ごくたま昨日日記 in October, 2002

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Oct.12,2002 (Sat)

daylife

 ようやっと国際フォーラムでのイベントが終わり、今日は一日爆睡。久々に20時間以上寝てしまった。というわけで、『木曜組曲』の初日には足を運べず。先程、そらたさんの日記で確認したところ、舞台挨拶は鈴木京香富田靖子になったらしい。うがー、行けばよかった!。後悔先に立たず。こうなったら木曜に観に行こう。

 今週はろくにサイト巡りもしないで寝てしまう日々が続いたのだが、たったの5日間ほどWebから離れていただけで、すっかり話題から取り残されてしまった。気になったのはネタバレ論争Webcat Plusかな。
 ネタバレ論争については、まあ多くの方が言及しているので私が今更言うこともなし。
Webcat Plusについてですが、確かにこれは面白い。皆さんも書いてますが、結構な確率で自分のレビューをツっこんだ場合、実際の本が上位に検索されてくる気がします。穿った考えですが、もしかしたらWeb上での書評やレビューもデータベースに取り込まれているのかもしれないと思ってしまいました。んなこたあない?。

 そんなわけで少々ペースが狂ってますが、修正修正。
 それにしても最近のMystery Laboratoryの更新のマメさが凄いですな。話題から取り残されるのを防いでくれる超便利サイトだと改めて思いました。

 最近の浦和レッズの絶好調ぶりにはサポーターの私もビックリである。やはりオフト監督はさすがだなあ。ホントに優勝しちゃったりしたらどうしよう。

涅槃の読書模様

 『闇色のソプラノ』北森鴻【→bk1へ】読み中。

 自慢じゃないが私は意志が弱い。であるので、bk1にて、『航路(上)』コニー・ウィリス【→bk1へ】『航路(下)』コニー・ウィリス【→bk1へ】を買ってしまうのは必然である。理由は大森望のサイト内の『航路』に関するページを参照のこと。久々に大作を読みたい気分になった。
 超貧乏期間に刊行されたので買い逃していた『劫尽童女』恩田陸【→bk1へ】も漸く購入。

 書店で購入して持ち帰りが大変な本や、価格が高い本、急ぎで欲しい本以外はbk1で、購入するとポイントも着くようになったのでお得。ガンガン利用しよう。

 好きな作家の名にウィリアム・アイリッシュを挙げる私としては『コーネル・ウールリッチ傑作短編集1 砂糖とダイヤモンド』コーネル・ウールリッチ【→bk1へ】も当然欲しいのだが(*1)、全6巻が刊行された後にボックス版とかが出たら泣きそうなので全6巻が刊行されるまで待つことにする。それまでに品切れされないことを祈る。

『月光ゲーム』有栖川有栖【→bk1へ】

 現在は「新本格」の旗手として、そして「本格」原理主義者を名乗ってはばからない有栖川有栖。同志社大学推理小説研究会時代から作品を発表していた作者が、鮎川哲也の推薦を受け、『鮎川哲也と13の謎』の最後の席に選ばれ、正式なデビューとなった一冊。

 夏合宿の名の元に矢吹山にキャンプに来た英都大学推理小説研究会の4人。偶然一緒になった他の大学のサークルのメンバーと意気投合し、楽しい時間を過ごしていたが、それを突然打ち破ったのが矢吹山の噴火であった。
 道が塞がれ、下山もできず、救助を待つことにした彼らを更なる恐怖が襲う。合宿メンバーの一人が何者かにより刺し殺されたのだ。一体犯人は?。
 火山の噴火によって偶然できたクローズドサークルという舞台で起こる連続殺人と、サスペンス。

 青い。それが一読した感想である。決して否定的な青さではないが、長編での正式なデビュー作ということもあるだろうし、大学時代に書いた100枚の作品を下敷きにしたせいもあるのか、長編としての作り、キャラクター造型にも甘さを感じる。

