ごくたま昨日日記 in April, 2003

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Apr.21,2003 (Mon)

daylife

心に鍵を掛けている誰かがいて、それを解くための鍵をもし自分が持っているのなら、自分はきっとその人に惹かれるだろう。同じように、自分の心の鍵を、解くことのできる鍵を持っている人がいるのなら、その人に惹かれるだろう。

書きたい、とか言いつつも、「書きたいテーマ」があるわけじゃないのだな。ただ、私の場合、こと脚本に関してはいつもそれだから、それ自体は悪いことではない。今はただ、「書きたい」という気持ちと、実際に書くためのモチベーションとなる「元気玉」が欲しいだけだ。

Apr.22,2003 (Tue)

daylife

『ミステリマガジン』に原りょうの短編が載っている、という噂を聞いたので立ち読みしてみた <買えよ。たった2ページの短編、といっていいものかどうか。実は、「ポケミス」のタイトルを文中に130以上盛り込んで書かれた、という作品なのだ。その仕掛けを知らずに読んだので、「ん?」と思う部分もあったのだが、知ってビックリである。主人公は沢崎らしき人物。こういう仕掛けがある短編でも、しっかりと「原りょう節」で語られているのが只者ではない。早く完全復活して沢崎ものの新作を書いて欲しい。読者は待っている。

ドラマ『顔』。いいかも。オチが原作と変わっているのに気づいたときはどうなるかと思いましたが、こっちの方が横山秀夫っぽい気さえするよ。
「一度でも警察官を志したものは必ず立ち直る、と私は信じている」という台詞にはぐっときちまいました。だけど暗いよねー。もう少し演出で見やすくして欲しいかも。

本に出会う旅

「読書の幅を広げたい」などと言ってはみたものの、ことはそう簡単には行かないようだ。今でこそ、ミステリに関しては「読みたい本」が山ほど存在して困っているが、ネットを始めた当初は「どれが面白(と、自分が感じ)そうか」を判別するまでには時間がかかったものだし、「信用できるレビュー、レビュアー(*1)」を見定めるまでにも、それなりの時間は要したものである。

この度「読書の幅を広げたい」と漠然と思ったみたのはいいのだが、ではどんな本を読みたいのか、と問われると「よくわからない」。そんな状況であるから「どの本を読むか」ということよりも「どんな本を読むか」を考える方が先のような気もする。

さて「どんな本を読むか」と考えてみるに…うーむ、「面白い本」という漠然とした答えしか返ってこないのであった。小説に限ったわけでもない、エッセイでも、ドキュメントでもいいかもしれない。アカデミックな本にも挑戦してみたい。アカデミックとはなんぞや、という問いかけはこの際やめるとしよう。

とにかく、ここ数年、書店の文庫本コーナー(とコミック)以外に殆ど足を踏み入れたことがない私としては「本を探す」嗅覚が鈍りまくっている。リハビリも兼ねて今迄以上に書店をうろつくことにしよう。そのうちに面白そうな本を探り当てる嗅覚が身につくであろう、と信じて。

てなわけで当方は只今「面白い本」に巡り会うべく流浪の旅に出ているわけですが、まあなんて世の中には本の数多いことか。これではなかなか「これだ」という本に出遭えぬやも知れぬ。というわけで、そんな地図のない旅の「道標」になるような、皆様がオススメする本をお教えいただけたら、少しは旅も楽になるような気がしています。お教えいただいた本を必ず読む、とは断言できませんが、その本の情報を集め、時には手に取り、読むか読まないかを決めさせていただきたいと思う所存です。今は読まなくとも将来にその本と出会い、「ああ、この本はいつぞやの」ということもあるかもしれません。まずは出会ってみないことには始まりません。出会いを仲介してくださいませ。

このようないつでも他力本願の私めにこんな本をオススメするぞ、という方がいらっしゃいましたら掲示板でもメールでも構いませんので、是非ともご教授お願いいたします。

これってアンケートか、専用の掲示板にしてみたほうが面白かったかしら。まあ、閑古鳥が啼いても悲しいので、オススメが沢山来たリ、要望が多かったり、オススメ本情報を一人で独占するなゴルァ、という意見が出たらアンケートもしくは掲示板を作ることを考えたいと思います。

