックの割にはやってることがマヌケだなあ。やっぱり普通の人間のが優れてるというアンチテーゼ?ンなわけない。続きはどうしようかなあ。段々興味なくなってきた。

 『ランチの女王』。特に盛り上がるわけでもなく、けれどダレているわけでもなく。男の多いドラマの特権的効果。モロ諸岡のエピソードはあざとい。でもキャストがそれぞれいい味出しててそれだけでも楽しいドラマです。「淳さん、ホントに野菜が好きなんだなあ」はベタだけど笑いました。トマちゃんはキャラ的には凄く可愛いんだけど伊藤美咲はオンナ過ぎて可愛さがもうひとつかなあ。なんとなくこのまま見ちゃいそうです。

 『私立探偵 濱マイク』行定勲監督。まだ見てないんだけど、きっと映画『GO』もこんな感じでテンポ良く作られているんでしょうな。今までの話では一番見やすくて個人的には好きでした。わかりやすかった、というのもある。ベタベタな話だし、演出も凝っているというわけではなく、思いついたまんま、という気もするけどそこが逆に「濱マイク」っぽかったかも。来週は窪塚洋介ナンチャンがゲストですか。豪華やね。

 そうこうするうちにシューマッハが早々に年間王者を決めたり(早すぎ)、丸山茂樹が全英オープンで惜しいところまで行ったり、リバウドがバルサから放出されたりとスポーツ界は目まぐるしく動いている。

涅槃の読書模様

 『亡国のイージス』福井晴敏【→bk1へ】読み中。もう少しで読み終わる。んがー、続きが読みたい。仕事なんてしてる場合じゃない、というくらい面白い。日本の冒険・アクション小説では『ホワイトアウト』真保裕一以来の面白さだ。海洋冒険小説としてはこれまで私的ナンバーワンだった『女王陛下のユリシーズ号』アリステア・マクリーン【→bk1へ】を抜いたかもしれない。それくらい面白いです。少々(かなり)ポリティカルなので、その辺が肌に合わない人もいるかもしれないけど、スケールの大きい話で様々な人間や情報が錯綜する話が好きな人なら迷わず手にとるべし。久々に冒険・アクション小説好きの血がワクワクした。ラストがどうなるか楽しみだわあ。

 個人的にオススメの海洋冒険小説としては前述の『女王陛下のユリシーズ号』の他に、有名どころでは『脱出航路』ジャック・ヒギンズ【→bk1へ】が読み応えあり。ちょっと海洋冒険小説とは違うけど『タイタニックを引き揚げろ』クライブ・カッスラー【→bk1へ】(映画『レイズ・ザ・タイタニック』の原作)もオススメ。スケール的には小さいけど面白いのは『血の絆』A・J・クイネルですかね。変り種としては『ビッグボートα』赤川次郎もなかなか面白かったです。

 先週怒涛のように購入したマンガの感想など。

 残りのマンガの感想はまだ後日。

Jul.23,2002 (Tue)

daylife

 BSで昨日から『スタートレック』の映画シリーズをやっている。今日は『スタートレック2 カーンの逆襲』だった。カーンはカーンでもオリバー・カーンとは関係なし。明日は『スタートレック3 ミスター・スポックを探せ』。なぜなら今日の『カーンの逆襲』でスポックは死んじゃうから。久々に見るまで忘れてたけど。
 私はトレッキー(*1)ではないけれども、このドラマ(映画も)大好き。おそらく自分にとっての初めての本格的SF体験だったと思う。『スターウォーズ』はギミックこそSFだけど、ストーリーはSFではないしね。『スタートレック』は人間ドラマを描いていても話の中心にはSF的なものが常にある。映画の第一作で言えば「ボイジャー」、『カーンの逆襲』で言えば、この後の映画シリーズの根幹を成す「ジェネシス計画」がそれだ。

