ごくたま昨日日記 in August, 2003

- last 10 days of month -

上旬 / 中旬 / 下旬

最新のごくたま昨日日記へ

2003/08
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

トピック

Generated by nDiary version 0.9.2

Aug.21,2003 (Thu)

daylife

しばらくのあいだ、かんがえちう、です。

Aug.22,2003 (Fri)

daylife

『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』を観に行った。監督がアラン・パーカーだけあってとっても後味が悪く、面白いという類の映画ではないのだが観てよかった。こういう動機付けは凄く好み。オススメはしませんが、ミステリに一家言ある人は観ておくことをオススメ。

涅槃の読書模様

『川の深さは』福井晴敏【→bk1へ】読了。

購入物。

Aug.24,2003 (Sun)

daylife

寝週末。

涅槃の読書模様

『クライマーズ・ハイ』横山秀夫【→bk1へ】読了。

Aug.25,2003 (Mon)

daylife

考えがまとまって方針が決まるまでは更新しない予定でしたが、『クライマーズ・ハイ』横山秀夫を読んだらレビューどうしても書きたくなったので更新。
まだ、かんがえちう、です。

ただ、メモがないと自分が苦労するのでメモ程度に更新する予定。

『クライマーズ・ハイ』横山秀夫(2003 新潮社)【→bk1へ】

横山秀夫があの「日航ジャンボ機墜落」の話を書く、と聞いたとき、頭に浮かんだのは『沈まぬ太陽』山崎豊子だった。あの大作を超える作品になるのか?。緻密な描写という点で被るんでは?、などという危惧も正直あった。

しかし横山秀夫はやってくれた。彼がこの『クライマーズ・ハイ』で描くのは「日航ジャンボ機墜落」そのものでもなく、現場の話でもなく、また遺族の話でもない。突然の“もらい事故”で右往左往する地元紙「北関東新聞」の熱病に浮かされた一週間の出来事である。常に光の当たらない部分を描く作者らしい視点である。

これまで「警察」という縦社会を描いてきた横山秀夫だが、今回の「新聞社」という舞台もまた強烈な縦社会、そして体育会系の男臭い社会である。こうした縦社会の理不尽さを書かせたら横山秀夫の右に出る者は今いない。その理不尽さに楯突き抗う者、飲み込まれていく者、押しつぶされてしまう者、そうした男達が、如何に生き、如何に死ぬか。そうした徹底的な描写が横山秀夫の真骨頂である。

しかし、横山秀夫はそれだけの作家ではない。彼の作品にはそうした理不尽さとそれに立ち向かう男(時に女)の悲哀が描かれてはいるが、いつも最後にはまったく異なる、いわば超越した視点や思いが飛び込んでくる。そこにこそカタルシスがある。

この『クライマーズ・ハイ』でも、主人公の悠木は突如として襲った「日航ジャンボ機墜落」という嵐の中で激しく揉まれ、自分の人生までも飲み込まれてしまう。しかし、最後に彼がその手に掴むのは嵐とはまったく別のところからやってきた一陣の風である。この、「一瞬にしてそれまでの見方が変わる」ところこそが横山秀夫作品の肝であり、この「驚き」こそが横山秀夫作品の「救い」に通じる部分である。

とにかく読んでいる間中、自分も「熱病」に侵されたかのように夢中になり、一気読みしてしまった。派手なアクションなんてひとつもない、しかしまるでジェットコースタームービー(小説)のように息つく暇もない。これは今までの横山秀夫作品にはなかった感触だ。

まごうかたなきオススメの一冊であるが、もったいないと思うのは悠木と共に衝立岩に登るはずであった安西という男の存在と、彼が残した「下りるために登るんさ」という言葉が活かし切れていないと感じる部分であろうか。17年後の話や安西の話がなくても傑作足りえたと思うが、エピソードとして、構成としての存在価値は充分あるだけに、活かし切ってきれたらなあ、という贅沢な注文である。

横山秀夫にハズレなし。この神話はまだ続いている。

Aug.27,2003 (Wed)

daylife

心機一転サイトを作り直して出直そうと決めたはいいが、スタイルシートのことなんて忘れてる。じぇんじぇんわからない。このままじゃいつまでたっても無理かも。誰かお助け。

あ、場所も引っ越す予定です。

BS2で『明日に向かって撃て!』を観る。何度目だ?。何度観てもいい映画だ。ラストシーンのモノクロポスターを昔は部屋に貼っていたなあ。

やっとbk1から『殺人の門』東野圭吾が届いたので読み中。


上旬 / 中旬 / 下旬

shaka / shaka@diana.dti.ne.jp