涅槃の読書模様

『晩餐後の物語 アイリッシュ短編集1』ウィリアム・アイリッシュ【→bk1へ】読了。レビューは後日。

会社での昼休みは『ミステリの美学』ハワード・ヘイクラフト【→bk1へ】読んでます。なかなか興味深い。

購入物。


*1: この場合の「信用」とは自分に合うか合わないか、という類の極私的もの

Apr.23,2003 (Wed)

daylife

現在、午前4時。チャンピオンズリーグ準決勝、マンチェスター・ユナイテッドVSレアル・マドリーの大一番を見ようと思って起きだしてきたところです。で、BSつけたら……やってねえ!。WOWOWかよ…。また寝ます。ガックリ。

何方か東京国際ブックフェアか、埼玉大学推理小説研究会のミステリ劇に行かれる方います?。よろしければお声をお掛け下さい。両方行くとしたら、土曜日は埼玉大、日曜日にブックフェア、ということになるのかな。もちろん、どちらか一方でも可です。

涅槃の読書模様

『からくりからくさ』梨木果歩【→bk1へ】読み中。

会社での昼休みは『ミステリの美学』ハワード・ヘイクラフト【→bk1へ】読んでます。なかなか興味深い。

購入物。

『ブラックジャックによろしく -5-』佐藤秀峰(モーニングKC)【→bk1へ】[comic]

うーむ、今回もまた重い。小児科編での「医者は必ず、第一レベルから第二レベルに成長してしまう」という言葉がまた重い。“成長”という言葉を使っているのは医者としての最後のプライドなのだろうか。個人的には、4巻の感想でも書いたように、それでも仕方がないと思っている。ただ、時々でいいから立ち止まってくれればいいと思うのである。斎藤のように一々立ち止まっていては立ち行かなくなるだろう。

がん編では、真っ向から対立する二人の意思の姿が描かれるが、どちらが正しい、というのは決められないことだと思う。ただ、残念なのは最初の時点で患者に医者を選ぶ権利はない、ということなのだ。

医者は神ではない。全ての患者を助けることは不可能だし、全ての病気を治すことも不可能。それを割り切れない限り、医者としてやっていくのは無理なのではないかと思う。斎藤はそれにいつ気付くのか。

Apr.24,2003 (Thu)

daylife

マンチェ敗退…。ロナウド、ハットトリックですか。ラウルが虫垂炎で欠場した喜んだ罰が当たったのでしょうか。しかし4-3かあ。戦評見ても「素晴らしい試合」だったらしいので、録画でもいいから是非見たいです。マンチェが勝ってるのを見て現実逃避したいよ。

というわけで、ベスト4はレアル、ユーヴェ、インテル、ACミラン。なんとイタリアが3チームも残っています。バルサもマンチェもバイエルンもいません。個人的には最悪の結果です。とはいえ、準決勝でミラノダービーというのは見応えありそう。つーかミラノの街は大騒ぎだろうな。レアルには絶対に優勝して欲しくないのでイタリア3チームには頑張って欲しい。3チームならどこが優勝しても構わない(というかどうでもよい)けど、リバウドとシェフチェンコのいるACミランをとりあえず趣味で押します。って、私が押すとまた負けそうだけど。

読書のバックボーン

『からくりからくさ』梨木香歩を読んでいて、困ったことがある。この小説、登場人物の女性達が染色や織物を生業にしていることもあって、やたらと草花の名前が出てくる。そりゃもう、これでもかってほどに。実をいうと私は植物に疎い。とことん疎い。名前と外見が一致する草花は両手で数えられるほどである。

だからといってこの小説がつまらないというのではなく、おそらくはこの小説の本質の何割かしか理解出来ていない自分が空しいのである。いわゆる純文学系の小説には植物の描写というのが必ずと言っていいほど盛り込まれていて、それは確かに季節感や雰囲気を醸し出す上で重要なアイテムなわけだが、私にとっては昔からコンプレックスを助長する存在でもあった。実際、物書きに、それも小説家になろうと思ったら植物に対する知識は必要不可欠とは言わないまでも、あって損することはない。遅きに失した感はありまくりだが、今から植物を学んでみようかと考え中である。ホント、わからないまでも、この小説を読んでいる間中、植物図鑑を傍らに置いておきたいほどだ。

小説を読んでいて思うのは、植物に対する知識だけではなく、何事に関しても造詣が深くて困るってことはないよなあ、ということである。文学に関する知識は言うまでもなく、音楽や美術、歴史や諸学問、何にでもいえることだが。