 私はSF者ではないし、SFにもそれほど詳しくはないけれど、自分が求めるSF的な要素と言うのは『スタートレック』がある程度集約してくれている。つまりそれは人類(人間)と未知なるものの遭遇であり、未知なるものに対して人類(人間)はどうやって対処するのか、なにを考えるのか。そして未知なるものとの遭遇から、これまでの概念を覆されたり、もう一度考え直さなければならなくなる。既成概念や一般論に囚われたままでいいのか?ということを教えてくれるということである。

 SFという枠組み、ジャンルだけでなく、私のオールタイムベストの小説である『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディックの作品もそうだ。「人間」とはなにか?、「生きる」とはなにか?、「アイデンティティ」とはなにか?を考えさせてくれる。私は、自分という存在に疑問を持った時、必ず読み返してしまう。
 要するに私は「SF的ギミック」にあまり興味がないのだと思う。だからSF者にはなれないのかも。そんなことを考えてしまった。
 こんな私でも宇宙船ものの脚本を書いたことがあるというのは別に秘密じゃない秘密だ。

 覚え書き。渋谷Bunkamura、ル・シネマでやっている『春の日は過ぎゆく』が観たい。結構混んでるらしいので悩むが、平日の昼なら空いているだろうか?。夏休みだからそうでもないのか。週三日出勤の身としては平日に見に行くチャンスもあるし、思い切って行ってみようか。

涅槃の読書模様

 『亡国のイージス』福井晴敏【→bk1へ】読了。
 これはホントに良かった。自分の中では冒険・アクション小説の中で忘れられない一冊になった。昨日は海洋冒険小説と書いたが、話の殆どが舞台となる護衛艦「いそかぜ」の上で進み、海の上ではあるけれども海洋冒険小説というのとは一味違うかもしれない。自然との戦いとかないし。
 ラストがどうなるのか凄く気にしていたんだけど、自分としては大満足。ここ数年、ノワールとかの台頭もあってやたらと後味の悪い作品が目立つんだけど、やっぱりこういう終わり方が私は好き。詳しいレビューは後日。だけど、とりあえず読んで欲しい作品だなあ。


*1: 『スタートレック』のマニア

Jul.24,2002 (Wed)

daylife

 『春の日は過ぎゆく』関連の記事から李愛英(イ・ヨンエ)関連のWebを廻る。日本語のWebサイトはさすがに少ない。画像の数が多いページがあったが、質が今一つだったり、壁紙には向かないものが多かったり。で、本場韓国のWebを巡ってみて驚いた。韓国がインターネット先進国だということはわかっていたが、これほどまでとは。どのサイトもFLASH使うのは当たり前、ブロードバンドが最低条件といわんばかりの重さである。これらのページも韓国ではなんのストレスもなく見られるんだろうなあ。ISDNの我が家では非常に厳しい。ADSLくらいじゃ歯が立たない気もするが。日本のIT事情はこうも立ち遅れると実感した次第である。
 またイ・ヨンエのファンサイトを巡っただけの感想で恐縮ではあるが、韓国のサイトというのはデザインや色使いが非常に凝っているものが多いように感じた。このあたりもインターネットの浸透率の差なんだろうか。それとも韓国人は日本人に比べてデザインセンスがいいのか?。

 で、そんな途中で見つけたNetomoなるサイト。これ面白そう。現在、韓国に興味津々の私としては思い切って会員登録してみようかと。

 昨日の「SFとスタートレック」について、ちょっと補足。「人類(人間)と未知なるものとの遭遇」というのは未知なる生物という意味だけではなく、未知なる知識、感情といったものも含むし、それは人類にとって未知というだけでなく、一人の人間にとっての未知なるものも含んでの話。これまで知らなかった愛情とか、感情とか、そういうレベル。
 『スタートレック』では、バルカン星人であるスポックという人物を配置することで、カーク艦長以下地球人クルー(特にマッコイ)は常に「論理的思考と感情」という二つの面と対峙することになる。スポック側から見れば逆の対峙になるわけだけれども。その思考や葛藤がSF的だなあ、ということ。補足というよりも余計にややこしくなっただろうか。