 なにより、「本格ミステリ」にこだわりを見せている筈の作者が提示するトリック、そして謎解きの図式が甘すぎる(*2)。本書の探偵役である江神が犯人を指摘するポイントは、視点さえ変えれば他の人間にも当てはまることであり、そのポイントから引き出される他の点についても、他の誰であっても反論はできない。なにより、それを裏付けるのが犯人自身の自白でしかないというのは納得できない。設定のせいもあるとは思うが、状況証拠の域を超えていないのではないだろうか。これでは「読者への挑戦」を掲げるには物足りないというのが本音である。
 「青春ミステリ」としてもやっぱり青さが目立つ。確かに愛に理由は要らないし、若い時なら尚更なのだが、それを読む人にどう伝えるかが作家の手腕なのであって、それが上手く伝わってくる、とは言い難いなあ。

 探偵役・江神のキャラクターも私的には魅力を感じることはできなかった。作者が恣意的に江神だけを「さん」付けで記述しているのも釈然としなかった(*3)。はじめから「この人は他の人とは違うんですよ」と示すよりも、描写やエピソード(ないわけではないのだが弱いと感じる)で浮き立たせて欲しかった。脇役である望月の方がいい味出してる気がする。むしろアリスとよりも、江神、望月というコンビで話を進め、アリスは記述者に過ぎないという形の方が面白くなりそうな気もするのだが。
 まあ、しかしこのシリーズの白眉は『双頭の悪魔』だということだし、そこまでは読んでみたいと思う。なにせデビュー作であるわけだから弱点・欠点は致し方ない。むしろ、真っ向から「本格」に勝負を挑んだ作者の姿勢は好ましい。伊達に多くの江神ファンがいるわけじゃないはずなので、どう変貌していくのか続きを楽しみにしよう。


*1: ミステリ者には蛇足だがアイリッシュはウールリッチの別名である
*2: 詳細に指摘したいところだが、最近のネタバレ騒動もあったことだし割愛
*3: 他にも目上の存在はいるし、会話では敬称である

Oct.13,2002 (Sun)

daylife

 幻冬舎コミックスから 『ミステリーBst.(ビーストリート)』なる雑誌が10/28に創刊されるらしい。
 ミステリ原作の連載としては、

などなど。オリジナルマンガの方がメインみたいですね。広井王子の原作物もちょっと気になる。

 今日は起き抜けにがくしから電話で誘いを受け、恵比寿まで芝居を観に行く。劇場は恵比寿エコー劇場。感想は↓。

 その後、徹夜でアタック25をやりに行くというINOさんと別れ、珍しく家にいた蔓葉さんを呼び出し、飯を食う。この店が日曜日は食べ放題飲み方題ということでしこたま食う。そしてしこたま笑う。やはり人間、悪巧みをしている時が一番楽しいというのは本当だな。

 駅までの帰り道、ドラマ『恋ノチカラ』の舞台となったロケ地を偶然発見。好きなドラマだったのでちょっと嬉しかった。でも、あの建物に事務所があるっていうのはやっぱ無理あるね。

涅槃の読書模様

 『闇色のソプラノ』北森鴻【→bk1へ】読了。レビューは後日。

 これまで縁がなくて手に取ることさえなかった『匣の中の失楽』竹本健治【→bk1へ】が新たに文庫化されたのを機に購入。
 『ドグラ・マグラ』夢野久作『黒死館殺人事件』小栗虫太郎『虚無への供物』中井英夫のミステリ三大奇書に続く第四の書と呼ばれているそうだが、果たしてどうか。ちなみに三大奇書は一応読破してます。『黒死館殺人事件』は4度ほど挫折した末の読破でしたが。

 帰宅したらbk1から不在通知が届いていた。はやっ!。昨日の夜中に申し込んで今日届いたのか。頑張ってるねえ。

『諂曲螺旋』エル・プロダクツ[play]

 幕末の新撰組を描いた作品。脚本、演出、出演者、全てが女性。女性ばかりの芝居というのは高校演劇以来久し振りに見た。当然、新撰組隊士も全て女性が演じている。

 率直に言って自分が芝居に求めている要素とは、次元が違う存在のものを観た、という感覚。しかし逆にそう思って観てみると、それはそれでなかなかに面白い。宝塚や、男装の麗人などにはまる人達の気持ちがホンの少しだけ分かったような気もした。違和感を楽しむ、とでも言えばいいのだろうか。登場人物がやたらに多いのだが、なかには芸達者な役者さんもいたり。また脚本も女性ということで新撰組ネタでも女性の視点というか考え方が示されていて興味深かった。