以前、このことについて私は「読書偏差値」という言葉を使ったことがある。まあ、偏差値という使い方には語弊があるかもしれないが、私個人は、高ければ高いほど良い、と思っている。読者自身が楽しむことさえできれば、こんな読書偏差値なぞ気にする必要は全くもってない。低ければ(という言葉は違うとしても)低いなりの楽しみ方はあるはずだからだ。

学識的な部分だけでなく、「経験」という部分においても読書偏差値は高いに越したことはない、というのが私の考えである。といっても自分自身の読書に対する姿勢に関してのみであるから誤解なきよう。他の人がどうかはわからないし、「こうあるべき」と意見するつもりもないのであしからず。

まあ、読書偏差値を高めたいといっても一朝一夕に成し遂げられる問題でもない。ひとまず今回は植物に関する知識を増やしたい、と思ったということである。どうすればいいのかはわかってないが。

それ以前に、これだけのことを語るのに、こんなにも多くの文字分量を要するというのはどうなのよ。

涅槃の読書模様

『からくりからくさ』梨木果歩【→bk1へ】読み中。

会社での昼休みは『ミステリの美学』ハワード・ヘイクラフト【→bk1へ】読んでます。なかなか興味深い。

陳淑芬平凡の画集『Red』【→bk1へ】『Blue』【→bk1へ】を店頭で見てしまい、猛烈に欲しくなる。このイラストストーリーのシリーズは『White』(これが一番欲しいのにbk1では買えないらしい)と『Yellow』【→bk1へ】も出ているので計4冊で4,800円かあ。うーん、悩む。この人の描く女の子は可愛すぎる。集めだしたらきりがなさそうだなあ。

もう一つ、『スタジオジブリ絵コンテ全集 第2期 ルパン三世 カリオストロの城』【→bk1へ】も出ていた。こちらは箱入り3,000円。ぐぅ、どうしたものか。

以下は衝動を抑えきれずに買ってしまった本達。全てbk1で。

〆て14,000円也。どわぁ!。『きみが住む星』は10年前の本だし、神保町中探してもなかったから無事に取り寄せられるといいなあ。

海外もののハードカバーは文庫に落ちるという確約がないし、古本屋でも見つけ難くなるし、その頃には忘れちゃってそうだし、ということで思いきって買ってしまった。

ウールリッチはもともと買うつもりだったんだけど、このシリーズは6冊刊行されるので、それまで待ってようかと思っていた。全部出てから箱入りとかになったら嫌だったし。しかし、噂ではこれ以上売れないと最後まで配本されるかわからない、ということだったので現時点で買っちまいました。頼むから箱入りは出ないでくれ。

『示談公証人M』佐藤秀峰(バンブーコミックス)【→bk1へ】[comic]

『ブラックジャックによろしく』のブレイクを受けて出版された(と思われる)佐藤秀峰の麻雀マンガ。

といっても、いわゆる麻雀の技術や駆け引きを描いたものではなく、この人らしい「生きるってなんだ?」というテーマが描かれています。正直、なんで麻雀?と思わないでもない。相変わらずの熱っぽさで読ませてくれますが、それだけといえばそれだけかも。それでも読ませることが出来るのは凄いことだと思いますけど。

この人の弱点はキャラクターの外見に魅力がないことだな。造型や性格付けには魅力があるんだけど。そういう意味では一冊のマンガとして長持ちしませんね。その他の部分で有り余る魅力があるからいいっちゃあいいんだろうけど。

だけど、巻末の作者あとがきで「ブックオフ反対!」とかでっかく書いてあるのを見て萎えちゃいました。こういうところで書くことじゃないでしょう。しかもブックオフ限定で名指し。他の新古書店はいいのかよ。マンガ本来とは関係ないところで気分損ねさせられました。
まあ、作者の意向を無視するわけにもいかないのでブックオフ以外の新古書店で売ってこようと思います。自分から「このマンガ売ってやろう」と思ったのはこれが初めてです、ハイ。

Apr.25,2003 (Fri)

daylife

今日の日記に書くことはたったひとつ、これだけだ!。

『空を見上げる古い歌を口ずさむ PULP-TOWN FICTION』小路幸也【→bk1へ】発売!!