 退社後、しなのんえんにぃと銀座で飲み、というか私は食い。なぜ契約社員の私だけスーツ?。飲み食いしながら他愛のない話を。なんだか妙にサラリーマンっぽいぞ。
 この方に記念すべき初まいうーメール。予想通りのリアクションが返って来て多いに笑う。
 本、マンガ関係の話では、「なんつーかこう、心を鷲掴みにされるような作品に出会わないねえ」という話を。もっと直球で攻めて来いや、みたいな。

 帰り、雨に打たれる。なんとなく忘れ去られた存在になったような気がして。自分でない誰かというバイパスを通してあなたのメッセージを聞くのはやっぱり辛い。でも、それが現実なんだ。

涅槃の読書模様

 購入物。

 帰宅すると【bk1】から本が届く。

Jul.25,2002 (Thu)

daylife

 これ欲しさにPHSから携帯電話に買い換えたい衝動。

 この記事を読んで、EXILIMサイバーショットUどっちにしようか迷う。が、当初の予定通りEXILIMが自分には合っていると思い直す。さて、あとはいつ買いに行くかだ。

 折角横浜でやるからと思い、パンパシフィック水泳選手権を観に行こうかと思ってる。もちろんハギトモこと萩原智子観たさです。が、既に決勝や土日のチケットは売り切れの模様。残ってるのは平日の予選(昼間)だけみたいだ。それでもある意味こっちの方が確実に狙いの選手が見られる。どうしよっかなあ。いくとしたら女子200Mバタフライの予選がある8月26日(月)か女子200M背泳ぎの予選がある28日(水)を観に行くつもり。どなたか一緒に行きませんか?。

 今日のBSは『スタートレック4 故郷への長い道』。うーん、これ映画館で観たはずなんだけど見事に記憶が飛んでる。情けないなあ。エンタープライズが殆ど観れなかったことに関する不満だけは憶えてるんだけど。パンフレットを漁ってみよう。

 そのままチャンネルを変えずにいたら、今年のBS夏休み特集が『100% モーニング娘。』だということを知る。6時間20分生放送らしいです(NHK-BSのサイトでは情報がまだありません)。それはどうでもいいんだけど、メンバー別にも特集日が組まれてるらしい。なっちの日だけでも見たいなあ。で、それはそれとして、番宣の後、映画『モーニングコップ』が始まった。4年前のモーニング娘。平家みちよが出演した映画。メンバー懐かしい、皆若い(というか幼い)。しかし、しかしですねあまりの恥ずかしさのために15分が私には限界でした。いくらなんでもこの映画は…。

涅槃の読書模様

 『トキオ』東野圭吾読み中。こりゃ面白い。既にウルウル前兆が来てます。『秘密』以来の感動が味わえるかもしれん。

 今月は本とマンガで相当散財したなあ。3万近く使ったかもしれん。そんなことができるのも6月のW杯月間まったく遊びに出掛けなかったことと7月も体調不良と台本苦悩月間で殆ど遊んでなかったおかげ。
 ただ、このままのペースで買い続けてしまうと破産する。そろそろ遊びにも出掛けたいし。財布の紐を締めることを思い出そう。

Jul.30,2002 (Tue)

daylife

 「地球のど真ん中でしたからね」という窪塚洋介の言葉には思わず同意してしまう。ど真ん中どころか「すべて」と言っても過言ではなかったかもしれない、とまで思う。それが自分にとっての高校時代だ。

 社用でコンベンションの説明会に行く。ここで出席者に出されたピーチネクターらしい飲み物がすこぶる美味しかった。また飲みてえ。ちなみに○経新聞社でした。

『もうひとつのMONSTER』について

メールフォームにてtomyさん(*1)から以下のような メールをいただく。

こんにちは
突然にすみません。昨日(7/28)Another Monsterを読み終わった者です。
ごくたまさんは読み終わりましたか?読み終わり僕は、一つだけ疑問があるのです。読み終わったとして質問したいことがあるんです。
もう一人のmonsterって一体誰なんでしょうか???もしごくたまさんが判ったなら教えて欲しいなとおもいまして。
返事お待ちしております。