 だがそうは言っても芝居は芝居なわけで、そういった目で見ると、空間の使い方や転換には不満が残る。それとやはり殺陣は迫力に欠ける。女性が演じるならば殺陣にも女性らしさ取り入れたりしたらもっと面白さが増したような気もするが、そこはそれ好みの問題なのかもしれない。もともとが私のような客を意識した芝居ではないので、その辺は難しいのだが。

Oct.15,2002 (Tue)

daylife

 まだ疲れが抜けていなかったようで昨日もまた爆睡。のそのそと起き出して『ekiden[駅伝]』を観る。感想は↓。
 稽古に顔を出し、なぜか古株だけで飯を食いに。芝居の話よりも仕事の話とか将来の話とか。そろそろ目を反らしたままではいられない年齢になってきたと。ま、先鋒は私ですけどね。

 今日も退社後、銀座まで足を延ばす。先週から銀座に来まくってるな。
 今日の晩餐はイタリアン。あ、お店の名前忘れた。あとで調べておこう。なかなか手頃なお値段で美味しかった。ソフトドリンクがお代わり自由というのは私には嬉しい。結構、というかかなり食べたのでそれなりのお値段になりましたが、ほどほどに食べれば3千円代で収まるでしょう。お店の中は活気に溢れているので(というか喧燥に近い)声が小さい人向きではありませんが。あの活気がまたバクバクと食わせる調味料になっている気がする。

 こうやって一軒ずつ地道に広げていこう。

涅槃の読書模様

 『匣の中の失楽』竹本健治【→bk1へ】読み中。
 くわっ!。さすがに1977年だけある。このペダンチックとジュブナイルばりの言葉遣いが入り混じった感覚。いやー、今読むと新鮮だ。

『ekiden[駅伝]』[movie][DVD]

 監督:浜本正機、出演:伊藤高史、田中麗奈、中村俊介、小倉久寛、近藤芳正、別所哲也、羽場裕一、根津甚八

彼は、タスキを掛けると、誰よりも早く走れた。

 バカバカしくって、少しダサくって。でも、ちょっとステキな映画です。

 陵南大学の駅伝メンバーとして輝かしい記録を打ち立てた壮介(伊藤高史 )と早川(中村俊介)。早川はマラソンでオリンピックを目指して実力ある実業団チームへと華々しく入社する。一方、壮介は子供の頃から憧れた往年の駅伝チームのある造船会社に就職するが、折からの不況で駅伝部は廃部の憂き目にあっていた。しかし、そんな状況にもへこたれることなく、一人、また一人とメンバーを増やしていく壮介。やがて、メンバーが揃い、大会にも出場できることになる。
 一方、初マラソンで2位という好成績を挙げた早川だったが…。

 と、上記のあらすじを見てもわかるように田中麗奈の役はおまけみたいなもんで、更に言えば中村俊介ですら添え物で、実際の本編は、廃部になった駅伝部が、伊藤高史のサワヤカな笑顔に騙されてメンバーを増やし、大会出場。再び訪れる廃部の危機をどう乗り越えるのか、というスポ根映画です。

 部員0の状態からその笑顔としつこさだけを武器に部員を増やし、部活として盛り上げていく、というのは少年マンガの王道のような話で、それを会社員達で描いてしまうのだから時にはバカバカしく、「おいおい」と呟いてしまう部分も多いのですが、やはり王道は強し。観終わると、「チームワークっていいなあ」とか「走るって素晴らしいなあ」と、思わされてしまいます。
 また、主役級の若手三人を脇で固めるメンバーがそれぞれに個性が強く、キャラとして成り立っているので安心して観れるのも良いところです。
 不況下での運動部の廃部、リストラ、会社の合併。そんな中で走ることで会社や自分を励ます人間たち。なんつーか『明日があるさ』に近いものがあるかもしれません。