わざわざ棚出し情報くれたsasashinさんありがとう。早速読んでます。

と、いいつつ後のことも。

無事に『空を見上げる古い歌を口ずさむ PULP-TOWN FICTION』小路幸也【→bk1へ】を発見、購入した後、sasashinさんと「飯でも食おうか」ということになり、寝起きの小ネタ使い残業明けのOLチムチムニー調査員を呼び出し渋谷へ。どこにしようか迷った挙句入った店で、いきなり「××さん!」と店員に名前を呼ばれ振り向くと、芝居関連の知り合いだった。渋谷の飲み屋でバイトしているとは知っていたがまさかここだったとは。

飲み屋に来たのに飲んでいたのは約一名で、皆普通に白飯を食っていた。お店のオススメである鮪のカマの巨大さに驚きの声を上げつつ、「満腹じゃー」と和む面々。結局、2時間規制のところを2時間居ずに飯食って終わった。飯は非常に美味かった。

その後、呼び出しを食らった約一名を除いた四名でNonに行き、まったり。ケータイ話で花が咲く。私はチャンピオンズリーグのマンチェVSレアルの録画中継を見るために一足先にお暇した。

地元の駅に戻ると、小雨が降っていたせいかタクシー待ち行列。待っていたら確実に試合に間に合わないと踏んだ私は、雨の中を重い荷物を背負ったまま徒歩で帰宅。息を切らしつつテレビを点けたら、野球中継が延長して放送時間がズレ込んでいた。おーまいごっど。

で、30分遅れで始まった試合を観戦。うわー、マンチェは勝てたな。いや勝ったんだけど、6点獲って準決勝進出の目は確実にあったよ。勿体無い。この日はとにかくロナウドとカシージャスの二人にやられた。カシージャスはホントにいいGKに成長したなあ。GKが安定してるとなるとしばらくレアルの黄金時代は続きそうだ。

マンチェはベッカムのベンチスタートが意味不明。ファーガソンはベッカムとベロンが両立できないと未だに考えているのか。それにしても後半交代してすぐにFKのチャンスが巡ってきて、それをあっさり決めてしまうのがスターの証である。二度目のFKは距離からして、ギグスやファンニステルローイに蹴らしたほうが面白かったと思うけど。

まあ、とにかく今季の私にとってのチャンピオンズリーグはこれで終わったも同然。あとは野となれ山となれ。レアルにだけは優勝して欲しくないのはバルサファンの性であろうか。

涅槃の読書模様

『からくりからくさ』梨木果歩【→bk1へ】読了。レビューは後日。

Apr.26,2003 (Sat)

daylife

今日は埼玉大推理小説研究会のミステリ劇を観に行くのだった。寝たのが朝四時過ぎだっただけに11時に秋葉原集合は無理があり、皆さんには先に移動してもらう。1時間45分の道程をひたすら電車に乗り、『空を見上げる古い歌を口ずさむ PULP-TOWN FICTION』小路幸也【→bk1へ】を読んだり、『逆転裁判2』やったり。
北浦和に到着し、皆さんに合流。MYSCON4以来の方、初対面の方ばかりだったので少々どころではなく緊張する。鳶迩さんがいなければとてもじゃないが仲間には入れなかった。

埼玉大に到着して、少々迷いつつも会場に行きつく。私達が到着したときには客が2名しかおらず、そのうちの1名はMAQさんだったので会場にいる人間の殆どが鳶迩さんの知り合い、という状況になっていた。そして、関係者ではない残りの1名がまさか…。

で、いよいよ公演が始まったわけだが、犯人当ての推理劇だというのに、芝居人の性なのか伏線とかトリックよりも演出とかに気が行ってしまう。

漸く頭の中が犯人当てに方向転換した途端、「問題編はここまでです。20分の休憩時間の間にあなたの推理をお手持ちの紙に書いてください」と言われてしまう。当然のごとく全然わからない。ゲゲッ、横のがくしはスラスラと鉛筆を走らせている。プレッシャー。どうしようどうしようと焦りながら色々と考えてみる。冷静に考えてみると、犯人は絞られるし、おぼろげながらトリックも想像できるのだが、いかんせん動機が単純すぎるので気に食わない。私はトリックだ論理だという前に動機が大切なのである。陳腐な動機では嫌なのだ。
というわけで、勝手に自分で動機を作り上げ、おまけに裏ストーリーまで勝手に作って滅茶苦茶な推理を展開して解答を書く。この時点では当たる当たらないよりも「如何に自分好みの物語にするか」ということに力を注いでいた。