(一部改行に手を加えさせていただきました)
 実はまだパラパラと捲った程度で肝心の『ANOTHER MONSTER もうひとつのMONSTER』ヴェルナー・ヴェーバー、浦沢直樹【→bk1へ】はちゃんと読んでいないのだった。これはご存知国民的人気を博したマンガ『MONSTER』浦沢直樹の副読本というか、実録本という体裁をとった一風変わった本なのだ。で、購入したときにも書いたが、この本の作者ヴェルナー・ヴェーバーはこの手記を書いた直後、失踪している(という設定)おまけけまでついている。
 つーことで明日からこれを読むことに決定。マンガの方も再読したいが、全巻引っ張り出せるかなあ。というわけでtomyさんしばしお待ちを。
 読んだ方で感想や意見、疑問等がある方がいらっしゃいましたらメールなり、掲示板なりで言及いただけるとありがたいです。
 それにしても「ごくたまさん」と呼ばれたのは初めてだ(笑)。

bk1に対する不満

 最近(だけじゃないけど)書籍やマンガをネット通販で買ったり、色んな賞品を探したり、自分のサイトから直接リンクを貼ろうとしていてbk1に対する不満が募ってきた。
 何が理由か、といえばそれは在庫がないこと。いや、ないのだったらまだ(唇を噛んで)許せるんだけど、ある筈なのに検索しても出てこないと思われることが多すぎる。例えば、↓の「涅槃の読書模様」で『Twelve Y.O.』『T.R.Y.』にリンクを貼っているが、これは両者ともハードカバーしか検索しても出てこないので仕方なくそっちにリンクを貼っている。ちなみにこの二冊は両者とも文庫として発刊されてから1年ほどで、Amazonでは両者とも普通に購入できる。『T.R.Y.』に到っては24時間配送のお墨付きである。ちなみにYahoo Books!でも同様である。先日訪れた神田神保町の三省堂書店では平積みどころか山積みだった。さもありなん、この作品は近々(来年初春予定)織田裕二主演で日中合作の大作映画として公開されるのだ。在庫がないわけがない。角川だって必死に売ろうとしてるはずなのだ。それが出てこないとは…。

 また先日は書店でも出回り、他のオンライン書店ではどこでも買えるはずの『トキオ』東野圭吾が買えなかった。私が確認した範囲では少なくとも先週の金曜日まで買うことが出来なかったはずだ。ネットでも早々に話題になり、大手の出版社から出ている売れ筋の本が直に買えないとは…。

 また、非常に私的な買い物だが、『ヒカルの碁 囲碁スターターBOX』が買えない。書店では発売当日あっという間になくなってしまったようで、買うことが出来ず困っていた。AmazonでもYahoo Books!でも現在、在庫ありか次回予約が可能になっている。しかしbk1では検索結果に出てきすらしない…。

 私がオンライン書店に求めるのはサービスも勿論だが、なにより「買いたいものが買えるかどうか」だ。その意味で最近のbk1は正直不満だ。bk1とは浅からぬ縁もあり、この先も使って行きたいが、これが続くようなら考えないといけない。というか、Amazonがクレジットカードと代引き以外の支払方法を導入したら(具体的にはコンビニ支払)コロっと寝返ってしまうかもしれないなあ。送料も1500円以上で無料だし(bk1は7000円以上)。Yahoo Books!はサーバが軽快だしねえ。
 ホント、ちゃんとして下さい。

涅槃の読書模様

 『トキオ』東野圭吾【→bk1へ】読了。思いつきでさっさとレビューを書くことにする。明日にでも。

 『T.R.Y.』井上尚登【→bk1へ】読み中。映画化という言葉に弱いのかも。でもこれ、織田裕二のキャラじゃないだろ。大作映画で主演張れる俳優が他にいないということなのか。コンゲームものなんて最後に何を読んだのか憶えてないほど久しぶり。これもさっさとレビューを書くことにしよう。