 正直、田中麗奈を挟んでの三角関係とか、孤高のランナーである中村俊介のエピソードというのは単なるスポ根王道路線だけじゃないよ、というエクスキューズ程度です。もしかしたら時間調整?と思わせるくらい内容的には希薄。恋愛部分に関してはハッキリ言って何も描けていない。でもまあ、それが逆に映画としてスッキリしているのかもしれません。
 ラスト近くでの早川のエピソードに「ええっ?!それはいくらなんでもやりすぎじゃ」と眉を顰めてしまうのですが、それを吹き飛ばすかのように伊藤高史が一陣の風のように走り抜けてくれます。

 走る姿というのは、もしかすると言葉よりも遥かに雄弁で、それを活かした演出は好みですが、部分部分で言葉で語ってしまうのがちょっと残念。それほどに伊藤高史(不恰好な走り)と中村俊介(美しいフォーム)の走りはメッセージがこめられていました。いやホント、走るって素晴らしいよ。

 田中麗奈ファンとしては物足りなさが残る映画だと思いますが、個人的にはこの映画のさおりというキャラを演じる田中麗奈は今まで見た彼女の映画の中で一番好みかな。
 それと音楽がシンプルで良かった。氷室マサユキって人らしい。憶えておこう。

Oct.16,2002 (Wed)

daylife

 皆さんの予定が入らないうちに宣伝をば。

 来たる11月の2、3、4日の三日間(土、日、月の三連休)、横浜の相鉄本多劇場(相鉄ムービル3F)にて、劇団いたち隊の第8回公演、『Correct』が上演されます。
 不肖、私めが脚本を担当させていただきました。もし、よろしければお誘い合わせの上、ご来場いただけると幸いです。

 ストーリーは、シリアスタッチ(*1)で、ミステリテイストです。謎解きとは違いますが、ミステリ者の方にも観ていただいて、ご意見等いただければ、と思っております。
 もし事前に「観てやっても良い」と思われてる方がいらっしゃいましたら、shaka@diana.dti.ne.jpまでメールをいただければ、前売り料金(*2)でご観覧できるように取り計らっておきますのでご一報くださいませ。

 開演時間や会場の詳細は劇団いたち隊のサイトをご参照下さい。お一人でも多くのご来場をお待ちしております。
  週末に映画でも観る代わりに、芝居でも観てみるか、という軽い気持ちでいらしていただければ。

蹴球微熱 日本VSジャマイカ

 新生ジーコジャパン発進。
 まあ、新メンバーでの初試合で、練習時間もあまりなかったわけですから、それなりな試合でした。

 黄金の中盤、といわれる四人ですが、この試合を見た限りでは中村俊輔を選ばなかったトゥルシエは見る目があったな、と思ってしまいました。まあ、体が重いとか理由はあるんでしょうが、期待ハズレでしたね。

 序盤の勢いある時間帯は確かに見てても面白かった。しかし、一点獲って油断したのか、その後は集中力も落ちた感じでスピード感は全然なかった。パスは確かに回ってましたが、単調でタメもなく、シフトチェンジは全然見られませんでしたね。

 で、ああいう展開になってしまうと同点にされてもまあそんなもんだろうな、と。特に悔しくもありませんでした。親善試合だし、今はメンバーでのコミュニケーションを少しずつ高めていけばいいのではないでしょうか。将来的に、面白いチームにはなりそうだな、というのは確かに感じましたし。

 ジーコも、この試合ではとやかく言う気はなかったと思いますが、ちょっとアントラーズの選手をえこ贔屓し過ぎでは?と思ってしまう。Jリーグでの活躍をそのまま代表選びに、と公言している割には我らが浦和レッズやヴェルディの選手は全然いないし。柳沢?、なぜ?。今後がちょっとだけ心配です。

 まあ、このチームはなんだかんだ言ってもディフェンスさえ整えば少なくともアジアレベルは凌駕できるだけの力があるはず。と、期待値も込めて言っておこう。

涅槃の読書模様

 『匣の中の失楽』竹本健治【→bk1へ】読み中。
 さすがに厚い。今週いっぱいはこれかな。

『闇色のソプラノ』北森鴻【→bk1へ】

 後の『蓮杖那智フィールドファイル』シリーズ(*3)などに見られるような考古学、民俗学色が強く出た作品。北森鴻作品は、このところ短編ばかり読んでいたが久々の長編はさてどうか。