あっという間に20分は過ぎてしまい、解答用紙の回収時間が来てしまう。がくしは自信あり気だ。鳶迩さんは結局提出しなかった

そして解答編がスタート。半ば予想した犯人が言い当てられ、トリックが解決していく。全然予想していなかったサプライズがあって、これには素直に「やられた」と感心しつつも、「やっぱり動機は陳腐だよなあ」と思っていたら、ラストに見事にやられた。トリックやロジックにツッコミどころはあったとしても、あの動機だけで自分は満足した。犯人当て推理劇といえどもドラマ性を求める私にとって、アレは拍手ものだった。いやー、いいものを観させていただきました。色んな意味で刺激になりましたよ。

結果的に、がくしはほぼ完答だったらしい。その他にも2、3名の方々がおおよそのところを言い当てていたようだ。皆さん、素晴らしいなあ。やはり私はどうにも犯人当てには向いていないようである。まあ、いつもミステリ読みながら「犯人当ててやる」とか思って読んでないしな。というか当てようとしても全然当たらないので、そういう読み方は高校生までにしなくなってしまったのだが。

終演後、MAQさんに挨拶したり、皆で感想を言い合いながらデニーズへ移動。ここでの席で以前からお会いしてみたかったよしさんと向かいになり、内心喜びつつサッカー談義などに花を咲かせる。もう一つのテーブルでは先程の推理劇談義をしていたようだが、我々は殆どミステリの話しをしていなかったような気がします。

デニーズで二時間ほど過ごしたあと、解散のような形になり、一部の方々とはお別れ。MAQさんと殆どお話できなかったのは心残りである。残った我々は上野に移動し、二次会(?)へ。途中、SARSに感染したかのように徐々にメンバーが減っていき、残ったのは鳶迩さん、よしさん、えんじ@SFさん、私の四人だけ。

カラオケボックスに入ったものの、歌いもせずモニターで流れている『少林サッカー』を観ながら食事を摂る。一時間ほどしてから歌を歌いましたが、なぜか最初は米米クラブ縛りだった。

9時半ごろにカラオケボックスを出て、解散。一路帰宅。帰宅後ICQでよしさんと遣り取りしながら大いに笑わせて貰う。結局この日も3時過ぎに就寝したのであった。

涅槃の読書模様

『空を見上げる古い歌を口ずさむ PULP-TOWN FICTION』小路幸也【→bk1へ】読了。

Apr.28,2003 (Mon)

daylife

昨日は土曜日の浦和レッズ3-0から逆転負けのニュースに意気消沈し、何もする気になれなかったshakaです。しかも2度目だよ(*1)

金曜日と土曜日の日記は書き足しました。

連休どころか、明日も会社に行かないと仕事が間に合わないかも。ふんがー。
しかし、鍵も持たない契約社員の身ではそれも叶わないのだった。

涅槃の読書模様

『ストロボ』真保裕一【→bk1へ】読み中。

購入物。

『空を見上げる古い歌を口ずさむ PULP-TOWN FICTION』小路幸也(講談社)【→bk1へ】

第29回メフィスト賞受賞作にして、RE-QUINさんこと小路幸也のデビュー作。なるべく客観的にレビューしようと心がけましたが、どうしても多少のフィルターはかかってしまうと思われ。その辺のご判断は読者に一任します。

自宅の庭の桜の木に蕾が芽吹いたその日、息子の彰が突然「皆の顔がのっぺらぼうに見える」と言い出した。
それを聞いた僕は、とまどいも驚きも感じず、「ああ、これか」と、そう思ってしまった。
「兄さんに、会わなきゃ」
20年前、兄さんが言ったんだ、
「いつかお前の周りで、誰かが<のっぺらぼう>を見るようになったら呼んで欲しい」
と。

正しく伝わるかどうかわからないが、読後の率直な感想はスティーヴン・キング『IT』の上巻を読み終えたような感じに近かった。そう、これはまだ長い序章に過ぎない。

20年の間、姿を現さなかった兄が語る、小学生時代の一夏の物語というのはロバート・マキャモン『少年時代』を思わせる。語り口や読後感はキングよりもマキャモンの方が近い。恐ろしさよりもノスタルジーを喚起させる。帯を書いたのが恩田陸というのも頷ける。ミステリでもホラーでもない、現在の恩田陸の書いている範疇、特に『球形の季節』のような系列に並ぶ作品である。