 その他の購入物。


*1: お名前、本文公開しちゃってよかったでしょうか?マズイ場合は恐れ入りますがご一報を

Jul.31,2002 (Wed)

daylife

 家が遠いってのはイヤだねえ。8時半まで残業して帰宅したらもう10時半だよ。夜は電車もバスも接続悪くてね。
 つーわけでバス15分待ち(一時間に二本しかないんです)の時間を利用してTSUTAYAへ寄ってみる。とはいえ、何を借りようと考えていたわけでもなかったので困ってしまう。こういうところに来て何も借りずにはいられないんだよなあ。
 んで結局、

 を借りる。Corrsは前に借りたことがあるような気もしたが、ま、いいや。『feels』は話題になった癒し系コンピレーション。疲れているのさ。寝る前に聞こう。

 そういや岡村孝子のベストが出たんですよね。早くレンタルされないかなあ。私、CDって全然買わないんですよ。なぜならMDでしか(10年前だったらカセットテープ)でしか音楽聞かないから。CD買っちゃうとMDに落とすのが面倒になっちゃって聞かなくなっちゃうんですよね。だから家にあるCDは30枚程度です。それも原田知世(レコード含む)とか渡辺美里で半分行っちゃうな。本は古本よりも新しいのが買いたくなるし、一度も手放したりしたことないんだけど、CDにはそこまでの拘りがないようです。聞ければいい、みたいな。

 そういや昨晩寝る前に何気に見た『ウィッチハンター・ロビン』はなかなか良かった。ああいうリアルアニメは好きだ。あ、絵柄がリアルってことじゃなく演出がリアルってことです。いわゆるアニメらしいアニメもいいけど、リアルなアニメというのはまだまだ鉱脈が残っている気がする。ハリウッドみたいに莫大な資金かけて映画を作ることが出来なくてもリアルアニメという手法でもっと色んなものを表現できるだろう。日本にはそれだけの土壌と技術と才能があると思う。なんてね。

 なんか昨日からノートのハードディスクから嫌な音が…。

bk1への不満、続き

 昨晩日記をUPしてから色々いじっているうちに『T.R.Y.』井上尚登【→bk1へ】『Twelve Y.O.』福井晴敏【→bk1へ】の文庫情報を発見。どうやら著者検索ではうまく引っかからなかったらしい。結果として在庫情報は存在したわけだ。面倒だったんで日記を修正して再UPとかはしませんでしたが。今日、昨日の分も修正しました。
 結果的に在庫情報は存在したとしても著者検索で引っかからないようでは(それもハードカバーは引っかかるのに文庫が引っかからないとはどういうわけだ)要件を満たしているとは思えない。掲示板でひろえさん(*1)から指摘があったように検索条件はいくつか試してみる、というのは確かに基本ですが著者検索で引っかからないというのはなあ。また半端に引っかかってるところがなんとも。一冊も出てこなければこっちも自分の検索条件が悪いと思いますけどね。オンライン書店がbk1だけならそれでも頑張って検索しますが、こっちで見つからなきゃ他で探そう、と思われても致し方ないと思うしなあ。

 オンライン書店もbolがいつのまにか滅びてたり、今後も淘汰されていくことになるでしょう。esBooks!も結果的にYahoo Books!に包含されたわけだし(結果的にこれはこれでよかったのではないかと思う)。決してbk1だけに不満があるわけじゃなく、他のオンライン書店にもそれぞれ不満はある。ただ、私がこのサイトでブリーダーとしてbk1を使っているから言うてるだけです。昨日も書きましたがAmazonは支払方法さえ、もう一歩進めてくれたらすぐにでもアソシエイト登録するんだけどな。