 女子大生・真夜子はある日、恋人の部屋で偶然に手にした同人誌の一編の詩にに心を奪われる。作者の名は樹来たか子。夭逝した詩人である彼女を卒論の対象に決めた真夜子は、たか子の生涯を調べるうちに彼女が謎の死を遂げたことを知る。彼女の死に隠された真実は?。

 かなり複雑なプロットと錯綜する人物関係によって頭がこんがらがる。おまけに物語の背後には架空の町、遠誉野のもつオカルトじみた力まで作用しており、ミステリの魅力としての材料は充分整った作品である。

 自身の作品中で、見事な料理を次から次へと出すことで有名な作者だが、この物語に関しては、少々手の込んだ料理を作り過ぎて、材料の良さを損ねてしまったところがあるかもしれない。
 というのも、面白い小説であることは間違いないのだが、前述した通り複雑すぎる展開のため、刺激の強い食べ物を何度も口にしたような感覚になり、最後の最後、作者が準備した驚きの結末(メインデッシュ)を味わう頃には舌の感覚が麻痺したような感じになってしまうのである。

 非常に良く練り込まれた作品だし、北森鴻の筆力で一向に飽きは来ないのだが、惜しむらくはキレに欠ける。特に同作者の短編を一度でも味わってしまうと、そのピリッとした刺激とほどよい苦味とが渾然一体となって読者を酔わせてくれる感覚を知ってしまっているだけに、より上級の味を求めてしまう。個人的には、探偵役が多すぎるのがその原因の一つだと思うのだが、どうだろうか。

 更にいうならば、遠誉野というなぞめいた町がもつ、怪しい力。そのオカルトめいた部分が今一つ生かされていない、というか付け足しのように感じられてしまうのも残念だ。確かにこれがないと、やや御都合主義名展開になってしまうかもしれないが、逆にこの一振りのスパイスがそれを隠そうとしているのをバラしてしまっているようにも思えるのである。

 と、料理に見立てて書いてはみたものの、その肝心な料理の描写が全くといっていいほどこの作品にはない。それも残念な一つである。


*1: 私にしては、ということですから当然笑いはあります
*2: 前売り2000円、当日2500円です
*3: 私は未読ですが

Oct.17,2002 (Thu)

daylife

 今更ですが、SAMANAさんの「このミステリは読んではる?」に投票。結果は106冊。うーん、今までのアンケートで一番多い…。マンガが多かったのが勝因でしょうか。とはいえ『ゴルゴ13』は全巻読んでるか、と言われると微妙なんだけど(*1)

 うお!、早速Mystery Laboratoryのトピックに公演のニュースが取り上げられている!(*2)。感謝多謝。お近くならばMatsuoさんも是非是非。

「本離れ」は現実か?

 読売ADリポートojo(オッホ)の今月の特集は『活字文化・出版文化を考える』
 個人的に面白かった記事は、『本・売りの現場から』と今月のデータの「本離れ」の実情を探るかな。

 前者は、ジュンク堂書店池袋本店副店長の現場でのお話。ジュンク堂というのは本好きの間では評判が高い書店ですが、最近はこういったメディアでも発言が目立つようになってきた気がする。池袋だけじゃなく横浜にもジュンク堂ができたらいいのになあ。
 この記事の中では「前書評」の存在が面白かった。必ずしもプロパガンダが一番だとは思いませんが、毎日毎日とんでもない量の本が出版されている今、読む本を選ぶだけでも大変な作業です。それに疲れて結局本を取らなくなる人もいるかもしれません。単純にベストセラーだから、というよりも、「前書評」で本が選べるスタンスが確立できたら変わってくるものがあるかもしれませんね。