兄の独白、という形式を取っているので、読み口も柔らかで非常に読みやすい。すうっと頭の中に入ってくる。その感覚が心地好い。また、舞台となるカタカナの町に登場するカタカナの数々、それは時として友人の渾名であったり、町の中に存在する場所であったりするのだが、それらのイントネーションが郷愁を誘い、自分の身近な存在に感じさせる。それも含めて、全編に渡って「懐かしさ」を感じるのは、誰もが持っていた「子供の視点」というのを思い出させてくれるからではないだろうか。

ただ、正直なところ、はじめに書いたように「まだまだ序章」という印象であり、少々物足りなさも残る。続編が待たれるところだ。それは、彰の物語だけでなく、兄が生きてきた20年の間の物語も含めてのことである。ハッキリとした答えは得られなくとも、やはりもう一歩踏み込んだ世界観やストーリーはどうしても欲しいところである。

それと兄の語りという形式のためか、話がわかりやすいのと同時にまどろっこしい部分も少なからずあった。同時に、もっと語って欲しいところを本論でないので早々に店仕舞いにしてしまうところなどは、勿体無いという印象である。リアリティどうこうという意味ではなく、語りとしては正直長すぎることもあるので、その辺りの構成がもう少し工夫されていれば、より楽しめたのではないだろうか。

以下は、心に残った台詞。

「いい友達がたくさんいるんだろ?」
頷いた。そう思う。
「だから、そいつらとたくさん、めいっぱい遊べ。道草して陣地を増やしてオマエらだけの国をこの町のあっちこっちにいっぱい作れ。それがオマエの財産になるよ」
「家族はいっしょにいなきゃダメだ。たとえ違う場所に生きることになっても、死ぬまで家族なんだ。いつか離れるそのときまで、家族でいろ。代わりはいないんだ。そういう思いが、必ず力になる。この家族の力になってくれる」

*1: 3-0から逆転されたの。前回はエスパルス戦

Apr.29,2003 (Tue)

daylife

速報Jリーグの女性アナウンサー(名前忘れた)は結構好みです。でも川原みなみに戻ってきて欲しい。

ネタがないので、ここ数日集めたニュースネタとか。

涅槃の読書模様

書店で何気に眺めた『越境する本格ミステリ』小山正・日下三蔵【→bk1へ】に、知人の名前が載っていて驚きました。本書は「小説以外」での本格ミステリについて色々語られた本みたいでなかなか面白そうでした。執筆料は貰えたんでしょうか?。

『獣王星 -5-』樹なつみ(ジェッツコミックス)【→bk1へ】[comic]

やっと終わりましたか。というわけで完結。いったい何年かかったのか。ハッキリいってどんな話だったか忘れてます。必死に思い出しながら読んだけどダメだった。もう一度一巻から読み直さねば。

樹なつみらしい、SF大作でしたが、どう考えてもこの手の作品なら『OZ』に凱歌があがるわけで。テーマ的にも似たようなものだっただけにオススメとはいいがたい。特にサードに関するネタはなあ、ちょっといただけない。

なんか既に新連載が始まってるようなので、そっちに期待します。

『PS 羅生門 -3-』矢島正雄/中山昌亮(ビッグコミックス)【→bk1へ】[comic]

3巻になって矢島正雄がキャラクターを把握してきたのか、かなりイイ感じです。やっぱりこういう話書かせたら矢島正雄は強い。中山昌亮の絵も落ち着いてきた感じがあって、この手の人情マンガでは今一番いいかも。『警察署長』と読み比べると面白いかもしれません。
オススメ。

Apr.30,2003 (Wed)

daylife

SARSの問題が「海の向こう」的に扱われているのを見ると「狂牛病」の二の舞になるんちゃうか、と不安になってくる。

ちょいと無気力気味。

涅槃の読書模様

『ストロボ』真保裕一【→bk1へ】読了。

会社での昼休みは『ミステリの美学』ハワード・ヘイクラフト【→bk1へ】読んでます。なかなか興味深い。

『MOONLIGHT MILE -6-』太田垣康男【→bk1へ】の発売は延期になったのか?。楽しみにしてたのに〜

4月の読了本一覧

計七冊。


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shaka / shaka@diana.dti.ne.jp