 ま、なんだかんだいっても『ヒカルの碁 囲碁スターターBOX』が手に入らないことにムカついてるだけかもしれん。

涅槃の読書模様

 つーわけで今日は『ANOTHER MONSTER もうひとつのMONSTER』ヴェルナー・ヴェーバー、浦沢直樹【→bk1へ】を読んでます。あらためてじっくり読むと面白いですな、コレ。読み物としてはそこまで期待してなかったんですが。
 個人的にいわゆる犯罪実録本とかにそんなに興味があるほうではありません。とかいいつつマーダー・ケース・ブックとかは30号くらいまで買ってましたけど。それらを読んでいて「自分が興味があるのは猟奇事件や犯人そのものより、その事件がその後の歴史や小説に与えた影響や、逆に読んだミステリの原型となっているところ」とかなんだなあと納得したんだと思います。そもそもネタとなった事件そのものを詳しく知っているわけではないですしね。
 しかし、この作品は少なくともここ数年の間、自分がマンガという媒体を通して追い続けていた事件であり、それらを関係者の証言から再び掘り下げていく、という部分に大変興味が惹かれます。読み物として面白いと感じたのは、関係者それぞれが少ない証言、インタビューの中でキャラが活かされているからだと思います。少なくともここまで読んだ範囲では。ルンゲ警部だけは自分の思い入れが強いせいもあってちょっと違和感ありますが。
 とにかく今日明日中には読み終われそうなので、それから自分なりの推理を展開してみようかな。現時点では全然推論は立ってません。

 うが、『アフター0』岡崎二郎の新装版、未収録作品入ってるんですか。ううーん、買うべきか我慢するべきか…。

『トキオ』東野圭吾

 ノンジャンルという言葉を地でいくかのごとくミステリの世界に閉じない作品を発表し続ける東野圭吾の最新作。そろそろ直木賞も、という声も聞こえてくるが果たして。

 宮本拓海は妻とともに、今まさに死が訪れようとしている息子を見ていた。もう二度と意識は戻らないかもしれない。「もし、男が生まれれば、グレゴリウス病という難病に冒され、ほぼ確実に命が奪われる。だから私は子供を産めない。」そう、妻に宣言されても拓海は彼女にプロポーズをし、そしてまた子供を産んでくれと頼んだ。息子が、自分たちと共に苦しむことはわかっていた。それでも産んで欲しかったのだ。
 「私はあの子に、生まれてきてよかったのか、幸せだったのか聞いてみたかった」
 涙する妻に拓海はおもむろに告げた。
 「俺は昔、あいつにあったことがあるんだ」

 なんという勝負師であろうか。この作品については多くを語ることができない。ネタバレとかではなく、上に書いたあらすじからも想像できるし、帯にも書いてあるとおり、この小説はまさしく自分の息子が時を経て若かりし頃の自分と出遭う、そういう話である。そして東野圭吾はその手の内をプロローグの時点で全て晒してしまうのだ。ラストまでそれは期待を裏切らない、というかここまで手の内を晒していながら読者を惹きつけるというのは凄いとしかいいようがない。

 いささかタイプトリップものとして楽しむには材料が少ない気もするし、正直、一つ一つのエピソードが際立っているわけでもないと思う。満足しきったとは言えない。だけど、読まされる。そして最後はやはり泣かされる。『秘密』ほどの震えはなかったし、泣くまいと思って読んでいたせいもあるかもしれないが。それでも「死」という悲劇であり、切なくなるはずのラストをこうまで見事に書き上げられてしまってはお手上げである。
 逸早く読まれた方々の感想や評価がよかったのは頷けるだけの作品だが、個人的には東野圭吾の作品の中では好みという点では低くなってしまうのは私が親子ものというジャンルに腰が引けてしまう体質だからであろう。おそらく大概の人は文句なく楽しめるはず。特に『地下鉄(メトロ)に乗って』浅田次郎なんかがツボにはまった方にはオススメ。


*1: さすがは司書さんだなあ

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