 後者では、自分が普段(*3)読書人に囲まれて生活しているので、結構衝撃的なデータ(*4)。3ヶ月間で読んだ本が平均で3冊ちょっととは。3ヶ月間に購入した本の数にいたっては2冊ちょっと。読んだ本の数より買った本の数の方が多い私なんかは一般人から見たら異常なんでしょうか。おまけに3ヶ月間で一冊も本を読んでないという人は全体の30%を占めている。これって活字中毒者から見たらある意味で3ヶ月の拷問苦行に近いものがあると思うんですけど。まあ、雑誌や新聞が入ってないからそれほど大袈裟にも言えませんが。

 このデータコラムでの考察では、「本離れ」が騒がれて久しいが、データによるとむしろ読書人の割合は増加傾向にあり、「本が売れない」という傾向は図書館や新古書店の利用が増えたためではないか、としている。
 ただ、このデータでは読みたい本を「買う」という人は7割以上いて、本を主に買うのは「書店」が9割近くを占めている。「新古書店」の比率は1割に満たない。これを多いと見るか少ないと見るか。ただ、新古書店を多く利用する世代として20代、学生が挙げられているのを見る限り、やはり本を高いと感じている人は多いような気がするのだが。

涅槃の読書模様

 『匣の中の失楽』竹本健治【→bk1へ】読み中。
 第三章、第四章と読み進めて頭がとんでもなく混乱して来た。グルグル〜。チャカポコチャカポコ(激しくネタ違い)。

 購入物。


*1: 絶対読んでない。100巻以上は読んでるとは思うけど
*2: 密かに期待はしていたけど(笑)
*3: 仕事の同僚は含まず
*4: 詳細なExcelデータもダウンロードできる

Oct.18,2002 (Fri)

daylife

見下げ果てた日々の企てのトピックからはてなに登録された質問、清涼院流水を好きな人ってどんな感じの人なのでしょうか。を見に行き、最初の回答に爆笑。ごっつ丁寧に調べてくれてるだけに余計に笑いを誘う。

 仕事関係で行ったお店(特に幹事の時)には、よっぽどいい店でもない限りプライベートで行きたいとは思わないなあ。単にうちの会社の人達がうわばみだらけだからだろうか…(*1)

へーそー

 契約しているプロバイダがADSLのE-Access12Mプランのサービスを開始した。いい加減ISDNの64Kにも嫌気を感じていたし、ISDNからアナログに戻す場合も電話番号は変わらずにすむことになったようなので、ちょいと惹かれている。暇潰しに基地局までの距離を測定してみたら、

   「お客様が指定された距離は、道なりで約0.5Kmです。」

 これって、かなりラッキーなんではないだろうか(*2)。そういや、すぐ近くにNTTって看板が立ってたなあ。というわけで本気で考え中。問題は家族で使ってるだけにプロバイダが限定されてしまうのが痛いってことだ。現在は異なるプロバイダに契約しており(それもかなり無駄なのだが)、それをどう対応させるかが問題。
 それと、ISDNのTAを無線LANとして使っているが、それがそのまま使えるのかどうかという問題。使えない場合は、また新たに無線LANの敷設を考えなきゃいけなくなる。というわけで調べてみたら…できないわけじゃなさそうだな。
 なんにせよ、この僥倖を放っておくのは勿体なさすぎる。というわけで真剣に考え中。

涅槃の読書模様

 『匣の中の失楽』竹本健治【→bk1へ】読み中。
 もはやなにがなんだかわからない。誰がどっちで生きてて死んでるのかもわからなくなってきた。そんな状態のまま終章へ。読了しても頭ん中は「?」で終わりそう。今度会った時、蔓葉さんに解説してもらおう。


*1: 素面の時はいい人達なんだけど
*2: ちなみに直線距離なら0.3Km

Oct.19,2002 (Sat)

daylife

 今日はDASACON6ですね。いいなあ。

 といいつつ、劇団も公演を2週間後に控え、合宿です。私はなぜか通いなので、こうして日記を更新したりしています。だって30分で行けちゃうんだもん。

 今日はこれから田中麗奈主演の『好き』を観てから寝るつもり。というわけで、これにて。

涅槃の読書模様

 『匣の中の失楽』竹本健治【→bk1へ】読了。レビューは後日。


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